NEW 最近の線量の動きなどを見られるページを作りました。
川崎の線量と詳しい気象情報のグラフなどのページ Kawasaki Kanagawa Radiation Graph
2014年6月の神奈川県川崎市の浮島局と千鳥局における不思議な線量の推移
日本の各地の「放射線量グラフの読み方」を練習している時に、変な動きをしている測定地点(モニタリングポスト、MP)を幾つか見つけました。
気になったものは、画像やデータを保管して、順次 掲示板 に書き出して行き、そのうちの幾つかは、測定機情報を調べて機器の調整などのせいであると納得できるものであったり、人為的かもしれないけれど、あんまり気にしなくても良さそうな現象に思えたりしました。
ところが、川崎市の浮島と千鳥の二つの測定地点の動きは「繰り返し」発生し、その変動の上下幅が結構大きく、もしかしてもしかすると人為的で少しは気にした方が良い作業やミスなどの結果かもしれないと思えたので、徐々に調査や確認の範囲を広げてみました。
まだ、その原因はわかりませんが、色々と考えるのに使ったデータをここに集めておきます。
- Update: X線などを使った「非破壊検査」の可能性があるようです。 このページの下の方に情報を追加しておきました。
- Update2: この様な調査を圧倒的に容易にするツールを作り、それで作った各地の300近いのモニタリングポストと詳細な気象情報付きのグラフや、使用したデータをグーグルマップ付きで公開しています。過去の線量の推移や傾向を知りたい時など、こういう情報がものを言います。
モニタリングポストのグラフやデータのリストと、そのグーグルマップ表示のデータインデックス。
このチャートでは、緑の線が浮島局、薄紫が千鳥局です。この動きが異常なのは、上下の幅が大きすぎる点、上昇と下降が急激過ぎる点、他の測定地点と連動しない点、夕方から夜に繰り返しそのような現象が起きている点、通常の雨や風やその他の自然現象では説明が付かない点などです。
http://new.atmc.jp/prefs.cgi?pref=&mode= <==このサイトで以前にダウンロードした画像
浮島と千鳥の測定地点の位置と観測対象の事業所
千鳥と浮島の観測地点は、このような場所にあります。
http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_map.cgi?Area=kawasaki_t&Type=WM
どういうことをしているかの情報は、このページなどからもわかります。
http://www.nsr.go.jp/jimusho/kawasaki/news.html
この文書によると、現在廃炉作業中ということなのでしょう。
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/haishi/data/houkoku-H2504-04.pdf
「東芝教育訓練用原子炉(TTR−1)は、平成13年3月
末に原子炉の運転を終了し、平成13年8月に原子炉等規制
法に基づく原子炉の解体の届出を行った(平成19年5月に
同法に基づく廃止措置計画認可を受けた)。その後、平成1
3年9月末より解体工事を開始し、平成15年5月〜12月
にかけて原子炉内の使用済燃料の搬出を行った。また、原子
炉本体(遮へいコンクリート、黒鉛中性子柱設備等を除く)、
原子炉冷却系統施設及び計測制御系統施設等の解体、撤去を
行い、現在は解体工事等において発生した放射性廃棄物及び
解体物をドラム缶及び収納容器に収納し、保管・管理してい
る状況である。
この様にTTR−1は、原子炉施設としては静的な状態で
あり、設備及び機器の保守・管理状況については、@ 放射性
固体廃棄物及び解体物(放射性廃棄物等)を収納しているド
ラム缶の保守・管理(腐食等の状況の把握)、A これらの放
射性廃棄物等を保管している原子炉建屋の維持・管理及び B
放射線測定器の保守・管理が重要である。今回の保安検査に
おいて、設備及び機器の保守・管理状況について、これらの
観点から確認を行った。」
浮島の千鳥のモニタリングポストの距離は、1kmちょっと位のようです。 他にも二つのモニタリングポストが2km以内の距離にあります。
これも廃炉作業中の実験用原子炉
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/haishi/data/houkoku-H2504-08.pdf
東京都市大学原子力研究所の武蔵工大炉は、昭和38 年
(1963 年)に運転を開始し、平成元年(1989 年)に運転を終了し
た。平成18 年 (2006 年)8 月に使用済み燃料を搬出し、現在
は運転中及び廃止措置中に発生した放射性廃棄物及び廃止措
置工事中に発生した解体廃棄物(以下、放射性廃棄物等とい
う)を保管廃棄しているだけの施設である。運転開始以来、
50 年以上を経過していることもあり、施設設備の保守・管理
状況については、高経年化等の影響も考慮して行う必要があ
る。
武蔵工大炉の現状を踏まえると、設備及び機器の保守・管
理状況については、@ 放射性固体廃棄物等を収納しているド
ラム缶の保守・管理(腐食等の状況の把握)、A これらの放
射性廃棄物等を保管している原子炉建屋の維持・管理及びB
放射線測定器の保守・管理が重要である。今回の保安検査に
おいて、設備及び機器の保守・管理状況について、これらの
観点から確認を行った。
浮島や千鳥の測定地点とは、だいぶ離れたところみたいなので、これとは関係ないと思って良さそう。
核燃料置き場
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/shiyou/h25_4/data/0514-4.pdf
N 2 8 − 2 は、核燃料物質を保管するための施設
であり、核燃料物質を実験等で使用することはない
施設である。そのため、N 2 8 − 2 における保守管
理の実施状況については、経年劣化への対応を含
め、以下の観点からの確認が重要である。
超小型の原子炉(200W)は、まだ使用中?
発電用の原発などでは、排気塔モニターや、原発構内のMPもあって、その値も見られたりするのですが、
この施設には、無いのでしょうか?
例:東電福島第一原発構内のMP
東芝のページです。リアルタイムの線量は、「現地」で表示しているんだそうな・・・
http://www3.toshiba.co.jp/power/pic/nuclearlaboratory/index_j.htm
地元の方が、調べて、さらに色々質問して下さっていました。
年間147日稼動で、300時間強の運転したとすると、一回の平均的な運転時間は2時間くらい。
これを止めて核燃料を取り出す時とかに、「排気」をしたりしないのだろうか?と、ちょっと気になります。
こんな小さな建物の中にあるそうです。
東芝構内の、このあたりにあるんじゃないかと思いましたが、それらしき建物は分かりませんでした。
追加訂正:実験炉は、高速をはさんだ反対側の、花王の工場の横にあるようです、詳しくは、このページの下の方に追加致しましたので、ご覧ください。
この文章によると、構内MPは、2箇所。
http://www3.toshiba.co.jp/power/pic/nuclearlaboratory/201210.nca.no2.pdf
こんな感じらしいです。これも、グーグルマップでは、分かりませんでした。
浮島局の位置情報は正しいのか?
