Pico Tech - PicoBBS


Date: 2013/12/27 04:55(35)  ---  Name: nkom


見落としていた、バンクーバーのほうれん草。今年(2013年)の6月29日にCs137を検出?
使用している測定器は、NaIの5インチx4インチだそうで、MCAは多分FUIジャパン製デジタルMCA1301。
ソフトはベクモニ+なのではないかと思います。
で、そうだとすると、エクセル経由で出力されたこのスペクトルは、BG差分ではないので、(遮蔽の中の)背景も
含んでいて、それで511KeVの消滅ピークも見えている。ほうれん草なので、Be7の可能性もちらっと
考えましたが、画像を拡大して目分量でエネルギー位置を見ても、477KeVにしてはちょっと高すぎだし、
たぶん、511KeVで良いのだろうと思います。
で、1764KeVに小山があることから、背景か、あるいはほうれん草にBi214が含まれていることがわかり、
それは、609KeV付近が少し盛り上がっていることからも確認されます。

問題は、ここからで、Bi214は、背景にあるものか?それとも検体のものか?という点。
スペクトルを見ると、Bi214のところの盛り上がりが、右に少し伸びているので、Cs137は、「ある」のは、
そうなのかもしれないと思いましたが、果たして、2.84Bqもあるのか?というのが、私の疑問。
BGとの差分のスペクトルを見れば、もっと分かりやすいし、Cs134の様子も見えるかもしれないのですが、
この画像だけだと、あんまり良く分かりません。

http://www.vancouvermonitoring.blogspot.ca/2013/10/spinach-sold-in-greater-vancouver.html



そこで、Cs134やCs137がNDだったお芋やCs137だけ検出されたマッシュルームのスペクトルと
比較すると、Bi214の1764KeVの山は、どれも同じ様に見えるので、多分、これは背景の
ウラン系で、ベクモニ+の計算には影響を与えてないのかもしれません。

http://www.vancouvermonitoring.blogspot.ca/

また、他の検体や、さらにはHPGeで測定した場合においても、軒並みCs137「だけ」検出されているので、
バンクーバー周辺は、チェルノブイリ由来かアメリカの核実験のせいかは分かりませんが、Cs137で
汚染されている農地や森があるのでしょう。

もしかすると、カナダの福島以前からの汚染は、私が今まで思っていたよりも、もう少し酷いのかも。



カナダやアメリカ関連の情報のページ:
http://pico.dreamhosters.com/CanadianInfo.html



Date: 2013/12/27 04:49(17)  ---  Name: prochil_chiba

別件をググっていたら発見したサイト
放射線量測定についてNaI(Tl)シンチレーション製作編
http://iijima-p.sakura.ne.jp/GMCOUNT/NaIDENGER.htm

珍しい中国製NaI結晶と浜ホト中国工場製PMTや高圧モジュール

高圧モジュールの仕様が判りませんがデバイダ抵抗1MΩ(たぶん浜ホト推奨値)は負荷として重すぎる気がします。スペクトルはうーん.....。

HSFもどきも自作された様です。
http://iijima-p.sakura.ne.jp/GMCOUNT/FFDENGER.htm


Date: 2013/12/27 04:31(30)  ---  Name: nkom


新潟の駐車場の土からもCs134,Cs137が検出
Be7と思える大きな山があるので、雨水などが溜まりやすい環境の土なのかも。
で、セシウムは、果たしていつごろ、どのようにここに辿り着いたのか?
一気に来たのか、少しづつ溜まったのか?
(Be7は、そんなに古くないとしても、セシウムが新鮮とは限らないかもしれないですから。)
https://twitter.com/fujimiiru/status/416437622479663104/photo/1


Date: 2013/12/26 21:07(47)  ---  Name: nkom


Prochil様へ

>先日ハワイ大学の先生?の聞き取り調査を受けましたが、誰に吹きこまれたのか「NaIシンチでは土壌は測れない」と仰るので驚きました。曰く「自然核種の影響を受けるから」だそうです。

市民測定所巡りをしている方のお話かと思いますが、まあ、測定所の「中の人」も、色々でしょうし、
私のような全く束縛の無い素人と違って、好きなものを好きなだけ好きな設定で測るという贅沢には
恵まれていないのが普通でしょうから、変な実験を沢山やってみて、失敗しながら勉強する機会も乏しくて、
「受け売り」の知識などに縛られてしまっている場合もあるのでしょう。

ウラン系やトリウム系の影響については、Bi214の1764KeVと、Tl208の2614KeVを使えば、
Cs134,137の領域への影響も計算出来るのではないかと思います。
その点では、NaIだったら結晶の大きいもの、あるいはCsIだとエネルギーの高い方での
効率の落ち方が少ないので、やりやすいのかも、とか思ってますが、実際にそういうことを
やり始めるまでに他の作業があるので、いつのことになるか、まだわかりません。

こういうのは、メーカーものの機械なら、各社でプロがやれば、難しいことでは
無いように思うのです。(私にはまだ分からない難しい点があるのかもしれませんが)



それと、「数値」に化かされる人がとにかく多過ぎるようにも思うので、テレミノMCAでは
定量「的」なことは、ピークの高さによるテキトーな比較くらいに留めておいた方がよいのか?
とか思うことがあります。

「誤差がこれこれでございます。検出限界がこうなっております。」みたいな出力をしてしまうと、
現状の人間の癖だと、正確で信頼できる測定であるかのような「錯覚」を生み出してしまうことに
繋がって、結果的にスペクトルを見て判断する、という比較的簡単なことを学ぶのを
妨害して遅らせてしまう様な気がします。

その一方、個人的には、便利な機能や日本の現在の汚染状況だけを対象としない
核種判定支援用と定量支援用の機能を付けたい、とも思うし、迷ったり考えたりしています。



Date: 2013/12/26 20:33(08)  ---  Name: nkom


ウランガラスのスペクトル。  OrtecのCoax型でNimbinのMCAを使い、自作プログラムで解析!
http://homepage2.nifty.com/TAMACHAN/ug%20nagayama2005.pdf

