Date: 2013/12/02 09:25(28) --- Name: nkom
黒月☆縷々 様へ
情報ありがとうございます。
分解能補償機能は、ウラン系の「存在」などを見やすくするには良いのですが、
「ピークの高さ」を比較することによって、Bi214の増減を調べようとする場合には、
ピークの高さも変わってしまうので、通常は使わない方が良いかもしれません。
スペクトルデータも画像と一緒に自動的保存機能などでとってあるのであれば、
それを読み込むことで、他の設定の画像も作り直すことも出来ます。
ラドン検出器の出す濃度の低下に連動して低い方が良く見えるようになった、
というのは、「高い方(の割合)」が、小さくなったからなのか?とかも思いますが、
やっぱり、まだ良く分かりません。
あと、分解能補償機能は、低い方で、強い影響があったりするので、
やっぱり増減を比較したい場合は、これを切ったスペクトル画像も保存して、
そっちで比べた方が良いだろうと思います。
後、汚染土壌は、Cs134が沢山あると、そのせいで、K40のピークの左が膨らんで、
ズレたように見えたりします。
昨日が一昨日に貼り付けた画像ですが、K40のピークは、この三つのスペクトルではズレていません。
Date: 2013/12/02 08:29(33) --- Name: 黒月☆縷々
nkom様
分解能補償機能はONです。設定数値はオール10です。
低エネルギーゾーンは初期のBGモニタリング測定の時はなかったのですが、
ラドン濃度が下がる毎に、ハッキリと出て来る様になりました。
本来であれば逆のような気もするような?
今、私の実家の雨樋付近を5cm掘り、採取した土をU8容器に入れた検体を、
遮蔽なしで測定開始しました。
セシウム137と134のピークがズレていないか確認する為です。
現在約2,500秒ですが、セシウム137と134のピークは一致しています。
カリウム40は、若干左にズレたかも?
取り急ぎ。
Date: 2013/12/02 08:10(44) --- Name: nkom
黒月☆縷々 様へ
これって、分解能補償機能がかかっていないスペクトルなのですか?
だとしたら、やっぱりBi214やPb214がかなり多いように思います。
うちでは、ウラン系がこんなにはっきりと山になることは今までありませんでした。
雨の日でも雪の日でも、その前後でも、基本的に、大きな違いは見られませんでした。
なので、これから、ラドン濃度が下がっていくのに連れて(このまま下がるのなら)、
Pb214やBi214の山がどう変化していくのかが興味あります。
丸で囲んである部分の違いなのですが、今のところ私には良くわかりません。
低いほう(X線)が、核種の増減によるものなのか、ベータやアルファの影響を受けた
制動X線や蛍光X線から来ているのか、特定の位置(方角)から来るX線が、
何かによって若干遮蔽されていたのがなくなったのか、あるいは、単に測定器の
電源や温度などによる低いほうの感度の違いなのか、などなど、
色々な可能性があるのかもしれません。
Date: 2013/12/02 08:00(49) --- Name: nkom
テレミノMCAが表示するFWHMの値があんまり正確でない問題は、
半値幅を取る際に、チャンネル数が少ないと起きるのが一番多いようなので、
チャンネル間を安直に補完したところ、だいぶ改善されるようなので、
ガウス関数か何かでもう少し正確な方法を作るまでは、現在の方法を少し改造しておくことにします。
Date: 2013/12/02 07:34(05) --- Name: 黒月☆縷々
皆様、こんばんは。
Atom Spectra Russian 2.5×2.5 Csl(TI)USB/一号機、遮蔽なし、 磁気シールドなし、
電圧ダイヤル時計逆一回転、USBコードの口「NE」方面のBGモニタリングを
チャンネル×1で行っていたのですが、WindowsXPがまたダウンしてしまいました。
再起動してデフラグでデータを整頓してから、チャンネル×0.2でBGモニタリングを24時間、再測定しました。
電源がOFFにした後、スペクトルがズレるかの確認にもなると思いました。
デテクタのUSBコード口が「NE」方面に向いていると、
イコライザーの調整なしにビスマスやカリウムのピークが一致していたので、
それがズレないか?時間が経過すると多少ズレるかの確認も兼ねています。
結論は、ピークのズレはなしです。
また、BKGボタンでどこのゾーンに差が出ているを確認しました。
黄色い◎で囲んだ部分(低エネルギーゾーン)で大きな差が出ているのでしょうか?
補足情報としましては、一回目のBGは「ラドン濃度」が90Bq/立方メートル環境での測定。
二回目の測定の時の「ラドン濃度」はおおよそ80Bq/立方メートルでした。
前回の測定の際も、「ラドン濃度」が100Bq/立方メートルオーバーで取得したBGスペクトルよりも、
二回目の三回目の測定で低エネルギーゾーンに差が出てくる傾向が見受けられましたので、
その辺の勉強になるかな?という感じです。
以下BGモニタリング86,400秒、BKGボタン未使用&使用のスペクトルです。
※訂正:赤いスペクトルと解説していますが、正確には紫のスペクトルです。
黒月☆縷々
Date: 2013/12/01 08:31(30) --- Name: nkom
FWHMの参考資料
http://cnmt.umin.jp/public/kiso/partial6.html
FWHM x 1.1 くらいピークが離れていると、ピークの先端が分かれて見える、
というのを(無理やり)Cs134の605KeVとCs137の662KeVに当てはめると、
662−605= 57KeV
57 / 1.1 = 51.82KeV
ということで、この近辺のエネルギーでのFWHMが51.82KeV程度なら、
二つのピークが分かれるのではないか?(二つのピークの高さが違うのは無視!)と、乱暴に考えると、
51.82 / 662 = 0.0782
なので、662KeVでの分解能が7.8%くらいなら、セシウムの山が分かれる
という巷のウワサは、多分本当なのでしょう。
こういうのは、分解能がエネルギー位置によって違う点と、ピークの高さが違う点を
考慮したシミュレーションをさっさとやればもっとはっきりと数値的にも視覚的にも分かるでしょう。
エクセルで、やってみたい場合は、こんなのが参考になりそう。
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/ieki/keisanki/gauss.html
PythonでScipy無しでNumPyだけでやる方法 (SciPyを使った例もある)
http://stackoverflow.com/questions/10582795/finding-the-full-width-half-maximum-of-a-peak
SciPyをあんまり使いたくないのは、後々Kivyを使ってスマホやアップル製品でも動くバージョンを
作ろうとする場合、SciPyをKivyと組み合わせて簡単に展開できるのか、ちょっと分からない為です。
NumPyは、多分大丈夫、という気がする。
SciPyも動員して、ノイズも除去して、ピークをフィットする方法の例
http://stackoverflow.com/questions/10880266/robust-algorithm-for-detection-of-peak-widths
NumPyだけのFit?
