Date: 2014/04/24 07:54(11) --- Name: nkom
あ、後、この方の動画を見ていて気になったのは、パルスがかなり暴れている点と、
ケーブルが、私の個人的な感覚からすると、物凄く長い点。
アルマジロ用にテレミノMCAのパルス処理コードを改造した時に、
パルスを録音したファイルを(他の方から)送っていただいて、
それを元にしたのですが、こんなに暴れてなかった様に思います。
(暴れる、というか、パルスが綺麗に揃っていないです)
なので、ケーブルの長さが影響している可能性がもしかしたらあるかもしれませんし
その場合、付近の電波の状況でノイズを拾う、とかもあるかもしれないし、
とにかく、測定器やPCを壊したくないなら、大久様に相談してテスト法や対策を
考えた方が良いだろうと思いました。
また、色々な影響を本当に詳しく知りたいなら、パルス表示を出して、
エネルギーの低い方から高い方までの違いを、破棄されたパルスも含めて調べないと
(ノイズに関しては)よく分からないでしょう。
Date: 2014/04/24 07:27(23) --- Name: nkom
テレミノMCAのバグの報告をした方が、色々実験して下さいました。
https://www.youtube.com/watch?v=uP9rmh7Nork
こういうのは、改造や改良の作業をしている私にとっては、非常に参考になってあり難いのですが、
「普通に測定をしたい方」は、測定器やパソコンの回路の耐久性を調べる様なことは、
壊してしまう可能性があるので、あんまり試してみない方が良いだろうと思います。
(特に静電気は、電子機器にとっては危険な電圧になったりしますので)
で、この方が公開している他の事柄も、「私にとって」は、
測定をする人が「ありがちな勘違い」をしにくい様な
ソフトにする為の工夫を考える上などで、とても興味深いのですが、
「まだ、あんまり詳しくない方」が見て、本気にしてしままったり、特に真似をすると、
汚染を拡散してしまったり、測定環境を汚染してしまったり、
自分や周囲の人や動物やの被爆を増やしてしまったり、
測定に対する過剰な期待や主張を促進してしまったり、
色々と「測定」や「安全」という点でマイナスになってしまう事を
やったりしていらっしゃる上、実際に、「真似しよう」と思ってしまう人も
ちらほら見かけたので、この方自身も、「参考にしよう」と考える方も、
出来たら注意して欲しいと思うのです。
ご本人は、間違っても、色々やってみて納得するタイプの方
なのかもしれませんし、そういうのは何もやらないでDisってる人などより
遥かに素晴らしいと思いますが、私から見ると、「安全面」や「測定法」などについて
「慎重さ」が足りない為に、スペクトルの見方でまだかなり根本的な誤解をしたり、
ソフトの機能やマニュアルについてもそうですが、
詳しく書いたら長くなる勘違いの数々をなさっている様に思います。
恐らく、そのうち、ご自分で気付いて頂けるだろうとは思って見ていますが、
誰もがそういう「遠回り」をして学ぶ必要は無いと思います。
(間違いながら自分で好きなだけ試してみるのは、面白いので、それ自体は
問題があるどころか、時間や興味があったらやってみると良いと思いますが)
また、こういう事は、普通のユーザーにとっては些細なことかもしれませんが、
イタリアのテレミノ本家で誰もが本当に自由に使える様な、
とてもオープンなライセンスでソフトを開発提供し、それを各国のユーザーが
各自色々と貢献して育ててきたものを、日本語化したり、マニュアルの
日本語訳をするに当たってはお忙しい中、宇都宮様に無償で監修もして頂いて
加筆修正してあるので、高エネルギー領域用の強調スライダーの記述について
この方が誤解しているような間違いはありませんし、これがV6.2で追加された、
という主張も、デタラメです。
(V6.2で追加されたのは、縦軸ズーム用スライダーで、高エネルギー領域用の
スライダーは、前からあったものを真ん中に移動しただけです。)
もちろん、本当に間違いがあるなら、そういうご指摘はあり難いのですが、
単純な機能のスライダーで、使ってみれば高い方がより持ち上がるのが
目に見えるものですし、勘違いでもって騒ぐのは、止めて欲しいです。
間違っているのは、この方であって、各国語のマニュアルではありません。
また、他のソフトには無い「特殊な機能」なので、このスライダーで
強調したスペクトルをこの機能に馴染みがない人に見せると誤解しがちです。
この為、情報の共有を考える場合においても、これは、多用しないほうが
良いだろうと思います。実際に、このスライダーを使ったリニア表示の
スペクトルを見て、対数表示なのだろう、と誤解した例などもありますし。
テレミノMCAが異常な数のパルスが来ると、固まったり、こけるかもしれない問題は、
昨日も書いたように、テスト版の公開の後で調べますが、それまでは、