測定環境の写真など
http://uranglass.gooside.com/UGradioactivity/UGradioactivity.htm

ここも、前にも見ていましたが、当時はあんまり興味も持たなかったし、何がどうなっているのか
全然分かっていませんでした。

ようやく、色々と、とても興味深い内容であることが少し分かるようになりました。


他にも、こういうページとかがあります。
http://uranglass.gooside.com/counter/sokutei.htm

ホームページに、もっと色々ありますが、個人的には、「線源」は必要最小限に
しておいた方が良いだろうと思います。(私が持っているウランガラスは、数百円で買った、
小型のビーズ数個ですが、それでも一応Th234やU235,Pa324などが見えました)
http://uranglass.gooside.com/index.html



Date: 2013/12/26 19:31(00)  ---  Name: prochil_chiba

あ、もちろん西日本で微量なCs134を同定して福島原発事故の影響度を調べようというなら素直にGeですが。
日本の様に地形が複雑で土地利用の形態が多様な場所では土壌は採取場所、採取方法、前処理などによって測定系の誤差が軽く吹っ飛ぶくらいのバラつきが出ます。特に東日本で汚染状況を調べるにはNaIを活用してサンプルを沢山取らないと中心値や外れ値が判らないと思います。


Date: 2013/12/26 19:18(43)  ---  Name: prochil_chiba

nkom様、スペクトルをご紹介いただきありがとうございます。

こういうスペクトルは甲信越や西日本の土壌ではよく見かけますが、普通?の関東地方の堆積土だとバックスキャッタ−がぬっぺり立つくらいで低エネルギー側はめぼしいピークが見受けられないケースが多いので確かに興味深いです。
市原市の土壌放射能濃度はおおむね2桁台ですが妙に線量が上がる場所があり、「劣化ウランで汚染されている!」「市原市産の玄米を食べ続けたら体調をくずした」という話がでるのはこの辺の問題かなと思います。

先日ハワイ大学の先生?の聞き取り調査を受けましたが、誰に吹きこまれたのか「NaIシンチでは土壌は測れない」と仰るので驚きました。曰く「自然核種の影響を受けるから」だそうです。
「だったら食物はなおさら無理でしょう」とお答えしましたがご理解いただけたかどうか。


Date: 2013/12/26 14:12(48)  ---  Name: nkom


トリウムマントルのスペクトルを汚染土壌やBGと一緒に見たら面白かったので、
ウラン原石のスペクトルも一緒に出してみました。

灰色がウラン原石。水色がトリウムマントル、紫が東京近郊の汚染土壌。紺色がバックグラウンド。
全て、遮蔽の外でのスペクトルです。
これを見ると、トリウム系、ウラン系でK40が太ったりするのも分かりやすいし、
ウラン系で、Cs134の高い方と低い方の両方のカウントが影響されるだろうということや、
うちのバックグラウンドは、主にウラン系が多いことがわかります。




Date: 2013/12/26 10:15(05)  ---  Name: nkom


「このページは単位が取れそう」と、紹介していただいたのですが、
前に訂正した点の他に、もう一つ間違いを発見したので、訂正致しました。
http://twitter.com/tsukitosuppon/status/416060304607285248


私は、物理は高校の3年くらいから授業を抜け出して遊んでいたし、
大学の物理の講義は実験に数回遊びに行っただけで
「真面目な学生さん」をしたことがないので、分からないことだらけです。


で、私の様な素人の場合、シンチレーター結晶の中で、二つのステップがある、というのを
見過ごしやすいのかも。(少なくとも、私は、以前その点を見落として勘違いしていました)

まず、ガンマ線(光、光子)がぶつかってコースを変えたり(コンプトン効果)、吸収されたり(光電効果)して、
電子とかの粒子に変換されるステップ1。(対生成とかは、省略しました)
それが蛍光現象で、また光(今度は可視光)に戻されるという、ステップ2。

こんな感じでしょうか。

ガンマ線(光) ==> シンチレーター結晶(CsI,NaI) ==> 電子(などの粒子) 
  ==> 結晶の蛍光 ==> 可視光 
     ==> PMTの光電面、 PD, MPPC, APD ==> 電子


ガンマ線も光なので、シンチレーターでもって、波長の長い、エネルギーが低くて扱いやすい光に
変換してるって考えればよいのかな?とか思ってます。
で、エネルギーが低くなってる代わりに、数が大きくなって、それをまたPMTとかで物凄く増幅するか
フォトダイオードなどで電気信号にした後で増幅している。

つまり(ある意味で)、光 => 電子 => 光 => 電子 という光電変換を二回やっている。

中性子をプラスチックやロウで減速して計測しやすくするのとちょっと似てるのかも。


コンプトン散乱の場合は、ガンマ線が全部吸収されて電子にならず、
跳ね返って一部だけ電子になって、残りのガンマ線は、(大抵)どこかへ行ってしまう。
で、180度ガンマ線が跳ね返った場合、一番エネルギーの大きい電子が出るから、
それがコンプトンエッジになる。

バックスキャッターは、鉛とかで跳ね返って、ちょうどコンプトンエッジみたいに
180度分くらいのエネルギーを失ったガンマ線が結晶に入ってくるので、
光電ピークとコンプトンエッジの差と等しいエネルギー位置の付近に出る。
ただし、遮蔽の構造などで、跳ね返り方の角度の分布が違いそうなので
後方散乱ピークの出る位置や出方が変わりそう。


結晶が大きいと、コンプトン散乱したガンマ線の一部は、また吸収されたりするので、
コンプトンバレーの形も変わってくる。

などなど、やっぱり真面目な学生さんをやった人だと、「何をいまさら」ということを
スペクトルや理屈を何度も行ったり来たりしながら確認しています。


Date: 2013/12/26 08:09(34)  ---  Name: nkom


お知らせ:

アルマジロの開発者の大久様が、掲示板に参加してくださることになりました。

アルマジロのことだけでなく、DSPや製品開発など、とても詳しい方ですので、
色々と教えていただけるかと思います。

2インチ角のものや、USBオーディオコーデック付きの新製品の詳しい情報なども
興味がありますし、今後の予定(例えば、MCA付きの製品、対衝撃/ノイズを
高めたもの、低エネルギーへの拡張、などなど?)もお伺いしたいと思っています。




