Spe ファイル形式は、ドイツのGBSエレクトロニクスが IAEAの推奨するスペクトルファイル形式に基づいて作成したもので、MCA-166やMCA-527といった機器や、Identify.exeなどに使用されている他、KromekのGR−1やKspect、そしてアドフユーテックのPrimeなどでも読み込み可能です。みかげさんのSpviewerでも、PM1703MO−1BやKromekGr−1などの設定で使用できます。
http://www.gbs-elektronik.de/old_page/mca/spe_e.htm
MCA-166, MCA-527 SPE Format http://www.gbs-elektronik.de/fileadmin/download/manuals/MCA_Spectral_Data_Format_2012_07_20.pdf
基本的には、ドル記号「$」で始まり、セミコロン「:」で終わる情報の項目名の行と、それに続く情報本体、そして、$DATA:の後、開始チャンネルと終了チャンネル番号の行の後に続くスペクトルデータ行、そして、その後に、エネルギー勾配やエネルギー補償情報、FWHMなどの情報が続きます。
以下は、ThereminoMCAに組み込んだ、必要最小限の情報を含むファイルの例です。詳しい例は、上のリンクを見たり、みかげさんのSpviewerのサイトに上がっているSPEファイル形式を採用している機器が出力したファイルをご覧下さい。
$MCA_166_ID: <==機器情報ヘッダー Theremino_MCA-nkom-beta $DATE_MEA: <==測定日時。機器やソフトによって、フォーマットは異なるようです。 2013/07/23 11:48:32 $MEAS_TIM: <==RTとLT 素人MCAなどでは、これらは通常同一 384300 384300 $COUNT_RATE: <==cps 146.6 $TEMPER 24 <==温度情報は、なくても大丈夫かもしれない。 $DATA: 0 4094 <==開始チャンネル(通常ゼロ)と終了チャンネル番号。ここを見て総チャンネル数を決めたりする。 0 <==データの頭 2 3 1 4 6 ....
$ENER_FIT: 0 1.11026615969582 <==下駄と1チャンネル当りのエネルギー勾配 $ENER_DATA: 2 <==エネルギー補償データの数。ソフトによって、サポートする数が違う。これらは無くても、上の校正データがあればよかったりする。 1315 1460.00 1 1