Pico Tech - PicoBBS


Date: 2013/12/22 06:16(31)  ---  Name: nkom


黒月☆縷々 様へ


今回のデータを見ると、この無洗米は汚染があったとしても、「この測定環境では見えないレベル」
ということで「確定」して良いように思います。

基本的に、私がカリブ海のサトウキビから作ったお砂糖を測っても、何も見えなかったのと同様、
セシウムの「ヒント」「兆候」すらも、私には見えません。

このまま、時間を延長しても、多分見えてこないだろうと思います。
後は、それこそ灰化でもしないと、何も見えない様な気がします。
(それでも、見えるかどうか、あんまり自信がないです)


特にBGを差し引いたスペクトルをみると明らかなように、セシウムの位置には、
なんの変哲もなく、ギザギザの様子も、周囲と全く違いが見えません。

そして、テレミノMCAの場合、色をつけちゃう機能が無いので、色のせいで
「何かがある」と勘違いしてしまう可能性もありませんし、
スムージングがあってもなくても、分解能補償機能を動員しても、
セシウムの領域には、私には、何も見えません。



で、スムージングや分解能補償機能を使ってないスペクトルと、使っているものを比べると、
スムージングを使った場合に、(スペクトルのギザギザの様子によっては?)ピークを
少しずらす効果というか影響があると思います。

これは、スムージングの数値を変えて色々見比べた時も多少感じたのですが、
BGとの差分のスペクトルで、消滅ピークの511KeVからK40の右側まで、
スムージングや特に分解能補償機能をかけるとピークがずれた印である、
ピークの半分がへこんで、半分が持ち上がる現象が起きています。
もしかすると、こういうことをピーク検出に使えるのではないか?とか
思えるほど、綺麗に出ているので、個人的には感動しました。



後は、問題の低い方の違いなのですが、鉛のX線については、
空のマリネリがあってもなくても、お米があってもなくても、違いが殆ど無いのかもしれないですが、
その左右では、なんかベータ線の絨毯で持ち上がってるみたいな気がしないでもないです。
でも、空のマリネリからベータが出てるのか?とか、お米から更に多くのベータが出てるのか?とか
疑問に思いますし、まだ、良く分かりません。


いずれにせよ、こうして、設定を変えた表示で、色々と比較した結果を出して貰えると、
本当に色々勉強になりますし、今後のソフトの改良の参考にもなって、助かります。


Date: 2013/12/22 05:04(45)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様、こんばんは。

Atom Spectra Russian 2.5×2.5 NaI(TI)USB
デテクタ上向/USB口方向NE + Windows7+「30ミリ鉛遮蔽」
磁気シールドなし、24時間測定。
ゲルママリネリ1L空容器ありなし&福島産無洗米1L(ゲルママリネリ)での再測定を行いました。

イコライザー調整は行っておりませんので、低エネルギーは高側へ、高エネルギーは低側へズレています。
セシウム137の662keVピークだけ、土壌検体で軽く合わせてあります。
今回は、BGを取得する際、どの様な条件が一番良いかを再検討する為に行いました。

また、福島産無洗米をゲルママリネリ1Lで再測定。
丸形1,000gポリ容器(100円ショップで購入)、
その丸形ポリ容器をマリネリに改造し、25ミリの凹みが出来た状態でも測定済み。
前回のゲルママリネリでも、セシウム137のピークが見えない事を何回も確認済みですが、
今回はMAXボタンをONや分解能補償機能ONなども確認しました。


測定時の鉛遮蔽内温度は、21〜23度でした。
測定環境室内ラドン濃度は、110〜120Bq/立方メートルでした。

あまり面白みのない測定ですが、BG取得の際の環境について、あれこれ検証いただいきたいです。

スペクトルは以下となります。











nkom様

一つ前の投稿で、画像のリンクアドレスが失敗してしまいました。
大変お手数ですが削除をお願いします。

黒月☆縷々


Date: 2013/12/21 20:25(41)  ---  Name: nkom



3インチNaIのテストの続きでは、ベクモニで土壌やセシウムの線源だけでなく、
遮蔽の外でのバックグラウンドも一応とっておくことにしました。



線グラフ表示の方が、ギザギザの幅が一目瞭然で、分かり易いように思います。

右のエネルギーの高いほうへ行くにつれて、効率の低下により、
そのエネルギー位置でのカウント数が少ないので、誤差もギザギザの上下の幅も大きくなっています。





棒グラフ。





スムージングをかけると、さらにギザギザの幅などは分かりにくくなるかも。





セシウムの汚染もなく、K40に、ウラン系(Pb214,Bi214など)やトリウム系(Tl208,Ac228など)が
少し混じった、コンクリートの建物などでは、とてもありふれた平和なスペクトルかと思います。




また、うちでは、雨が降っても、雪が降っても、ラドンの影響でPb214やBi214が
大幅に増えたことのを見たことがありません。不思議です。


Date: 2013/12/21 17:28(06)  ---  Name: nkom


一部で、他の測定器や測定所などがどんな工夫をして頑張っていて、どのような結果を
出しているのかご存知ない方もいらっしゃる様なので、幾つか(再度)紹介させて頂きたいと思います。

==============

NaIの2.5インチ検出器(市民測定所でのベストセラー測定器のAT1320Aの強化版)で
殆ど毎日興味深い結果をスペクトルも一緒に発表しているふじみーるさんの例:

遮蔽の内張りの工夫
http://twitter.com/fujimiiru/status/414292482579382272

遮蔽の強化
http://fujimi-ru.greenwebs.net/namari

慎重で詳しい発表の姿勢 (ピーク分析についても、定量分析と一緒にはっきり示す)
http://twitter.com/fujimiiru/status/414203462566428672

お客様が分かり易いように解説
http://fujimi-ru.greenwebs.net/access

=============

「おのみち -測定依頼所-」さんの例:
http://twilog.org/LaboOnomichi

温度管理の工夫、遮蔽の工夫、線源の保管、測定器の改良、など
(個人的には、水はどれだけ遮蔽効果があるのか疑問ですが、温度変化を
緩衝する効果も少しあるのかも)
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/06/blog-post_18.html
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/12/blog-post_7.html

