Pico Tech - PicoBBS


Date: 2013/10/26 23:14(42)  ---  Name: nkom


黒月☆縷々様へ

スペクトルの位置の件ですが、Maxボタンを押さないと、スペクトルの上端を画面の上限に
合わせるようになっているので、純粋に「スペクトルの形状の比較」ではなくて、量的な比較をしたい場合は、
Maxボタンを使った方が良いです。


「スペクトルの(全体の)形状の比較」 ==>Maxボタンを外してみる
「スペクトルのカウント数による比較」 ==>MaxボタンはON,cpsボタンはOFF
「スペクトルの毎秒のカウント数による比較」 ==>MaxボタンはON,cpsボタンも、ON


個人的には、3番目の「毎秒のカウント数」を利用することが多いですが、
これは、2番目だと、時間と伴にスペクトルの位置が上に行くのに対し、
3番目だと出だしはともかく、安定してくると動かないので、面倒がないのと、
比較する時に、cpsの方が慣れているせいです。

でも、場合によってはカウント数表示にしたり、「正規化」して形状の比較をしたり、
色々な形で比べたりしています。


スペクトルは、やさしおの低い方って、こんな感じなのかな?と、ちょっと疑問。
私も、後で、試してみます。

お茶とか、無洗米などのスペクトルは、Maxボタンを使って、下の方に寄っている部分を
グワッと拡大して見てみたいです。



Date: 2013/10/26 23:12(41)  ---  Name: CrowGoki

Quantrad RANGER PLUS…DC入力に並んでる小いさな4pinがシリアルポートかな?
マニュアル見直さないと…キョロ (∇ ̄ )(  ̄∇) キョロ

内蔵バッテリーもかなりヘタってるようだし、一度開腹してチェックしてみることにします。

そう、校正線源…ビスマスなんですよねぇ〜。
『多摩地区の大気中のビスマスで自動校正してくれ』と思ったこともあり…あ〜Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

怪しい放射性物質なんかをeBayで出品してる方の出品物をチェックし直してみますか…キョロ (∇ ̄ )(  ̄∇) キョロ


Date: 2013/10/26 22:56(39)  ---  Name: nkom


CrowGoki様へ

> 手持ちのQuantrad RANGER PLUSで、
> やはり手持ちのチェコ・ヤーヒモフのウラン鉱山産『ピッチブレンド』を
> 核種同定機能でチェックしてみると…

中性子検出器付きで、スペクトルも見れるし、核種判定ライブラリーも付いているのはいいですねえ。
そのスペクトルを見てみたいです。シリアルでPCに送ってアップロードできますでしょうか?



核種の誤判定は、どんな機械でもかなり間違えるみたいなので、「参考程度」に
思えばよいのでしょう。
Quantrad RANGER PLUSも256チャンネルで頑張ってやってるみたいだし、
NaIやCsIでは、どんな環境でも正確な自動核種判定を行うのは、無理だろうと思います。

理想的な環境で、まずまずの条件なら、なんとか成功する、という感じでは?
Identifyも「確証あり」の判定でさえも、間違ってることもありますし。


その機械は、マニュアル見たら、Bi207の80KeV(?), 570KeV, 1064KeVで
自動校正できるみたいで、Bi207のテストソースがあれば便利そうですね。




Date: 2013/10/26 22:40(37)  ---  Name: CrowGoki

【Artificial Radionuclides in the Environment 2007:気象研究所 地球化学研究部】

『大気フォールアウトならびに海洋における放射性核種の挙動の調査研究』
http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/ge_report/2007Artifi_Radio_report/preface.htm

ページ左のタグクリックで下記の項目が開きます。

《目次》
1. 人工放射性降下物(死の灰のゆくえ)
2. 茨城県つくば市における大気中の放射性希ガスの観測
3. 海水中の人工放射能―世界の海洋について
4. 大気降下物及び海水中のプルトニウム
5. 環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物
論文リスト(英文誌)1954-2007
論文リスト(和文誌)1954-2007
表:研究の歴史 1954-2007
環境における人工放射能の研究2005に掲載した論文のリスト
環境における人工放射能の研究2003に掲載した論文のリスト
環境における人工放射能の研究1954-2001に掲載した論文のリスト
環境における人工放射能の研究1954-1999に掲載した論文のリスト


Date: 2013/10/26 13:48(15)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様、おはようございます。

ロシアンCsl2.5_USB(Windows7)30o鉛遮蔽あり(デテクタ上向き)各10,800秒測定
ノーマルUSBコード使用

紫=BG(1kg用ポリ容器空をセット)
赤=福島産無洗米(1,239g)
青=伊藤園お〜いお茶抹茶入り(750ml)
緑=やさしお(750ml)の生スペクトル

上記生スペクトル



Date: 2013/10/26 13:22(44)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様。

ロシアンNal2.5_USB(Windows XP)デテクタ下向き(遮蔽なし)USBコード(1mハイクオリティ)での、
「やさしお」(750ml)と「福島産無洗米」(1,239g)のスペクトル比較。各10,800秒測定。








Date: 2013/10/26 13:07(36)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様。続きまして

「ロシアンCsl2.5USB」(Windows7)「やさしお」10,800秒(遮蔽なし)デテクタ上向き、USBコード(ノーマル1m)
IIRフィルター(設定数値10、オプション枠での数値設定もすべて10)の測定実験を行いました。




やさしおの山のカタチが変なカタチになってしまいましたが、その後、鉛遮蔽容器内に入れて測定したところ普通の山のカタチに戻りました。

感じたのは「ロシアンNal」は、IIRフィルターをONにしたスペクトルが生スペクトルのラインの上下に来ていたのに、
「ロシアンCsl」は、生スペクトルラインの随分したに描かれたな。なんでだろう?という感じです。

※測定秒数が4桁しかありませんが、Windows7のフォント設定がよくなかったらしく、
その後、Windows7のフォントポイント設定を小さくしたら解消されました。


Date: 2013/10/26 12:41(14)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様。

おはこんばんは。

ロシアンNalシンチ2.5USB+Windows XP(デテクタ下向き・遮蔽なし)で、
Max slope数値を10、50、100と三段階変更して「やさしお」のスペクトルを取ってみました。
測定時間は各10,800秒です。




どの数値でもスペクトルに大きな変化はありませんでした。
また、3時間×3回の測定で大きくピークがズレませんでした。
以前との違いはUSBコードぐらいです。
コードの性能が高ければ、少しはロシアンの性能がアップするか?
実験のつもりで購入しました。1本1メートル4,000円強の品です。