「普通の測定」をするようにして頂ければ、頻繁に起こることではないと思いますし、
AutoSaveを使えばデータを丸ごとなくすこともありません。
また、テレミノMCAに限らず、ソフトが固まったら、コントロール、Alt、デリート(削除)を
三つ一緒に押して、「タスクマネージャー」を出し、アプリケーションのタブで
強制的に終了させれば、パソコンをリブートさせないで済むかもしれません。
(問題が、テレミノMCAだけで、サウンドカード自体が狂ってしまったのでなければ)
タスクマネージャーは、常時開いておいて、パソコンの負荷とか監視すると、
ウイルス感染などの問題に気付き易くなりますし、
プロセスハッカーという、タスクマネージャーより詳しいソフトもあります。
http://sourceforge.net/projects/processhacker/
Date: 2014/04/23 08:48(44) --- Name: nkom
アルマジロは、コネクターとかの接触不良があるのでは?というユーザーの声が
あったりしましたが、静電気のせいで、トラブルになる可能性があるらしいです。
https://twitter.com/higanokenji/status/458969049284632577
で、同じ原因なのかどうか、まだ分かりませんが、変なパルスが非常に大量に発生した場合、
テレミノMCAがこける場合があるようです。
(最初の時点では、「原因は入力側のアルマジロでない事は確認した。PCでもない。」と断定なされてますが)
https://twitter.com/mumyouankoushin/status/458679204650172416
https://twitter.com/mumyouankoushin/status/458911979344625664
テレミノMCAがこけるのは、テレミノMCAのバグだと思いますが、
変なパルスを大量発生させるサービス機能までは残念ながらまだ付いていません。
バグについては、多くの測定器や測定状態では起きない現象の様なので、
テスト版の公開の後に調べます。
また、テレミノMCAは基本的に「イタリアン」ですので、心臓部のパルス解析も含め
「繊細」に出来ておりますし、「とても下手な扱い」をされたり、スライダーの機能やマニュアルについて
誤解に基づき間違ったことを繰り返し言い触らすようなことなどをなされますと
ソフトのご機嫌が斜めになったりして、スペクトルも傾いたり、色が変わったり、暴れる場合も
考えられますのでご注意頂きたいと思います。
この方(バグ情報を発信して下さった方)は、間違って真似してしまうと誤解したり
時間がかかる割に効能が少なかったり、理解が遅れる可能性がある方法をやっておられるので、
「現状では」、(特に、よく知らない方は)、あんまり参考にしない方が良いと思います。
Date: 2014/04/23 07:57(38) --- Name: nkom
よく見ると例の和田様のスライドでも、1090KeV付近にヒゲがあって
ちょっと盛り上がっているようにも見えます。
多分、まだばらつきが大きいので、もう少し時間をかけると、山になっていたのでは?
という気がしないでもない。
もし、そうなら、比較的線量が高い(といっても、9000ベクレル、0.25マイクロキュリー程度ですが)
Cs137の単一線源で見られるかもしれない1090KeV付近の山は、私の測定器や
ソフトによる特殊な結果ではなく、(例えばコンプトンエッジと混ざったものとかの)
他でも見られる山の可能性もあります。
まあ、単一ピークを出す線源の、ピークの右側を気にする人も少ないでしょうし、
画像検索をしても似たようなスペクトルは見つかりませんでしたし、
私もSpecSim用に、色々なスペクトルの、比較的長時間の取り直しをしなかったら、
気付かなかったです。
また、Cs134やK40やウラン系が混じっていたら、隠れてしまって分からないし、
その程度の影響しかないので、普通に汚染を調べる場合には、ほとんど
気にする必要はないのだろうと思います。
Date: 2014/04/22 15:59(39) --- Name: nkom
色々とテストをしていて思いましたが、K40は難しい。
というのは、まず、Cs134が含まれる検体だと、K40のピークに
Cs134の1365とサムピークが混ざって、左に引っ張られるので、
K40は、Cs134を含むものでは校正用には使えないのは知られていますが、
ウラン系やトリウム系でも左や右が膨らんだりしますし、
SpecSimみたいに「K40だけ」のスペクトルを実測して備えておき、
スペクトルの位置や幅や左右の太り方やコンプトン散乱の様子を
比べたりしないと、「正確なこと」は、言えないだろうと思いました。
これに、ウラン系やトリウム系以外の核種の可能性も加わったら、
(個人的には)もう大変です。
もちろん、測定結果も自分の判断の為の「自家消費」に使う場合などは、