疑問のあるもの、などについては、クロスチェックを厭わない
http://onomichi-labo.blogspot.jp/search/label/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF

微量の検出の際にクロスチェックで、確認

測定時間:43200秒  重量:615.0g  セシウム137:0.911±0.831Bq/kg

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_31.html




============


二つだけ例を挙げましたが、他にも沢山の測定所や個人の方が、工夫したり勉強したりして、
考え方や立場や状況の違いはあるものの、それぞれやりたいこと、やれることを頑張っておられます。


で、結晶がNaIだから駄目だ、とか、CsIだから駄目だ、とか、そういうことはありません。
どちらでも、遮蔽が十分あって、使う人が色々気を付ければ、長時間測定も出来れば、
結晶の大きさやその他の部分のつくりに見合った、そんなに「劇的な違い」のない
性能を発揮することでしょうし、そんなことは、実際に両方使って少し試してみれば
直ぐ分かることだろうと思います。



Date: 2013/12/21 09:46(24)  ---  Name: nkom


【PeakFinder】が進化している!
https://twitter.com/supermab/status/414256770358321152/photo/1




この調子で、鉛のX線や32KeVも検出して、(測定環境によって異なるかもしれない)
バックスキャッターの排除も出来たら、凄い!

そしたら、次は、ウラン系とトリウム系や、さらには検出されたピーク(特にCs137,Cs134の)
コンプトン散乱をそこに混ぜ込んでみる、とか、すると、とっても凄い!


で、オープンソースにして公開してくれたら、奇跡的に凄い!


後は、モンテカルロシミュレーションとか、チャッチャカやっている人が、
検体の形状と位置や密度、そして遮蔽の形状や材質などなどの影響を
ピーク解析に組み込んだり、スペクトルから逆算したり出来ると、
「何もかもが統一、管理されていない」場合が多い素人測定では、
非常に役に立つのですが。




Date: 2013/12/21 07:48(32)  ---  Name: nkom


3インチNaIで別の土壌も測ってみました。Cs137が1000Bqくらい含まれている220gの土です。




ピークの高さの比較用に、リニア表示もしてみました。

900BqくらいのCs137を含む線源より、ピークが低くなっているのは、土を入れた袋が
さすがに少し測定器の前面よりはみ出ていたり、厚みも数センチあるので、無理やり
点線源として比較すると、こんな程度の違いになる、ということでしょう。



「おおよそ」の話ですが、汚染がほぼない環境ならば、3桁BqのCs137を含んでいるものは、
この測定器なら遮蔽の外で測定器の前に置いただけで簡単に分かるし、
+−で30%か50%くらいの範囲で良いなら、汚染の程度の比較もできるかも。




CsIの2.5インチと比較して、NaIとCsIのどっちが優秀か?とか、そういう単純な感想は
今のところ全くありません。

既に、CsIの4ccの小さな結晶の機械、CsI2.5インチ、NaI1.5インチを
実際に使用してあれこれ比較していますが、うちの様に温度変化があんまりない環境だと、
どちらでもやる気があれば長時間測定も出来ますし、スペクトルのギザギザも、
始めは素早く、後からは非常にゆっくり、収まって行きます。

もちろん、温度管理だけについては、CsIの方が少し気楽ですが、
それでも、やっぱり温度は変わらないに越したことはありません。

で、正確な測定をしたいのなら、結晶の種類より、「検体のジオメトリー」とか、
「検体に含まれる汚染の絶対量」に気をつける方がよっぽど大事だと思いました。
ただし、そういう正確な測定は、「素人測定」として気軽にやるものよりも
面倒になる反面、桁違いに精度が高くなるとは限らないと、思います。




その他の雑感:


私が現在やっている様な。いい加減な素人測定は、学者さんたちや、まともな測定所の人に
とっては、(十分な精度とかがないので)「意味がない」と判断される様なレベルのものですが、
それでも自家用で、日常的な判断に使用するには、十分役に立って、
しかも、意図的に十分承知した上で測定の精度が低くなる方法を使うことで、
測定が非常に簡便になったり、素早く出来るようになったりするし、学問的な知識や能力も
あんまり必要ないし、一般市民にとっては、とてもコストパフォーマンスの高い方法だと思うのです。



また、ベクモニを使ってみたり、他の方の使っている様子を見たりして感じるのは、
スペクトルを眺めて、「微妙な汚染の有無」を見分けようとするのであれば、
テレミノMCAの方がバックグラウンドの差分見やすいし、「下手に数値を出さない」分、
数値表示に気を取られてしまって、見えないものが見えてしまうという可能性が
低いように思いました。

スペクトルの見分け方の学習効果についても、数値がないので、
集中してスペクトル形成の過程やギザギザの様相を見ることになり、
(スペクトル測定の)「基礎体力」が付きやすいかと思います。


数値を出してしまう機械やソフトを使って練習する人に時々見られる傾向として、
純粋にスペクトルの状態を見ることをしないで、機械やソフトの出す数値に
(それがどのように算出されているのか?を十分気にすることなく)
依存してしまう、というものがある様に思います。

そうすると、ギザギザの範囲内での事柄、つまりは、バラツキなどのせいで、
「毎回異なる状態になるかもしれない部分」の状況が「明確なピーク」に思えてしまったり、
そう断言してしまったりして、「素人測定」としては、慎重さに欠けることになりがちなので、
注意したほうが良いと思いました。



メーカーの方で、ギザギザしかないスペクトルを出して、その中から正確な値を計算できます、
とか宣伝しているのなら、それはメーカーの責任が大きいと思いますが、
メーカーの書類では、ギザギザからきちんと持ち上がっていて幅も十分あり、
完全にその下が抜けているピークしか示していないのに、そうなっていないものを
ピークと判断するのは、危ないですし、そういう状態で出ている「数値」は、
本当にどれくらい正確か、個人的にはちょっと疑問です。