Date: 2013/12/26 07:33(27)  ---  Name: nkom


Prochi様の、トリウム系の多い、汚染もあるスペクトル。
ちょうど、トリウムランタンマントルのスペクトルを再度見ていたので、K40の右側とか、
低い方とか、Tl208がCs137とくっついた場合の山の様子とか、とても興味深いです。
http://twitter.com/prochil_chiba/status/415980734684225536
?1388011716


おまけに、HSFのスペクトル付き!
http://twitter.com/prochil_chiba/status/415977847803502593
?1388012404




Date: 2013/12/26 06:30(33)  ---  Name: nkom


ちょっと比較用にベクモニでとてもとてもズームアップしたスペクトルを出してみました。


下のトリウムランタンマントルのスペクトルですので、紺色がBG、赤と黄色で塗りつぶされているのが
トリウムマントル、紫が日本の汚染土壌その1、黄色が日本の汚染土壌その2、緑がロシアの汚染土壌。

これを見ると、「セシウムのピークの幅」がよく分かるかと思います。
これは、結晶も大きいし、まだテスト中の測定器なので、分解能はそんなに良くないですから、
もっと優れた測定器だと、幅はもう少し狭くなるかもしれません。
でも、幾ら優秀な測定器を使ったとしても、CsIやNaIを使っている限り、
この半分や三分の一にはならないでしょう。

逆に言うと、こういう幅のないものは、ギザギザやヒゲのうちで、あんまり確かではありませんし、
そういうギザギザやヒゲを多く含んでいるとすると、そのスペクトルは、まだまだ収まっていなくて、
信頼性が比較的低い状態だと言うことです。

また、トリウム系などの成分が検体に多ければ、この様に領域全体が持ち上がっているわけですし、
単純にベクモニの数値だけを見て判断すると、間違えの元になるかもしれません。


Date: 2013/12/26 06:08(58)  ---  Name: nkom


テレミノMCAのテレミノガイガーへのスロット出力を改造したバージョンは、
早速プロチル様が試した下さったのですが、どうも何か変なので、現在調査中です。


昨日から、遮蔽の中では、ウランガラスを測っています。
Pa234が見えているのだと思うのですが、そうだとすると、初めて見ました。
以前測った時は、遮蔽の外だったと思うし、BGとの差分スペクトルを出す方式が
違っていたのもあって、見えなかったのかもしれません。



http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_26_09_01_22-Ugl_3-6_LC2-CsI_63mm.spe
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/2013_12_26_09_01_22-Ugl_3-6_LC2-CsI_63mm.txt



3インチNaIは、トリウムマントル ベクモニで測ったり、テレミノで測ったりして、テスト中。
紺色がBG、灰色がトリウムマントル、紫が日本の汚染土壌その1、黄色が日本の汚染土壌その2、
緑がロシアの汚染土壌。


うちのバックグラウンドに含まれるトリウム系の様子が良く分かって面白いです。


Date: 2013/12/26 05:22(00)  ---  Name: nkom


「目視によるピークの判定法」というページを作りました。
http://pico.dreamhosters.com/VisualPeakDetection.html

これが、私の素人測定の現在の「俺基準」です。


気が早い方や断定出来ないと気が済まない方には、「決め付ける爽快感」が
欠ける様に思えるかもしれませんが、素人機材や素人測定精度でもって
プロ用などの機材を使って毎日の様に測っている人たちでも難しい程度の
微量の汚染が簡単に検出できたり、おまけに本当に「定量」できたら、
誰も苦労はしないと思います。


たとえば、私の測定環境だと、8センチの鉛があって、自然放射線の変化が少なく、
結晶が196ccの測定器を使い、かなり慎重に温度とか見ながらやって、
検体に数ベクレルのセシウム137が含まれていて測定器に密着させられる状態だと、
綺麗に山が出て、本当に気分良く「ピークがあります」と断定できますが、
それ以下だと、どんどん難しくなります。

マリネリに入れた水物だと、多分1.5から2ベクレル(マリネリにだいたい1kg入るので
総量でも、1kgあたりの濃度でも)が、山がなんとかはっきり見えるギリギリの線かも。



そうすると、非常に乱暴な比較ですが、1インチ角のアルマジロだったら16.4ccなので
10分の1程度の感度だとすると、それで一桁ベクレルは、難しいのでは
ないだろうかと思われます。


IFKR−ZIPなら65ccなので、「結晶の大きさだけ」で言えば、3分の1強です。
どんなにMCAの性能が良くても結晶自体の限界を大幅に超えられるとは思えません。


私が持っている1.5インチの測定器が約50ccで、196ccの測定器で(形はともかく)山が
一応はっきり見えていたものが、もっともっと微妙になって、「確かにピークがある」とは
断定できない結果になります。



従って、素人測定としては、どんどんチャレンジして、どんどん間違って、
どんどん慣れていくのがお勧めなので、「限界以下」も試してみるのは
良いことだと思いますし、私もやってますが、「実用的な限界」が
どの辺にあるのか?というのを次第に認識しないと、いつまでも
「過剰な期待」を抱いたままで終わるのではないか、と思います。


30センチのものさしで、1ミリの目盛りの10分の1は目分量で
「推測」は出来たとしても、100分の1ミリは、まあ無理でしょう。
まして、ものさし自体の精度とかもあるので、「定量」的に正確なのは、
2,3ミリなのだろうと思います。

