マリネリ容器(マリネリビーカー) Marinelli Beaker
Using marinelli beaker improves the efficiency of measurement beacuse of its special geometry.
However, each geometry requires different compensation factor to obtain correct radiation level.
マリネリビーカーを使用すると、その特殊な形状のお陰で、測定の効率が向上します。
しかし、正しく定量推定を行う場合には、それぞれの形状について、別々の補正係数を用いる必要があり、
測定器やソフトによっては、これを自動、又は、半自動でやってくれる場合もあれば、自分で計算しないとならないものもあるかもしれませんので、注意が必要です。
単に、スペクトルの出方を見て、どんな核種があるのか眺めているだけなら、特に注意する必要はないですが、そのスペクトルの出方も、測るものの形状や、詰め方などによっても変わってくる場合があるので、初めは、やはり注意深く観察して比較すると良いでしょう。
Ready made marinelli beakers 市販品(海外)
http://www.drct.com/dss/accessories/beakers/liquid_solid_beakers.htmhttp://www.drct.com/dss/accessories/beakers/Liquid_Solid_Beakers/127G-E.htm
http://www.drct.com/dss/accessories/beakers/Liquid_Solid_Beakers/523n-e.htm
http://www.drct.com/dss/accessories/beakers/Liquid_Solid_Beakers/527G-E.htm
http://www.ga-maassociates.com/english/it010001.html
http://www.ga-maassociates.com/english/cg020001.html
日本にも市販品はありますが、結構なお値段ですので、適当なプラスチック容器で自作するとよいでしょう。
100円ショップとかで、適当な大きさの二つの容器を買って、丸くくりぬいてエポキシなどの接着剤でくっ付ければ十分です。
鉛の遮蔽もそうですが、「素人測定」の精度では、結構いい加減にやっても、結果にほとんど影響ない部分が多いので、「重要な部分」に時間や労力をかけて、手抜きできる部分は、適度に済ませる方が良いように思います。
手作りマリネリビーカー! DIY Marinelli Beaker
以下の二つは英語。海外の測定家の自作マリネリ容器の例。
http://tech.groups.yahoo.com/group/HomeRadLab/message/367
http://tech.groups.yahoo.com/group/HomeRadLab/message/365 ... http://www.qsl.net/k/k0ff/Marinelli/
私の自家製マリネリ容器 My own Marinelli
I went out to hunt what I could use for making my own marinelli beaker.
Unfortunately, it's slightly too small, and the detector head goes only half into it.
I heated with hot water and placed a can to enlarge it, without success...
外出ついでに、ドラッグストアに行って、自家製マリネリビーカーに使えそうな容器を買ってきました。79セント+税金。
残念ながら、ほんのちょっと内径が小さく、測定器の頭が半分ほどしか入りません。
熱湯に付けて、空き缶を入れて広げようとしましたが、その程度の熱では変形しないようです。
もし、中を削るなり、もっと強い熱で変形を試みても駄目な場合は、他の容器を探して、
これはU8みたいな感じで、少量を測定する容器にする予定。一個百円もしないし。
This is 1200ml container that would be the outside of the marinelli beaker.
これが、マリネリビーカーの外側になる予定の容器。一応水密のフタつき。(これは、重要)$2.99+税金。
By combining these two, (if it works out) I would get something like this.
もし、内径拡大作戦が成功したら、上の二つを合せて、こんな感じになる予定。
It would cost mere $4 + Tax (instead of $15 to $20 + TAX + shipping)
市販品の三分の一から四分の一の値段で、出来る予定。
Finally, I made my marinelli beaker. Two of them.
I used Dremel type tool to cut and smooth. I didn't spend so much time as I may have to throw away if it gets contaminated.
ようやく、マリネリ容器を二つ作りました。汚染してしまったりすると、「使い捨て」にしなければならないかもしれないものなので、あまり時間をかけずに作りました。
内側の容器は、結局内径を簡単に広げるのが難しいようなので、別のもう少し太いものを買って上部を切断して使いました。
測定器を入れるケースに使用した水筒を切る時に利用した、ロータリーツールでプラスチックを切る、というか、摩擦熱で溶かして切り離しました。
蓋付きです。
Measureing the empty Marinelli beaker inside lead castle. Probably because of the thickness, it reduces the background counts.
The gray line is the background without marinelli beaker, and the green line is with marinelli beaker.
Somehow, Bi214 (609KeV et al.) got the most reduction.
早速、空のマリネリを遮蔽の中に入れて、影響の調査中です。灰色が、何もない時のバックグラウンド。緑が空のマリネリを入れた状態です。
Bi214の609KeVが顕著に下がりました。プラスチックも2,3ミリの厚さがあると、遮蔽の中の微量の放射線の量には影響するのでしょう。
ちなみに、Cs137は、遮蔽の鉛、または、それを包んでいるボール紙に含まれているのではないか?と疑っていますが、調査中。
しつこく調べても、Cs134の痕跡は、よく分からない。総線量の分かっているCs137線源のピークとの高さと比較すると、総量で数ベクレル程度のように思われます。
Other potential methods 他の可能性
By heat treating PET bottle (for coke, etc), I guess we can make very cheap Marinelli beaker.
When we want to measure many items, the price of marinelli beaker becomes important (to avoid the time and contamination risks of taking out the content and cleaning it to reuse).
沢山の資料を、迅速に、そして安価に測る為には、使い捨てのマリネリ容器が欠かせません。
マリネリ容器を使いまわししようとすると検体を取り除いて、しっかりと洗浄したりしないとならず、また放射性物質が完全に取り除かれたことを確認したりする手間もかかれば、入れ替えや洗浄作業をする人が放射性物質によって汚染されてしまうリスクもあるからです。
たとえば、ペットボトルを熱で成型したら、安くマリネリ容器が出来そうに思うのですが、どなたか適当な方法をご存じないですか?
他には、単にビニル袋に検体を入れて、測定器に巻きつける、とか、そういう適当な方法でも、汚染の有無を見たり、おおまかな量の推測には十分でしょう。