http://www.lancesimms.com/programs/Python/functions/FitGaussian.py
ここは、他にも色々ありそう。
http://www.lancesimms.com/programs/Python/
サンゴバンさんのFWHMについての文書
http://www.detectors.saint-gobain.com/uploadedFiles/SGdetectors/Documents/Technical_Information_Notes/FWHM-Analysis-Arbitrary-Peak-Shape.pdf
Date: 2013/12/01 06:57(13) --- Name: nkom
テレミノMCAのFWHMの計算については、その部分のコードを読んでみると、
ピークのカウント数をそのまま使って、ピークの基底部の高さを全然考慮してないのと、
後は、カウント数が足りなくてピークが尖ったりしてる場合でも、
そのままピークの頂点として計算している為に起きている現象の様です。
ピークの根元の高を自動的に判定するのは、特にスペクトルが滑らかになってない場合や、
複数のピークやコンプトン散乱とか色々混じっている場合は、結構やっかいです。
なので、ガウシアンカーブのフィットとかしない現在の安直な方法で
もっと正しい値を計算する方法を思案中です。
一つの案は、マウスの右ボタンを押す時の、その高さをピークの基底として利用する、というもの。
これは、元々スペクトル表示部分をクリックした時、右クリックでも左クリックでも
そのエネルギーやチャンネル番号(Bin)と、その位置のスペクトルのカウント数やcpsだけでなく、
マウスがある地点のカウント数(cps)も分かると色々便利だと思っていたので、
その改造をFWHMの計算にも流用してみよう、というものです。
こうすると、良くあるピークの左右のエネルギー位置をROIとして設定して、
その内部でゴニョゴニョする、という方法よりも、操作は簡単ですし、
ユーザーが操作法を理解していて、正しい基底の高さを指定し、
その周辺でスペクトルが十分が滑らかになっていれば、今よりも正しい数値になる筈です。
この場合、考えられる問題は、操作法を理解していないユーザーや、基底部の高さが
よく分からないユーザーの存在です。
なので、これも設定ファイルで、基底部の高さの右クリックによる指定をするのかどうか、
ユーザーが指定するようにしておいて、ソフトの出荷時には、これを「使用しない」ように
しておけば、使い始めたばかりで、まだよく分かっていないユーザーが突拍子もない
FWHMの値をだしてしまう事態を避けられるでしょう。
で、FWHMの想定値を考慮したスムージングや、ピークのフィットとかが出来る様になったら、
そっちのコードを使ってもっとまともな計算も出来るだろうと思います。
Date: 2013/11/30 13:36(53) --- Name: nkom
テレミノMCAが表示するFWHMの値が時々変じゃないか?という気が前からしていたのですが、
2gの土のサンプルを測った時に5.9%が出て、やっぱりこの値は「あり得ないだろう」ということで、
「イコライザーの影響ではないのか?」という意見があったので、イコライザーを切ったら逆に
更に値が小さくなりました。
そこで、Identifyにスペクトルを読み込ませて、こっちで計算すると、約7.8%になりました。
セシウム137と134の左のピークの分かれ方などを見ると、多分8%台なんじゃないのか?とか
思っていたので、まあ、それに近い値をIdentifyは出したことになります。
基本的に、素人測定では、そんなに気にしなくても良いのだろうと思いますが、
後々色々な計算をしたりする時、そして、測定器の性能を比較したり、改造しようとする時に、
FWHMの数値も大事になってくるかと思います。
Date: 2013/11/29 22:01(36) --- Name: nkom
あ、先ほどのピークの高さをcpsの値で見るとき、山の麓の値を差っぴくのを忘れていました。
2gの土は、麓の線が、0.02くらいで、無視してもあんまり変わりません。なので、そのまま 0.010cps/bq
Cs合計1500Bq/Kgの土は、麓が0.05くらいなので、0.67cpsではなく、0.62cpsとすると、0.0030cps/bq
Cs合計6085Bq/Kgの土は、麓が0.2くらいなので、4.0cpsではなく、3.8cpsとすると、0.0043cps/bq
ジオメトリーや密度の差によると思われる違いのほうが、圧倒的に大きいのが分かりますし、
こういうとっても大雑把な素人計算をしている分には、あんまり変わらないですが、
それでも、少しづつ、色々な点に気を付ける様にしていかないと、精度が上がりませんので。
Date: 2013/11/29 21:36(21) --- Name: nkom
これが、三つの土壌のスペクトルを並べたもの。
測定は、すべて厚さ8cm弱の鉛の遮蔽(ただし、内張りはまだしてないので、低いほうのX線が多いのだと思う)。
使用したのは、ロシアン(AtomSpectra/SovtubeDetector) CsI2.5インチ 1号機。 磁気遮蔽あり。
測定時間は、まちまちですが、どれも肝心のところが十二分に滑らかになるまで測りました。
赤茶が2gのCs137汚染土。
水色がCs合計1500Bq/Kg。
緑がCs合計6085Bq/Kg。
ちなみに、緑のスペクトルのK40の山は、ズレているのではなくて、Cs134やサムピークなどで膨らんでいるのでしょう。
Date: 2013/11/29 21:25(36) --- Name: nkom
今日は、土壌測定の日でした。
2gのCs137汚染土に続き、東京近郊の土を二つ(再)測定しました。
東京近郊の土: 約200g Cs合計約1500Bq/Kg Cs137 1024Bq/Kg Cs134 500Bq/Kg
Cs137 総線量 約205Bq 0.67cps / 205bq =0.00327cps/bq
水色がバックグラウンドを含むスペクトル。緑がBKGを差し引いたもの。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_16_16_10-Soil_near_Tokyo_LC2-CsI_63mm.txt
東京近郊の土: 約220g Cs合計約6085Bq/Kg Cs137 4063Bq/Kg Cs134 2021Bq/Kg
Cs137 総線量 約894Bq 4.0cps / 894bq =0.00446cps/bq
水色がCs合計1500Bq/Kgの土壌。 緑がCs合計6085Bq/Kgの土壌。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_18_19_32-Soil2_near_Tokyo_LC2-CsI_63mm.txt
うーん、Cs137の線量と、cpsの値で見たピークの高さの割合があんまり一致しない。
2gの汚染土壌: 0.01cps/bq
Cs合計1500Bq/kg: 0.00327cps/bq
Cs合計6085Bq/kg: 0.00446cps/bq