浮島局は、位置情報が正しいのであれば、この石油タンクのところにあるということになってしまいます。
東芝のお隣さんの石油コンビナートの敷地の真ん中が、モニタリングポストの位置として登録されているのではないか、という気がします。
千鳥局は、消防所か何かのところに設置されている様で、多分、柵に囲まれている、これなんじゃないかと思います。
何か変なデータがあった場合、測定地点の位置情報や周辺情報は、その原因を推測する手がかりになるかもしれません。
たとえば、浮島局は、石油コンビナートの中にあるわけで、もしかしたら石油などに含まれる放射性物質によって線量が上下している可能性だって、あるかもしれないのです。
線量の推移
このところの週間データです。
二日後のもの。毎晩のスパイクは、かなり小さくなってはいるものの、雨風で説明がつかない現象が、浮島局(そして、時々千鳥局)だけで、まだ続いているようです。
神奈川県が発表している降水量も分かる月間のデータ。
何回も、朝方にかけてのラドン増加のパターンとは違う線量の上昇が、降水が無くても起きていることが分かりますし、ここ数日のパターンは、異常。
測定機の異常ではないようです
神奈川県川崎市の測定機器については、今のところ何の情報もありません。
日間データで詳しく確認
浮島と千鳥のどちらがどの時間帯に、どんな風に変なのかとその時間の風向風速。風向と風速は、アメダスによる羽田のデータで、太字の時は、千鳥が異常な場合です。
6月4日 水曜日
浮島(青い線)が、21時ごろ、ちょっと変に見えないこともないです。雨などは全然ありませんでした。東の風 5m/s6月5日 木曜日
異常な変化は見られません。どの測定地点も、雨によると思われるごく普通の変動を示しています。6月6日 金曜日
これだけ、雨が激しいと、多少ばらついてもおかしくないと思いますが、しいて言うなら、浮島(青い線)が、21時ごろ、ちょっと変に見えないこともないです。東北東の風10m/s6月7日 土曜日
千鳥(黒い線)が、17時ごろから異常です。確かに、この時間帯、千鳥付近ではレーダー画像に降水が見られますが、「他の測定機があまり反応していない」のに、千鳥だけがこんなに上がるのは、変です。北の風5m/s6月8日 日曜日
浮島(黒い線)の19時ごろの動きが異常です。雨もなく、前後に動きも無く、周囲の地点も全然動いていないのに、浮島だけ変に動いています。南の風5m/s6月9日 月曜日
千鳥(黒い線)は19時ごろから度々動きが変で、浮島(青い線)も雨による動きの後、21時ごろが変に思えます。確かに、雷雲が並んだ状態(スコールライン)が近くにありますが、他のMPの変動と全然違いますし、ほんの1km程度しか離れていない浮島と千鳥のヨタヨタぶりにも違いがあります。この二つの地点だけ、雷などに影響されやすいという可能性もあるでしょうが、6月6日の激しい雨でも、こんな変な動きはしていません。19:00=東北東の風5m/s、20:00=南南東の風5m/s、21:00=南東の風5/s以下6月10日 火曜日
千鳥(ピンクの線)の19時ごろ、そして、特に浮島(黒い線)の20時ごろの動きが変です。千鳥や浮島では、雨はありませんでした。19:00=南の風5m/s、20:00=南の風5m/s以下6月11日 水曜日
浮島(黒い線)の19時ごろの動きが変です。雨は降っていて、他の地点の数値も少し動いているのですが、浮島は桁違いの変動を見せています。北東の風5m/s以下6月12日 木曜日
浮島(黒い線)の20時ごろの動きが変です。雨も降っていませんでした。南の風5/s6月13日 金曜日
浮島(黒い線)の21時ごろからの動きが変です。雨は降っていませんでした。東の風5m/s以下普通の、自然な現象で説明できるか?
雨によるラドン子孫の降下、積乱雲の制動X線、土壌などからのラドンの放出と滞留、などなど
気象や自然の原因で説明できるか、安全安心推進派ならどう言うのか?とかも考えてみましたが、
今のところ、あまりに変な動きが多すぎるので、無理だと思います。
既に書きましたが、変化が急激過ぎるし、特に減少する時の動きが早すぎたり、変化の上下幅も大き過ぎたり、
結構近くにある他の測定地点と全然別の動きをしたり、異常すぎるし、それが何度も起こっていますので。
規制委員会からダウンロードした生データで確認
規制委員会からダウンロードしたら、新しいデータが上になっていたので、そのままにして、
スパイクの前後だけを切り出したデータです。
まず、11日。10分で一気に0.242μSvに上昇して、直ぐに平常の値に戻っています。
雨で上昇する場合、ラドンの子孫のウラン系の崩壊にもっと時間がかかりますし、変です。
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 19:00,0.046,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 18:50,0.045,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 18:40,0.049,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 18:30,0.242,μSv/h,‐, <=== 異常
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 18:20,0.051,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/11 18:10,0.045,μSv/h,‐,
10日は、雨が降っていたら、増加の大きさは変だけど、一応50分くらいかけて上昇し、下降しています。
でも、千鳥では、雨は降っていなかった筈なので、疑問が残る動きです。
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:50,0.045,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:40,0.045,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:30,0.063,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:20,0.057,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:10,0.053,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 20:00,0.060,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:50,0.086,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:40,0.092,μSv/h,‐, <=== 上下する速度は普通
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:30,0.078,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:20,0.080,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:10,0.070,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 19:00,0.062,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 18:50,0.043,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 18:40,0.044,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/10 18:30,0.044,μSv/h,‐,
9日は、少なくとも千鳥局では雨が降ってました。そして、雨によると思われる変動が浮島でもありました。
でも、その後で、一度平常の値に戻ったのに、20分弱で0.159μSv/hまで急上昇して、直ぐに
平常の値に戻っています。なので、やっぱり異常です。
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:50,0.047,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:40,0.048,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:30,0.159,μSv/h,‐, <=== 異常
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:20,0.064,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:10,0.049,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/09 20:00,0.049,μSv/h,‐,
6月8日は、雨でした。そして、雨らしい上がり方をして、それらしい下がり方をしています。
なので、これだけなら、そんなに変には思いません。
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 19:40,0.045,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 19:30,0.061,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 19:20,0.056,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 19:10,0.065,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 19:00,0.063,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:50,0.072,μSv/h,‐, <=== 普通
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:40,0.058,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:30,0.063,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:20,0.067,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:10,0.045,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 浮島,35.528260,139.766770,2014/06/08 18:00,0.045,μSv/h,‐,
また、千鳥でも、6月9日に、ちょっと変な動きがありました。
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 22:20,0.032,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 22:10,0.088,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 22:00,0.056,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:50,0.093,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:40,0.060,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:30,0.068,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:20,0.058,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:10,0.059,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 21:00,0.048,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:50,0.047,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:40,0.035,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:30,0.036,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:20,0.036,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:10,0.037,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 20:00,0.037,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:50,0.038,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:40,0.037,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:30,0.035,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:20,0.033,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:10,0.090,μSv/h,‐,<==異常
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 19:00,0.039,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:50,0.068,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:40,0.051,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:30,0.031,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:20,0.075,μSv/h,‐,<==普通っぽいけどちょっと変
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:10,0.067,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 18:00,0.033,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 17:50,0.034,μSv/h,‐,
神奈川県全域,川崎区 千鳥,35.522980,139.752610,2014/06/09 17:40,0.035,μSv/h,‐,
2013年にも同じ様なことがあった?