コードが長いとどれだけ測定に影響があるかも実験したいので、
同じUSBコードで5メートルも購入しました。
こちらは1本10,000円強です…。

あまり違いはないと思っていたのですが、先日、普通のUSBコードで測定した時は、
スペクトルが時間経過と共に普通にズレていました。
たまたま今回のみという事もありますので、
今度の測定報告ではコードの種類も表記して報告したいと思います。

取り急ぎ、本日の測定報告でした。


黒月☆縷々


Date: 2013/10/26 10:42(34)  ---  Name: CrowGoki

手持ちのQuantrad RANGER PLUSで、
やはり手持ちのチェコ・ヤーヒモフのウラン鉱山産『ピッチブレンド』を
核種同定機能でチェックしてみると…

『 U 233 』

なんていう『自然界に存在しないとされるウラン同位体と推定』とされるんですよねぇ〜。
そのうえで、Neutron Count も8cps超…。
まぁ、強エネルギーγ線で中性子線検出器が誤認識するってのは文献上で知ってはおりますが、
あまり気持ちのイイもんじゃありません。
…っていうか、そんな強γ線源を枕元に置いて寝コケてたりするんですよ、私の場合∧( 'Θ' )∧


Date: 2013/10/26 10:15(04)  ---  Name: nkom


初めてお越しの皆様へ

この掲示板は、特定の話題や、話の流れとか、あまり気にせず、
各自が自分勝手に質問したり、測定結果や機器の情報を出したり、
「空気を読まないで良い」ので、気が向いた時に好きなことを読んだり書いたりして頂ければ、と思います。

私が、テレミノMCAを弄っているせいで、その話は多くなったりしますが、
ベクモニや、他のソフト(PRA,いまでん屋さんのもの、RadViewer、などなど)とか、
どんな測定機の話題でも構いません。

基本的に、私がかなりいい加減な性格なので、皆様も、好き勝手に利用してください。

また、テレミノMCAについては、例えば「アルマジロと一緒に使う場合は、ベースラインテストは
チェックを入れて、でも最大傾斜(MaxSlope)はOFFにして使った方が良い」とか、
他の方のテストの結果などを踏まえた「お勧め」や「押し売り」も多少は致しますが、
これもやっぱり、皆さんが使いたいように使って下さい。

みんな、それぞれ、考え方や好みや経験やスタイルが違うでしょうから、他の人の意見なども
参考にしたりしなかったり、真似をしてみたりしなかったり、思う存分に、変なことや
馬鹿なことでも。気が済むまで試してみて、そして、出来たらその情報や結果を
教えていただけると、私としては、とても嬉しいです。



Date: 2013/10/26 09:39(49)  ---  Name: nkom


鉛の梱包の紙を取り除いた遮蔽の中の測定は、48時間以上経って、こうなりました。
以前のバックグラウンド(灰色)より、滑らかなくらいだし、セシウム137の位置で、5000カウント以上もあって、
ピークの先端も割りと丸くなっているので、この辺で打ち止めにして、他の測定をしようと思います。


梱包の紙を取ったことで、K40やその左のコンプトン散乱が結構減っているのは
大変よろしいのですが、Cs137の山の出具合に変化がないので、梱包の紙が
汚染源ではなく、鉛がやっぱり一番疑わしい。

そのうち、汚染されてない安価な鉛が入手できたら、遮蔽を交換するか、
汚染されてるものは、外側に使う、とか、そんな風に考えてますが、
その前に、2号機や他の測定機でも測って、1号機自体に汚染がある、
という可能をチェックしようと思っています。



Date: 2013/10/26 09:22(13)  ---  Name: nkom

カタログは、年代の違うものなどが、幾つかありますが、これは見ていませんでした。
有難うございます。早速保存しました。
(私の持っているMCAが、この年は、まだ現役の製品として載ってました。)


新品時の価格については、必要な品物で、売り物がなかなか出ないなら、少々高くても買いますし、
逆に売り物が多いならその中で価格や程度の良いものを選ぶので、個人的には、あんまり気にしていません。
どうしても気になる場合は、機器の比較論文とかに、ちらほら出ていたりします。


現在売っている製品については、問い合わせれば、メールや電話で直ぐに教えてくれますよ。
向こうも商売ですので、時として煩いくらいです。
BNCとか、OEM製品を含めた多くの製品(全取り扱い商品?)の価格表とか、
直ぐに見られるようになるので、参考になりますが、結構なお値段です。

後は、代理店から買った方が安かったりサービスが良かったりする場合と、
直接買った方が良い場合とか、メーカーや品物、どこに住んでいるか、などで
変わってくるので、新品を本気で買う場合は、特定の代理店のお得意様になっていて、
色々と価格やら何やらで便宜をはかってもらえるのでもない限り、2,3箇所を
当たってみると、かなり違いがあったりします。

予算が豊富な方なら、そういうことは気にしないで、一番品質やサービスの良さそうな
代理店やメーカーにお任せすれば良いので楽チンですが。



Date: 2013/10/26 08:12(27)  ---  Name: CrowGoki

【Ortec NIM component catalog】
http://www3.nd.edu/~wzech/catalog.pdf

eBayなどの出品物のチェック用(本来の付属品に欠品があるか否か…)などに
こういったカタログを持ってると良いと思いますよ。
一番は、新品時の販売価格まで載ってるヤツですが…滅多なことでは出ておりません。
こういう専門機器だと、たいてい『価格は要問い合わせ』です。


Date: 2013/10/26 07:33(40)  ---  Name: nkom

CrowGoki様へ

情報、どうも有り難うございます。

皆様、それぞれ得手不得手、興味を抱く対象などなど、人それぞれですから、
やりたい人はHPGeでも、他の技術でも、好きなもの、良さそうなものに
どんどんチャレンジして色々教えて頂ければ、と、思います。

APDやMPPCなども、それで、性能面、価格面などで効果があるなら、
やっぱりどんどん試してみて頂きたいと思います。



私の場合は、将来的に有望な分野にも、もちろん興味がありますが、
今すぐ、多くの素人にも手の届く範囲の技術、というのが、
まず、一番関心のある部分で、現状では、国産ならアルマジロやチャッピー、
国外を含めると、ロシアン(Atomspectra,SvotubeSetector)が
価格、性能、簡易性、などの面から、一番良い選択だろうと思っています。