2gの土は、本当に少量で、測定器の前面にテープでくっつけて測った。
他の二つは、マリネリに入れたのではなく、ビニール袋に入っていて、丸っこい形状のものを
そのまま遮蔽の中の測定器の前に置いて測ったので、あんまり効率が良くなかったのだと思う。
でも、2gの土と比べて、3倍の違いが出るとは、思いませんでした。
これでは、不確かさを「+−3」 とか書くのではなく、「x/ 3」と書かなくては。
2gの土は、ほとんど点線源か、面線源か、という感じで、一番効率が良かったのでしょう。
そして、効率の悪かった土壌は、まず、3重のビニール袋に入っていて、その間に
空気も少し入っていたので、測定器に密着していたわけではなく、さらに、土自体そんなに密度が高くなく、
遮蔽効果のある物質も混じっていますし、一番測定器から遠いところは、4cmくらい離れていたので
効率が低くなったのかもしれません。
そうすると、マリネリに入れて測ったメープルシロップの効率は、2gの土と、他の土壌の間になるのかも。
その場合は、1.5bq/kg くらいなのかもしれません。
Date: 2013/11/29 20:27(23) --- Name: nkom
FUI Japan さんが、チャッピー検出器をEbayに出品してますね。
http://www.ebay.com/itm/Chappy-Radiation-Detector/161149364203
Date: 2013/11/29 20:08(13) --- Name: CrowGoki
【SAIC 16 DETECTOR HUB 309144-001 KEY ELECTRIC DATE CODE 10/12】
http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=251382369025&item=251382369025&lgeo=1&vectorid=229466
どういう使い方されてるのか【Alpha Spectra 5I5X1.2/1.125B Scintillation Detector (B2)】の
写真でなんとなく判明…。
…というか、角形の『Alpha Spectra 5I5X1.2/1.125B』がどういう使い方されてたのかが判った写真。
http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=221327450085&item=221327450085&lgeo=1&vectorid=229466
Date: 2013/11/29 19:51(27) --- Name: CrowGoki
【Canberra Photomultiplier Tube Base Model 2007】即決US $189.00
http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=161162207434&item=161162207434&lgeo=1&vectorid=229466
http://www2.ph.ed.ac.uk/~td/SHlab/Projects/EPR/2007P_SS.pdf
【Operator's Manual】
http://www.qsl.net/k/k0ff/PMT%20Base%20Project/PMT/canberra_2007P_phototube_base.pdf
単体出品を見るのは珍しいですね。
(『Does not ship to Japan』ですが、セカイモン取り扱い品。)
http://www.sekaimon.com/i161162207434
Date: 2013/11/29 19:06(05) --- Name: nkom
PICを使った自作MCAの例 (回路図、PICソースコード、PC側のソースコード、など)
http://groups.yahoo.com/neo/groups/GeigerCounterEnthusiasts/files/Microcontroller-based%20MCAs
Date: 2013/11/29 08:07(13) --- Name: nkom
今計っている2gの土のサンプルですが、総線量は現在では約266ベクレルでした。
さっきの値は、サンプルを最初に測定した去年の値で、半減期を考慮してませんでした。
それでも、ジオメトリーとか気にしないで出した、先ほどの大雑把な換算には、
影響がほとんどありませんが。
Date: 2013/11/29 06:41(16) --- Name: nkom
2gの土のスペクトルは、5600秒経過して、こんな感じ。(対数表示の設定を変えて、下のほうをもっと強調しました)
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_09_36_07-2g_Soil_std_LC2-CsI_63mm.txt
それにしても、空のマリネリ+空のジップロックを測ったバックグラウンドと較べてK40とか、全然出てこない。
やっぱり、私の自家製マリネリにもかなりのK40が含まれているのでしょう。
訂正です。K40はマリネリなしでも、バックグラウンドより少し多いくらいありましたので、 自家製マリネリのK40は、そんなに多くないようです。
Date: 2013/11/29 06:02(22) --- Name: nkom
総線量が約277ベクレルの土で、ピークの高さが2.8cpsくらいですから、大雑把に見積もると、
0.01cpsで1ベクレルの換算になるかと思います。
で、メープルシロップの場合、バックグラウンドを差し引いたCs137のピークの高さが、0.011cpsくらいなので、
本当におおまかな推測ですが、やっぱり1ベクレル程度のセシウム137が含まれていたのでしょう。
理想的には、もっと総線量が低い定量済みの物質と比較すると、より正確に推測できますが、
メープルシロップの場合は、日本での測定で、1ベクレルから3ベクレルの間くらいの結果が
いくつか出ているので、こんなものなのではないかと思います。
Date: 2013/11/29 05:53(12) --- Name: nkom
今は、昨日届いた、2gの土のサンプルです。遮蔽の中で、CsI2.5インチの磁気遮蔽を施したもので
測っています。今のところ安定していて分解能は、一応5.9%と表示されてます。
Sovtubeさんが売る時に提示していた分解能は、9%くらいだったと思います。
これは、Geoさん(Geoelectronicsの人)が、どこぞの高汚染の土を定量し、分割して配布したものです。
3742.2pCi/gram だそうですので、1 becquerel [Bq] = 27.027027027027 picocurie [pCi]
ということは、3742.2を27.027で割ると、138.46Bq/g で2gあるから総線量で276.92Bqくらいで、
その少量の土のはいった小さなパーツ用のジップロックを測定器の前にくっつけて測っています。
測定開始2,3秒でCs137の山が出ますが、これは122秒後。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_08_03_31-2g_Soil_std_LC2-CsI_63mm.txt