K40が多少ずれようが、量の推定が正確でなくても問題ないので、
詳しく知りたいとか、理由が無ければ、細かく気にする必要は無いと思います。
Cs137についても、右半分の実測値を利用する方法を試していますが、
ピーク位置を左右に動かすと、結果が変わります。
なので、特に測定環境が非常に安定していたり、微妙なピーク位置の指定を
慎重に行うのでもないのなら、Cs137の場合は、下手に実測値
(スペクトルの山の右半分を積分した面積)を使うよりも、ピークの高さの情報だけを使った
測定器に見合った分解能の理想値の方が「安定した結果」になるかもしれません。
そのうち、Cs134の山から分解能を推測して、それを利用してCs137も計算するとか、
「まともな方法」も入れるつもりですが、あんまり何でもかんでも自動で
ほいほい出てきてしまうと、「数値だけ気にする」人が増えたりするので、
出来るだけ使う人を「支援する」様に動く機能を追加できたらと思っています。
とにかく、自動と手動の両方がないと私は嫌ですし、抽象化されていたり、
仮想化された(数値や記号などの)情報と、もっと具体的な視覚的な情報の
両方が無いと気分が悪いので、操作をする場合でも、結果の表示でも、
出来るだけ、どっちも提供するように改造してきましたし、今後も、
使える時間がある間は、その方針で続ける予定です。
Date: 2014/04/22 15:23(24) --- Name: nkom
SpecSimとピーク情報は、換算係数の表を入れて、重量を入れて、テストを重ねていますが、
「変なこと」をしないと、EMF211の結果と両方とも+−10から20%の間には、収まるようですし、
慎重にやれば、精度は高まるでしょう。
これは、SpecSimでは、セシウムの混合のスペクトルをCs134に登録して、K40をちょっと加え、
混合スペクトルに混じっているらしきウラン系をちょっと引き、足りない感じのトリウム系を少し加え、
測定年月日の違いのせいで多すぎるCs137を差し引いてみたものです。
(ピンクとオレンジの境界が、結果のスペクトルです。)
そうしたら、結構低いほうから、凹凸が、実測スペクトルとまあまあ似たような感じになりました。
また、Cs134や137、K40のピークについて、ピーク情報でも表示して、どういう違いが出るか?とか、
ベースや頂点や分解能や、どこをどう動かすと、どんな変化があるか?とか、試しています。
もちろん、これは、テストの為に色々と複雑なことをしているわけで、もっとざっくりやっても
「桁違い」の結果にはならないので、「おおよその感じ」が分かればよい場合には、
もっと簡単に済ませることが出来ます。
また、ピーク情報に出てくる数字も、「ピークの高さだけ」知りたいなら、
Heightのところのカウント数(左側)やレート(cps、右側)を見るだけで、
他は無視すればよいので、単なるピーク高用の定規としても使えます。
これで、SpecSimの方法、ピーク情報の実測値と理想値の三つの方法で
調べたり比べたり出来ますので、一つの方法で納得が行かなかったら、
他の方法と比較検討したり出来ますし、どれもある程度利用者が操作して行う
「参加型」の方法にしてありまして、操作をすると結果が視覚的にも、数値でも
待たずに直ぐに見えて、自分のやってる事の効果や意味が分かりやすいですので、
面白いし、学習効果もあるんじゃないかと思います。
(自分の行った操作の結果が即時に、連続的にフィードバックされ続けると、
適切な設定や操作がどのようなものかが、とても分かり易くなります。
逆に言うと、測定の最後に、ようやく決め打ちされた設定とか計算の
結果が見える、という様な形だと、同じことを調べて学習するのに、
膨大な時間が必要になったりしてしまいます。)
この辺は、さっき発見したバグを一つか二つ片付けたら、大体出来上がりにして、
SpecSim用のデータの生成や、その方法の工夫をしたり、他のテストをして
パッケージを作ったら、テスト版を日本や海外のユーザーに公開できるようになります。
Date: 2014/04/22 07:28(30) --- Name: nkom
光電ピークの右側に、不明のピークが出た測定は、一晩置いたらこうなりました。
ピークの位置は、昨日思ったより少し低めか、あるいは、少し動いたのかも。
1090keVで、2000カウント以上ありますし、何かノイズが入った、とか、
そういう「一時的な」影響の可能性は、無いのではないかと思います。
基本的に662KeVのパルスと、その下のどれかが混ざって出来ている、ということで、
多分コンプトンエッジのせいなんじゃないかと思いますが、まだ、確信はありません。
Date: 2014/04/21 17:55(11) --- Name: nkom
それと、特にアルマジロやチャッピーなどをお持ちの方は、
食品などの測定に使わないときに、遮蔽から出すなり、