ただ、例えば、MPPCを使ったiMetryの本当の実力(PCに繋げて、
テレミノMCAなどでパルスやスペクトルを観察した結果)や、
これの結晶を大きなものに取り替えてしまう可能性、とか、
他にも色々興味はありますが、あれこれ手を広げすぎても
時間やお金などが分散してしまって、どれ一つ役に立たないで終わる、
という結果になったりしがちなので、今は、とにかくテレミノMCAの強化、
そして、個人的に既に始めた実験などを優先しています。


BNC付きのセンサーは、効率の良い光の波長の領域が、CrowGoki様が
使おうとしているシンチレーターの発光領域と合致していると良いですね。

また、BNCが付いているのは興味深いですが、その出口の出来るだけ近い位置で、
やっぱり、プリアンプとか付けないと使えないのではないか?とか、
素人的には、そんなことを思いました。


後は、シンチレーターを付けないで、半導体自体で使える素子や、
それで、冷やさなくても大丈夫で、しかも効率や大容量化が
出来るもの、などとか、逆に、技術的な層を減らして、
黒月様がやっている様な人間の感覚を使う方法とか、
とにかく、皆様がそれぞれやりたい方法で、色々試してみて欲しいと思います。


エステーなどのメーカーも、好みは分かれるかもしれませんが、
スペクトルの取れる機械を安価に作ったら良いのに、とか思いますし、
ワンチップMCAとか、超低ノイズ高圧モジュールとか、日本がやらないなら
台湾でもマレーシアでも、他でどんどん作っても良いだろうと思いますし、
海外の貧乏なマニアが喜んで買うような価格帯(つまり、物凄く安い。ジャンク以下の価格)
で出せるものなら、国際的なヒットになるでしょう。




Date: 2013/10/26 00:58(47)  ---  Name: CrowGoki

PMTは、その稼働寿命や構造的な華奢さもあるので、APDあたりで性能面を補って余りあるのであれば、
やはりAPDをセンサーユニットとしたモノの方がイイと感じて久しいのですが…。

【SILICON PHOTODIODE w BNC CONNECTOR laser light photon detector photodetector】
http://www.ebay.com/itm/SILICON-PHOTODIODE-w-BNC-CONNECTOR-laser-light-photon-detector-photodetector-/190923658466?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item2c73efd4e2

これあたりは、たんなるシリコンPDのはずですが…かなり興味を持っております。
性能面では、概ね浜松ホトニクスのX線用大面積PINフォトダイオード「S3590-08」と同じようですが…。
http://blog.digit-parts.com/archives/cat_50022787.html?p=4


Date: 2013/10/26 00:32(25)  ---  Name: CrowGoki

HPGeなどの稼働環境設定の維持にカリカリしたくないので、
私なら、LaBr3(Ce) の自己放射性という問題点をクリアさせたというCef3 シンチレータ結晶なりで
プローブ改造する方に進むけど…。

http://japanese.alibaba.com/product-gs/cef3-scintillation-crystals-for-high-energy-electromagnetic-calorimetry-1036281614.html

http://japanese.alibaba.com/products/scintillation-crystal.html


【オマケ】
http://www-cr.scphys.kyoto-u.ac.jp/gakubu/P6/2007/P6_2007_scinti_report.pdf


Date: 2013/10/25 23:14(58)  ---  Name: nkom


どうも、HPGeの誘惑と戦っていらっしゃる方がちらほらと出ているようなのですが、
こちらのページに情報をまとめてありますので、誘惑を断ち切ったり、あるいは、
メロメロに陥落させられるのに、お使い下さい。
http://pico.dreamhosters.com/HpGeDetector.html

私は、とにかく面倒くさいのが嫌いで、超怠け者なので、HPGeなんてやりたくなかったのですが、
ある晩、血迷って、OrtecのMCAの中古を買ってしまい、また、数人の方々にゲルマニウム検出器が
2千万円なんて、ウソウソ、とか言って暗にお勧めしていた責任を取って、安い検出器を買いました。
私が買ったのは、ジャンク品5万円なので、まだ、動くかどうかは、わかりません。
これは、色々な面での練習用の検出器という位置づけです。もしも、これで試して
もっとやる気が出たら、別の機械を買う、懲りたら、売り払ってのんびりする、という計画です。

とにかく、まずは、少量の液体窒素を買ってきて、検出器と、それに付いている
小型のデューワー(液体窒素のタンクで、魔法瓶の様に、真空で断熱してある)の
真空が維持されていて、断熱効果が十分かどうかのテストをして、その結果によっては、
真空引きをすることになります。その為のポンプとか、配管や真空計を現在準備中で、
これが結構大変。金額的にも、一番の出費です。

でも、既に動作確認して、3ヶ月保障の中古品とかを買えば、その辺の心配がないので楽です。
HofstraのHPGeは、そういう意味で、私みたいにジャンクを買うのと違い、格段に手軽なのです。


で、維持費と液体窒素補充の手間は、常時稼動するかどうかで大きく違います。
常時稼動すると、毎週、あるいは、数日に一回、補充が必要で、自分で買いに行くと
その為のもう一つのデュワーが必要ですし、重いし、運搬時に換気や衝撃に気を付けないとなりません。
まあ、運転は、病気の人や、好きな女性を乗せて、細心の注意を払って運転した経験があるなら、
それほど難しいことではないでしょう。でも、多少の体力や台車などが必要。

自分で買いに行くのが面倒な場合は、レンタルデュワーに充填してある液体窒素を
配達してくれるサービスがあるので、その分の予算さえあれば問題ありません。
日本の場合は、こっちのほうがお勧めかも。

保守については、業者に頼む場合、年間50万円という話がありますが、契約内容などなど、
十分に確認した方が良いでしょう。
自分で真空引きできる装備があると、保守も自分でこなせる部分が増えます。
電子回路が分かる人なら、FETの交換はもちろん、プリアンプが壊れたら、
自作で乗せかえる、とか、幾らでもやりようはあるでしょう。

FETは、日本製のオーディオ用の市販品で代用できるそうです。
プリアンプは、中古品が時々オークションに出るので、そういうものを流用したり、
他のジャンク検出器から取ってきたり、自作、改造など、工夫すれば良いでしょう。
で、高圧電源のフィルターが、買うと結構高いらしいです。(5万円くらい?)