東芝の川崎の施設については、以前にも変な動きがあったようです。
パターンは、確かに一致します。午後6時から23時くらいの間。雨の後、という場合も多い。線量の急激な上昇や下降。「その異常事態の間だけ」他の地点の動きとは完全に別物。
2012年のデータもダウンロードして、少し見てみましたが、やっぱり変な動きがありました。
たとえば、2012年の6月のグラフだと、浮島の線には、やたらと急激かつ大きな上下幅で動くところが幾つかあり、「そこだけ」は、千鳥局と連動していません。
また、ほぼ毎月、この様な変な動きがありました。ほとんどの場合は、浮島局でこういう変動が見られたのですが、時々は千鳥局で見られたのは、今回と同じです。
おそらく、風向きによって、どちらに変動がでるか決まるのではないかと思いました。
風向から、発生源を推測できるか?
浮島と千鳥の測定局の付近には、直接の対象となる東芝の原子力研究施設の他に、東燃の石油コンビナート、花王、セントラル硝子、日本ユニカー、東洋精糖、日本合成アルコール、日本触媒といった工場の他に、川崎市のゴミ焼却場があり、一体どの施設からの放射線なり放射性物質を観測しているのかということが分かると話が早いです。
そこで、二つの測定地点のそれぞれで異常な動きがあった時の風向と風速を調べれば、その風上の交点が発生源の可能性がある、と思ってアメダスで風向を調べてみました。
風向風速のデータだけ抜き出すと、こうなります
6月7日 土曜日 千鳥17:00 北の風5m/s
6月9日 月曜日 千鳥19:00 東北東の風5m/s
6月9日 月曜日 千鳥20:00 南南東の風5m/s
6月10日 火曜日 千鳥19:00 南の風5m/s
6月8日 日曜日 浮島19:00 南の風5m/s
6月9日 月曜日 浮島21:00 南東の風5/s以下
6月10日 火曜日 浮島20:00 南の風5m/s以下
6月11日 水曜日 浮島19:00 北東の風5m/s以下
6月12日 木曜日 浮島20:00 南の風5m/s
6月13日 金曜日 浮島21:00 東の風5m/s以下
まず、どちらの測定局でも、西からの風はありませんでした。
次に、千鳥で異常があった場合は、常に5から10m/sの風が吹いていましたが、風向はばらばらでした。
浮島で異常があった場合は、5m/s以下の場合が多く、5から10m/sの風が吹いていた時は、南からの風でした。
残念ながら、千鳥で異常があった場合の風向が北側と南側の両方にあるので、
二つの測定局の風上の線を引いて、その交点を求めることはできません。
また、風向風速のデータが、直ぐ横とは言え羽田のものなので、浮島や千鳥では異なっていた可能性もあります。
ただ、浮島で異常があった時に、風速が弱かったり、南の風であった、というのは、
やはり発生源が浮島に近く、もしかすると浮島局の南側(つまり、東芝とは反対側)である、ということかもしれません。
いずれにせよ、発生源を特定するには、もっと測定局に近い地点での風向風速データや、
浮島の工業地帯の幾つかの地点でのモニタリングなどをする必要があるかもしれません。
ちなみに、短いと2,30分しか異常な線量が持続しない場合もありますし、最低でも夕方の5時から
22時ごろまで連続して観測し続けないと、スパイクを捉えられないかもしれないので、
真面目に検証しようとすると、少し大変そうです。
発生源を特定するには
まず、東芝構内の二つのモニタリングポストの6月4日くらいから、13日までのデータが見られれば、
それで、東芝から出ているのかどうかは、直ぐに分かるでしょうから、そのあたりから調べるのが
手っ取り早いと思いますし、東芝も、やましいところが無ければデータを見せてくれるのではないかと思います。
それと、浮島測定局の位置データが正確ではないかもしれないので、神奈川県や規制委員会に、
正確な緯度経度のデータを求めた方が良いでしょう。
同時に、規制委員会や神奈川県に、異常な線量の変動について質問して、調査してもらうと良いでしょう。
あるいは、東芝なり、川崎のゴミ処理場なり、誰かが、自分たちが出してました、と、認めてくれれば面倒がありませんが、
誰も調べてくれないし、誰も名乗り出ない場合は、まあまあの感度の記録機能付き測定機を浮島の複数の地点に仕込んで、
定期的にデータを回収する、とか、そんな調査しないと特定できないかもしれません。
この件に関する、ツイッターでのつぶやき
https://twitter.com/bananapurin09/status/477755636508155904
https://twitter.com/SirBears/status/477799720136355840
https://twitter.com/SirBears/status/475210652143718400
https://twitter.com/mitsuki_ab/status/477601603214512129
https://twitter.com/2ch_NPP_info/status/477588194293063680
https://twitter.com/2ch_NPP_info/status/476558997990817793
https://twitter.com/bouchukan/status/477474485868589056
https://twitter.com/KAYSATOH/status/476747727611514880
https://twitter.com/macaron_moucho/status/477437525917569024
https://twitter.com/nekoojyo/status/476585045701185536
https://twitter.com/_mii/status/476288167989886976
https://twitter.com/ST0NES/status/476274701753262080
https://twitter.com/shark5150/status/475799066480107520
https://twitter.com/Paraivamarine18/status/472915521734598656
https://twitter.com/doodoromap/status/476688923423305728
以前の異常について
https://twitter.com/SOSdohadodo/status/454403046412275713
https://twitter.com/Dr_Poo777/status/433002670794604544
https://twitter.com/Paraivamarine18/status/432908791017783297
https://twitter.com/Paraivamarine18/status/429191110238285824
https://twitter.com/___neige/status/240629234689794048
https://twitter.com/kaitaKarlheinz/status/240431556924166144
https://twitter.com/higanokenji/status/477518403800793088
他の測定地点がありました!
なんと、川崎の放射性ゴミの埋め立てが行われている関係で、浮島の南端に二箇所、新たな測定局が設けられていました。
http://umetate.atmp-kawasaki.jp/
この2箇所での過去一ヶ月のデータです。
神奈川の他のモニタリングポストの過去一ヶ月はこうです。(目分量で画像を縮めたので左側が、少しずれています・・・)
どうやら、残念ながら、これらのモニタリングポストは、神奈川の他の地点と同様、雨などに、「一緒に」反応してはいるようですが、
浮島と千鳥の異常な上昇とは、連動していないようです。
ただ、6月4日の放射性ゴミ埋立地での上昇は、他のどことも連動しておらず、雨も降ってなくて、怪しいです。だいたいお昼ごろかと思いますが、東の風で、5m/s以下でした。
浮島や千鳥で観測される現象と同じものか、別のものか、今のところ分かりません。
電波ノイズなど、放射線とは関係ない可能性
この場所は、工業地帯ですし、工業地帯といえばトラック、トラックといえば、今では廃れているかと思いますが、昔なら違法な高出力のトラック無線です。
大昔は、こういうトラックが通るとテレビの画面が乱れたり雪が降ったり、色々な現象がありましがた、そういうトラック無線の生き残りでも居て、夕方から夜にかけて他のトラック爺さんと話をしていて、浮島と千鳥の測定所がたまたまそういう周波数の電波に敏感でした、とか、そういう可能性はないのだろうか?とか思いました。
浮島と千鳥では観測されて、そのちょっと南のゴミ処理場では観測されず、北側の他の地点でも観測されないとなると、本当に局地的で、それでも運河の対岸の千鳥には時々影響を及ぼす、という、「非常に高度な芸」を見せるものでないと、話が合わない様に思えるので、放射線以外の可能性も、東芝やゴミ処理場やガラス工場などの可能性と一緒に考慮した方が良いのかもしれないと思いました。
こうなると、やはり浮島局の位置を特定して、その場所で別の測定機でもって測って照合してみる、とかしないと、なんだかよく分からないのではないかと思います。
非破壊検査?