例:
http://www.smtx.co.jp/ifkrzip.pdf.pdf


理想的には、メーカーや代理店様などが、もっとしっかり比較試験などを行って発表し、
信頼性の高い利用法がユーザーの皆様にも分かりやすくなるようなサポートを
行った方が良いのではないかと思いました。
特に十分な知識や経験のない「素人」を相手に売り込もうとするのであれば、
「ユーザー教育」をきちんとした方が良いでしょうし。



素人が「素人測定」をするのは、そんなに難しいとは思いませんが、
素人が、測定所並みの測定をするのは、難易度が高くなって、面倒で、しかも
そのわりに格段に精度が高くなるわけでもないと私は思います。

測定する場所の汚染の状況にもよりますが、5万円から10万円くらいの鉛を買って、
2インチ以上の大きさの測定器があれば、全部で10Bq程度のCs137が
含まれている検体を見分けられるでしょうし、工夫したり頑張れば、もう少し微量の汚染も
分かるかもしれないですが、「正確な量」を知ろうと思うと、格段に面倒で難しくなります。


私がやってる程度のことだと、「数学」も必要ないです。
さすがに掛け算と割り算は出来ないとピークの高さを比べるのも面倒ですが、
それだって、目測である程度代用できますし、自分の指や何かを画面に当てて
何倍か推測したり出来るので、とってもアナログで、素人に優しい方法です。

こういうことやってるだけだと、変な人たちに絡まれることも殆どないし、
精度が低すぎて学問的、政治的、業界的には「意味がない」(つまりは人畜無害)と
見なして無視して貰えているみたいなので、そういう点でも、とってもお気楽です。


これで、さらに一桁低い汚染が見分けられたり、もっと素早く見分けられたり、
もっと安く測定環境が揃う様になると良いのですが。


Date: 2013/12/20 10:48(55)  ---  Name: nkom


3インチNaI検出器のテストの続き:

線源を汚染土壌約140gに変えてテスト中。




対数表示をやめて、単純な高さの比較がしやすいようにすると、
先ほどの、約900BqのCs137線源の山の高さが、根元から0.9cpsくらい。
で、0.1cpsが100Bqくらいとすると、汚染土壌は、0.13cpsくらいの高さで、
130BqくらいのCs137を含んでいる、ということになる。

この土壌は、1gあたり1Bq程度のCs137を含んでいるので、140gで約140ベクレル、と、
「素人測定精度」の範囲で合っているみたい。(ジオメトリー無視して無理やり比べてますが、
検出器の直径が3インチあるので、土の入った袋は、ほぼ全て結晶の面積の中に入っています)





Date: 2013/12/20 08:43(49)  ---  Name: nkom


サトウキビから作った(自称)オーガニックなお砂糖は、放置して忘れていたら42時間弱測ってました。
いつものように、水色がそのスペクトル、黄色がバックグラウンド、緑がBGを差し引いた差分のスペクトルです。

温度は殆ど変化してなかった筈なのですが、少しズレている(K40の周辺をみると分かりやすい)のは、
もしかしたら、先ほど書いた、ノイズの影響なのかもしれませんが、不明です。

K40のエネルギー位置の直ぐ左、そしてCs137の位置のすぐ左に、少しまとまっている様に
見える部分があるのは、この若干のズレのせいです。(それぞれ、直ぐ右はへこんでいて、何も無いですし)

Cs137やK40もピークが無いのは、スペクトルを見れば、明らか。
スムージングを全くかけてない、生BGを生スペクトルから差し引いても、ズレたのが見える他は、
ギザギザが特に変哲も無い草むら状になっているだけです。

なので、この(カリブ海のどこか?の)お砂糖は、K40も無ければCs137も勿論無いし、
万が一あったとしても、この測定環境では到底わからないくらいの量なのだろうと思います。

早速、測定を終えてから、紅茶に入れて使っています。



http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_19_13_15_10-SugarC_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.spe
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_19_13_15_10-SugarC_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.txt


現在は、3インチ検出器やデジタルMCAなどで忙しいので、ブルーベリージュースを
測る為に、自然乾燥で濃縮中。一日で数ミリほど、液面が下降するので、
時々液体を補充しながら数週間放置すれば、簡単に濃縮出来るのでは?とか目論んでいます。

メープルシロップの灰化は、大変だったので、もっと怠け者向きの方法を探っています。
微量の汚染は、濃縮でもしないとなかなか見えないですし、無理に見えてもいないものを
あるように思い込んでも、あんまり良いことはないでしょうから。



Date: 2013/12/20 07:29(51)  ---  Name: nkom


3インチNaI検出器やMCAのテスト:

FUIジャパン様のデジタルMCAを購入し、USBドライバーのインストールも出来たので、
OrtecのMCAでテストしていた3インチNaIの検出器をこちらに繋げてみました。

このMCAも、まだ、設定とか良く分かっていないので、検出器とMCAのどちらの性能も
きちんと引き出せてないとは思いますが、OrtecのMCAでとれたのと、
似たようなスペクトルになっているので、設定も極端に間違ったいるのではなさそう。
早く、テレミノMCAで使えるようにしたいと思っています。



遮蔽の外で、Cs137が900Bqくらいあるスパークギャップチューブを線源に使ったスペクトル。



こっちは、OrtecのMCAでMaestroというソフトで取ったスペクトルを、Identifyに読み込ませたもの。



ちなみに、OrtecのMCAでとった、他のスペクトルは、こんな感じ。
Ortecのスペクトル表示用ソフトの出力です。校正はいい加減だったので、チャンネル表示です。

ウラン系(ウラン原石) 
左の方のPb214の三つの山と、Bi214の609KeVからエネルギーは分かるかと思います


トリウム系(トリウムマントル)
1000chくらいのところにあるのが、2614KeV。その右のピークは、初めて見ました。



Date: 2013/12/20 07:11(33)  ---  Name: nkom


USBハブやその電源の問題:


安定していたCsI1号機のエネルギーの低い方の様子がおかしくなる場合があったので、
色々調べていました。

この前書いたように、USBハブの電源に問題がありそうなのですが、ACアダプターだけの問題なのか、
それともUSBハブ自体に(も)何か問題があるのか、まだはっきりしていません。

ただ、そのUSBハブを避ければ良いのは分かったので、現在は、電力的には余裕がある筈の
USB3.0用のハブに刺してテストしています。


ノイズが普通の状態になっているパルス。


ノイズが最大だった時のパルス。


ノイズがかなり目立ってきた時のパルス。



私の場合は、低い方のノイズやノイズまみれのパルスを破棄するために、
最大傾斜と最大ノイズの設定を厳しくしていました。
その為、この様なノイズがパルスに混じることで、低いエネルギーの
パルスが大幅に破棄されて、全体的な毎秒のカウント数の減少や、
特に200KeV以下のスペクトルが低くなる、という現象となりました。

幸い、セシウムとかの領域では、このノイズは小さすぎて影響が殆どありませんでした。
また、もしかしたら、ピークのズレや、スペクトルのバラツキ方などに、
ホンの少しは影響していた可能性もありますが、私がやっている「素人測定」では、
多分他の要因の方が影響が大きくて、今回のノイズについては、その影響は
分からなかったです。

ということで、変なノイズ、変なスペクトルが出る場合には、パルス表示で、
低いほうや高いほうなどの正常なパルスと、破棄されたパルスなどを見比べて、
USBの電源や、ハブを使用しているなら、同じハブに刺さっている他の機器や
家の中のノイズ源などを順番に調べてみると良いでしょう。




Date: 2013/12/20 05:56(41)  ---  Name: nkom


ミタ様のビニールハウスにもセシウムなどがくっついていましたが、栃木の南部であっても
ガラスにもセシウムが引っ付いているようです。

ガラスやガードレールなどが、空中のセシウム捕獲機、兼、濃縮機として働いているらしいので、
そういう物質の表面を服や皮膚などでこすったりしてしまわないようにした方が良いかも。

色々な要因があって、多分、物質や場所や状況などによってかなり違いがあるのだろうと思いますが、
「土ぼこり注意」「表面注意」「コケ注意」「水溜りと側溝注意」ということでよいのでしょう。
他にもいくつかありそうですね。

https://twitter.com/higanokenji/status/414028106618634240/photo/1




Date: 2013/12/19 13:44(06)  ---  Name: nkom


あ、MaestroのFWHM計算は、どうもROIのとり方によって大幅に変わってしまうらしいので、
ROIを同じようにして比べるか、スペクトルをIdentifyとかにエキスポートして比べないと、
良く分からないかもしれない。



Date: 2013/12/19 13:19(44)  ---  Name: nkom


コンデンサーの設定を200から100ピコファラッドに変えたら、分解能が良くなったかも。
まだ、カウント数が少ないので、この後どうなるか分かりませんが、現在6.9%fで、
一応この検出器の公称の値(検査証明書)と、ほぼ同じ。

プリアンプのコンデンサーの設定を変えた場合、ピークの位置も変わるし、本当は、
MCAの方の「お任せ設定」もやり直した方が良いのだろうと思うけど、
まだやってない状態でのテスト。



Date: 2013/12/19 12:23(42)  ---  Name: nkom


メモ

Ortec 113 プリアンプのカタログ
http://courses.washington.edu/phys433/equipment/Ortec_113.pdf

マニュアル
http://www.brynmawr.edu/physics/courses/phys331/resource/manuals/ortec_113_preamp.pdf

ということは、93オームのケーブルを使うか、可変抵抗を調節しないと、いけないのかも。
(現在使っているのは、50オーム・・・)

また、コンデンサーの設定も、良く分かっていない。
さらに、高圧と信号をまとめる為のスプリッター/コンバイナーを使っているので、
それがどう影響してくるか、それを含めて、どの設定が一番良いのか、
全然分かっていない。

PMTに使うソケットも、現在は非力なテレミノPMTアダプター用の100Mオームの
分圧抵抗のものを使っているけど、後で、40オームの推奨値のものに変える予定だし、
それらに付いているコンデンサーの値とか考える必要があるのかどうか、とか、
あんまり勉強したくないのだけど、親切なアナログに詳しいお兄さん、お姉さん方の
ご意見が天から降って来ないか、待ってみよう。



Date: 2013/12/19 08:23(08)  ---  Name: nkom


下に書いた様に、少し調べてみて、なんとなく問題は理解したつもりなのですが、
KMLとかのデータを改造して、HeatMapでだす、とかが使えたり、望ましい方法で無いなら、
具体的な方法については、FusionTableのDevelopper Forumとか、
SlashDotとか、そういうところで質問した方が、詳しい人が居て教えてくれそうだと思いました。

緯度経度と、汚染の度合いから、ジャバスクリプトのソース形式のデータにしたり、とかなら、簡単ですし、
シェルスクリプトやPythonや他のツールでもなんでも使えます。


こういうのは多分他の人にも喜ばれそうなので、FusionTablesの開発者に
直接何か言ってみるのも良いかも。

その方が、私が勉強して実験して実装するよりも、遥かに早く、かつ、使えるものが
出来るのではないかと思います。


でなかったら、みかげさんとか、ジャバスクリプトに慣れてる有能な人も居るし、
私は、「適任者」のリストで言うと、載ってないレベルかも。
(テレミノMCAの改造でも、vb触ったこと無かったし、適任者とは言い難いのですが、
他の人が忙しくてやらないし、えっちらおっちらやってます。)


=============

こちらを見てみたしたが、Bucketsを5以上の設定に出来ない、ということなのでしょう。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-559.html

ここを見ると、「逆水滴型」と「丸」はそれぞれ5色しかないみたい。
https://support.google.com/fusiontables/answer/2679986?hl=en



で、「中の人」は、こんな顔をしているし、FusionTableAPIではなく、GoogleAPIを使うと、もっと色々出来る?
https://developers.google.com/fusiontables/docs/articles/fusiontables_styling

と、そんな感じ?