こっちは、1800秒(30分後)
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_08_31_53-2g_Soil_std_LC2-CsI_63mm.txt
セシウム自体の汚染は、分かっているし、他の線源もあるので、これ以上測る必要はないのですが、
ウラン系やトリウム系が何か見えてくるのか興味があるので、放置して調べてみます。
Date: 2013/11/29 05:36(01) --- Name: nkom
CrowGoki 様へ
> 【A Portable Neutron Spectrometer for Dosimetry Mixed Radiation Environments】
> http://epubs.surrey.ac.uk/2177/1/402901.pdf
私は、中性子測定は、やるつもりがありませんが、この博士論文を見たら、Am241のアルファ線半減期が
433年と書いてあるのを見て、プルトニウム程ではないけれど、安物の火災報知機に3万7千ベクレル程度の
Am214が含まれていて、それを普通のゴミと一緒に捨てても大丈夫とされているのと併せて考えると、
今後も世界中の核物質による汚染は、徐々に増える一方だな、と思いました。
Date: 2013/11/29 05:21(24) --- Name: nkom
メープルシロップは、1日半測って、こうなりました。
重量をまじめに測ったらこんな感じ。
1328g (総重量) - 135g (マリネリ) = 1193g (メープルシロップ)
このメープルシロップを測ってみたい方は連絡頂ければ、スーパーに行って
新しい缶を買ってお送りします。一缶$7.99+税金(15%くらい)+送料です。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_29_07_51_54-MapleSirop2_LC2-CsI_63mm.txt
Date: 2013/11/28 20:15(57) --- Name: CrowGoki
【A Portable Neutron Spectrometer for Dosimetry Mixed Radiation Environments】
http://epubs.surrey.ac.uk/2177/1/402901.pdf
Date: 2013/11/28 11:43(06) --- Name: nkom
ミタさんの報告。
http://twilog.org/hanaharuok/
https://twitter.com/hanaharuok/status/404240670962884608
子供の遊ぶ公園もセシウムまみれ
Date: 2013/11/28 07:09(22) --- Name: nkom
黒月☆縷々 様へ
今度、方位磁石を買ってきて試してみます。
後、縦と横でも結構違ったり、横の時のUSBコネクターの位置でも
差が出るので、屋外で使用する時は、磁気遮蔽を施したとしても、
測定器の傾きとかを多少考えたほうが良いかも。
でなかったら、線源を遮蔽容器に入れて一緒に持って行き、
測定直前に数秒から数十秒の校正をする、とか、
直後に線源を混ぜたスペクトルも保存しておき、
データを読み込む時に、ズレがあれば修正する、とか、
色々やり方はあるので、ズレたら、それでもう駄目、というわけではありませんが。
Date: 2013/11/28 07:02(22) --- Name: nkom
「食の安全を考える放射線測定」で
http://geiger.grupo.jp/
線源の無料貸し出しをしてくれるそうです。
http://geiger.grupo.jp/blog/485720
こういうものを借りて、手持ちの土や他の検体などと比較することで、
今度は、自分の持っている(それまでは量の分からなかった)ものを
基準にすることができます。(その精度は、貸し出される線源の精度や、
測定器の性能などなどに左右されますが)
Date: 2013/11/28 06:58(02) --- Name: 黒月☆縷々
皆様、こんばんは。
Atom Spectra Russian 2.5×2.5 Csl(TI)USB/一号機、遮蔽なし、磁気シールドなし、電圧ダイヤル時計逆一回転。
デテクタ上向き、USBコードの口、東西南北方向のどこだと、ピークが一番ズレていないか?実験を行いました。
個体差や、測定環境によっても異なると思いますが、
私の測定環境では、「NE」方面にUSBの口を向けると、
ピークのズレが少ないとう結果になりました。
極僅かな位置関係で、ピークの位置がずれる事も確認しました。
イコライザーを使用しない状態で、ビスマスや鉛、カリウムのピークを一致させる事が出来ました。
完全に一致した86,400秒の紫スペクトル取得後、連続して86,400秒測定を行いました。
この画像には記録されていませんが、ピークのズレはまったくありませんでした。
突撃土壌スペクトルを行う際、方位計を持参し、USBコードの向きを確認してから測定をおこない、
さらにピークの微調整を行ってから、突撃スペクトルを取得したいと考えています。
いかがでしょう?
ロシアンユーザーの方々は、どちら方面ですと、イコライザーなしでのピークのズレが少ないでしょうか?
情報いただけると助かります。
黒月☆縷々
Date: 2013/11/28 05:59(46) --- Name: nkom
測っているメープルシロップは、カナダの(そしてアメリカにもある)IGAというチェーンのスーパーで
売っている、「一級」(シロップの澄み具合などで、等級が決められる)の製品で一缶540ml入り、
$7.99カナダドル。「Les Sucreries Beaurivage」という会社の製造。
Cs137の汚染が若干ある、ということは、逆に言うと、砂糖などを混ぜた悪質な製品ではなく、
本物のメープルシロップだと思われます。
まあ、地元では余るほど生産されているので、混ぜ物なんかしてないのでしょう。
他に、2級のものや、オーガニックのものも売られていました。
以前にも書いたと思いますが、カナダでは、(健康食品という扱いをされたりする)メープルシロップに
セシウム137の少量の汚染があるのを知っている人は、ほぼ皆無です。
また、こちらには、市民測定所みたいなものは、無いみたいです。アメリカでも、素人測定を
している人はいても、市民測定所のようなものは、ないかもしれません。
これと比べると、この前測ったブルーベリージャムは本当に微量の汚染が
あるかないかあんまり良く分からないくらいです。
Date: 2013/11/28 05:27(11) --- Name: nkom
CsI2.5インチでのメープルシロップ約1リットルの測定は、12時間ちょっと経って、こうなりました。
まだ、「滑らか」とは言えませんが、かなり落ち着いています。
やっぱり結晶が大きいと早くて楽。
で、Cs137のバックグラウンドと比較しての増加分が、NaI1.5インチで測ったときよりも目立つのですが、
もしかしたら、2.5インチ用にぴったりのマリネリで測っているので、こっちの方が効率が良いからか?