浮島の異常な動きは、非破壊検査のせいだと「推測されている」ようです。
「 更にその右、一番右でございますが、平成19年度から20年度の年間値を、比較できるよう参考に記載してございます。
それでは、1時間最大値についてでございますが、1ページ目の川崎の浮島局の10月の欄をご覧いただけますでしょうか。こちら、208.5という数字が出てございます。単位は、n Gy/hでございます。この数字につきましては、1年を通しまして、川崎、横須賀通じましても、この平成21年度で、1番大きな値となってございます。県の衛生研究所でNaIのMCAスペクトル解析により確認しましたところ、この高い線量は、近隣での非破壊検査に起因するものと推定しております。他にも100n Gy/hを超えるものが、川崎のみでございますが、5つほど見受けられますが、全て非破壊検査によるものと推定しているものでございます。」
「第3四半期の分は5ページ目でございますけれども、積算値といたしましては、設置期間が84日間で最大のものが浮島局のAの113μGy、最小といたしましては、Cの94μ Gyでございます。」
「 7ページ目でございますが、浮島局の設置状況について資料をつけさせていただいております。浮島局につきましては、設置場所が貨物線の線路、また国道409号線に接しているという特殊な状況でございますので、素子を納めたポリ袋の上に粉塵が舞い降りております。この粉塵に吸着されたラドンの影響の可能性も考えられるところでございます。」
「 一つちょっと。浮島局で非破壊検査による1時間最大値が208n Gy/hというのが報告されておりますが、このことは、もっと時間を短くすると、例えば10分くらいでは線量率が非常に高くなるということを意味しているのでしょうか。
(事務局)
ここに出てますのは1時間最大値なんですけれども、アラームにつきましては2分値とか10分値で確認をしておりますが、非常に短い時間では、かなり線量的には高いんですけれども、その非破壊検査の作業時間が、やはり起きてる場所によりまして短時間で終わる場合もありますし、場合によっては8時間ぐらいありますので、一概に同じパターンにはなってはないんですけれども。」
「 平成18年度空間放射線測定結果についてですが、資料の欄外に記載させていただいたのですが、武蔵工業大学周辺の5局については、平成19年3月19日に測定局の電源を停止していることから、年間値のうち積算値については約10日分少ない数値になっているものと推定されます。
千鳥局について4月の1時間最大値340.9nGyhとなっておりまして、1年間を通じて一番大きな数値となっているのですけれど、これについては、県衛生研究所がバックグラウンドを引いたデータによるMCA解析を実施したところイリジウム192等による非破壊検査が行われたのではないかと推定されます。」
非破壊検査の可能性は、以前茨城かどこかの工業団地前で高線量が検出された時に話題になってましたが、すっかり忘れていました。
非破壊検査用の線源は色々なものがあるので、スペクトルを見るにしても、特定するのは、簡単ではない場合もあるような気がします。
たとえば、イリジウム192のピークは、NaIやCsIで見るのなら、ヨウ素131、ベリリウム7、Bi214のメインピークと被っているようですし。
http://web.archive.org/web/20121010022027/http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/ir192.pdf
http://web.archive.org/web/20121010022027/http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/ir192.pdf
浮島のモニタリングポストが東燃の敷地の中にあって、赤茶けたコンビナートなどでパイプなどの検査をしている、というのは、なんとなくありそうですが、夕方から夜にそういう検査をするのが普通なのか、そして時には真夜中にやるものなのか、とかちょっと疑問です。
「平日の日中に稼動している施設の検査」というのであれば、辻褄が合うかもしれませんが、ここ一週間、雨の日でもなんでも、毎日の様にやっていたことになりますし、
東燃なのか東芝なのか、千鳥の方でもやっていたのか、など、気になります。
また、それなら、付近の工場などで、非破壊検査をやった日時を確認すれば、簡単に確かめられる筈ですが、おそらく「そんな必要はない」と思われているのでしょう。
そういう点も少し手間隙をかけて(電話を何本かいれたり、FAXかメールで、検査をした日時を各事業所に送って貰えば良い)、しっかり発表すれば「安心」する人も増えると思うのですが。
ガンマ線を使った検査は届出が必要だけど、X線の場合は、必要がないらしい・・・。
http://www.aeye.jp/lpage
http://www.nsr.go.jp/archive/nc/siryo/bougo09/siryo9-8.pdf
「非破壊検査」などで、ツイッター検索
「浮島 非破壊検査」などでツイッターで検索して見ると、2012年位から、「非破壊検査の影響」ということで、大方は話がついたことになっているみたいです。
しかし、それで全員が十分納得したり、安心したりしているわけではないようです。
その理由の一つは、「雨でラドンが降ってきた」という説明の場合と同じく、不可解な現象に対して「一言」で済ませようとする態度が多いからかもしれません。
「雨でラドンがああ」という話の場合、感雨、降水情報をグラフ上に線量と一緒に表示することで、かなり分かり易くなります。
しかし、それだけでは、雨でセシウムなどが降ってきている可能性もありますので、 静岡県が(試験的に)やっている ように、ウラン系やトリウム系、カリウム40などの成分ごとの線量の推移も表示したり、 私が自宅の(ほぼ)生スペクトルを公開している ように、スペクトル情報を出したりその記録の解説も行って、「確かにウラン系(Pb214,Bi214)の山が出ていてセシウムの山は増えてないから、この雨で降っているのは(主に)ラドン(の子孫核種)なのだ」、とかやれば、もっとわかりやすくなります。
この件でも、実際に、近隣の工場のどこでどのような非破壊検査が行われていて、その時間帯のスペクトルを見たらその核種のピークが出ていたから、すべての情報が一致するので「非破壊検査である」と思ってよい、といった、「付帯情報」「状況証拠」などを含めた説明がなされていて、それらの「生データ」も出ていれば、心配な人は自分でも確かめて確認すれば良いわけですし、私の様な人間でも安心し易いかと思います。
もう少し、えげつない言い方をすれば、「分けのわからない増加がある線量情報で安心なんかできるのか?」ということです。
どんな測定機でも、「測ろうとする情報」以外のもので、あまりにも乱されていては使い物になりません。
非破壊検査の位置を特定する方法