ともかく、液体窒素を切らさない、あるいは、切れる前にHV(高圧電源)を
落とすのを忘れない、そして、真空の断熱状態や、液体窒素の減り具合を
観察して、断熱が酷く悪化する前に、真空引きをする、などの注意をすることで、
FETやプリアンプ、そして高圧フィルターを壊してしまわないように運用するのが良さそうです。

私は、常時稼動する気はさらさら無いので、時々測りたくなったら、液体窒素を
少しだけ、あるいは数日分買い付けて、冷却し、測定が終わったら高圧を切って
室温に戻す、というのを繰り返すことになります。
待ち時間は多いですが、実際の作業はそんなにないので、怠け者の私でも
十分やれると判断しました。
この場合、液体窒素も必要な時だけ買うので、そんなに費用はかかりません。

また、失敗したり、やる気がなくなったら、買った品々は、買った金額と同じ位の値段で
売れそうなお買い得商品を選んで買ったので、そんなに大きな出費にはならない予定です。


こうして、検出器と、MCAと、ケーブルやPCとの接続などなどが完了すると、
プリアンプのテストや、波形を見てゲインとか色々設定したり、「測定」に関する準備が始まります。
これらの点に付いては、日本語や英語の文章がかなりあるし、経験者もあちらこちらに
居る様なので、あんまり心配しないで良い様に思います。
ジャンクや年代物の中古の測定器で測るのですから、分解能が少し(あるいはかなり)悪かったり、
期待した性能が出なくても、あんまり文句は言えません。

もちろん、市民測定所で導入する場合などは、検出器も、程度の良いものを選び、
運用にも注意して、素人測定よりも精度の高い結果を出さないとならないでしょうが、
寄付などであつまる金額も素人が個人で賄えるお金と違うので、これも、そんなに
問題ではないように思います。

そんなわけで、確かに、面倒なのも、やり方によっては難易度が高いのも本当だけど、
巷で言われる程難しいようには、今のところ思えません。


金額的にも、初期費用は、素人がジャンクで頑張る場合、検出器が数万円から。
MCAも、CrowGokiさんが紹介していたようなものを使えば8万円くらい。
NIMビンのものを組み合わせても、数万円から10万円くらい。
ケーブルや小物が数千円から2,3万円。

これに、真空引きを自分でやると、真空ポンプなどが色々と種類があって、
私の様に予備知識や経験ゼロから始めると、勉強量も多いし、お金もかかります。
多分、20万円くらいかかるのでは?これも、運や技能により、もっと安く済ませる
可能性も十分ありますが、もっと高い出費になる可能性もあります。
ただ、これは、自分で保守をする場合のオプションなので、迂回する方法はあります。

で、標準的、というか、お勧めコースとしては、程度の良い、直ぐに真空引きを
する必要の無い中古を買うと、20数万円から60万円くらいで検出器が買え、
MCAは、これも品物があまりないのが問題ですが、新品のHPGe対応可能なMCAも
20万円くらいから、ちらほらあるので、40万円から80万円くらいあれば、
まあまあのシステムが出来るだろうと思います。
HPGe用のMCAの中にも、高圧電源部が含まれていないものもありますが、
Ortecなどの中古の高圧電源が2万円位からありますので、問題ないでしょう。
機材については、研究所や大学などのお古が入手できたりすれば、ラッキーです。

ソフトに付いては、MCAに大抵付属しているものでスペクトルは取れますし、
オープンソースのHPGe用解析ソフトも存在します。

維持費は、保守契約が年間50万円として、液体窒素の値段と併せると、
なんだかんだで、常時稼動なら年間150万円くらいかも。
ただし、本気なら、やはり業者などと交渉、確認した方が良いでしょう。

常時稼動でなくて、保守も自分で出来るだけやるなら、もっと安くなります。
(稼動する際の液体窒素と、保守の部品代、真空関連の装備、又は委託費用)


アルマジロやチャッピーデジタルに比べたら、遥かに面倒なのは事実ですが、
世の中には、他にもっと面倒だったり難しいことはあると思いますし、
興味とやる気とある程度のお金と学習能力や無謀なチャレンジ精神があれば、
予備知識があまり無くても、やれる範囲のことだと思います。

また、金属加工や、真空関連、電子回路、放射能測定、プログラミング、などの技能の幾つかが
既に多少あったり、練習する気があれば、問題が発生した時に解決が容易になるでしょう。


Date: 2013/10/25 15:07(00)  ---  Name: nkom

黒月☆縷々様へ

最大傾斜(MaxSlope)、10%と20%では違いがあまりないようですね。
そもそも、低エネルギー領域にノイズがあまり見えないように思うので、
その測定器の場合、最大傾斜の設定は、数値を(5以下、とか)極端に絞らない限りあまり影響がなく、
同時に、そんなに必要でもないのではないかと思います。


分解能補償機能を入れると、Pb214の三つ山(左から、242,295,352KeV)が、見やすくなり、
Bi214の609KeVと併せて、やっぱりウラン系が結構あるのではないか?とか思いました。

うちでも、雨の時など、心なしかウラン系が見える様な気がすることがありますが、
黒月様のところの方が、うちより少し多いのは、多分確かだろうと、思います。


コンクリート製、というのの他に、内装に石材とか使ってあるビルなのでしょうか?
でなかったら、タイルとか、セラミック、陶磁器、年代物の、夜光塗料のある時計や標識、
緑色がかった年代物のガラスの器などなど、何か室内にありますか?
あるいは、水を結構使い、その水が地下水とか。

他に、ウラン系やラドンのカウントを上げる原因って、何があるのだろうか?



Date: 2013/10/25 10:00(57)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様

こんばんは。

ロシアンNal2.5USB+テレミノ5+Windows XPで分解能補償ボタンの勉強をしました。
ロシアンは下向きで、空のポリ容器750mlを測定しています。

最初に分解能ボタンをONしてから測定を開始。10,800秒(3時間)測定のスペクトルになります。

Max slopeの設定は、最初20にしていたのですが、最後は10に設定したスペクトルも取得してみました。





何かスペクトルから見えますでしょうか?
また、セッティングについて、ここの数値は◎◎にした方が良い。など、
セッティングやスペクトルについてご意見いただければ幸いです。

黒月☆縷々


Date: 2013/10/25 08:35(44)  ---  Name: nkom


縦軸ズームで、見え方がどのように変わるか?という例


テレミノMCAで縦軸のズームを使うには、Maxボタンを押して、画面の上限のカウント数(又は、cpsボタンを
押している場合は、毎秒のカウント数)を固定します。

* Maxボタンが押されて無い場合は、スペクトルの一番高いところが自動的に画面の上限になります。


同じ、遮蔽の中の空のマリネリと空のジップロックのスペクトルですが、
画面の上限を1cpsに設定すると、こんな感じです。




画面の上限を0.1cpsにすると少し見えてきます。




画面の上限が0.05cpsで、先ほどと同じです。



この様に、同じスペクトルでも、縦軸の拡大の仕方、横軸の位置やズーム、対数表示かどうか、
そして、色々な強調機能を使っているかどうかで見え方が「とても違う」ので、色々試して見て
慣れる様にすると、他の人のスペクトルを見たときに、何がどうなっているのか
わかりやすくなりますし、自分の測定においても、経過や結果が理解しやすくなります。