それを慣れてない人が使ったら、更に信頼できる精度は低くなって、
4,5ミリくらいになったり、下手をすると、それさえも間違うでしょう。


なので、放射線の測定の場合は、もう少し難しいので、
「夢のような期待」に振り回され過ぎると、学習効果が低下してしまうかも。


Date: 2013/12/25 06:47(06)  ---  Name: nkom


ケロ爺様のスーパーラジダスが活発化!
http://twilog.org/kero_jiji



Date: 2013/12/24 21:21(43)  ---  Name: nkom


今見ると興味深い、2011年秋のスペクトル
Cs137とその左のCs134がくっついているのは、同じですが、Cs134の側が高くなっている。
Bi214の影響もあるかと思いますが、当時と今のCs134と137の比率の違いが分かりやすい。
http://basamablog.wordpress.com/2011/09/28/nai%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%A4%9C%E5%87%BA%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0%E5%8D%8A%E5%B0%8E/



FitzPeak NaIの使い方の詳しい説明。前にもちょこっと見て保存しておいたのですが、
詳しいし、非常に有難い資料です。
ベクモニも良いですが、定量を目指す場合は、これもとても参考になるだろうと思います。
http://www.basama.net/upfiles/data/2011_10_01/Spect_V1.0.pdf

ここのページにあります。テスト用のデータなどもあります。
http://basamablog.wordpress.com/2011/10/01/fitzpeaks-nai%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E5%88%86%E6%9E%90/



他のページにも色々あります。
http://basamablog.wordpress.com/category/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E6%B8%AC%E5%AE%9A/page/3/



Date: 2013/12/24 21:00(01)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ (つづき)

テレミノAudioInputは、これに付属のメーターよりも高機能の物が欲しい、ということでしょうか?

極端な話、ガイガー用であっても、テレミノMCAを起動して、こっちでパルスを見たり、
カウントを送れば良いような気もしますが、どうでしょう?

うちの24時間モニター用のガイガーだと、こんな設定できちんとパルスを拾えてますし、
パルスの高さも安定している!
チャンネルピッチを0.1と荒くすることで、ガイガーのパルスを単一チャンネルに
集めているので、そこにマーカーを出すと、cps表示も出来るし、結構便利かも。

テレミノMCAをガイガーカウンター用に使った場合の設定例。


コツとしては、リンギングの前に二つの四角の領域を出して、
最大傾斜と最大ノイズを低くして、ノイズのパルスを検出させないようにするのと、
それでも混じってくるノイズがある場合は、最小エネルギーの設定を100KeVと
最大に高くすることで排除できる。

自動定期保存機能で、スクリプト稼働すれば、データを抽出するのも、
外部へ送るのも出来るし、もうやりたい放題です。



Date: 2013/12/24 20:24(42)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

テレミノMCAは、内部のMCB(マルチチャンネルバッファー)が2段構えになっています。
まず、オーディオ入力からパルスの判定とかをして、WaveRec.Bins という配列に
パルスのカウントが振り分けられます。
で、現在、テレミノガイガーには、ここのデータが送られています。

次に、このWaveRec.bins のデータを元に、スムージングやイコライザーなどの
処理を施したものが、Specromter.mValuesに格納され、それがさらに
Log表示やMaxボタンの設定などで加工されて画面に表示されています。

ですので、最初の「生データ」の方からテレミノガイガーに送るのか、
処理されたデータを送るのか、などなどを切り替えられたり、
指定できるようにすれば良いのだろうと、思うのです。

これは、「設定ファイルによる指定」で良いなら、多分簡単です。
GUIを付けると、画面のデザインを変えたり、メニューを増やしたり、
という作業があって、もうちょっと考えることや、やることが増えます。



ということで、試しに設定ファイルで処理済のデータを送れる実験バージョンを作ってみました。
今、デジタルMCAのテストで少し色々いじってますが、オーディオ入力で使う分には影響がない筈。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/Theremino_MCA-V6.2s_2013-12-24.exe

使い方は、まず、一度起動して、閉じると、設定ファイルに新しい項目が増えてます。
その一つが、一番最初の「Special Params」のセクションにある、「Slot_UsemValues」
これを False から True (半角英数でお願い致します)に変更すると、処理済のチャンネルデータを
使用するようになります。

次に、テレミノMCAの設定タブの「オプション」に行き、出力スロットの中の
「第一スロット」に、テレミノガイガーで指定したのと同じスロットを入れ、
「スロット数」は、1を指定します。
「カウンタースロット」は、設定ファイルを変更しても、常に「生データ」を送るので
要らないならば −1 を指定して切っておきます。

また、スロット数を2以上にすると、複数のテレミノガイガーを起動して、
指定されたエネルギー領域を「スロット数」で区分けした部分のカウントを
各スロットに送ります。

ちょっと色々忙しいので、申し訳ありませんがテストはしておりません。
ただ、とても単純な改造なので、多分、想定した動作をする筈です。
もし、不具合がありましたら、ご連絡ください。


もし、ご希望があれば、設定ファイルで、幾つかの興味のある領域を指定して、
その区間のカウントを送る、とか、そのカウントも、指定されているBGを考慮して、
それを差し引いた分を送る、とか、そういう改造は、結構簡単です。
そのエネルギー領域も、チャンネル指定やエネルギー指定、とか、
別にどちらでもできますし、そういうのを切り替えられるようにするのも、簡単です。



Date: 2013/12/24 19:28(35)  ---  Name: nkom


CrowGoki 様へ

産総研のお米は(測定をする人には)有名ですが、結構なお値段なので、
汚染されてそうなお米を10kgか20kgとかみんなで共同で買って、
良く混ぜてからどこかにゲルマニウム測定に出して、
それを分ければ「素人測定用」には、十分なのではないかと思います。

汚染の程度が欲しいレベルと大きく異なると困りますが。

後は、混ぜる時や取り分ける時にお米の粉を吸ったり散乱させたりしないよう
気を付けたりとか、それなりに「慣れている方」の協力があった方が安全で、
作業もはかどるかと思います。


線源は、アイソトープ協会のものなどは素人にとっては馬鹿高いし、海外のものでさえ結構します。
http://pico.dreamhosters.com/TestSource.html


「精度の高い定量測定」を目指す人たち用のもの(ゲルマで定量)と、
「スペクトル目視」などの推定でよい素人測定用のもの(市民測定所などで定量)と、
グレードと価格の違う色々な格安の合法な野良線源があると良いのですが。