マーカーの色に、Gradientが使えれば良いのですが・・・
http://stackoverflow.com/questions/11791898/gradient-for-fusion-table-layer

Gradientを使って、黄色から赤への変化で表示する、とかしたら、顰蹙をかうのかもしれませんし、
地図全体に色を付ける場合と違って、アイコンの小さな面積だと、色の濃さの度合いが
分かりにくくなってしまう、などの問題があるかもしれませんが。
上の例のように、寒色系も混ぜたり出来るようですし、どうなのでしょう?

マーカーには、Gradientが使えないみたいなので、だったら、PolygonFillを使えないのでしょうか?
どの段階で、どういう風にやればいいのか、分かりませんが、位置情報から、適当な大きなの丸か四角を
(動的に)作って、それをPolygonとしてFillすれば良さそうな気がする。

簡単そうな方法としては、KMLの段階で、PlaceMarkerの座標から、Ploygonを作って、
そうしたらGradientが使える、と思ったのですが、それだと、地図をズームした時に不都合があるので、ボツ。


こういう情報も、関連してるかも。
http://stackoverflow.com/questions/13882895/in-fusion-tables-can-a-gradient-be-set-via-the-google-maps-javascript-based-api


「手動」でやるには、こんな風にすれば、良いのかも。
http://www.reddmetrics.com/2011/08/10/fusion-tables-javascript-query-maps.html

Google APIのサンプルコードがここのダウンロードセクションにある。
http://www.impressjapan.jp/books/3116


データを引っ張ってきたら、こんな風に丸とか出せばよいらしい。「この部分だけ」は、別に難しくない。
https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/circle-simple?hl=ja

KMLの出し方。
https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/layer-kml?hl=ja


HeatMapって使えないのかな?
https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/layer-fusiontables-heatmap?hl=ja



Date: 2013/12/19 05:47(17)  ---  Name: prochil_chiba

〉nkomさま
nkomさんはGoogleAPIはお嫌いだと思いますが、FusionTablesは色々できそうなので機能を拡張して結果を分析できるツールを開発していただける方がいると大変助かります。

FusionTablesでの色分けについては現在
青:0.05μSv/h未満
緑:0.05-0.1未満
黄:0.1-0.2未満
橙:0.2-0.3未満
赤:0.3以上
としています。GoogleEarthと整合性がとれていませんが提供されている同型のマーカーが5種類しかないので、プログラムレスではこれ以上できません。
ただ、色分けを細かくし過ぎると直感性が失われ、どこが高いのか低いのかさっぱりわからないマップになります。
0.09と0.1のどこが違うのかと言えば統計誤差範囲で意味はありませんが、クラス分けするには境界を決めなければならないというだけです。
ただ、細部にこだわらず全体を見ると青が勝っている範囲、青が全くなく全部黄色とかマクロ的に概観すればなにかの役に立つのではないかと思っています。(自己弁護ですが)


Date: 2013/12/19 05:40(44)  ---  Name: nkom


炭からもベリリウム7。
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/12/2013_19.html

注目して見ていると、それほど珍しい核種ではない様に思います。
が、日本でのベリリウム7の出方が、他の国や地域と比較してどうなのか?が気になります。



北米の、事故直後のゲルマニウム検出器のスペクトルでもBe7はありました。
それが、通常の環境放射能のレベルだったのかどうか?は、知りません。


今までのところ、私が雨水や雪や、水溜りの干上がったホコリからは、Pb214やBi214すら見えませんでした。
まだ、測定した数がとても少ないし、測定方法も試行錯誤してる最中なので、まだまだわかりませんが。

春になったら、ベリリウム7が見えそうな草とかも測ってみようと思っています。


Date: 2013/12/19 04:27(15)  ---  Name: nkom


サーベイについて:

特に汚染が高いを分かっている地域などで、詳しいサーベイをして下さるのは、
大変有難いことだと思いますし、誰かが(繰り返し)やらないと有耶無耶になって
分かることも分からなくなってしまうのです。

しかし、「素人」で、特に若い人は、健康に影響があるかもしれないという点を忘れずに、
安全な所を担当して測ったり、十二分に注意したりして欲しいと思います。

汚染が無い(あるいは、ほとんど無い)場所を測り続けるのも、汚染があると
分かっている場所を測るのと同じく、とても大事です。

もしかしたら、現在は汚染が目立たない地域で、じわじわと汚染が高くなったりする
可能性もありますし、他の事故や、大陸などから飛んでくるものの影響や、
その他の事柄を考える際のデータにもなりますし、高汚染地帯以外を担当する人も
沢山居たほうが良いので、若い人などは、そっちで頑張ってくれた方が良いと思います。

また、データを取ってくれる人と同じく、それを見て、あれこれと分析してくれる人、
まとめたり処理をして色々な表示を作ってくれる人も非常に重要で必要なので、
引きこもりやニートのお兄さん、お姉さんでも、十分にサーベイの
総合的な成果に貢献できます。




そして、サーベイの結果を見る時の話なのですが、「色から受ける印象」に
十分気をつけたほうが良いと思います。

これは、表示に利用するソフトやサービスの設定にもよりますが、
結構高い数値のところでも、水色や緑などの、「安全」な印象を与える色で表示される場合が多く、
ざっと「色だけ」で判断するのは、まずいだろうと思うのです。

後は、バックグラウンドのウラン系やトリウム系の影響とかもあったりするので、
やっぱり、スペクトルも一緒に付いていると、分かりやすいかと思います。



Date: 2013/12/19 04:03(56)  ---  Name: nkom


Uchida2106様のRadAngelのスペクトル。 分解能は、良さそう!感度は、どうなんでしょう?GR−1と比較した性能なども気になります。
(価格的には、GR−1より安い?高い?)
https://twitter.com/uchida2106/status/413442692677267457