標準的な2インチのNaI検出器を使ったモニタリングポストの場合、大体100cpsくらいあるでしょうから、
MPの横などに2箇所以上で、回転するスリット状のコリメーターを付けた測定機を設置して、
それでもって全方位のスペクトルを取れば、放射性物質やX線を使った非破壊検査の方角が特定できるでしょうし、
その方角の交点でもって、位置が大体分かりますから、その事業所や業者に確認をとれば済む話です。
こういう、位置情報の確認法は、GPSの発達以前は船や飛行機のナビゲーション用によく使われていたとっても古典的な方法で、
放射線においても出来るでしょうし、作っておくと便利な気がします。
例えば、出来合いのアメリカ製の3インチNaIのUSB検出器を買っても100万円しませんし、その前方だけに感度が高くなる
コリメーターを鉛屋さんで作って貰えば、後は、それを乗せる回転式の台車を作るのと、ソフトの方で、回転と同期して
360度のスペクトル成分分布が出来るようにしておけばよいでしょう。
こういうものは、例えば、今回の件では「放射能漏れの濡れ衣」を着せられているのかもしれない東芝さんなどが、
原子力村の本領を(良い方向で)発揮して(皮肉ではなく)「ピンチはチャンス」ということで、指向性スペクトロメトリーの
機械とソフトを開発し、非破壊検査の位置を特定してスペクトルも公開したら、疑いも晴れるし、喜ばれるのではないかと思います。
心配している人や納得していない人はまだまだ居る模様
東芝が何かやっている、という説が、まだ根強くあるようです。東芝も構内のMPもデータをスペクトルも含め全部公開すると、県設置のMPとの比較などから東芝が酷い垂れ流しをしているのかいないのか、分かるだろうと思うのですが。
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7735147.html
https://twitter.com/cmk2wl/status/479971355924783104/photo/1
http://blog.goo.ne.jp/yuuna7777777/e/4d958470d675971cac3c5ad581c2a0e6
どなたかが、2014年6月20日現在、規制委員会や神奈川県に問い合わせ中だそうです。
「非破壊検査が原因」であるならば、近辺の非破壊検査の方式と実施日時と、モニタリングポストのスペクトルのデータなどを発表していただけると嬉しいです。
そういう際には、この論文にあるような、3Dスペクトル分析の図や、生データ(csv、spe形式、など)が付いていると、大変分かり易くて助かります。
こういう感じです。http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Top2/218/111/Characterization%20of%20X-ray,0.pdf
規制委員会に問い合わせてくれた方からの情報
「浮島の件。本日12時から明日の早朝4時まで、モニタリングポストの近隣で非破壊検査を実施中です。 原子力規制庁 より。 ( @kawarunikawaran キャス http://moi.st/460d12e )」
この情報で、簡単に納得したり安心した方もいらっしゃった様です。
非破壊検査という、この情報に、まだ納得していない方
で、規制委員会では、非破壊検査のことを把握はしていても、情報は出さない、ということなのでしょうか?
「神奈川県全域の測定器情報一覧
2014年06月21日 11時10分時点
川崎区 千鳥
川崎区 浮島お知らせはありません
お知らせはありません」
規制委員会情報の「本日12時から明日の早朝4時まで」って、お昼から翌朝4時までか、夜中から4時までなのか、どっちでしょうね?
浮島で異常な上昇があったのは、18時から翌朝4時くらいまで。
Disりまとめもできた・・・
もうお馴染みの「Disりまとめ」も出来てました。
「雨でラドンが降ってきた」で済まそうとして、「他の理由」を考えない人がほとんど。
降水時の変動パターンとは、明らかに違うのですが、まあ、それらしい理由があれば良い方たちなのでしょう。
非破壊検査にも、X線を使うものともっとエネルギーの高いガンマ線を使うものがあって、そのどちらなのか?
浮島モニタリングポストが正確にはどこにあって、非破壊検査はどこで行われていたのか?
こういった情報もなく 「非破壊検査」の一言を思考停止用語にして満足できる方は、幸せ だと思います。
「雨が降ったから」だけで、何でも安心できる方は、もっと幸ですが・・・
雨で実際にラドン子孫が降っている場合でも、真面目に調べた方が良い理由
線量の上昇が降水と連動している様に見える場合、ラドン子孫核種による上昇の可能性が高いと思いますが、
「それだけ」とは限らないので、降水による上昇の場合でも、スペクトル成分を調べたりした方が良いでしょう。
クリプトン85の垂れ流しで有名な六ヶ所村の再処理工場がある青森県では、標準的な3インチのNaI検出器を使って、
クリプトンの放出を検出する実験とかやっていて、雨に混じっている場合でも、「自然核種(ラドン子孫とか)」と弁別して
検出できているようです。(濃度や風向きにもよるでしょうが)
http://gensiryoku.pref.aomori.lg.jp/center/files/110_184952cd15_69.pdf
線量の変動には、色々な要因やその組み合わせが考えられます。
再処理工場周辺の主な成分の例:(クリプトン85用の図なので、トリチウムや他の核種は書いてない?)
ベータ線検出器だと、プルームが上空を通過しても分からないが、ガンマ線スペクトルでは検出可能。
スペクトルの成分を分けて、雨による影響分と、他の部分を検出
雨が降っている時でも、ラドン子孫以外の成分が多少見える。ただし、この場合は、ベータ線検出器の方が分かりやすい。
ラドン子孫ってベータ崩壊は少なかったのか・・・。個人的には、10月19日の小さな上昇が気になる。これは、なんだったのか?
なので、雨で上昇しているからといって、それだけで安心する習慣が出来てしまうと、良くないですし、
雨でも、それ以外の成分を検出できる可能性があるわけで、静岡県みたいにきちんとラドン子孫のウラン系や
トリウム系や、カリウム40の成分を分別した線量解析をやるのは、技術的には全然難しくないので、
浮島のモニタリングポストを含め、出来るだけ多くの場所でやって欲しいと思います。
また、「非破壊検査」が実際に行われている場合であっても、そこに「他のもの」が混じってくる場合もありえるので、
一応、それだけで直ぐに安心しきってしまわない方が良いでしょう。
同時に、局地的な、「たった一つのモニタリングポストの線量の変動だけ」でもって、それが福島第一原発からの
影響であると考えるのも、少々短絡的かと思いますので、周辺の工場で何か起こっている可能性も含め、
一つ一つ検討して行った方が良いでしょう。
非破壊検査の場合、スペクトル解析は行われている?