遮蔽をふたを開けて、(でもラップか何かかけて空中の
汚染物質が中に入ってしまわないようにして)、
環境放射能のモニタリングもしてみると良いのではないかと思います。
結晶が小さい場合は、2時間毎に新規測定をする設定でも良いでしょうし、
測定環境の変動や安定性を知るのにも役に立つし、汚染の少ない地域なら、
通常のデータが蓄積されるので、もしも何かあった時に、どの部分が、どれくらい
変化したのか、非常にわかりやすくなります。
PMTを使った測定器の場合は、どうしても寿命を多少考えてしまいますが、
特に低めの電圧で使うと、寿命が延びるようですし、私の3インチのNaIでも、
テレミノPMTアダプターで650Vくらいで結構いい感じのデータ
(Ortecのプロ用のMCAで、まともに設定しないよりも良い分解能や広い有効エネルギー範囲)
が得られています。
また、最悪PMTは結晶から剥がして、付け替えることも出来ますし、
まあまあのPMT(分解能はそんなに良くないかもしれないですが)は、
新古品などで、2万円くらいで入手できます。
ただし、結晶とPMTの離婚は、こじれる場合があるらしく、
接着されてしまっている場合は、手術が必要になったりするようですので、
「簡単な作業」とは考えない方が良さそうです。
Date: 2014/04/21 17:16(37) --- Name: nkom
現在の放出の中で、一番大きなものは、多分海に出ているベータ各種などでしょう。
他のものも、いろいろな形で出ていると思いますが、セシウム134と137に関して、
テレミノMCAの、しかも量的な部分の取り扱いに影響するような割合では、
出ていないのではないかと思います。
もし、そうでなかったら、市民測定所などでも、比率についての「異常」が
少しは観測されるはずですが、今のところ、原発に近い地域などからも
そういう情報や測定は、私はまだ見たことがありませんので。
また、「妙な形での汚染物質捕集」というのは、よく分かりませんが、
例えば東電や政府が、セシウム比を誤魔化せるだけの技術力があったり、
そういう努力をしているようには、思えません。
それよりも、事故や雨のついでにじゃんじゃん海に流そうとしている様に見えます。
(というか、既に流していて、そういう実績をコツコツ溜めているとしか思えない。
これも、新鮮なセシウムより、他の核種が多いのではないかと思っていますが、
こういう点について、色々と断言できるデータが公開されているのか知りません。)
で、セシウム比とか、そういう点も含めて、なんでスペクトルデータを取れる
モニタリングポストを有志や物好きが二つ三つでも良いから
原発の周辺にも設置しないのか?と、思うわけです。
1インチのアルマジロと中古PCで、格安のモニタリングポストが出来ますよ。
ソフト的には、現在のもので直ぐに、そのまま使えます。
1箇所当たりの初期費用が十万円くらいで、後は、ネット接続だけ。
ネットは、設置場所の人が相乗りさせてくれるのなら(データの量も
たいしたこと無いですし)維持費もほとんどかかりません。
スーパーラジダスも(3ccで)頑張っているようですが、やっぱり最低1インチの
アルマジロくらいあると、細かい変化が分かり易いだろうと思いますので。
どなたか本気でやる方がいらっしゃるなら、ソフト面のお手伝いと、
一箇所分の半分くらいの資金なら今なら出せますが。
幸い、関東では、毎日データを取って下さったり公開する方も出てますが、
肝心の原発の近くで誰もやらないのが、私は相当不思議です。
東電に原発構内の測定をやらせているのに文句を言う人があまり居ないのと
同じくらい、非常に不思議です。
原発からの現在の漏洩を確認する手っ取り早い手段で、毎度お馴染みの
「雨による?」線量の上昇のこととか、色々分かり易くなるでしょうし。
なぜやらないのでしょうね?
FUIジャパンのキットを使って2インチNaIのものを設置しても、(鉛が要らないので)
多分40万円くらいでしょうか?
で、回収されたモニタリングポストのデータを見ても、2インチで1時間毎、
あるいは10分毎のデータをとったりすると、もっとよく見えますし。
誰かやりませんか?
Date: 2014/04/21 14:30(13) --- Name: CrowGoki
もしかするとフクイチに関して根本的なことを勘違いされているのかな?
2011年に『桁違いな放出』をして『それ以降、放出されていない』…と…。
最初の桁がデカ過ぎるだけで、その後も継続的に放出しているわけで、
妙な形での『汚染物質捕集』がされているために核種の比率が『訳判らん』のでは?
…と、ちょっと気になったので…。
Date: 2014/04/21 12:38(22) --- Name: nkom
SpecSim用のスペクトルを取っていて気になったのですが、Cs137のスペクトルで、
光電ピークの「右側」の1096keV付近に出る山って、何なのでしょう?