とか思ったのですが、だったら、TL208のあたりも同じように目立っても良さそうなので、よく分かりません。
あるいは、NaI1.5の場合は、長時間測定で、パルスの振り分けがばらけたりして、よく見えなかった、
というのも考えられます。
ともかく、この程度の自己汚染のある測定器でも、メープルシロップのCs137が見えるらしいので、一安心。
また、開始1時間くらいから、Cs137の傾向は既に見えていたので、慣れてくれば、結構短時間でも
判断できるかも。
黄色がバックグラウンドで、水色がメープルシロップ(約1リットル、マリネリ入り)。緑がBGとの差分。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_28_08_14_24-MapleSirop2_LC2-CsI_63mm.txt
煮詰めているほうのメープルシロップは、まだ、水位が2センチくらい下がっただけでした。
(かなりトロ火でやっているので)
Pyrexの容器に移して、電子レンジでコゲコゲを通り越して灰になるまでやれば良いのかな?
でも、容器に焦げ付きそうで、躊躇います。
Date: 2013/11/27 19:19(18) --- Name: nkom
先日計り始めたメープルシロップは、なんか雪とか降ってバタバタしていて忘れていて、
結局91時間(四日弱)測りました。今まで測った中で一番の長時間測定です。
NaIの1.5インチで、磁気遮蔽なし、温度補償なしの5万円弱で買った測定器なので、
511KeVにカウントが左右に振れた形跡が見られるし、K40もまだ尖ったままです。
でも分解能は7%くらいと、まあまあまともなのもあって、そんなに酷いことにはなっていません。
黄色がバックグラウンドで、水色がメープルシロップ(約1リットル、マリネリ入り)。緑がBGとの差分。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_27_16_58_55-MapleSirop_LC2-NaI-40mm.txt
やっぱり、最初の予想通りの形になって、K40が0.002cps分バックグラウンドより高いのと
そのコンプトン散乱で0.001cpsの持ち上がりがあって、Cs137やBi214の辺りで
それが0.0014cpsくらいになる。後は、Pb214が見える。他は、私には、よくわかりません。
日本での測定の結果からは、メープルシロップには2,3Bq/KgのCs137汚染がある場合が多いらしく、
このメープルシロップもそれくらい汚染されているのだとすると、NaIの1.5インチでも、
一桁ベクレルがもしかしたら見えるのか?とか、思いましたが、まだまだ保留です。
今、追加で買ってきた2缶をとろ火で煮詰めて濃縮中で、煮詰まってきたら、更に一缶追加して、
現在測定中の2缶と併せて、2倍半濃縮し、どんな結果になるか、調べる予定です。
煮詰まるのを待つ間、測定器をCsIの2.5インチ(Cs137の自己汚染があるもの)に入れ替えて測定中です。
開始から1時間半ちょっとですが、やっぱりこっちでもCs137があるように私には見えます。
黄色がバックグラウンドで、水色がメープルシロップ(約1リットル、マリネリ入り)。緑がBGとの差分。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_27_22_14_55-MapleSirop2_LC2-CsI_63mm.txt
Date: 2013/11/27 18:49(29) --- Name: nkom
黒月☆縷々 様へ
基本的に、スペクトルが丸まって滑らかになる前は、
ギザギザの上と下の真ん中辺りに最終的に落ち着くのを妄想して、
予想をすると良いのでしょう。
「それらしき位置」にギザギザの一本が少し伸びていたとしても、
大抵は、丸まって、無くなってしまうものですし、あんまり気にせず
おっとり構えていた方が良いだろうと思います。
(たとえば、Be7の位置に出たギザギザは、放置しておけば
丸まって、何も無くなってしまうかもしれない)
たとえば、学習用のステップとしては、まず、十分な時間をかけて、
滑らかになったスペクトルを沢山見て、ピークがどういう風に出るのか?というのに慣れる、
というのを、最初にやると良いような気がします。
そしたら、x1やx2を使ったりすると、ギザギザとピークの違いが分かりやすいので、
出だしのギザギザと、その後の滑らかなスペクトルとピークの出方への変化に慣れ、
ギザギザの中に、スペクトルの成長後の姿を見る、というのに慣れると良いのでしょう。
20歳の女性を見て、30歳くらいに成熟したらどうなるか?と、予想するのと、
似たようなものかも。
ただ、x1やx2だと、スペクトルの成長は遅く、なかなか滑らかにならないので、
ギザギザの出方とかに慣れたら、x0.2やx0.5を使うと、効率が良いように思います。
で、ギザギザの「上下のブレ」の幅が、
いわば「その時のそのエネルギー位置での不確かさ」を示しているので、
各チャンネルのカウント数が増えて、「ブレ」が収まってくるまでは、
本当にはっきりとした山が形成されているのでもない限り、
あんまり「確かなこと」は言えない、と、私は思います。
でも、「Cs137が少しはある」というのだけわかれば良いのなら、
出だしから直ぐにセシウムの位置がその周辺のギザギザの触れ幅よりも
明らかに持ち上がってくれば、別に滑らかになるまで待たなくても良いし、
やっぱり測定の目的や、そして特に測定器の性能に対する汚染の量でもって、
色々決まってくるかと思います。
Date: 2013/11/27 08:23(51) --- Name: nkom
CrowGoki 様へ
高圧の場合、コネクターもケーブルも、電圧と電流の組み合わせで注意しないと、
問題が起きるかもしれないですね。
(感電した場合の)安全性を重視すると、電流があんまり流れないようにしておいた方がよいのですが、
そうすると、分圧抵抗の値が小さいPMTや、大きかったり係数率の大きなPMTなどで、
馬力が不足する場合もあるようですし、十分な電流が流せるということは、感電とか、スパークとか、
危険性が増加する、ということでもあるでしょうし。
良くあるPMTを使って、1KVくらいまでの小電流でやってる分には、それほど神経質に
ならなくても大丈夫みたいです。
私は、幾つかのBNC,MHVケーブルやコネクターで、1.2KVくらいまで試してみましたが、
今までのところ、問題はありませんでした。
でも、3KvとかのHVを使うなら、あんまり変なコネクターやケーブルは
使いたくないですね。
Date: 2013/11/27 06:19(13) --- Name: nkom
テレミノMCA V6.1について
テレミノ本家から、V6.1が出てますが、本家の方に核種判定支援機能のリポートファイルの
書き出しの修正などがあった為に、まだ改造やバグとりが進んでいなかった私の方の10月版を
使用したものなので、11月版を私用したV6.2が出るのをお待ち下さい。
待ちきれない方は、こちらをご利用下さい。