理想的には、ディスク状の線源みたいに、エポキシとかで密封して、
Cs137が1ベクレル、5ベクレル、10ベクレル、50ベクレル、
100ベクレルとか、セットになっているものと、
ドロっとした液体状かゼリー状でマリネリに入れて使うものとか、
そういうものを作ってくれるところがあると良いです。

これくらいの線量だと、多少「在庫」を抱えていても、違法にならないと思いますが。


強い線源も確かにあると便利ですが、弱い方もないと不便です。
私は、Cs137が約1000Bq/kgの土を小分けにして、自分で作ったり、
微妙な汚染(Cs137で1Bq/kgか2Bq/kg)が大抵あるメープルシロップを
使いましたが(幸い地元の名産で安かったので)、
出来合いのものがあればもっと簡単になりますから。



Date: 2013/12/24 18:11(47)  ---  Name: prochil_chiba

Nkomさま、情報ありがとうございます。

ThereminoMCAの出力スロットをThereminoGeigerの入力スロットと一致させればMCA+線量計が簡単に実現できますが線量計で捕捉しているのはほとんど散乱線、というかパルスは極力Rejectせずスペクトルはボケボケでもとにかく計数を稼いで統計を上げるのがキモなのでMCAで分解能を上げるのと最適化の方向違いますね。
低汚染地域での野良スペクトルは宇都宮さん言うところの「白化」していて、あまり面白いものではありません。そういう意味では野外を5分程度うろついただけで未だにCs134の明瞭なピークが見える関東圏の状況が異常なのですが。

ThereminoMCAの出力をGeigerに渡した場合、MCA側の「最小エネルギー」や「ベースラインテスト」の項目はカウント数に効いてきますが、「エネルギー補償」については表示だけのようです。この辺が可能になると、グラフィカルにエネルギーバンド毎に計数の重み付けができるので面白いと思います。

ThereminoGeiger(ThereminoAudioInput)にもGMClogger http://sound-technics.com/gmclogger/gmc.html のような簡易パルス表示でスレッショルドレベルやDeadTimeが可視的に設定できる仕組みがあればと思います。
あとは任意の設定時間のカウント数(線量率)の算術平均値を表示する「1ショットモード」などがあれば嬉しいのですが、あまり本質的な話ではありません。
この辺は最終形態を見据えてMCA側に吸収するのか、Geigerを多機能化するのか考えないと手間ばかりお掛けすることになるのでダメですね。


Date: 2013/12/24 11:24(22)  ---  Name: CrowGoki

【放射性セシウムを含む玄米の認証標準物質を開発】
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2012/pr20120830/pr20120830.html

今回頒布する放射性セシウムを含む玄米の認証標準物質の仕様は、次の通りである。

容器  標準U8容器(外径 55 mm、高さ55 mm)
試料  玄米粒
試料量 81 g(正味質量)
放射能濃度  セシウム134とセシウム137の合計で約85 Bq/kg
開発した認証標準物質は、2012年8月31日から委託事業者を通して頒布する。頒布価格は、U8容器入り1個当たり1万円程度の予定。

こんなのあるんですねぇ〜( ̄▽ ̄;)
『supermab's blog』さんを見て、初めて知りました。
http://supermab.com/wp/食品用放射線測定器をつくる(その9)/


Date: 2013/12/24 06:26(44)  ---  Name: nkom


らじだす系も、頑張ってほしいですね。結晶が3cc以上のバージョンとかあると、
使い勝手が良くなるかと思います。
アルマジロやチャッピーみたいに、もっと大きいものができると、用途も広がるし。
https://twitter.com/prochil_chiba/status/415306264827027456


でも、スマホで動くMCAソフトも、もう少し工夫しないと、見えるものが見えなかったり
するのではないかと思います。
スペクトルが見えるのに、高価な線量計としてだけ使うのは、本当にもったいないですから。
(HSFの使い方でも言えますが)


線量計として使う場合でも、もう少し工夫して、(ピークから計算できる場合は)
セシウム成分だけ抽出してカウントする、とか、ウラン系やトリウム系を推定する、とか、
もっともっと可能性はあるだろうと思いますので、HSFの購入に寄付したり、購入した人は、
製造元/販売元にガンガン要望を入れて、改良してもらうと良いでしょう。


ソフトの工夫でできる事は、沢山ありますし、私の数倍から数十倍以上優秀な人は
ゴロゴロいらっしゃいますので、そういう人が一人か二人やる気になると、すぐに色々出来てしまいます。



Date: 2013/12/24 06:16(27)  ---  Name: nkom


セイフキャストは、確かソフトも公開だった筈です。
アンドロイドやアイフォンなどのどれで動くのか(どのバージョンで動くのか)とか、
知りませんが、OnyxではなくてGPS内臓のbGeigieNanoの方が良いでしょう。
(同じパンケーキを使用しているので、ペリカンケースから出せばベータも測れる)
https://github.com/Safecast/bGeigieNanoKit/wiki/NANO-MANUAL

ライセンスは、PublicDomainみたいです。
http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/


これのパンケーキの代わりに(あるいは、パンケーキに追加して)CsIの検出器を乗せて、
おまけにMCAも追加すると、とっても面白い。
ただし、価格を抑えるには、LNDのパンケーキの代わりに、安いGM管を使うか、GM管は止めちゃうと
1万円くらい?(もっと?)安くなるのかも。

ハードは、無視して、ソフトの使えそうな部分(PCやスマホで動く部分とか)だけを流用しても良いでしょう。


Date: 2013/12/24 06:05(25)  ---  Name: nkom


テレミノガイガーは、私も改造したい点が幾つかありますので、そのうちいじりますが、
別に、他にもソフトをできる人は沢山居ますので、オープンソースの強みを活かして
どんどん好きなように改造して、公開してくれたら、嬉しいです。
http://twitter.com/prochil_chiba/status/415121394301538304

後は、Pythonで書けるKivyで作っておくと、移植がまあまあ楽になりそう。
これもオープンソース!
http://pico.dreamhosters.com/KivyInfo.html