1324KeVは、662+662KeVのパイルアップ(ランダム サム)で良さそうですが、
1097KeVは、例えば、コンプトンエッジ(477付近)+662KeV,とか、そういう組み合わせなのか、
遮蔽か何かとの相互作用で出てきたもので、Cs137と直接関係無いのものなのか、
考えてしまっています。
測定は、単純にいつもの内張りのない鉛だけの遮蔽(約8cmの厚さ)の中で、
Cs137のディスク線源を、付属のアクリルケースに入れたまま、測定器から
1cm程度離した状態で測っています。
線源は、去年の春購入したので、少し減衰しているものの、まだ新鮮です。
不純物で、Fe59が混じってました、という可能性も、右側のピークも遠くないので、
もしかしたらあるのかもしれないですが、よく分かりません。
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/fe59.pdf
パイルアップという呼び方は、一般的なのか、ちょっと分かりませんがこういうところでも使われています。
http://www.scribd.com/doc/99954021/%CE%B3%E7%B7%9A%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8BCs%E5%AE%9A%E9%87%8F-1
単に、サムピークの一種として扱われている例:
これだと、光電ピークとその2倍の間に、何か出るような事は書いてありません。
http://hubpages.com/hub/Gamma-Ray-Spectroscopy
NaiCatの本では、25ページ目あたりで、Random Sum Spectrumという呼び方をしていて、
光電ピークからその2倍のエネルギーまでの連続スペクトルをさしているみたいです。
もしかすると、測定器のタイミングやパルスの波形処理によって出ている「歪み」なのか?という
気もちょっとしてきました。
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/pdf/naicat.pdf
セシウム137のNaIやGeのカタログも見てみましたが、光電ピークの右側は
無視されている・・・
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/cs137.pdf
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/cs137.pdf
Cs137は、ベータも出してますが、ベータの制動X線のスペクトルは、
こんなにはっきりした山にはならずに、だらーっと続くものですし、
特性X線でこんなに右に出るのものは、無いはずですし。
http://www.k.hosei.ac.jp/seimitsulab/manual/Xsen201110.pdf
Date: 2014/04/21 09:10(38) --- Name: nkom
SpecSimやピーク情報機能で、係数を一々入れるのは面倒だし、両方とも普通は
同じ数字(同じ重量や、係数のセット)を使うことになるだろうと思うので、
両機能のどちらからでも設定、変更が出来る、係数やエネルギー範囲の
設定テーブルを追加しました。
(スペクトル画面の下に横長に出ている表です。)
これで、一度換算係数を入れておくと、テレミノMCAの設定ファイルに記憶されますし、
ジオメトリーの違うものや、違う測定器用のセットを作っておいて、簡単に切り替えられます。
で、ピーク情報でも、指定したエネルギー範囲にピークがあると、
この係数を使って、「値」を計算するようになります。
あくまて、非常に簡単な仕掛けですし、使い方(そして、使う人)によりけりで精度も変わる
「人力」機能ですが、大雑把な見立てをするのには、結構便利です。
Date: 2014/04/20 17:33(44) --- Name: nkom
Higano様へ
あ、ありがとうございます。
その前にcps表示の値の話とかあったので、勘違いしました。
Maxの値は、私の4ccの結晶の機械のスペクトルやカウント数とかも見て、
色々考えてYlogで十分に細かく見える設定にしてありますが、
高エネルギー用のスライダーとかで変に持ち上げて、
形の変わったスペクトルで無理なことをするよりも
目盛りとの整合性もある状態でもっと拡大して、ギザギザの一つ一つが
見えた方が良いかもしれないので、現在作業中のバージョンからは、
今の100倍まで拡大できるようになります。
20時間の測定で、最小の目盛りが1cpsにも満たない数値ですし、
参考用のスペクトルも100%のスムージングをかけても暴れているので、
これ以上拡大しても、あんまり意味はないと思いますが、
もっと細かく見たい場合は、Ylogを使うと、最小目盛りが
10のマイナス18乗になるので、多分それで十分だろうと思います。
Date: 2014/04/20 12:33(16) --- Name: higanokenji
nkomさんおはようございます。
目盛りがあるのはマイクロスコープのソフトの話なんですよー。
Date: 2014/04/20 10:45(22) --- Name: nkom
大西洋の海藻も汚染済み(福島由来ではなさそうですが)
http://vancouvermonitoring.blogspot.ca/2014/04/atlantic-sea-vegetables.html
海苔については、中国製らしいです。(これも、Cs134は検出されていません)
http://www.seaveg.com/shop/index.php?main_page=index&cPath=22
Date: 2014/04/20 10:18(51) --- Name: nkom