(ただし、本家から配布されるものは、これに多少変更/修正が加えられる可能性があります)
http://pico.dreamhosters.com/soft/ThereminoMCA_V6.2.zip
http://pico.dreamhosters.com/soft/Theremino_MCA_V6.2_WithSources.zip
Date: 2013/11/27 05:19(41) --- Name: 黒月☆縷々
皆様、こんばんは。
Windows XP+Atom Spectra Russian 2.5×2.5 Csl(TI)USB/一号機(電圧ダイヤル時計逆一回転)での
BGモニタリングをしていたのですが、また、パソコンがダウンしていまいましたので、
今一度、BGモニタリングを開始しました。
前回は36,000秒=10時間でのBG取得を行っていましたが、
今回は24時間のBGを取得しました。
現在、二回目の24時間BGの取得中。
その後、BKG使用ボタンの勉強を再度試みようと思っています。
セシウム137とカリウム40のピークも再調整しました。
今までは、イコライザーで高エネルギー側を調整しなければならない事が多かったのですが、
今回は、イコライザーをデフォルトにした状態で、
セシウム137とカリウム40のピークが一致しました。
セシウム137の32は確認していません。
遮蔽なしの測定で、どれくらいの秒数だと、セシウムやカリウムのピークを予測できるか?
これにチャレンジもしてみました。
測定秒数は85秒です。実際には60秒待たずに予測できるという感じでした。
今後も時々、このような実験をご報告しようと思います。
いかがでしょうか?
あれこツッコミを入れてくださると助かります。
nkom様
BKG使用でのノウハウ。ありがとうございます。
とても参考になりました。
今回はBBSを閲覧する前に測定を開始してしまいましたので、
チャンネルは×0.2のママです。
×1でのBKG使用も今後勉強したいと考えています。
いつも、丁寧に解説してくださって、とても感謝しております。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
黒月☆縷々
Date: 2013/11/26 13:10(08) --- Name: CrowGoki
高電圧用のMHVやSHVコネクターには
『RG-58UとかRG-59Uという高耐圧ケーブルを使う』と
らっぷ屋さんからアドバイスされました(。-_-。)
一般的な同軸ケーブルを使用すると、最悪の場合は『燃える』らしいです。
ちなみに秋葉原だと、ラジオデパート向かいのオヤイデの店頭計り売りで
1m単価
RG-58U=157円(10m以上だと136円)
RG-59U=231円(10m以上だと199円)
Date: 2013/11/26 12:21(02) --- Name: nkom
GS-2000-PROは、値段は、ちょっと高くなってしまいましたが、高圧電源が最初から安定し、
しかも、電源電圧がデジタルで確認できるようになっている、とか、内部的には、以前のものとは別物で、
信頼性実用性が大分向上してるのかも。
GS1100−Aより2万円くらい高いですが、それでも、こっちを買った方が良いかも。
http://www.ebay.com/itm/Sound-Card-Spectroscopy-Driver-GS-2000-PRO-/181269744479
で、高圧の電圧が1100Vまでの1100−Proというのもあるようですが、値段は同じみたい。
1100−Proを買う利点(電流面での馬力が大きいとか、高圧の安定性が高いとか)があるのだろうか?
後は、高圧(HV)のコネクターがSHVになったみたいな気がする。
だとすると、プローブがBNCの場合、SHV−BNC,又はSHV−MHVのケーブルか変換アダプターが
必要になって、自作でもしないとそれに数千円から1万数千円かかるかも。
ちなみに、私が買ったSHV−MHV変換ケーブルはこれ。
で、MHV−BNCは、BNCのコネクターによっては、そのまま改造しないで繋げることが出来たりします。
http://www.ebay.com/itm/370718964696
私は、BNCオスーBCNメスのアダプターを買ったら、これがMHVに繋げられたので、
MHV−BNC変換アダプターとして使ってます。
1KVくらいだったら、問題ないみたいですが、2KVくらいになると、どうなのか、
テストしたこともないし、ちょっと分かりませんので、高圧関連は注意が必要です。
http://www.ebay.com/itm/220952676460
後、テレミノPMTアダプターの完成品を欲しい方は、アレッシオさんが、送料込みで2万円弱で
改造済みサウンドカードも付いて、作ってくれるそうです。
Date: 2013/11/26 11:52(58) --- Name: CrowGoki
【Sound Card Spectroscopy Driver GS-2000-PRO】
http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=181269744479&item=181269744479&lgeo=1&vectorid=229466
Beejewelさん、GSシリーズのNewバージョンリリースを開始した模様。
eBay即決価格でUS $499.00。
浜ホトのコンパクトタイプPMT『R7400U』なんかも出品されていますね。
【Hamamatsu R7400U Photomultiplier Tube NOS (MIniature PMT)】
http://www.ebay.com/itm/Hamamatsu-R7400U-Photomultiplier-Tube-NOS-MIniature-PMT-/121205205287?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item1c3864a927
http://pdf1.alldatasheet.jp/datasheet-pdf/view/62767/HAMAMATSU/R7400U-01/+42778UEYlzMwUUZeXEwYvelwE+/datasheet.pdf
Date: 2013/11/26 09:37(05) --- Name: nkom
私が最近思ったこと:
Bq/Kgで考える例が多いけど、単純に測定状況などを考える場合は、その検体に合計で
何ベクレルあるか?という総線量を気にした方が、理解がしやすい(場合、人が多い)のではないかと思う。
例えば、遮蔽が無くても、総線量で数百ベクレルもあれば、山が見えてくるだろうし、
1000Bq/Kgの汚染があるものでも、数グラムしかなかったら総線量で数Bqなので、
遮蔽無しでは、何にも分からないだろうし、十分な遮蔽があっても、測定機の性能や、
ソフト、そして、測定をする人などなどによっては、やっぱり分からないかもしれない。