Date: 2013/12/19 03:38(40)  ---  Name: nkom


3インチのNaIの検出器がようやく到着し、室温に数時間以上かけてゆっくりと温まるのを待って梱包を開き、
早くテストしたいので、1段が10Mオームの抵抗の付いたソケットを使用して、OrtecのMCAやHVに繋いで
テストしてみました。

まだ、MCAの設定の詳細とか、きちんとべんきょうして分かってないので、Autoにお任せで、ゲインとかも
テキトーに動かしたままなので、検出器の性能は引き出せていませんが、結構高いほうまで、見えるようです。
低いほうは、これまた設定が分かってないので、あんまり見えていませんが。





汚染土壌で、セシウムがどれくらい分かれるかを見てみたした。
一応、二つに分かれてますが、検出器自体は、もう少し良いはず。



Cs137だけに汚染されているソ連の土のスペクトルデータ。
http://pico.dreamhosters.com/img/Maestro/test1/N3-Cs137-20g3-600v.Spe


USB−MCAも到着したので、データ取得用のコードのテストとかしながら、こちらでも調べる予定です。



Date: 2013/12/18 20:20(45)  ---  Name: nkom


私の様に、主に微妙な汚染に興味があって、少量で低濃度の検体を扱う場合であれば
そんなに問題にはなりませんが、東日本などのように、濃度の高い汚染物質が、
場合によっては大量にある場合、「測定」をするにしても、色々と注意する必要があるでしょう。
(不用意に濃縮してしまうと危険!飛散しやすい状態に加工すると危険!などなど)
http://sirabell.blog.fc2.com/blog-entry-106.html

素人測定をするにしても、「検体の汚染の度合い」をまず、ガイガーカウンターや
小型のシンチレーターで下調べして、高度の汚染物質でないのを確認したほうが安全かと思います。

また、検体の容器(梱包の箱、ビニール袋、などなど)に汚染物質が付着していて、
それが家の中に入ったり、移動したり、測定室や、測定器に付いたり、
人間の皮膚に付いたり、はたまた体内に入ってしまう、ということが無いように、
注意するに越したことはありません。

これは、特にせっかく汚染が少ない地域に住んでいる場合は、重要でしょう。

(東日本の場合は、あちこち放射能まみれなので、「検体だけ」に気をつけていても
効果がなく、測定環境の汚染を最小に保つのは、努力が必要かも。)

そういう私も、日本から届いたものが検体だと開ける前に調べたりしますが、
他のものだと、ついつい忘れて後から調べたりすることもあります。



Date: 2013/12/18 19:17(51)  ---  Name: nkom


測定時間の違いや、使用する容器、下準備のしかたなどによる違い
http://riverfieldkh.com/?post_type=report



Date: 2013/12/18 08:50(55)  ---  Name: nkom

黒月☆縷々 様へ

> IIRフィルターは「ベクモニでいうスムージング機能」と解釈すれば宜しいでしょうか。

その通りです。で、そのスムージングの度合いを変えられます。


> オプション枠の分解能補償機能にチェックを入れないで、IIRフィルターを50〜60%に設定してONにすると、
> 生スペクトルとズレが少ない、スムージングされたスペクトルが描画される場合があるという事ですね。

これは、x1のチャンネル倍率で測定したものと、もっと粗いx0.2のチャンネル倍率で測定した
スペクトルを比べた場合に、x1の方(ギザギザが細かい方)にスムージングをかけると、
x0.2のスペクトルに似てくる、という事です。

で、これは、他の設定によってもちょっと違うのですが、測定開始から余り時間が経ってない段階などの
おおよその形だと、50−60%くらいが良さそうで、もう少し測って、セシウムのくっついてる山の様子とかを
見る場合だと、40%くらいが良さそうに思います。


ただし、これは、校正とかで多少変わってくるかと思いますし、私は、基本的には「生が好き」なのですが、
x1やさらに細かいチャンネルピッチを使ったりすると、スムージング無しでは、相当時間をかけないと
様子が分かりませんので、必要に応じて、使っています。

スムージングは、その方法にもよりますが、ピークの位置がズレたり、高さも、
均されて変わるので、スペクトルを比較するときには、スムージングの度合いも
揃えたほうがより正確ですが、単に大雑把な形を見たり、非常にテキトーな山の高さの比較を
している分には、そんなに神経質になる必要はないでしょう。

「いい加減さ」の度合いが、だいたいみんな揃っていれば、良いわけで、
また、一番いい加減なものによって「正確さ」はかなり決まってしまうので、
一つだけ、何かを気にしても、信頼性は高まりません。


逆に言うと、一番いい加減な部分、というのを見つけることが出来て、
それを改善できると、効果的に測定の正確さが高まるでしょう。
でも、自分のやってるところのどこが、一番酷いのか?というのは、
簡単には分からない場合も多いです。
素人や学生の良くやりがちな間違いや、その効果的な修正法を
知っている人に指摘してもらえると、助かるのですが、そういう詳しい人が
いつも親切に教えてくれるとは、限らないので、
まともな学者さんや、技術者の人は、貴重です。

私も、日本や海外の何人かの人に、色々と助けて貰っています。





Date: 2013/12/18 08:30(41)  ---  Name: nkom


洗濯してある靴下から検出される、というのは、シーツや枕カバーなどから
検出されるのと同じく、嫌ですね。
https://twitter.com/fujimiiru/status/413202282042241024



Date: 2013/12/18 07:50(49)  ---  Name: 黒月☆縷々

nkom様

IIRフィルター&分解能補償機能の件、ありがとうございます。

IIRフィルターは「ベクモニでいうスムージング機能」と解釈すれば宜しいでしょうか。

オプション枠の分解能補償機能にチェックを入れないで、IIRフィルターを50〜60%に設定してONにすると、
生スペクトルとズレが少ない、スムージングされたスペクトルが描画される場合があるという事ですね。