Date: 2013/12/23 23:59(36)  ---  Name: nkom


スペクトル早分かり QuickAndEasy というページを作りました。

スペクトル測定を始めたばかりの人が、これくらいは知っておくと、悩む回数が少し減るのではないか、
と思うような事柄を、現在やっているテレミノMCAの改造やテストをやりながらまとめました。
http://pico.dreamhosters.com/QuickAndEasy.html



Date: 2013/12/23 20:03(47)  ---  Name: nkom


テレミノMCAでFUIジャパンのデジタルMCAが使えるようにする為の作業の続きです。


チャンネル割り当てを単純化して、スペクトルの二重アゴ問題は解決。





実験用にチャンネル数を16kくらいにして、8MeVまで表示できるようにしてみました。
でも、3MeV以上は、何か面白いものが見えるのか、まだ分かりません。
それに、スペクトルの保存などに時間がかかるようになるので、
チャンネル数はやたらと増やさない方が良さそう。




点表示。




IIRフィルターで20%のスムージング




スムージングをかけたスペクトルをバックグラウンドとして記憶させ、
スムージングをかけない生スペクトルとの差分を表示させたもの。




線グラフにもどして、60%のスムージング。
特に、何の変哲も無いスペクトルですが、機器やソフトの実験では、
普通のスペクトルが普通に見えないと困ります。





Date: 2013/12/23 16:15(31)  ---  Name: nkom


テレミノとFUIジャパンのデジタルMCAでとれた、最初のスペクトル。

単に、データが流れてきて、チャンネルに振り分けられているだけで、校正やその他諸々は
まだ全然出来てないですが、それでも結構嬉しい。




しかーし、そのまま放置したら、こういうことになっていた。





うーん、と、考えてしまって、点表示にしたら、こんな感じ。





チャンネルピッチを変えると、特に変な風には見えない。
あ、でも、変なヒゲが下に向かって生えている。これが密生すると、二重アゴみたいな
ダブったスペクトルになるのか?





まずは、パルスのカウントをして、基本的な横軸調整が出来るようにして、
それから考えることにしよう。


Date: 2013/12/23 15:58(23)  ---  Name: nkom

CrowGoki 様へ

GuciYama様は、最近はRAP−47で測っているのか分かりませんが、
偶然にも私と同じような時期に、同じようなことを考えて試していた方です。
RADOSとかで、岡山や東京で測ったりしています。
http://twilog.org/GuciYama

私も、蛍光X線の測定をした後、忙しくてRAP−47は、あんまり使ってなかったのですが、
この前、土壌や、メープルシロップの灰で、場合によっては役に立ちそうなことを確認しました。

ただし、遮蔽の外で10ベクレル程度が見える、と言っても、汚染の無い環境で測れば、というのと、
測定器の前の、直径2.54センチ程度のところに、その10ベクレルが集まっていれば、
という条件が揃えばの話なので、一般的な濃度で言うと、3桁ベクレル/kg程度かも。
従って、汚染地域では、どれくらい遮蔽の外で使えるのかは、分かりません。
http://pico.dreamhosters.com/DetectingContaminationWithLegProbe.html



セットは、こちらの話かと思いました。
https://twitter.com/theremino/status/412343021443624960



Thermo Indentifinder U は、$2000だと安いと思うけど、Ebayの評価がゼロだし、
クリスマス前だし、新品だし、ちょっと胡散臭い。
メンバーになったばかり: an eBay member since Dec 17, 2013


http://www.thermoscientific.de/eThermo/CMA/PDFs/Product/productPDF_25075.pdf

CZTモデルだったら、凄いです。 でも、この売り手がそういう事が分かるかどうかも不明だし、
日本で測定器の盗難事件があったばかりだからかもしれないですが、私にお金やその気が
あったとしても、手を出すのはかなり躊躇われるような商品です。


お馴染みのbuyhitekさんも、違うモデルですが、いつものように絶賛高値出品中。10台以上抱えているらしい。
http://www.ebay.ca/itm/THERMO-INDENTIFINDER-TARGET-HE-3-9V-ISOTOPE-RADIATION-SPECTROMETER-/271212365445



Date: 2013/12/23 15:33(07)  ---  Name: nkom


黒月☆縷々 様へ

BGとの差分表示にして、分解能補償機能でピークを引っ張ると、
なんかそれらしい感じに見えるみたいですねえ。(ピークの位置は、少し動いちゃったりしますが)

私も、そのうち、久しぶりにウランガラスでも測ってみます。
遮蔽を整備する前に測って、その後いろいろあって忘れてました。



Date: 2013/12/23 11:47(42)  ---  Name: CrowGoki

【Thermo Indentifinder】
http://www.ebay.com/itm/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=261356632435&item=261356632435&lgeo=1&vectorid=229466

正確には『Thermo Indentifinder U』。
末尾のUは『Under Water』の頭文字。
カタログを見ると、完全に『水中での使用』を前提とした防水設計のようです。

液体の試料チェックにはココまでしなくともプローブの防水化で対応できるんじゃないかな?
けっこう飲料水汚染の測定は…あるようでいて無い雰囲気が濃厚ですし…。
GM管では防水仕様のものも見かけましたけど…。

コンパクトに出来るならば、BlueTooth発信回路を組み込んだプローブが作れると良いのかも。
バッファロー/サンワあたりがBlueTooth送受信機を出してるし…。


Date: 2013/12/23 11:33(29)  ---  Name: CrowGoki

【 RAP-47とThereminoMCA】
http://radobject.rojo.jp/
岡山の方のようですが、こちらの『準備』『課題』とあるページは面白い。


ちなみに『Teremino MCA セット』と呼んだのはコレを見てたためです。→
http://www.theremino.com/blog/gamma-spectrometry/hardware-tests


Date: 2013/12/23 08:19(36)  ---  Name: 黒月☆縷々

皆様、こんばんは。

Atom Spectra Russian 2.5×2.5 Csl(TI)USB/一号機、USB口方向NE、
遮蔽なし、磁気シールドなし、電圧ダイヤル時計逆一回転での、ウランガラスお遊び測定をしました。

ピークの数値は完全に一致しませんが、特徴的なスペクトルは確認出来たのかな?という感じです。





Fe-59でなくて、U-235そのまんまみたいですね。遮蔽なしで明らかに違うピークは。

ちなみにβ線はそれなりに出ています。



α線は出ていません。ラドラム43-1で確認しました。
硝子で遮蔽されている見たいです。

ラドラム44−3はβのX線を捉えているのか?