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7235/p26576.html
「千鳥局につきましては、川崎市港湾局ふ頭用地ということですから埋め立て地であると思われます。
(森内委員)
非破壊検査についてですが、線源管理を行政はもう少し徹底できないものでしょうか。
(県事務局)
川崎市浮島地区については、東芝を通じて事前に非破壊検査の連絡をいただけることがあるのですが、そのほかは、非破壊検査に法的な届出義務などは無いので事前には全く把握できません。
(森内委員)
先ほど、線量率上昇した件数を言われてましたが、線量率上昇の原因はどのように把握されるのですか。また非破壊検査については時間がだいたい決まっているのですか。
(県事務局)
非破壊検査については、日中だったり深夜だったり時間はまちまちです。
深夜などであれば職員は退庁しておりますので、その場合は大体翌日に県衛生研究所でスペクトル解析を実施して、その日の夕方くらいまでには安全防災局にご報告いただいております。
また、線量率上昇の原因について、降水の場合もありますので、この場合は、表の欄外にも記載しておりますが、予め上昇した数から除外しております。」
2011年の時点では、「スペクトル解析」を異常な上昇のある時は、やっているような答弁なので、「その結果」を毎回きちんと発表していれば、信頼も高まるでしょう。
それなのに、福島などでは異常な変動について逐一ここで発表しておいて、羽田空港の直ぐ横のモニタリングポストで、都心から一番近い原子炉(とっても小さいものですが)のある所は、情報があっても何も発表しないのと、不可解に思う人がでても当然でしょう。
もう一つの審議報告:
「(森内委員)
浮島局については、非破壊検査情報が寄せられるということですが、どういったものでしょうか。
(事務局)
浮島局については、従前から警報が頻発していましたが、スペクトル解析の結果、非破壊検査が原因であろうことが判明したので、昨年から東芝を通じて情報提供をお願いすることになったものです。他の局については情報は入手できませんので、予め把握することはできません。
(稲葉委員長)
東芝周辺については、非破壊検査が多い地域という特性があるのですね。県衛生研究所においては引続き、スペクトル解析のほうをよろしくお願いします。また、積算線量調査についてもモニタリングデータの評価の上で重要ですから、これからも継続するようお願いします。
それでは、データ結果の評価について、事務局案が事前に提出されておりますので、読み上げてください。
(事務局)
平成17年度神奈川県環境放射線モニタリングデータの評価結果について、神奈川県環境放射線監視委員会において、検討、評価した結果は次のとおりである。
1 県内原子力施設起因の放射線による施設周辺住民等の被ばく線量は、公衆の年線量限度(1m Sv)を十分に下回っており、周辺住民等の健康ならびに安全上、問題となるものではない。
2 県内原子力施設周辺地域の放射線による影響は、自然放射線の変動範囲内である。
(森内委員)
2に自然放射線の変動範囲内とありますが、非破壊検査は除外と考えてよいでしょうか。
(事務局)
そのとおり、除外と考えて差し支えありません。」
確かに、市街地の方に近いモニタリングポストでは、浮島の様な異常な頻度と高さの変動は記録されていないので、「住民の被曝量」という点からは、それほど心配する必要はないのかもしれません。
しかし、直ぐ横の高速は沢山の車が通って居ますし、浮島の様な場所は、夜や週末にも働いている方もいらっしゃるでしょうから、その人達の要らぬ被曝を増やすことになっている可能性がありますし、こういう異常変動について、分かっている場合でさえ何も発表せずに放置することが 何よりもモニタリングポストシステムの信頼性を大きく損ねる ということの意味をあまり考えていないのか、そんなの元からどうでも良いと思っているかのようです。
こういう点は、 規制委員会や神奈川県に問い合わせる場合に、「非破壊検査」の一言で思考停止させられるように条件付けられてしまうのではなく、その事前通告や解析結果を発表する様に求めて行けば、改善される可能性はあるかと思います。
また、浮島で染料異常がある度に疑いの目を向けられる東芝や(浮島MPの目的の一つは、東芝の施設の監視でしょうし)、ゴミ処理場などなどにとっても、この様な情報が開示されることは、企業イメージのアップにも繋がるでしょうから、規制委員会や川崎市がやらなくても、例えばスペクトル解析を自動化して、自分たちで発表するようにしても良いわけです。
イリジウムやコバルトなどの特定の核種やX線を使った非破壊検査の可能性を検出するソフトなんて、優秀な人材が居れば、そんなに難しいことではないでしょう。
こういうソフトなりスクリプト(OctaveやRやPythonなどを使っても出来る)は、一度作っておくと、他のモニタリングポストについても使用できますし、これから何十年も続く問題なのですから、余裕のある間にやっておいた方が良いように思います。
2011年の頃から、問い合わせている方も居た模様です。
環境防災Nネットには、「非破壊検査」の可能性は書かれています。
ここにも一応書いてありますが。
非破壊検査業界
真面目にやっている会社もあるのかもしれませんが、そうでない場合も結構ありそう・・・。
http://syukatsu-matomeread.doorblog.jp/archives/24809708.html
原発でも非破壊検査が行われている。(超音波とかの場合もあるでしょうが)
X線、ガンマ線(Ir192,Co60などを使用)、超音波の他にも色々ある。
http://aoisoratomidorinodaiti.web.fc2.com/hihakaitoha.html
http://aoisoratomidorinodaiti.web.fc2.com/rtkensa.html
http://aoisoratomidorinodaiti.web.fc2.com/rtnohousyasen.html
色々な可能性を考えて検討している例
「放射能テロ」の可能性も含めて考えている方もいらっしゃいます。
私も、そこまでは考えていませんでしたが、国民を無視して色々やっているので、不満も溜まって、
(被曝なども含め)健康も損なわれ、経済状態も苦しくなって追い詰められ、
身近な環境に蔓延している汚染物質をとっても安い「ダーティーボム」として利用するような、
そういう「テロ」が発生する可能性も考えた方が良いのかもしれません。
関東ならその辺でコケ取ったりドブさらいすれば良いだけで、高濃度放射性物質はそこらじゅうにありますので。
東北南部に良くと、桁違いに危険な物質が溢れているし、海外でのテロ用に、日本の汚染物質を集めに来る人とかも
下手したら出て来そう・・・(北朝鮮とかが、既にやっていたら怖い)。
浮島では、まだ線量の上昇が継続中
殿町局でも線量異常がありました。
6月23日の朝10時ごろから、午後1時ごろまで、市街地にもっと近い殿町局でも異常な上昇が観測されました。
http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_dat.cgi?Area=2&Type=W
ちなみに、このモニタリングポストでも、以前に非破壊検査によると思われる線量の上昇があったそうです。
ただ、この場所(殿町消防署)の近くには、マンションや住宅もあり、周りはコンビナートや工場ばかりの
浮島とは、少し状況が違います。(距離的には、浮島や千鳥から、遠くないですが)
相変わらず、 規制委員会からは、この件に関して全く何にも発表がありません。
この件とは、関係ないでしょうが、今後殿町の線量にもしかしたら少しは影響があるかもしれない情報。
東芝の超小型原子炉の位置が判明したようです
私は、高速道路の西側の敷地にあると勘違いしていましたが、花王の工場の反対側の「川崎市川崎区浮島町4−1」にあるのだそうです。
そしたら、他の方が建物を形状で持って推測していました。