その他の機能も、理解不足、思い込みなどで勘違いしている可能性もありますので、
気になる事が発生したら質問させてくださいませ。


いつも、解説感謝です。宜しくお願い申し上げます。


黒月☆縷々




Date: 2013/12/18 06:23(10)  ---  Name: nkom


昨日の夜からは、お砂糖を測っています。
カリブ海の、サトウキビから作った「オーガニック」と書いてあるけどどうだかわからないもので、
900gで$4.99で安売りしてましたので、これを全部、自家製マリネリに入れることが出来ました。
予想では、メープルシロップにはK40が多かったので、これも似たようなものでK40だけ出るのか?と
思っていましたが、何にも出ないスペクトルになりそうです。
14時間ぐらい測って、セシウムは全くないか、あったとしても、この測定器では
全然分からないレベルだろうと思います。


ちなみに、またまた(電源の?)ノイズの状況が悪化し、低エネルギーの方は、最高ノイズの
厳しい設定に引っかかって沢山破棄されてしまいましたので、全然比較になりませんが、
BGとの差分スペクトルを見ても、破棄されたパルスの様子をみても、
200KeV以上だと、影響は殆ど無いと考えて良さそうです。



http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_18_09_01_48-SugarC_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.spe
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_18_09_01_48-SugarC_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.txt



ここ数日使っていたバックグラウンドはこれ。61時間弱の測定。長く測ればよいというものではないですが、
色々と調べたかったので。

* もう殆どの方はご存知かと思いますが、セシウムの小山は、測定器自身に含まれる微量のCs137汚染です。(念のため。遮蔽の外のCs137を拾っているのではありません)
  詳しくは、以下のページをご覧ください。
  http://pico.dreamhosters.com/DetectorContaminationCase.html




http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_16_13_18_46-BG7_x1_3-6_LC2-CsI_63mm2.spe
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_16_13_18_46-BG7_x1_3-6_LC2-CsI_63mm2.txt

スムージングをかけると、こうなります。


点表示。


点表示のスムージング付き。



Date: 2013/12/17 09:51(40)  ---  Name: nkom

黒月☆縷々 様へ

文献や他の方の実験を見るのと、自分でやってみるのとでは、
感じ方や印象だけでなく、その経験や知識を使える度合いが違うので、
私も、相当しつこく、なんども同じようなことをやったりしてます。

ラドンは、疑わしいものを出来るだけ「分離して」、それ以外と比べる、というのを
繰り返していると、段々分かってくるのではないか?と思いますが、
その「分離する」のがそう簡単ではないかも。

ご質問の件ですが、50%と言うのは、「分解能補償機能」ではなくて、
「IIRフィルター」のことです。
で、このIIFフィルターの「ボタン」を切ってしまうと、「分解能補償機能」も
連動して切れてしまうようになっているので、紛らわしくて申し訳ありません。

「分解能補償機能」自体は、設定タブの下の方に、チェックを入れるかどうかで、
ON/OFFを切り替えられますが、ここのチェックを入れても、
「IIRフィルターのボタン」を切ってしまうと、分解能補償機能が効かない、ということです。

ですので、スペクトルのギザギザを強制的に滑らかにするスムージングは、
IIRフィルターの数値で程度が決まり、ボタンでON/OFFを切り替えますが、
分解能補償機能の方にチェックが入っている場合は、ボタンでON/OFFを
切り替えるのではなく、数値をゼロにすることで、ほとんどフィルターなしの状態に
することが出来ます。

また、私が現在やっている様な、ピークの高さを利用する方法の場合は、
「分解能補償機能」のチェックは外して、使わないほうが良いです。
「分解能補償機能」は、はっきりとは分かりにくいピークの「存在」を
強調して、見やすくするのに便利な機能ですが、ピークの高さも変えてしまうので、
こういう比較の時には、不向きです。






Date: 2013/12/17 07:57(38)  ---  Name: 黒月☆縷々

訂正


実際に何回も測定して確認し、デテクタの癖や条件違いによる蓙(ズレ)を感覚的に習得したいと思っています。

蓙←×  誤差←◎

実際に何回も測定して確認し、デテクタの癖や条件違いによる誤差(ズレ)を感覚的に習得したいと思っています。


度々申し訳ございません。


Date: 2013/12/17 07:31(25)  ---  Name: 黒月☆縷々

nkom様

了解いたしました。

BG取得時、空ポリ容器なしと、ありでのスペクトル比較測定に再チャレンジいたします。
拡大したスペクトルのもキャプチャいたします。
この掲示板に書き出した数値のデータをそのままアップできる機能があると、とても助かります。



土壌にしても柚子などの検体にしても、同じ測定を何度も繰り返す事が、
素人測定の第一歩だと考えております。

今までの経験からですと、デテクタの向き、遮蔽内温度などなど、
極わずかな条件の違いでスペクトルの位置が違ってくる事。
測定慣れした方々には基本中の基本事項ですが、
実際に何回も測定して確認し、デテクタの癖や条件違いによる蓙(ズレ)を感覚的に習得したいと思っています。

東京のラドン濃度に比べ、横浜中区関内コンクリートビル上層階室内のラドン濃度が下がらない原因は不明。
最近、寒いので換気の回数が少ないのと、暖房を入れた事も原因の一つかもしれません。

暖房を入れた状態でラドラム43−1αシンチ+ラドラム2000デジタルスケーラーでの1時間BGカウントが、
暖房を入れない時とどれくらい差があるのか?(冷房を入れた時はかなりの差があった為)
を確認しようとも思っておりますが、年末進行スケジュールの仕事でバタついており、
ロシアンによる遮蔽内のBG測定も含め、あれこれ測定していると、測定も仕事も疎かになってしまうので、
今は鉛遮蔽内BG比較に専念しようと思います。


本当はデジタルスケーラーをもう二台購入して、α線(43−9)、γ線(44−3)、α+β+γ(44−9)を同時に測定したいのですが、
もう「銭」がありません…。(笑)
本当は、α線とβ線を同時に分離してカウントできるデジタルスケーラーと、α+βシンチプローブが欲しい。(笑)
ついでに、デジタルMCAと3インチなども欲しい。(笑)
次世代「アルマジロ」も欲しい。(笑)

と、言いつつも「安価で簡単で早い」にこだわりたい私は、このまま「ロシアン」で頑張るつもりです。

冬休みに「突撃ロシアン土壌スペクトル」を計画していましたが、どうやら準備が間に合わない模様。
まぁ、汚染がある事がわかっている土壌を「突撃測定」」して、何か意味があるのか?と言われれば、
特に意味はないのですが…。


★質問です!