今度、鉛遮蔽容器内で「ウランガラス」をちゃんと測定してみます。
以前に測定した時は、生スペクトルで、三本ピークが見えたと記憶しております。


では。黒月☆縷々



Date: 2013/12/23 08:09(40)  ---  Name: 黒月☆縷々

nkom様

自宅近辺公園砂場土壌(U8容器)の件ですが、
土壌検体を750ml以上採取し管理するのが大変なので、出来ればU8容器で統一させたいと考えていました。
今回の測定は、汚染低めの土壌のピークをU8容器で確認出来るか?という実験でした。

結果としては、生スペクトルではピークがよくわからないという結果でした。
分解能補償機能をONにしたり、BKGを使用したりすると、
なんとなくセシウム137がいるんじゃないか?という感じのスペクトルでした。

ですが、スペクトルが若干ドリフトしていたので、BGを再取得中。
今一度、スペクトルのズレが少ないのを確認してから、
分解能補償機能やBKGをONにして、スペクトルを確認予定。

上手くBGが取れても取れなくても、測定が完了したらご報告いたします。

黒月☆縷々






Date: 2013/12/23 07:52(45)  ---  Name: nkom


トリウム入りのランタンマントルが日本の国内では入手困難になっているらしいですが、
Ebayだと数百円でまだまだ沢山売ってますし、トリウム入りのレンズなども使えるかも。

http://xylocopal2.exblog.jp/4803677/

ウランガラスやFiestaWareも、Ebayには沢山売り物があります。

私は、ウラン原石の小さなものを二つ黄色っぽいのと、灰色のものを、あわせて数百円で買いました。

ウラン系とトリウム系は、低いほうから高い方までピークがあって、分解能の違いによっても
見え方が違うし、検出器や測定環境の性能や癖などを見るのにも、やっぱりあると便利。


でも、無い場合は、(両方混ざっているでしょうが)西日本の土で代用する、とか、
瀬戸物やタイルや岩石見本をパンケーキで探る、とか、お金をかけなくても
テスト用の線源を見つけることは出来るでしょう。


Date: 2013/12/23 07:40(04)  ---  Name: nkom


テレミノMCAでオーストラリアの人が取ったウランガラスのスペクトル
http://sccc.org.au/archives/3458



530KeVの小山は、511KeVが少し右にずれているのだと思います。

イヤリングにウランガラスが使われていて、結構なベータも出ているんだそうな。


Date: 2013/12/23 07:32(04)  ---  Name: nkom


メモ:

DU(U235を抽出した後の残り)と自然のウランのスペクトルの違い
http://www.randomuseless.info/spectra/results/fiesta/





Date: 2013/12/23 07:08(33)  ---  Name: nkom


現在、FUIジャパンのデジタルMCAとの通信テスト中で、HVのON/OFFとか、
測定の開始/停止とか、パルスデータが流れて来る様子の観察などなどを
まずはPythonのシリアル通信プログラムを改造してやってます。

ベクモニ有償版が、どういう会話をしているのか、とかも観察してみました。

ライセンスの関係などで、どうなるかわからないのですが、
Python + Kivy とかで、MacやIPhone、Android、などなどで
スペクトルが見られるように作るのも、そう難しくないだろうと思います。
(音声入力の方式より簡単)


そういうところよりも、各プロープごとに、最適の設定を見つける方法を確立して、
ユーザーにも簡単に分かるように解説(または自動化)する方が、大変かも。
でも、高圧電源の電圧にしろ、プログラムで簡単に変えられるので、
調べてデータを取るのは楽です。




Date: 2013/12/23 05:57(44)  ---  Name: nkom


https://twitter.com/higanokenji/status/415097911379107840


https://twitter.com/higanokenji/status/415098567695429632
https://twitter.com/higanokenji/status/415104308296679425

濃度が高すぎたりして分かりにくい場合は、適当な安い容器に、カンテンとか
ゼリーとかで一箇所に沈殿してしまわないようにして水などと混ぜて入れれば、
比較しやすくなるのでは?

でも、それも面倒かもしれないし、元々ホコリとかの採集方法や、その面積とかが
揃ってないと比べるのは困難だと思うので、「大雑把な比較」でも良いのかも。


こういう場合でも、まずは物差しになる検体には、Cs137がこれくらい含まれている、
と、単純に「量」考える方が、Bq/kgという「濃度」で考えるよりも、良いように思われます。

そうして、必要なら、例えば、このエアコンは1年ぶりで掃除したので、年間Xベクレル、
こっちは2年ぶりなので年間Yベクレル、とか、重さ、面積、期間、などなどの
単位当たりの量を計算して比べたり、表やグラフにすると、綺麗で楽しいし、
なんとなく見えてくる事柄もあるかもしれない。


Bq/kgという重量当たりの濃度で考えると、一々重量を気にしないとなりませんが、
例えば窓を拭いた雑巾を絞ってとった水から採集したホコリとかの場合、
その重量を気にするより、窓の面積や、掃除の間隔(時間)とかを気にしたほうが
良いような気がするし、その場合、ホコリ自体の重さは、無視しても良いのかも。
(重量を計算に入れると、その小さな重量の測定精度で、計算結果が左右されたりします。)



Date: 2013/12/23 05:29(21)  ---  Name: nkom


PeakFinder

結構色々なピークを検出している!

