検出器のジオメトリーによる効率の比較
マリネリ型と井戸型、どっちが有利?
サンドイッチ型の内側に検体が有るものと、外側に検体があるものは、どっちが効率が良い?
検体からの放射線が、全て左右にしか向けて放出されないと仮想する。
検体(1cm)|結晶(2cm)|検体(1cm) <==放射線の半分が結晶を通過。でも、結晶で吸収されるのは、下の例の倍。
結晶(1cm)|検体(2cm)|結晶(1cm) <==放射線の全てが結晶を通過。でも、結晶で吸収されるのは、上の例の半分。
結果的には、どちらも同じ。
検体の量が少ない場合は、検体からの放射線を高い効率で吸収する井戸型が有利。
検体の量が多かったり、結晶が小さい場合は、結晶を囲むようなマリネリ型が有利。
通常、食品などの場合、十分な検体の量が確保できる場合が多く、結晶は高価で小さい場合が多いので、
マリネリ型が有利となる。
生体組織など、少量の検体しか得られないものの場合、井戸型が有利。