分解能補償フィルタを50〜60に設定すると、生スペクトルとの誤差が少ないと言う事で、
私も50〜60%に分解能補償フィルタを設定したいのですが、
その際、オプションの枠の「分解能補償数値設定」はどうすれば良いのでしょう?
サイズ、中央、右、左の数値は、いくつに設定すれば良いのかわかりません…。


★スペクトルが記憶できるボタンを増やして欲しい件

やはり比較したい対象が多いので、出来るだけ多いと助かります。
カラー設定やゲイン変更などなど、あれこれわがままに応えていただき感謝しております。
もし、可能でしたら是非お願い出れば幸いです。

宜しくお願い申し上げます。


黒月☆縷々


Date: 2013/12/17 06:30(27)  ---  Name: nkom

10g、20g、そして、30gの土の結果が、(これでも)予想以上に良かったので、
同じ土の残りで、5g、3g、2g、1gの土のサンプルも作ってみようかな?と思いました。

今までのところ、数ベクレルから数十ベクレルくらいのセシウム137を含む試料が、
大体測定器の直径(63mm)の中に納まるくらいの面積で、厚さが数ミリ程度の形状であれば、
無理やりに「見なし点線源」として考えて、ピークの高さを比べて量を推測することが
出来そうに思えます。

なので、これをもっと小さな量の方に拡張して、「結果が予想とうまく合わなくなる量」というのが
おおまかに分かると、それが、この方法の精度の限界に近いのだろうと思います。


幾つかの定量ソフや定量法の弱点である、トK40や強力なベータの影響などで、
Cs137のピークの根元が持ち上がっている様な試料の場合でも、この目視と、
画面上に物理的な物差しを当てちゃったり、画面上に物差しや目盛りを出すソフトを
使ったりして、ピークの高さを見る方法であれば、BGをピークの根元と
勘違いせずに、コンプトン散乱や、ベータの絨毯の高さを見て、そこから
測れば良いので、問題はないでしょう。
また、そもそも、立派な精度を追求する方法ではないので、そういうのを見落としても、
+−100%程度の範囲には収まりそうですし、汚染が有るか無いかが見えれば
それで十分な場合も多いでしょうから、やっぱり、気が楽です。


「点線源」扱いしちゃうと、推定量が大きく異なる試料、例えば、面積が6センチより大幅に
大きくて、測定器の前面からはみ出てしまったり、厚さが数ミリよりも厚くかったり、
そういう試料の場合は、汚染の程度にもよりますが、試料を小分けして測定すれば良いし、
小分けできないものやマリネリで測る場合などについては、「別の物差し」を見繕ったり、
形状や密度の違いをテキトーに換算する方法を考えれば、MCとかやらなくても
「素人測定用」の精度には十分足りるのではないか?と、思いますが、まあ、
やってみるまではわかりませんし、それも一度二度やってみるだけでなく、
何度も色々なケースで繰り返してみないと、どれくらいいい加減にしても、
自分が望む程度の精度が得られるのか?というのは、分からないかと思います。

もちろん、どなたかが、キャンベラのソフトとかを使って、そういう換算式や
換算表とか作ってくれるのなら助かりますが、そうでなかったら、最初は
Prochil様がEMF211で使っている換算係数の表を悪用して、
見当をつけられないか?などと、考え始めています。

そして、ゆくゆくは、この様な悪巧みをテレミノMCAの中に入れて、
素人用測定器のユーザーがテストを繰り返す手間隙が、少しは減るかもしれないし、
テストをした場合の結果の整合性の確認にも多少は役立つかもしれない、
などなどと思いました。



Date: 2013/12/17 05:25(58)  ---  Name: nkom



今日は、30gの代わりに、20gでセシウム137が20ベクレルくらい含まれている土を入れて測り始めました。
物差しの目盛りと比べると、数分で、ある程度、おおよその、大雑把でいい加減な予想が出来ます。

測定開始後3分ちょっと。さすがに、スムージングをかけても、まだそうとう暴れていますが、
でも、赤線の30gの土と、水色の10gの対tの間にあるのは、わかります。




http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_17_08_07_01-Cs137_20g3_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.txt
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_17_08_07_01-Cs137_20g3_x1_3-6_LC2-CsI_63mm.spe


その数十秒後



20分後





Date: 2013/12/16 22:06(30)  ---  Name: nkom


早速、新しい「物差し」とその目盛りを使って、既に測定したものの量を推測してみました。

緑のはみ出している線が、30gの土で、総量でCs137が30ベクレルの目盛り。
今回使いません。

水色が10gの土で、10ベクレル。BGの上の高さは、0.025 − 0.007 = 0.018cpsくらい。

黄色が、灰化したメープルシロップで、予想では、1.5ベクレルくらい+−300%。
BGの上の高さは、0.011 − 0.007 = 0.004cpsくらい。
なので、10Bq x 0.004 / 0.018 = 2.2Bq くらい。

ということは、当初の1.5ベクレル+−300%という素人予想と十分合致しますし。
1.5ベクレル、というのは、元のメープルシロップの汚染が1Bq/kg程度と仮定した場合ですので、
もしかすると、それよりも50%くらい多くて、1.5Bq/kg程度の汚染だったのかも。


で、次の赤い線が、灰化していない、マリネリの中のメープルシロップなのですが、
約1kg入っていたので、1.5Bqくらいなのかもしれません。
したがって、濃縮されていて、「点線源」と無理やりみなせる様なものではなく、
マリネリに入れた、水物については、他の基準になるものが見つかるまで、
これをいい加減な物差しの代わりに使えるかも。




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