https://twitter.com/so16_kaji/status/481064196235214848/photo/1
私も、その建物で良い様に思います。また、この建物の南西に柵で囲ったMP(東芝が構内に設置した2基のうちの一つで、神奈川県が設置した浮島MPとは別物)と思しきものもあります。
東芝が設置し(その結果は現地でしか公開していない)構内MPは、高速の直ぐ横のこれかも。
(神奈川県が設置した)浮島のモニタリングポストも、東燃の高速の北東側の部分にあるのかと思って探しましたが、分かりませんでした。
で、早速風向きで、原因が特定できるのでは?という風になっています。
ただ、浮島モニタリングポストの正確な位置が(私は)分かっていないので、その点を既に解決なされたのか不明です。
また、私が調べた範囲では、風向きとは「明確な」関連性は見られなかったですし、もし、風の流れによってあのような急激な変動が
あったとすると、発生源とMPの距離が非常に近くないとならないでしょうし、無風ではそうならなかったり、
夜などに大気が安定していたら短寿命核種でないと説明がつかない様に思いますし、
更には千鳥や殿町でも似たような変動パターンが出ている点の説明も付きません。
従って、今のところ私は、「排気」が原因である可能性は少ないと思っています。
また、東芝が何か出している場合でも、この原子炉だけでなく、燃料の貯蔵とかしている方もあるし、「これだけ」に囚われないほうが良いでしょう。
市の環境課に問い合わせて下さった方もいらっしゃるようですが、神奈川県か規制委員会(規制庁?)に問い合わせた方が良いみたいです。
(でも、川崎市の窓口の人間も知っていた方が良さそうに思うので、そっちにも駄目元で時々電話を入れて、勉強するようにして貰うのも良いかも)
いずれにせよ、神奈川県(あるいは規制委員会?)にスペクトル解析の結果を公開して貰うのが、一番良いでしょう。
また、浮島MPの正確な位置も、やはり重要なので、発表して貰った方がよいと思います。
県や規制委員かが何もやらない場合は、NaIの機械でも持っていって、自分たちで(最低でもその時間帯に)スペクトルを10分毎に取って調べるとかしないと、
はっきりしたことは分からないと思います。
私がチラッと考えてみた仮説
航空機の気象用レーダーは、結構馬力があって、前方に集中してスキャンしています。で、このあたりは空港の近く、ということで、
これらのレーダーの電波がMPの数値に悪さをしている可能性というのを考えて見たのですが、
発生頻度や発生地点の偏りとかから、やっぱり違うかな、と、思いました。
モニタリングポストは、時々電波によって影響される場合があることが知られています。
http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/gihou/pdf3/n25-03.pdf
非破壊検査をしているとおっしゃる方のご意見など
2011年のまとめにあったご意見です。
非破壊検査をやっているとおっしゃる方。
「非破壊検査やっているもんです。モニタリングポストで拾うような非破壊検査って5m以内で線源照射している時くらいしか…」
神奈川県安全防災局危機管理対策課に問い合わせた方。
「情報としては「γ線を拾っている」だったのでx線の検査ではないと思われます。企業や状況はある程度把握しているようですが、非破壊検査の届出義務は無いそうでそれ以上は教えてもらえませんでした。 問合先は神奈川県安全防災局危機管理対策課です。 」
非破壊検査の会社に電話して確認した方のお話。事故の後、(いち早くゲルマニウム検出器を使った高精度の測定を行ってくださっていたセキュリティー東京様)
「その非破壊検査の会社に直接電話で問い合わせ→放射線の出るような検査器は無いし、放射線が出るような物も取り扱っていないとの事。RT @h_okumura 殿町は @aki_1go さんが神奈川県に問い合わせてくださり「近くの企業で非破壊検査をしていてその放射線を拾っている」と確定」
原因の特定への道
要は、スペクトルデータ(10分値)があれば、それを見て、線量が異常に上昇する際、どの部分が動いているかを見て、
X線の非破壊検査か、ガンマ線源を使ったものか、それ以外の可能性を推測できるわけです。
これに加えて、非破壊検査をやってる会社に片っ端から電話をかけたり、東芝近辺の工場に
X線やガンマ線を使った非破壊検査の日時を教えて貰ったりすると、スペクトルと検査日時を付き合わせて
一応確認することが出来るでしょう。
スペクトルデータは、神奈川県が分析もしているので、神奈川県に分析結果と一緒に出して貰うのがベスト。
神奈川県が(直接)出さないなら、規制委員会に出して貰うなり、川崎市経由で出して貰う、というルートがあるかもしれません。
税金でやっているMPのスペクトルデータや分析結果を、県民や市民に出さないなら、情報公開請求をしてみる、とか、
議員だのなんだのというお偉いさんにコネがあるなら、それを使うのも良いでしょう。
川崎の市議会、神奈川県議会、国会などで取り上げて貰って、質問したり、結果を発表して貰うのも良いかも。
もし、行政が全く何もやらない場合は、東芝の構内MPのスペクトルデータを出して貰うというのも良いでしょう。
これは、行政のデータが出てくるかどうかに関わらず、出して貰ったほうが裏づけが取れてよいと思いますが。
もし、行政も東芝も知らんぷりの場合、2インチ以上の測定機で自分たちでスペクトルを取るしかありません。
この場合、6月の後半の様に、線量異常が続く時期の夕方から夜に、浮島MPの近くで、じっとスペクトルを
とり続ける必要があり、結構大変でしょう。
また、浮島MPの正確な位置が不明なので、それをまず、はっきりさせる必要もあります。
まあ、行政がデータを出さないとしたら、かなりの怠慢か隠蔽だと決め付けても良いかもしれませんし、
そういう時にこそ、ツイッターとかでガンガン騒いでデータを出して貰うと良いように思います。
そもそも、東芝の施設からの漏洩を監視する為のMPが、非破壊検査のせいで、
しばしば役に立たない状態になってはマズイでしょう。
東芝が「ワル」だったら、非破壊検査がある時を狙って、放射性物質を垂れ流す事だって出来るのです。
もちろん、「さざえさんの東芝」が、そんな極悪非道な行いを常にしている筈がありませんが、
神奈川県や規制委員会がたるんでいたら、東芝もカツオの様に誘惑に負けて道を踏み外してしまうかもしれません。
従って、東芝の為にも、市民、県民、国民の為にも、きっちりと監視して規制していかないとならないのです。
都議会のセクハラ親父議員は、トカゲの尻尾切りとはいえ数日で特定されました。
これに対して、神奈川県民や首都圏の人間の安全を守る為の浮島MPの問題は、2011年からずーっと続いていています。
このままだと、浮島や千鳥、殿町MPの問題は、放置されたままになり、東芝の核燃料置き場で
事故があった場合などにも、状況の把握に悪影響が出る事すら考えられます。
したがって、まずは、県などに、スペクトルデータ(そして、スペクトルの分析結果)を公開するように
粘り強く要請し続けることが重要だと思います。
この問題の根本的な解決法
浮島MPと、非破壊検査が行われる位置の関係にもよりますが、浮島MPの測定機の背後(東芝とは反対の側)に、
3センチから5センチの鉛の壁を置けば、東燃などの非破壊検査からのX線やガンマ線は遮蔽されて、
今回の様な問題は、あまり発生しなくなる筈です。(本当に、非破壊検査が原因の場合は、の話ですが)
もっと安直に、ブロック塀を積んだり、とか、とにかく監視対象の東芝の方を重視して、
後ろを遮蔽すれば良いように思います。
千鳥と殿町については、東芝とは少々離れていますし、非破壊検査がどこで行われやすいのかが
判明しないと、この様な遮蔽による対策は、難しいかと思います。
ただ、MPの近くで(非破壊検査の影響を受けるとしたら、それは、かなり近くの工場なり現場の筈なので)
非破壊検査をやる工場などは限られている筈なので、その方角に遮蔽物を置いたり、
あるいは、非破壊検査の際の線源の置き方などについて、工場や非破壊検査の会社に要望を入れる、とか、