これは、ベクモニとか、他のソフトでも同様で、名前や操作法は違いますが、
対数表示や、ズームなどは、備わっているソフトが多いです。



ただ、分解能補償機能と、高エネルギー領域の強調用スライダーは、テレミノMCAに特有(だと思う)の機能で、
他のソフトでは見たことがありませんので、知らない人が見ると「おや?」と、首をかしげるわけです。




Date: 2013/10/25 08:20(39)  ---  Name: nkom


スペクトルの形成、成長について


昨日からずっと測っている、遮蔽の中の空のマリネリ容器+空のジップロックですが、
約一日経って、スペクトルも滑らかになってきました。
黄色が、鉛の遮蔽の梱包の紙が付いていた状態のスペクトル。
緑が現在のスペクトルです。
これは、バックグラウンドとして利用するつもりなので、後一日くらい放置して、
さらに滑らかになるのを待ちます。でも、長時間かけても、もうそれほど効果はないかもしれません。



で、こちらが、測定を始めて4分後のスペクトルの記録。それぞれのエネルギー位置のチャンネルで
カウント数がまだ少ないので、スペクトルが落ち着いていません。


この様な状態では、細かなことは分かりませんが、慣れると、大まかな傾向が
出始めの具合でなんとなく予想できる場合もあります。予想が可能かどうか、どれくらい当たるのかは、
測っているものの放射能の強さや種類、そして、バックグラウンドなどなどの要素で変わってきます。

私は、まだ、経験が浅いので、詳しくて細かな予想は出来ませんが、それでも予想をしてみて、
そして、それがどれくらい妥当だったか?とか、確かめることで、スペクトルの形成の様子にもっと慣れたり、
より的確な予想が早い段階で出来るようになるように練習しています。


で、この様なスペクトルの成長に慣れるには、AutoSave機能を使って、自動的に定期的に
スペクトルのデータや画像を保存しておき、それを後から再生することで、効果的に学習できます。
じっと画面に貼り付いて見るのも楽しい場合もありますが、最初はともかく、少し時間が経てば
変化の度合いがどんどん遅くなってくるので、自動的に記録しておく方が楽ですし、
後々そういう記録が役にたったりするので、「絶対お勧め」です。

再生は、スペクトル画像をパラパラ動画の様に、画像ビューワーで見ても良いですし、
テレミノMCAの場合は、Browseボタンを押して、スペクトル参照機能を使えば、
一つ一つ、あるいは、アニメーションで、スペクトルの変化を見ることが出来ます。


Date: 2013/10/25 06:27(19)  ---  Name: nkom


ガンマグラファーナノは、安い($60 = 6千円くらい)MCAの一つですが、高圧電源部分が
含まれて居なくて、それがちょっと難点だなあ、と、思っていましたが、逆に高圧電源部分が
必要ないアルマジロやチャッピー(アナログ版の方)、iMetryと組み合わせたら、
面白いかもしれないと思いました。


必要なものは、アルマジロやチャッピーやiMetryからの音声出力を、GGN(ガンマグラファーナノ)の
MCXコネクターに繋げるケーブル、又はアダプターで、秋葉原や通販などでも
部品は手に入るでしょうし、作るのが面倒だったり時間が無い場合は、作ってくれる人に
注文すれば良いでしょうし、検出器とMCAの「相性」や、GGNの側の(特にADCやその後の処理の)
性能によっては、PCとの組み合わせよりも持ち運びが楽で、スマートフォンとの組み合わせよりも
性能の良い測定器になるかもしれない、と、思いました。


私は、他のことでもう手一杯なのでやりませんが、興味のある方、時間やお金に余裕のある方は
是非チャレンジしてみてください。

ガンマグラファーのページに少し日本語の文章を追加しておきました。
http://pico.dreamhosters.com/GammaGrapher2.html


Date: 2013/10/24 20:56(03)  ---  Name: nkom

CrowGoki様へ


私のOrtecのMCAも、Hofstraから買って、Maestroが付いてきました。
ソフトとしては、標準的、というか、特殊な機能とかはありませんが、
MCA166や、色々なMCAを制御したりスペクトルを取れるのが良いところ。

早速、テレミノMCAで取れたスペクトルをSPE形式で保存して、マエストロに
読み込ませたりしてみました。
ただ、マエストロは、テレミノMCAやベクモニの様にPCやUSBの音声入力から
スペクトルを読むような機能はないので、テレミノMCAで保存したスペクトルを
Maestroで読んだり、その逆は出来ますが、ベクモニの場合は、多分スペクトルデータを
変換しないとならないでしょう。




Hofstraは、梱包もしっかりしてましたし、一応3ヶ月保障もするので、
Ebayの他のジャンク屋さんから買うより、遥かに安心です。
HPGeの簡単な保守や真空引きなども出来るので、何を売っているのか
分かっているのも良いです。値段も、そんなに高いわけではないでしょう。

今、低エネルギー用のHPGeが30万円ちょっとの売値で出ていますが、
多分20万円から、25万円のオファーで買えるのではないかと思います。

これは、ちゃんとHPGe用のMCAがあって、ケーブルがあれば一応直ぐに動く商品です。
なので、ジャンクを買って、真空がまだ大丈夫か心配しながら色々試すより遥かに手軽。
ですが、液体窒素のこととか、数年か数ヵ月後に保守が必要になるかもしれない点とか、
手間やお金がかかる可能性はあります。


Ospreyには、何のソフトが付いてきましたか?
Canberraのソフトだと、本当は10万円以上のライセンスが必要なやつです。
Maestroの古いのは、Ortecの方でまだ売っているのかどうかわかりませんが、
新しいバージョンは、おまけで付いてくる場合以外は買うと結構なお値段でしょう。



ガンマグラファーナノは、 DSO201(V2)で動いて DSO203 (V3, DSO201 PRO)では駄目
ということで、Ebayで、$60くらいでまだ売ってますね。後は、高圧を自分で作るか
出来合いのものを買うか、いまでん屋さんなどに頼めば、良いのでしょう。

興味のある人向けに、ガンマグラファー系のページを更新しておきました。(英語ですが)
http://pico.dreamhosters.com/GammaGrapher2.html