目盛りがある ==>
ピークの根元から頂点までの高さがわかる ==>
ピークの幅は(それぞれの核種、測定器で、基本的には)同じ ==>
ピークの(統計的な意味での)面積は、高さに比例 ==>
(特に図形的な)面積計算とかしないで高さを比べれば良いだけ ==>
(素人測定の精度なら)定量的な推測も既にかなり簡単に出来る
https://twitter.com/higanokenji/status/457882019427405825
次のバージョンでは、ピーク情報とSpecSimで、もう少し簡単に、
そして興味がある場合は、もっと詳しく色々と検討できるように作業中なわけです。
で、ここからは、上記のツイートとは直接関係はないのですが、
「素人測定の精度」以上のことをやる場合には、それ相応の手法や知識などが必要だと思います。
単に、図形的にスペクトルを拡大しただけ、しかも(勘違いから)エネルギーによって拡大率が異なるような
方法で拡大しても、それで飛躍的に精度が高くなったりしないのです。
もちろん、山がしっかり見える程度の汚染なら、「素人測定の精度」は、
そういうことをする必要があるならば、頑張ったり、
「それなりの感度、分解能のある測定器」を使えば
100万円以上の(一応業務用の)測定器の結果と
それほど違わない程度にまで上げられる可能性はあるでしょう。
でも、BG差分にしてみたり、Ylog表示にしてみても山が見えない場合は、
もともと、その測定環境では、
「頑張ってもあまり断定的なことが言えない領域」
なのです。
「測定を繰り返せば」、遅かれ早かれ気づくことになるとは思いますが、
「測定器や測定に対する過剰な期待」が強い場合や、数値に過剰なこだわりがある場合は、
それが遅れてしまいがちで、その間に他の人にも「過剰な期待」や「誤解や勘違い」を
広めてしまったりするので、出来たら早めに気づいて欲しいです。
(幸い、今のところ、そういう方はそれ程多くないですが)
Date: 2014/04/20 05:39(21) --- Name: nkom
Date: 2014/04/20 04:40(32) --- Name: nkom
CrowGoki 様へ
>【Help:Gamma Spectrum Generator】
>http://www.nucleonica.com/wiki/index.php?title=Help%3AGamma_Spectrum_Generator
SpecSim機能は、www.nucleonica.netのシミュレーターの超簡易版みたいなものですし、
ピーク情報機能も、その中の光電ピークをガウス曲線を使って描くのと似たようなことを
出来るだけ手抜きをした形でやっています。
作業に使える時間にもよりますが、もっと発展させようと思っていて
その辺のプランとかは、テレミノMCAの改造予定ページの中で以前にも書いていますが、
http://pico.dreamhosters.com/ThereminoMcaToDoJa.html
nucleonicaだと、登録して(無料)会員にならないとならなかったり、ネット環境がないと
使えなかったり、そのデータを実測値との照合や比較に使うのが少し面倒だったり、
幾つか不満だったので、似たようなことが、自宅の各自のパソコンで出来るようにしたい、と
思っているわけです。
で、そういうことをやろうとすると、従来のテレミノMCAの内部構造や計算の仕組みだと、
とても煩雑になったり、遅くなったりするので、記憶したり表示できるスペクトルの数を増やすのと
一緒に、中の仕組みを思い切って変えてしまって、結構大変だったのが、今回の作業の主な部分でした。
でも、使っている分には、以前のバージョンと見た目も操作法もほとんど変わっていませんので、
「新機能の部分」以外は、特に意識しなくてもほとんど同じ様に使えるかと思います。
>【Cs-137校正のベクレルメータの補正】
>http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/correction.html
>【放射性物質放出量データの一部誤りについて】
>http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111020001/20111020001.pdf
これは、初期に活躍(?)したタイプの「ベクレルモニター」の話なので、
現在主流の測定器ではそれほど関係のない話だと思います。
ただ、Cs134とCs137の比は、測定結果の確認法の一つとして使われる場合もありますし、
汚染の由来を推測するのにも使われますし、SpecSim機能にもCs134とCs137の
福島由来の比率を計算してその割合を固定した状態でスライダーが一緒に動く様な仕組みも
入っています。
計算は、単純に両方の半減期を利用したもので、初期の比率は設定ファイルで自由に
変えられるので、万が一、今後再放出があって、比率が変わっても、簡単に対応可能です。
Date: 2014/04/19 22:43(06) --- Name: CrowGoki
【Cs-137校正のベクレルメータの補正】
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/correction.html
【放射性物質放出量データの一部誤りについて】
http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111020001/20111020001.pdf
Date: 2014/04/19 20:59(17) --- Name: CrowGoki
【Help:Gamma Spectrum Generator】