放射性物質による汚染が国の一大事になっているのですから、それくらいのことを頼んでも良いでしょう。
もしも、非破壊検査の会社や、工場などが非協力的だったら、川崎市なり神奈川県が、
すべてのX線、ガンマ線の非破壊検査を「届出制」にするような条例を通してしまえば良いのです。
今後の展望
浮島(など)の線量の異常な変化を追っていた方々が、このページを紹介してくださったようです。
ありがとうございます。
原因の特定/確認方法や、非破壊検査の場合に解決法の案はありますし、
後は、関心を持っている方が、粘り強く神奈川県や規制庁/規制委員会などに働きかけて、
スペクトルデータやスペクトル分析の結果、そして、ガンマ線源を使った非破壊検査の届出などを
公開するように求めていかないと、おそらく、今までそうだった様に、「非破壊検査」の一言で、
何も問題が無いかの様に 済まされ続け、浮島とその周辺のモニタリングポストの信頼性は
損なわれたままになり、東芝やゴミ処理施設や周辺工場に対する疑いも完全に晴れることもなければ、
モニタリングシステムそれ自体や運営に対する疑問が減ることも無いでしょう。
もちろん、多少のお金と時間と技術がある方が、自前の機械でスペクトルを取って、
それを分析できれば、それも、やった方が確認が出来てよいと思います。
私が、自宅で10万円もしないアマチュア用の測定機で行っているスペクトルモニタリングの様な形式でも、
浮島でしばしば見られる大きな変動は、おそらく検出できるのではないかと思います。
http://pico.dreamhosters.com/BackgroundRadiationOfMyHome.html
各地のモニタリングポストに関しては、こういった非破壊検査が頻繁に行われる「工業地帯特有」の問題に加え、
設置場所を十分吟味しなかったために、駐車場にMPを置いてしまい、車両の遮蔽効果で線量が
滅茶苦茶になっている問題や、(特に福島で)新設されているモニタリングポストの感度が低く、
線量をグラフで見ると酷いギザギザで、使い勝手が悪い、というか、細かい変動を察知するのは無理な問題、
そして、温度補正が適切でない機械がまだ存在するかもしれない問題など、よく言われる「除染して線量を下げている」
という疑惑以外に、客観的事実から出るところに出ても用意に証明可能な問題が幾つもあるので、
これらを改善するように求めていく必要があるかと思います。
駐車場に設置してしまって、線量よりも「車両の駐車状況」をモニタリングしてしまっている例:
http://pico.dreamhosters.com/KamishigeokaNarahamachiFukushima.html
一号機の建屋撤去
線量が高かった一号機の建屋が撤去される際、粉塵やガスを含む放射性物質が漏洩するでしょう。
東電も、なんか撒いたりして粉塵の発生を抑えるらしいですが、モニタリングポストの数値を
監視しておいたほうが良いのは言うまでもありません。
しかし、その肝心のモニタリングポストが、浮島や、千鳥、殿町の様に、しばしば異常な動きを
しているようでは、困ります。
「放射能や津波からは逃げるが勝ち」ということで、さっさと出来るだけ遠くへ引っ越したり、
デモやその他の努力も大事かと思いますが、行政のモニタリングを改善するよう粘り強く求めたり、
自分たちでスペクトルモニタリングをしたりすることも、異常な事態を出来るだけ早めに察知して
初期被曝を出来るだけ避ける為にも、「津波てんでんこ」に習って「放射能てんでんこ」を徹底するには、
とても重要かと思います。
モニタリングデータの解釈とかについては、こちらのページにまとめてあります。
http://pico.dreamhosters.com/ReadingGammaRadiationDoseRate.html
今のところ(2014年7月2日現在)のまとめ
(私自身も、スペクトル測定に集中していて、線量だけのモニタリングについては今まであまり関心がありませんでしたが)
この問題について(も)、2011年当時から、多少の関心を持つ人は結構居ても、掘り下げて色々調べる人すらあまり居ない上に、
「非破壊検査」という(公式)見解について、それをしっかり確認しようとする人はほとんど居ないので、
スペクトルデータや(ガンマ線を利用した場合の)非破壊検査の届出の公開がなされる可能性は低いと思われます。
更に、個人で測定して確認しようとする方も出ないのではないかと思うので、結果的には、現状と何も変わらず、
浮島局、千鳥局、殿町局でしばしば観察される線量の異常変動については、 「非破壊検査らしい」という
「推測の域」を出ることは、無いだろうと思いました。
私は、個人的には、そのような「推測」では到底満足できないので、自分の中では「未解決事項」として
保留されたままになるかと思われます。
もちろん、(たとえカナダの田舎に住んでいて)川崎市民でも神奈川県民でもなくても、自治体や原子力規制庁などに
情報の開示を求めたりしていけば良いのかもしれませんが、今のところそういう気にはなっていません。
従って、私が自分で情報の開示を求める気になって新情報が得られたり、あるいは、どなたかの尽力で
「非破壊検査説」や他の説の確認が可能な新たなデータが出てくるまでは、このページも「お預け」にしようと思います。
浮島などの線量の変動などに関しては、こちらの方々がよく監視していらっしゃいます。ただし、安全派側の情報に安全デマや
安全バイアスが強すぎるものが混じっているように、危険派側の情報にも短絡的なものがしばしば混じっているので、
どちらも鵜呑みにしない方が良いのは、言うまでもありませんし、「安全派/危険派の言うことだから」というだけで、
「放射脳/工作員扱い」をして全部否定してしまうのではなく、(自分にとって本当に興味のあることについては)しつこく
調べてみた方がよいかと思います。(私自身は、どちらかと言うと「超危険派側」ですが、同時に「短絡的な反応や考え方は嫌い」です。)
もし、このページをお読みになった方で、モニタリングポストの信頼性の問題を解決したい場合は、神奈川県、規制庁、川崎市などに
働きかけて、X線、またはガンマ線の非破壊検査であることが確認/否定できる「スペクトルデータ」の公開を求めたり、
(ガンマ線の)「非破壊検査の届出」のデータを求めたり、モニタリングステーション周辺で、非破壊検査を行ったかもしれない工場/会社や
X線やガンマ線の非破壊検査を請け負う会社などに(虱潰しで)問い合わせて、その日時や詳細な実施方法を知ることで、
非破壊検査の種類や実施状況と線量変化の関係を明らかにする可能性を探ったりして頂けれると、この件の進展に繋がります。
また、 過去のスペクトルデータの開示や、(ほぼ)リアルタイムでのスペクトルデータの公表を求めることは、モニタリングポストにまつわる
他のいろいろな問題の解消にも繋がりますので、「非常に重要」 だと思っています。
線量の変動だけではわからないことが、スペクトルを見ると簡単に見える場合もありますし、変動があった場合に、もっと詳しく調べた方が良いのか、
あまり心配しなくても良さそうなのか、などの判断が格段にしやすくなります。
http://pico.dreamhosters.com/img/Misc/Fukushima_playback.zip 福島の原発事故の当時のスペクトルを観察して動画にした例。
福島の事故当時のスペクトルを3D表示したグラフ。こういうグラフをまとめて公開している所すら、他にはありません。
http://pico.dreamhosters.com/FukushimaDisasterSpectrum3D.html
羽田の気象データと、浮島、千鳥、殿町のデータを組み合わせたグラフ
Gnuplotで色々なデータを細かく観察するついでに、この件にまつわる三つのモニタリングポストについても、
グラフを出して別のページにまとめました。
このページを見ると、2014年の6月の変動が、今までよりもかなり大きなものであったことが分かります。
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