目標は、16Bq/Kgを1分以内、とのことで、その総重量にもよるかもしれませんが、
それくらい高感度、高精度のものが出来れば、本当によいですね。

遮蔽の内側と、外側に2重のプラシンチか何かを付けて、外からの影響と、
検体からの散乱などの両方を捕らえて利用する、とか、既に試されたりしてるのでしょうが、
安価で簡易な方法があればよいのですが。




Date: 2013/10/24 19:00(25)  ---  Name: CrowGoki

現在、『ケロッグ オールブラン』はメーカーが『16Bq/kg』だったか、定量化されているようですので、
こいつのスペクトル検出を1分以内に出来る感度&精度のモノを作れると良いかな…と。

『やさしお』以上に重要な『基準線源』なのではないかと感じております…キョロ (∇ ̄ )(  ̄∇) キョロ


Date: 2013/10/24 18:51(38)  ---  Name: CrowGoki

現行のDSO NANOは『V3』となっており、ハードウェア面で『V2』以前と違い、

内蔵メモリが2MBとなり、nicro SDスロットが無くなった。

…ということから、基板設計の大幅変更がされているものと思われます。
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-0SKF

eBayで、まだDSO NANO2は購入可能だったかと…。


Date: 2013/10/24 18:35(58)  ---  Name: CrowGoki

eBayに『Canberra M3CA Miniature Modular Multichannel Analyzer』なる物が2件出品されています。
即決価格US $756.52(+ShippingFee US $51.05)のはHVがネガティブ4,500v、
即決価格US $796.32(+ShippingFee US $51.05)のがHVはポジティブ1,200v。

http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=161133314343&item=161133314343&lgeo=1&vectorid=229466

http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=151149242110&item=151149242110&lgeo=1&vectorid=229466

一番の魅力は両方とも『Maestro V6.08 gamma analysis software』が付属してるとこでしょう。

出品者HOFSTRA GROUP って、測定器系のリサイクル業者っぽいです。
先日、ここからCanberra Osprey MCAを入手しましたが、SetUp プログラムがCD-R焼きモノですが
同梱されてまいりました。(出品説明には一切表記されていなかった…と思いますが…)
けっこうちゃんとした出品者だと思います。

ソフトだけでもバカっ高いヤツ…。
この『Maestro V6.08』と『テレミノ』や『ベクモニ』でハードウェアを同一測定条件にして
同一検体を測定すると、設定などの煮詰めに役立つかと思っております。


Date: 2013/10/24 18:12(02)  ---  Name: nkom


CrowGoki様へ

SHVやMHVのケーブルなどを売っている会社はあるんですが、値段が高いので。

英語版のpasternackで12インチ(1フィート)の短いSHV−SHVケーブルが$102です。
http://www.pasternack.com/shv-plug-shv-plug-rg214u-cable-assembly-pe3117-12-p.aspx


SHVからMHVの変換パッチケーブルは、$15の中古を見つけて買いましたが、
SHV−SHVは、長さと価格で欲しいと思うものが無かったので、コネクターを買って自作です。

まあ、そうは言っても、必要なケーブルの種類や量は限られているし、
BNCのケーブルは、それほど高くないものもあるので、
真空ポンプや真空計とか、配管や継ぎ手など部品に比べれば、マシです。



ガンマグラファーナノは、作成者が復帰して、改良中なので、以前にあったという
分解能の問題とか、改善されたらしいです。
後、DSO NANO2では、動かないのでは?
確か、ADCか何かの性能が違っていて、DSO NANOを使えって言っていた様な気がしますが、
私の思い違いかな?



Date: 2013/10/24 17:53(23)  ---  Name: nkom


分解能補償機能をもう少し分かりやすい(かもしれない)たとえで説明すると、
Aカップでも谷間がくっきり出来て、Cカップの山があるように見える、
「寄せ集めて持ち上げる」ブラみたいなものです。

なので、スペクトルを見慣れている人に、説明無しに見せると、
「そりゃ詐欺だろう?!」という反応が得られたりするので、要注意、ということです。

ですが、Aカップでも山は山で、全く何も無かったら、寄せ集めることも
持ち上げることも出来ないので、この機能を使っても何も出ません。

なので、この場合は、詐欺ではなくて、Aカップに着目し、その頂点の周囲に
注意を集中することによって、やたらと「量」に踊らされるのでなく、「形状」の美学を極める、
というような、「おのれの理解を深める為の行為」なので、どこかの誰かが
なんと言おうと、使いたい様に使って頂ければと思います。


ただし、基本は、「生スペクトル」というのは、お忘れなく。

私は、とにかく生スペクトルが好きなので、分解能補償機能は、時々ちょっと入れて確認し、
またすぐに外してしまう、という様な使い方が主ですが、皆様は、ご自分の感性や好みに従って、
ご自由に活用してください。





Date: 2013/10/24 17:36(52)  ---  Name: CrowGoki

SHVやMHV、それとLUDLUMのCコネクターなどはPASTERANACK(パスタナック)で
BNC変換コネクタ類を扱っていますので、あまり苦労せずに済みますよ。
購入すると、読み物としても楽しい『総カタログ』なんかも一緒に送られてまいりました。
(日本総代理店のエム・アールエフ株式会社からです。)

以下はPASTERANACK社のサイト【アダプタ(同軸コネクタ変換)ウィザード】URLです。
http://jp.pasternack.com/category--Adapters-Wizard-16.html

え〜と、オシロのMCA化っていうと、中華オシロDSO NANO2ですよね。
持っております(^_^;)が、MCA化しただけで『どう設定するんじゃぃ?』とボケて放置してます(^_^;)
(MCA化はファームウェアアップデートで、ファームウェアをGGVのヤツを指定するだけだから、
まぁ、簡単にできます。)



Date: 2013/10/24 17:03(30)  ---  Name: nkom

あ、書くのを忘れましたが、下の画像は、もうすぐ出す予定の版で作ってありますので、
スライダーの一などが、前回の9月版とは、多少違います。

今まで、画面右端の上にあった、高エネルギー領域の強調用スライダーは、
次期のバージョンでは、少し下がって真ん中になります。

代わりに、今まで無かった、Maxボタンの数値ボックスと連動する縦軸ズーム用の
スライダーが画面右端の一番上になります。

後は、Maxボタンの位置が、右に移動するのと、AutoSaveの秒数を指定する数値ボックスも
ボタンの外に出たのと、BrowseSpectrumボタンの数値ボックスは廃止になるのが、
画面レイアウトの変更点です。