特に、こんなこと言わなくても、至極「当たり前」の話ではありますが、こういう当たり前の
初歩的な事でも、一度だけでなく、何度も再確認すると、「色々な場面においての」その数字や単位や解釈の
「意味」が、頭や体に染み込んできて、「自分のもの」になってくる、というか、馴染んできて
本当に「当たり前」になってくるかと思います。
もう一つは、測定時間を基準にするよか、カウント数を基準にした方が良いのではないか?という点。
一般的に、1時間で検出限界がXXXベクレル、とか、「時間」に基づいた見方をする場合が
多いように感じるのですが、それよりも、自分が興味を持つエネルギー位置でのカウント数を
もっと気にした方が良いのではないか?という事です。
これは、例えばCs137の位置の単一チャンネルのカウント数が、100にも満たないような場合、
たとえ割りとはっきりと小山が出ているように見えても、その山の高さや幅とか、いろいろな面で
「不確かさ」が大きく、もっと待って見ないと良くわからなかったりする、という、これもまた「当たり前」
だと思うのですが、「時間で測定を区切る」癖が強かったりすると、そっちに囚われてしまって、
カウント数やその意味などをおろそかにしてしまう可能性が高まるように思うからです。
で、誤差とか、不確かさは、パーセントや+−とか、色々な記述や「慣習」があるようですが、
ギザギザの度合いなどのスペクトルの成長と、カウント数の増加とかを、測定時間と付き合せて
何度も見守ると、やっぱり、興味のある特定のエネルギー位置でのチャンネル当たりのカウント数が
最低数百、理想的には1000とか数千くらいないと、スペクトルは滑らかになってこないし、
「確かに」これくらいの山がある、と思える、言える様な気持ちにはならない、というのが、
私の個人的な感想です。
もちろん、「統計的」に計算すれば、スペクトルがギザギザであっても、あれこれ推定することは
出来ますし、その「確かさ」も弾き出せるでしょうし、商用の測定所や市民測定所であっても、
時間の都合があったりして、「測定時間」でもって考える、判断するのは、合理的な選択かもしれませんが、
素人測定や個人的に納得がいく測定の場合は、「カウント数」とか、スペクトルの滑らかさを
もっと気にした方が良いように思います。
まあ、「数字」が出れば、それで分かった気持ちになれて、納得できて満足、という方は
素人測定では、それもまた「趣味」の問題なので、大いに結構かと思いますが、
私は、どうも「数字」が出てくる元の部分が気になる性分なので、
最近は、放置して長時間測定になることが多いです。
ちなみに、NaIであっても、長時間測定はできますし、CsIでも、温度でズレます。
CsIの方が、温度変化に強い、というのは、あるでしょうが、どうも分解能ではNaIの方が
若干有利みたいなので(実際に素人測定などに使われている測定機においては、の話ですが)
実際に両方を使ってみて、総合的には、そんなに変わらない様に思います。
(これも、素人測定程度の精度では、の話ですが)
Date: 2013/11/26 08:13(21) --- Name: nkom
CrowGoki 様へ
その3インチPMTは、私が買ったのと、同じものです。
PMTや真空管は、大昔のストックを発掘して売っている場合が多いので、
新古品でも使えるものなら何でも使う、という考えで行くか、
(より高価な)浜フォトなどの最近のものを買うか、迷う人もいるかと思いますが、
用途や予算によりけりでしょう。
新古品でも7%とか、6%台の分解能が出るPMTもあるみたいですし。
Date: 2013/11/26 08:08(27) --- Name: nkom
黒月☆縷々 様へ
テレミノの場合、画面の目盛りに数字も付いていて分かりやすいし、
ギザギザのそれぞれの位置は、貼り付けるのも面倒でしょうから無くても大丈夫です。
逆に、ギザギザの一つ一つに意味があると思ってしまう人が増えるので、
意味があると思えるしっかりとした山、とか、山がはっきりしてなくても気になる位置にだけか
山の有り無しを確認したい位置にマーカーを出したり、数値を示すほうが良いだろうと思います。
また、Xlogボタンを使っていると、左のほうのギザギザは、横に伸ばされているので、
ピークか?とか思ってしまう場合もあるかもしれませんが、そもそもギザギザがある状態は、
まだ、その後に変化があるかもしれないので、「確かさ」も低いでしょうし、
ギザギザの集合体の出方や、ギザギザが全体的に持ち上がっていたり「白抜け」している領域
などに注目すると良いだろうと思います。
例えば、このスペクトルは、まだまだギザギザで落ち着いていませんが、水色の線で言うなら、
K40(ズレてますが)が明らかに山で、その左のコンプトンバレーがへこんでいるの位は、間違いないでしょう。
また、511KeVに小山があるのもわかります。
そして、下の緑の線で、左の低いほうへ向かって見ていくと、400KeVくらいから、ギザギザが段階的に
上昇していくのも分かります。
で、こういうギザギザは、時間が経つとギザギザ集合体の上と下の真ん中くらいに収束して
落ち着く場合が多いので、そういう最終的に落ち着くであろう状態を想像しながら見るのがお勧めです。
後、ギザギザとピークの見分け方に慣れるには、チャンネル倍率をx1とかx2にしてみると、
最初のうちは分かりやすいかもしれません。
例えば、これは少量のCs137を遮蔽の外で測った例ですが、BGを差し引いた緑の線では、
Cs137の部分のギザギザが上に持ち上がってピークを形成し、「ぽっかり抜けた様になっている」のが
見て取れるかと思います。
また、K40の付近のギザギザの密度が、K40のピークの左側で濃くて、右側で薄いということから、
K40の位置がホンのちょっとズレている、というのも分かります。(もっとズレると、山が半分に割れますが。
)
磁気遮蔽をしてないPMTを利用した測定機や、温度補償がないと、多少ズレたりするのは当たり前で、
特に気にする必要はないと思いますが、でも、一応認識しておいたほうが良いでしょう。
Date: 2013/11/24 13:01(23) --- Name: CrowGoki
【Fairchild / Dumont 2750 3 inch Photomultiplier tube.】
http://www.ebay.com/itm/Fairchild-Dumont-2750-3-inch-Photomultiplier-tube-/271096100487?pt=Vintage_Electronics_R2&hash=item3f1e963687
どうやら新品のデッドストック品を抱えているようです。
3inch プローブを使われている方は、PMTの通電寿命などを考えて予備とするのにも
値段的にイイ感じかなぁ〜と思います。
Data関係は今のところ下記のQSL netのヤリトリ内容ぐらいしか判りませんが…。
I suspect it's just be the old Fairchild - Dumont 2750 PMT I am using.
