環境放射線データベースで調べた日本の土壌汚染
以下のサイトで、全国、及び多数の都道府県(全部ではありません)の
セシウム137とストロンチウム90による土壌汚染のデータをグラフにしたものです。
結果は、私が想像していた以上の汚染でした。
ストロンチウム90が、核実験が盛んな当時は100Bq/kg程度検出されたりしています。
セシウム137に至っては、300Bq/kgくらいとか、かなり高く、そして、もっと驚いたのが、
セシウム137の減少速度が、私が予想していたのよりもかなり遅いことと、場合によっては
あんまり減っていないのではないか?と思えるくらいだったことです。
これは、個人的には、ちょっとショックでした。
何故かと言うと、日本における今回の事故の汚染や、私が住んでいるカナダにおける
核実験由来の汚染が、今後、期待するほどには減っていかない可能性を示しているからです。
なお、県別のグラフの順番は、多少入り乱れています。悪しからず。
全国版のグラフも、先頭と、そして中ほどに、2回出てきます。
また、土壌といっても、畑や草地、未耕地などの分類があり、県によっては
その中の一つしか真面目に測っていない場合もありますので、
「経年変化」を見るのに利用できそうなグラフのみ抽出してあります。
これらを見ると、福島の事故で、明らかに影響を受けている県と、
そうには見えない県があり、変化の様子も県によって違いがあります。
福井などでは、なぜか汚染の減少が非常にのろいのが気になります。
これは、日本海側などが、大陸からの降下物の影響を受けやすいせいなのか、
他の原因なのか、今のところ不明です。
(注) 県の担当者や測定地点の変更などの理由で値が変わっているという
可能性などもありますので、これらのグラフを全て額面通りに受け取るのは考え物です。
他のグラフとか
- New お勧め: 事故当時の原発周辺などの3Dスペクトル画像とデータ Fukushima Disaster Spectrum3D
- 日本の700地点以上の詳細な線量推移グラフ(気象データ付き) http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/datalist.html
- 上記のページと同様に全国700以上の地点の放射線量の推移と気象情報を組み合わせたグラフ形式の「今週」のグラフ。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html
- 2013年夏(8月19日)の瓦礫撤去に伴う大放出のグラフ Radioactive Dust Of Summer2013
- 線量のスパイクについて Dose Rate Spikes
- 放射線量率の変動と温度などとの関係 Radiation Deserate Vs Temperature
- 浮島、千鳥、殿町のモニタリングポストと羽田の気象データ Ukishima Chidori Tonomachi2014
- 山口県萩市の2014年の線量と気象の推移 Hagi Yamaguchi2014
- 2014年7月にスパイクのあった福島県広野町東下地区集会所 Azumakudari Fukushima
- 2014年7月に線量が(一時的に?)急降下した飯舘村役場 蕨平自治公民館 Warabitaira Fukushima
関連するページ
- 放射線量グラフの読み方 Reading Gamma Radiation Dose Rate
- 放射線量率の変動と温度などとの関係 Radiation Deserate Vs Temperature
- 2014年6月の神奈川県川崎市の浮島局と千鳥局における不思議な線量の推移 Kawasaki Kanagawa Case201406
- 線量よりも車両の往来を測っている福島県双葉郡楢葉町上繁岡地区集会所MPのケース Kamishigeoka Narahamachi Fukushima
- うち(カナダ東部)の背景放射線 Background Radiation Of My Home
- エクセルのデータやマクロとその画像 Excel Data And Macro
- Gnuplotの使い方やデータのメモ Gnuplot Memo
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