Date: 2013/10/24 16:54(03)  ---  Name: nkom


縦軸についてスペクトルをより分かりやすく表示させる方法の幾つかの例です。


これは、空っぽのマリネリに空っぽのジップロックを入れて、鉛の遮蔽から、
梱包の紙を取り除いた効果を調べているスペクトルです。

まずは、生スペクトルですが、cpsボタンを押して毎秒のカウント数をグラフに表示させてます。
また、Maxボタンを押すことで、縦軸の分配を「固定」しています。
そして、数値ボックス(又は、次に出る版から追加されるスライダー)で、画面の最上部の値を決めます。
こうすることで、そうでなければ画面の下の方に張り付いて、詳細が見えないスペクトルでも、
細かな点が見えてきたりします。
言ってみれば、縦軸のズームを指定、変更することで、自分が見たい範囲が良く見えるように出来るわけです。




縦軸の調整で、もう一つ良く使われるのは、Ylogボタンを押してON/OFFを切り替える、縦軸の対数表示です。
これは、画面の下の方の部分を拡大するような効果があり、スペクトルによっては、とても見やすくなります。
また、この対数表示の程度も変えることが出来て、下の画像の様に、オプションタブのスケールオプションの
ところに、Ylogの項目がありますので、そこで数値を入れたり、クリックした後マウスホイールを廻したり、
上下のカーソルキーを使う、といった、テレミノMCAでは、お馴染みの操作法で変更して、その効果をご覧下さい。




もう一つの方法は、主に高エネルギー領域(画面の右の方)を強調する機能で、IIRフィルターのボタンが
ONの時だけ、有効です。次に出る版からは、位置が少し下がって、画面右端の真ん中のスライダーになります。
このスライダーには、一発リセット機能が付いていて、スライダーの上で「右クリック」をすると、
一発で、中央の強調無しの位置に戻ります。この一発リセット機能は、元の位置から動かした時に、
背景の色が濃くなる全てのスライダーで有効です。




そして、分解能補償機能があります。これも、上記の高エネルギー領域の強調用のスライダーと同じく、
IIRフィルターのボタンがONになっている時だけ、作動します。
この機能は、数学的な処理により、微妙な盛り上がりを強調するものです。
設定には4つの数字がありますが、最初の値が、盛り上がりを判断する幅を指定する値で、
チャンネル倍率がx1の時は、10くらい、x0.2なら、5か6くらいが良いでしょう。
しかし、最適の値は、測定器の分解能などによるので、実際に試してみて判断する必要があります。
分からない時は、この掲示板などで質問してください。
2番目の数値は、中央部分の強調の度合い。3番目と4番目は、左と右の切り下げの度合いです。
この機能は、一見平坦なスペクトルに存在する盛り上がりを強調したり発見するのに有効ですが、
スペクトルが落ち着いてない場合は、ギザギザを強調する結果になったりする場合もありますし、
幅の設定によっては、正しく作用しない場合があるので、注意して使ってください。
また、強調されてみえる山は、ピークがズレる場合があります。あくまでも、スペクトル理解の為の
補助機能であって、魔法の様に測定器の性能を高めたりはしないので、上手に使ってください。



この様に、縦軸に付いても、スペクトルを色々な方法で検討するための機能がありますが、
とにかく基本、原点は生スペクトルで、いつもそれを忘れずに、生スペクトルの状態を
確認しながら色々な補助機能を使いこなして頂ければ、と、思います。




また、スペクトル測定に慣れている人で、テレミノMCAのこの様な補助機能を知らない方に
高エネルギー領域を強調したスペクトルや、分解能補助機能を使ったスペクトルを
「説明無しに」見せると、戸惑ったり、混乱したり、疑いを抱いたりする場合がありますので、
一言「テレミノMCAの機能であれこれ強調、加工してあるスペクトルです」とか、親切に説明を加えると、
一部の方々が興奮したり、時間を浪費するのを避けられたりするでしょう。

また、分解能補償機能については、簡単な説明ページもありますので、もっと知りたい人には
ここを読めば?とか、教えてあげれば、喜ばれるかもしれません。
http://pico.dreamhosters.com/ResolutionCompensation.html


もし、何か疑問や要望などありましたら、メールでも掲示板でも遠慮なくご連絡ください。



Date: 2013/10/24 16:17(04)  ---  Name: nkom


黒月☆縷々様へ


こうしてみると、遮蔽の外でのBi214の609KeVがかなり、うちと比べるとかなり
目立ちますね。どこからそれが来てるのか?というのを調べると、ラドンとかの測定値についても、
何か手がかりが得られるかも。
個人的には、最大傾斜(MaxSlope)と、最大ノイズ(MaxNoise)の項目を、両方とも10にしたら
どうなるのか、興味があります。1200秒くらいのスペクトルで、多分様子は分かるだろうと思うので、
お時間がありましたら、お願いいたします。


後、「分解能補償機能」なんですが、ちょっと分かりにくくて申し訳ないのですが、
IIRフィルターのボタンをOffにしていると、これも一緒に切れるようになってます。
なので、この画像のスペクトルでは、分解能補償機能は効いて無いと思いますが、
分解能補償機能は、生スペクトルを理解するための補助機能なので、
測定器の比較などをしたい時には、基本的には生スペクトルを重視して、
足がかりにした方が良いだろうと思います。

丁度、昨日のお話があった縦軸の調整に使える機能などの画像を作っていたので、アップロードします。


ロシアンのNaI版は、トリウムマントルやウラン系のスペクトルも、そのうちお願い致します。



Date: 2013/10/24 14:47(04)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様

おはようございます。


ロシアンシンチ2.5(Nal)USB+WindowsXPの組み合わせで、ちょっとテストしました。
「やさしお」と「BG」を遮蔽なしで測定です。 ※鉛遮蔽容器は、Cslで使用している為。

「Cslとは描くスペクトルが違うのかな?」

初心者の第一印象としてはそんな感じです。

Nalの感度は電圧を前のオーナーが絞ってあるのか?驚く程爆裂ではありませんが、爆裂には変わりない様です。
分解能は微妙なところで、「やさしお」の山はとてもマイルドです。(笑)