Bi214の高い方、消滅ピーク、Pb214,バックスキャッター?などなど。
横軸も対数表示にして、SAM940のスペクトル表示と似た感じ。
セシウム近辺が右にずれている?のは、元のスペクトルのせいなのか、
スムージングなどの結果やピーク検出のせいなのか?

https://twitter.com/supermab/status/414307801142276096/photo/1



Date: 2013/12/23 05:25(06)  ---  Name: nkom


CZTの分解能は、魅力です。
感度のもっと高いものが、低価格で入手できるようになると良いのですが。

汚染土壌だそうです。
https://twitter.com/uchida2106/status/414928814515318785




ラジウムボールだそうです。
https://twitter.com/uchida2106/status/414876325300551680




Date: 2013/12/23 05:11(36)  ---  Name: nkom


CrowGoki 様へ

このRAP−47という検出器は、別にどのMCAと組み合わせても使える
低エネルギーガンマ線やX線(同じものですが)に特化したプローブです。

Ludlumからも、LEG(低エネルギーガンマ)用のプローブは出てますが、
カウント用に作られていて、スペクトル測定に向いているのかどうかは不明。

なので、Ludlumとかの大きなカウンターとかに繋げて、そこから信号を取って
スペクトルを見る、といった、他のプローブと同じような使い方も出来ると思いますが、
やっぱり、それなりのMCAを使ったほうが、分解能とかも良くなるでしょう。


また、「テレミノMCAのキット?」、というのは、テレミノのTwitterの写真に出てたものなら、
あのプローブは多分アレッシオさんが自作したものでしょう。


Date: 2013/12/23 05:02(21)  ---  Name: nkom


黒月☆縷々 様へ

遮蔽の中で、十分な量(1kgくらい、とか)があるのなら、10Bq/kgくらいまでは、
結構簡単に見えると思います。
(セシウムの山が見える、というだけで、その量が正確にわかる、ということではないですが。)

その場所の汚染などにもよるのでしょうが、遮蔽の厚さとか、そして温度管理や測定時間、などなどを
頑張れば、その半分や1/3でも、見えるだろうと思います。

それ以下は、とっても頑張らないと見えないかもしれないし、見えたとしても微妙かも。


U8の場合は、100gくらいしか入らないかもしれないので、上の例の10倍程度の濃度の
セシウムが含まれていないと、難しいかも。

少量での検出を容易にするには、U8を諦めて、ビニール袋に入れなおしてマリネリみたいに
測定器の(結晶の)周りをぐるっと取り囲むようにする、とか、乾燥したり、濃縮して
セシウムがより結晶の近くに密集するようにする、とか、そういう工夫が必要かもしれません。



要は、結晶の近くに数ベクレル分のセシウム137があるなら、遮蔽やその他の条件にもよりますが、
CsIやNaIの2.5インチで、(特にBGを差し引いたら)山が数時間でわりとはっきりと見えるだろうと思います。
量が多ければ早く見えてくるし、逆に少ないとどんどん難しくなる。



なので、少量の検体しかないなら、高濃度でないとわからないし、多量の検体の場合は、結晶からの
距離が離れるので、これまた効率が悪くなります。

灰化とかすると、非常に濃縮できて、その検体に含まれるセシウムを結晶の直ぐ近くに置いて測れるので
非常に有利だけど、非常に面倒で、灰だらけになったりすると危険です。煙と火災報知器にも注意しないと
ボヤ騒ぎになったりするかもしれませんし。



Date: 2013/12/23 01:43(26)  ---  Name: CrowGoki

あのTheremino MCAのセットで紹介されてるS.E.I社URSA II MCA用のCsIプローブ。
以前は100ドルくらい安いUSED品も見かけたんですが…
すべて出品者は geoelectronics で、Make Offer表示あります。


【CsI SEI RAP47 Low Energy Gamma Scintillation Geiger Counter Probe - APXS/XRF】
http://www.ebay.com/itm/CsI-SEI-RAP47-Low-Energy-Gamma-Scintillation-Geiger-Counter-Probe-APXS-XRF-/221318524862?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item33879cafbe
US $479.99


【new CsI(Tl) RAP47 Low Energy Gamma LEG ScintillationGeiger Counter Probe - XRF】
http://www.ebay.com/itm/new-CsI-Tl-RAP47-Low-Energy-Gamma-LEG-ScintillationGeiger-Counter-Probe-XRF-/350814863821?pt=BI_Security_Fire_Protection&hash=item51ae3201cd
US $449.99


【PACKAGE RAP47 Low Energy Gamma LEG ScintillationGeiger Counter Probe - XRF】
http://www.ebay.com/itm/PACKAGE-RAP47-Low-Energy-Gamma-LEG-ScintillationGeiger-Counter-Probe-XRF-/350959637641?pt=BI_Security_Fire_Protection&hash=item51b6d31489
US $499.99


【CsI(Tl) SEI RAP47 Low Energy Gamma LEG ScintillationGeiger Counter Probe - XRF】
http://www.ebay.com/itm/CsI-Tl-SEI-RAP47-Low-Energy-Gamma-LEG-ScintillationGeiger-Counter-Probe-XRF-/350814850915?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item51ae31cf63
US $449.99


Date: 2013/12/22 07:11(30)  ---  Name: 黒月☆縷々

nkom様

検証ありがとうございます。

ロシアンでの低汚染確認は何処まで可能か?
これを様々な検体で検証したいと思っております。
特に食品での汚染確認は50Bq/kgまでは確認したい。
出来れば10Bq/kgまで頑張りたいところです。



今、娘達がよく遊ぶ公園の砂場の砂(U8容器に採取)を測定中です。
この公園は、震災後改装しており、砂場の砂も入れ替えてあります。
どこの砂を使用したのかは不明ですが、横浜の純粋な汚染は軽減されているはずです。
この公園での空間線量は0.04マイクロシーベルト毎時前後。

かなり低レベルな汚染と思われ、現在16,000秒ほどですが、明確なセシウム137のピークは確認出来ていません。土壌でこのレベルなら、まぁまぁ、安全という感じでしょうか。

24時間測定後、スペクトルピクチャを投稿させていただきます。

ちなみにBGとの誤差を最大限なくす為にと思い、ゲルママリネリをセットし、
その中に自宅近辺公園砂場の砂(U8容器採取)をセットして測定しています。

では。

黒月☆縷々


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