As it may need to run in excess of 1000V I am running it of the external URSAII Power Supply which is good up to about 2KV.
Due to the separate power supply the gg2012 signal and ground is connected at the divider.
Here is the divider I am using. I cannot find a data sheet on the tube so I am just guessing the divider configuration and voltage.
A ---> signal to gg2012
2M
+HV ----- 10nF ----- K
1M 47nF
D10
1M 20nF
D9
1M 10nF
D8
1M 4.7nF
D7
1M
D6
.
.
.
D1
1M
F
1M
K
Date: 2013/11/24 10:01(05) --- Name: 黒月☆縷々
nkom様
HVの電圧変更前の同じ条件スペクトルはありません。申し訳ない。
皆様、こんばんは。
Atom Spectra Russian 2.5×2.5 Csl(TI)USB/一号機 電圧ダイヤル時計逆一回転、
遮蔽なしによる測定実験IIRフィルタ勉強=BG三回目測定→BKG使用ありなしスペクトルです。
一部ピークに数値を記載してみました。
どうでしょう?
Date: 2013/11/24 09:25(11) --- Name: nkom
私は、現在、メープルシロップを測定中。昨日の夜に開始して15時間ちょっと経過してます。
で、夜の間風も強く、外も大分寒くなって雪景色なので、室内の温度も多少変化したのか、
511KeVもK40もズレています。
でも、もしかすると、マリネリの入れ替えの時に、測定機が多少回ってしまって、そのせいで
ズレている可能性もあります。やっぱり、磁気遮蔽をしないと、不安定要因が増えて面倒になります。
それでも、メープルシロップは、K40があって、左側がそれで全体的に持ち上がっているのは、既に明らかだと思いますが、後はズレを考慮するとPb214の三つ山があるのか?とか、Cs137の領域だけなんか周囲より滑らかになってないか?とか、そんな気がします。
「ギザギザの中心を貫く線」を妄想すると、Cs137の領域は、それよりも上に全部出ている様な気もします。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_11_24_12_12_04-MapleSirop_LC2-NaI-40mm.txt
Date: 2013/11/24 08:03(23) --- Name: nkom
CrowGoki 様へ
いつも情報有難うございます。
私自身は、SAMとか買う気はない(というか、そんなお金がない)のですが、こういうのが好きな人も居るでしょうし、
参考用に情報を流してますが、スペクトル測定、そして、特に微量の測定をしたい場合には、
「外付けの3インチNaI」が付いていると、遮蔽さえを組めばまあまあの環境になるので、
そういう意味と、そして、出品者の中で一番身元がよく分かっているし、何よりも放射線関連には
恐らく一番詳しいし、素人測定にも多大な貢献をしている人でもあるので、私だったらGeoさんの品物を買います。
また、彼は、テストもきちんとしているでしょうし、PC用のソフトなどもしっかり付いていて、商品の状態も良いらしいので、
50万円以上するものの、中性子検出器も付いているし、一応持ち運びも出来るし、
かなり「応用範囲のが広くて実用性の高い機械」だろうと思います。
価格も、オファーを入れれば、7割か8割程度の価格を受け付けるかもしれません。
buyhitekさんは、非常に大量の商品を扱っていて、私から見ると「ジャンク屋」さんで、
HPGeなども幾つも出品してますが、かなり高いです。 個人的には、そんなにお勧めしない出品者です。
dr.rfさんは、(この品物も)アメリカ国内のみの販売なので、転売屋さんとか、世界モンか何かを通さないと買えないでしょう。
他の出品者は、知りませんが、どうも動作確認をできる人が出品してるわけではないようなので、ハズレを覚悟でないならあんまりお勧めは出来ません。
後、予想通りすぐに売れてしまった3インチNaIの出品者は、多分良心的な人だと思いますよ。
Dumontの新古品3インチPMTは、以前$30くらいで幾つか売られていたもので、
私も1個買いました。で、それにPMTソケットと、適度な分圧抵抗が既に付いていて$50というのは、
「もうけ」分なしの、部品代だけに相当する値段だろうと思います。
このPMTも、スペクトル測定に使えるだけの分解能があるのかどうか分かりませんが、
カウンター用とか、プラシンチを付けて実験するのは、十分かも。
で、iRadicさんの大型プラシンチ検出器がコンスタントに少しづつ売れるのを見ても分かるように、
ウラン原石を見つけようとする鉱石マニアとかも結構いて、カウンター用のPMTや検出器も
それはそれで特定の用途には十分役に立つので。
浜フォトの小型PMTアッセンブリー(高圧電源及びアンプ付き)は、面白いですね。
これ買えば、後は結晶と12Vくらいの電源で検出器ができるので、
アルマジロみたいに、こういう小型のPMTと、大きい結晶をくっつけてうまく使える方法とかあると、
検出器が小型化出来て、遮蔽も小さく安くなってよいのですが。
Date: 2013/11/24 08:02(25) --- Name: CrowGoki
【β線スペクトロメトリーによる 89Sr および 90Sr の定量】
西川元之,亘 恒男 日本原子力発電株式会社敦賀発電所放射線管理課
914 福井県敦賀市明神町1
1980年5月23日 受理
https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/29/11/29_11_542/_pdf