次回は「土壌検体」で確認したいのですが、もう一つ鉛遮蔽容器を用意しないと、
「土壌検体」の遮蔽なし長時間測定は厳しい。

◎分解能の補償ボタンはONで測定しました。設定はオール10です。

その他の設定は、画像から確認できると思うので割愛させていただきます。

取り急ぎ、ロシアンナルのテスト報告でした。







黒月☆縷々


Date: 2013/10/24 14:24(19)  ---  Name: nkom

CrowGoki様、ようこそ。

情報ありがとうございます。

Emcoは、海外の方で、使っている人が居ましたし、私も少し探してみましたが、
残念ながら良い売り物が少ないようです。たまに出るとすぐ売れてしまうし。

PacificHVの品物は、Ebayで見て買おうかと思いましたが、もう一つの電源が必要だったり、
安定性やノイズの様子が良く分からなかったので買わないで終わりました。


eV−CZT用の高圧は、一説によると1000Vなのですが、GS1100Aのフォーラムとかの話だと、
60Vくらいで良い、という説もあり、わからないので、低いほうから試そうかと思っています。
(高圧をかけて、壊してしまった人も若干居るようなので。)

私は、中古のOrtecのMCAを買ってしまったので、高圧も、プリアンプ用の電源も、それで賄えるように
なりましたが、安定していて、ノイズの少ない高圧電源で、さらに格安のもの、というのは、
苦労している方も居ると思うので、色々な情報があると選択肢が増えて良いかと思います。

いまでん屋さんで作って貰える、というのは、困っている人には、朗報かも。

香港などの(零細)メーカーで、品質のしっかりした、超低ノイズで、安定性も高く、
微調整が可能な高圧ボードが安く出れば、結構売れるかも。

ポケットオシロを改造したMCA(ガンマグラファーナノ)がまあまあ流行っているようなのですが、
これには高圧電源が付いてないので、海外の人が$5とか$10くらいの電源を探しています。


GS1100AやテレミノPMTアダプターを買えば、高圧電源部分も含まれて居ますが、
大きなPMTや分圧抵抗の値が小さいプローブだと力不足でうまくいかない例もあるようなので、
そういう場合にも、別の高圧電源が必要になったりしますし、色々な測定器を
試そうと思う場合は、2KVか3KVくらいまで供給できるものがあると便利だろうと思います。

でも、高圧になると、SHVやMHVのコネクターやケーブルがあまり売ってなかったり、
高かったりして、自作しない場合は、そっちでも苦労します。






Date: 2013/10/24 12:12(42)  ---  Name: CrowGoki

Amptekのソフトウェア・ダウンロードサイト。

【MCA8000A Multichannel Analyzer Software:All Amptek software available on this page is free.】

http://www.amptek.com/mcasoft.html


Date: 2013/10/24 11:54(39)  ---  Name: CrowGoki

eV-CZTモジュール用に使える90v可変電圧DC-DCコンバータチップに
Linear Technology社のLT3482EUD#PBF-NDというのがあり、digikeyで取り扱いされてます。

http://www.digikey.jp/product-detail/ja/LT3482EUD%23PBF/LT3482EUD%23PBF-ND/1620076

http://cds.linear.com/docs/en/datasheet/3482fa.pdf

ともかく小さいので一般的ではありませんけど、いまでん屋さんにワンメイクでユニットを作ってもらいました。
『10個程度のロットなら、香港あたりの業者に配線図や部品指定すれば苦労なく出来るだろう』とのこと。


Date: 2013/10/24 11:43(32)  ---  Name: CrowGoki

はじめまして、コレクターのCrowGokiです。

高圧電源だとPacificHVというメーカーが可変電圧化が可能と思われるモジュールを数種類
(+1000V, -1000V, +1500V, -1500V, +2000V, -2000V.)eBayに出品してました。
(未だに工作に着手しておりませんが、何個か買い込みました。)
http://www.pacifichv.com

いまでん屋さんに、どんなもんか相談したところ…

これは入力電圧に比例した出力電圧が得られるものだと思います。
以前、類似の他社製品を扱ったことがあります。
http://www.emcohighvoltage.com/pdfs/qseries.pdf
注意点は
小さな入力電圧の変動でも大きく出力電圧が変動します(0から24Vが0から数KVになるので当然ですが)。
なので電圧の安定度は仕様上ロードレギュレーションに加えて一次電源のレギュレーションも関係してきます。
一次電源のレギュレーションが悪いとフォトマルなどに使用した場合はパルス数の変動で予想外に電圧が動いてしまったりします。
以上のような理由で一次電源と製品自身は多少大きくなっても余裕のあるものを選んだほうが良いと思います。
もうひとつ入力電圧に対する出力の追従は非常に遅い(数百mSec〜数Sec程度)ので
出力電圧からフィードバックをかけるのはCPUなどを使わないと難しいです。

…という解説を賜りました(^_^;)

いろんなプローブを試すためのHVユニットを作ろうというのなら、
アキバの秋月あたりに12v可変昇圧DC-DCコンバータがあるので、組み合わせると良いかと…(^_^;)


Date: 2013/10/24 10:58(09)  ---  Name: nkom



過去ログが出来ると、リンクが画面の一番下に出ますのでご利用ください。
http://pico.dreamhosters.com/picobbs/index001.html

このページにも、掲示板や過去ログのリンクを付けておきました。
http://pico.dreamhosters.com/JapaneseDocuments.html


Date: 2013/10/24 10:50(11)  ---  Name: nkom


袋を二つ使うというのは、良いかもしれないですね。
今度、良い大きさの袋が見つかったら試してみます。


マリネリは、意外と似たような大きさなのだろうと思います。
実際、ロシアンの2.5インチにピッタリ合いそうな内側が7センチの
マリネリは市販されていて、確か一個千五百円くらい(というか、$15)だったと思います。

ここの海外市販品のところにリンクしてありますが、値段表がどこだったけ?
http://pico.dreamhosters.com/MarinelliBeaker.html



Date: 2013/10/24 09:23(27)  ---  Name: maho

袋を二枚使って左右に2分割する感じにしたら破れにくいんじゃないかと・・・
ダメですかね?

容器のサイズと形状は各自の検出器の大きさに寄るから量産には向いてないし、
中の袋の使い方で上手くフィットさせるように工夫するのが現実的かなと。

遮蔽体もマリネリも無いので単なる妄想ですけど。


Date: 2013/10/24 08:52(32)  ---  Name: nkom



あれ?Ebayの検索リンクが切れてしまったので、再度。
http://www.ebay.com/sch/i.html?_odkw=%28Spellman%2CBERTAN%29+High+voltage&_sop=15&_osacat=0&_from=R40&_trksid=p2045573.m570.l1313.TR0.TRC0.X%28Spellman%2CBERTAN%2Cortec%2Ccanberra%2CPGT%2Cprinceton%29+High+voltage&_nkw=%28Spellman%2CBERTAN%2Cortec%2Ccanberra%2CPGT%2Cprinceton%29+High+voltage&_sacat=0

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