http://www.nucleonica.com/wiki/index.php?title=Help%3AGamma_Spectrum_Generator
Date: 2014/04/19 10:46(17) --- Name: nkom
汚染土壌の取り扱いなどに注意した方が良いわけ。
http://mtmtmg.blog.fc2.com/blog-entry-19.html
Date: 2014/04/19 08:17(23) --- Name: nkom
Cs137の場合、Cs134やBi214などが混じってしまって、「Real」の欄で表示される
スペクトルの実測値を合計した数値(面積)がそのままだと使えず、もったいないので、
「ピークの右側を使う方法」を真似して、ピーク情報のエネルギー欄に新たなボタンを付け、
これがONになっていると、Cs137のピーク(662+−30KeV)では、右側だけを
合計してその倍(または、その倍と中央のチャンネルの値)を実測値として
表示するようにしました。その際、勘違いのない様に、エネルギー欄の背景に色が付き、
情報の最後にも、Cs137で、右半分を実測値として使ってます、という注意書きが
出るようにしました。
これはこれで、カウント数が少なくてまだギザギザのピークだと、微妙な面もありますが、
Cs137についても、せっかくの実測値がある程度利用できるようになり、
理想的なピーク形状の面積と比較が出来るので、色々と参考になります。
ちなみに、利用させて頂いているデータは、Prochil様のゆずのもので、
Cs137のネットレートが0.767cpsという検体です。
また、この画像では分解能が7.3%と表示されてますが、
「この場合は、試しにその幅でもって理想値と実測値の計算をしている」ということで、
測定器の実際の分解能は6%台なのではないかと思います。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/58681499/spviewer/spviewer.html#__20121027_1038%E3%82%86%E3%81%9A%EF%BC%88%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E5%B7%9D%E5%8C%BA%EF%BC%89.txt//2
Date: 2014/04/18 20:25(20) --- Name: nkom
相変わらず、延々とテストとデバッグなどをしています。
EMF211のスペクトルでピーク情報機能やSpecSim機能を使い、目分量で
大雑把に合わせてみた所、大抵はEMF211が出した数値と+−10%くらいに
収まるようなので、安直な方法にも関わらず結構使えそうです。
また、単なるスペクトルビューワーとしても、例えばEMFでは生スペクトルや生BGが見えず、
BG差分しか見えないそうですが、テレミノMCAならそれらを全部一緒に見ることも出来ますし、
逆にベクモニや他の機種ではBG差分が見えなかったりしますが、それも補えます。
そして、同一のソフトで複数の機種のスペクトルを付きあわせて比較したりできるので、
クロスチェック用に使うことも出来るでしょうし、分解能とベースライン、そしてピークの高さから
計算上のネットレートが簡単に得られて、しかも画面上で見られるので、
結果の数値の確認用などにも使えるかもしれません。
さらに、市民測定所などを利用する人たちも、結果を数値やスペクトルの画像だけでなく、
データで貰えば、スペクトルを保存して、自宅のパソコンで比較検討したり、
SPE形式で保存してSPViewerで交換したり、色々な使い方が出来るでしょう。
(甲状腺検査の変な判定だけ貰うのではなく、映像も貰うようなものです。)
こうして、スペクトル測定についての「経験」が広まると、
自分で測ってみようと思った時に、「しっかり成長してまろやかになったスペクトルの様子」や、
効率や核種の制限から比較的「短時間の測定」で得られた、
まだギザギザのスペクトルの違いにも慣れて、放射線測定が
とても「バラツキ」が大きいタイプの測定で、ギザギザやばらつきが
その「不確実さ」や誤差の範囲や結果の信頼性を示唆しているのだということにも
気づき易くなるのではないかと思います。
まあ、そうは言っても、「測定器に過度の期待を寄せてしまう傾向」は
ある程度自然なことだと思いますし、そうして色々と工夫するのも
悪いことではないと思いますが。
とにかくスペクトル測定は、重さや長さを測るのと同じ様に
「杓子定規」に行くものではなく、
「確率的」で、かなり「不確か」さが目立つ事柄なので、
まだばらついているなら、回数を重ねるか、時間をかけて、
サンプル数(つまりは、カウント数)を稼いだりしないと
特に微妙な、限界に近いところでの信頼性は急激に落ちてしまう、
というのを、感覚的に納得するのが早ければ早いほど、
色々な理解が進むような気がします。
どうも、放射能測定が、簡単にとっても精度や信頼性の高い結果が
得られるのだという風に期待してしまって、それでもって、数値にやたらと
こだわったり振り回されたりする例が多いように思います。
また、逆に言えば、手抜きをしても、あんまり影響のない事柄や
範囲がかなりあって、素人測定では、それを逆手にとって
相当簡略化できるとも思います。
ピーク情報機能や、SpecSimは、非常に簡便で安直過ぎるくらいの方法で、
高度な計算は何にもやっていませんが、それでもまあまあの結果が得られていますし、
また、安直なので、これで非常に正確で精度の高い測定をやっているのだ、
などという勘違いをしてしまったりすることもないでしょうし、
それでいて、K40やウラン系などの影響とは無関係だったり、
コンプトン散乱の様子も考慮して推定できる上、基本的に目分量の「手動操作」で、
「人力解析」なので、使っていれば嫌でも色々学習してしまうでしょう。
Date: 2014/04/18 11:00(20) --- Name: nkom
WinXPの耐久試験を行っていましたが、もう50日を過ぎても
XP自体はもちろん、テレミノMCAも一度も落ちないので、終了しました。
測定時間は、436320秒以上。新規測定をしないで、ずーっと積算してましたので、
50日かけた(遮蔽の外の)BGが取れました。
なので、XPのシステム自体が落ちるというのは、例えばUSBコネクター周辺の問題で、
接続が測定中に切れたりすると落ちたりしますし、XPの自動更新の設定がしてあれば
それで再起動したりしますし、ネットに繋げていたりすると、使い方によっては
中華ソフトとか、ウイルス入りのものもあったりしますし、そういう悪影響で落ちることも
あるだろうと思いますが、十分なディスクとメモリーの空き容量があって、
描画速度を落としたり、他のソフトを沢山走らせないようにしたりして
CPUの負荷を落として「発熱を減らし」、熱暴走などのリスクを下げている場合、
XPは平気で何ヶ月も動き続けるし、テレミノMCAも、50日程度の長期間測定でも
問題なさそうです。(これから、データを調べて、数字が大きくなることにより、
オーバーフローなどが発生していないか調べますが。)
今回は、テストの為にわざとずーっと積算しましたが、このデータも
テレミノMCAの前後の差を計算して自動的に記録する機能を使うと、
(この場合は)2時間毎のデータも得られるので、途中でなにか変動があったら
それを検出できるかと思います。
このテストは、NaIの1.5インチ(40ミリ)の測定器で、磁気遮蔽もなにもないもので
行いましたので、磁気の変化や温度変化、そして、もしかしてラドンなどの変化が
あったなら、見えるかもしれません。
Date: 2014/04/18 09:02(22) --- Name: nkom
「長時間のBGと取ると、スペクトルが持ち上がるので、BGや検体の測定と同時間にするべきだ」
という誤解をしてしまう場合があるようです。
スペクトルが「安定しない」のは、「測る時間」のせいではなくて、主に測定環境のせいです。
測定環境が変動すれば、それがスペクトルにも影響しますので、測定時間を伸ばすと、
そういう変動に影響される可能性が高まるのは、そうでしょう。
しかし、問題なのは「測定時間の長短」ではなくて、「測定環境の変動」なのだというのを
忘れない様にした方が良いと思います。
測定環境が安定しない場合は、変動が短期のものならば
BGの測定であれ、目当ての検体の測定であっても、
テレミノMCAでは、これを回避する方法があります。
==============
AutoSaveをONにして、例えば1時間毎に記録し、そして、「新規測定」にチェックを入れて、
1時間ごとのスペクトルを記録し、測定が終わった後で、Browse機能や
スペクトルを画像ビューワーでパラパラ動画の様にみたりして、記録したスペクトルを比較します。
その結果、明らかに何か変動しているものは、別のフォルダーに移動して保管しておきます。
その後で、Browse機能を開き、Ref1,2,3のどれかを選び、
AutoSaveで記録したフォルダーを指定して「更新」ボタンを押して最初のスペクトル表示します。
そうしたら、一番下の「表示法」のところで「総計」にチェックを入れて右向きの三角のボタンを
押すか、インデックスの数値ボックスで「上矢印」キーを使って、一つ一つスペクトルを読み込むと、
それぞれのスペクトルを順番に足し合わせた合計のスペクトルが表示されます。
これを「現行スペクトル」に「逆コピー」して、結果を保存したり、そこからBGにコピーして利用すれば、
「測定環境の変動があった部分」を取り除いた結果を利用できるわけです。
===========
現在作業中のバージョンでは、これを現行スペクトルで直接行ったり、
結果の保存やコピーも記憶スペクトル同士で自由に出来るので、簡単になります。
もちろん、ベクモニや他のソフトであっても、4時間毎、12時間毎などの測定を行って、
その結果の中から問題のないものだけを選んで足し合わせて合計のスペクトルを得るのは、
CSVにエキスポートしてエクセルとか使うと出来ますし、スクリプト言語でも行えます。
また、変動したスペクトル、というのは、それ自体変動の理由を探るのに
変動していない部分を総計してBGを作って比較すると、時として
興味深い発見があるので、測定環境の安定の為にも役立ったりします。
結局、「問題は何か」というのを色々な点から推測して、対処法を考えれば、
勘違いから間違った結論を導き出したり、その結果として測定方法に
必要のない制限をつける必要もなかったりする、ということです。
そして、特に感度があまり高くない測定器を使用している場合、
測定時間の長さは、測定の精度にもろに影響するので、
勘違いから測定時間を制限してしまうと、結果の信頼性を
低くしてしまうことになりますし、場合によっては、
「スペクトルは、理想的に成長すると丸く滑らかになる」
という「現実」を学ぶのが遅れて、他の勘違いに繋がることもあるでしょう。
また、「測定環境の安定」という点では、温度管理、磁気対策、遮蔽の強化、
換気(これは、あまり換気しない方が安定するのかもしれません)、
測定場所の選定(そういう選択が出来るのなら、低い階よりも、高い階
の方が安定しているかも。また、部屋の中心の方が壁や特に窓の近くよりも
安定している可能性がある。)など、出来る範囲で工夫すれば良いのでしょう。
そして、測定環境の周辺での汚染物質の取り扱いにも十分注意したり、
マリネリや遮蔽に汚染が付着したり残ってしまわないようにしないと
特に「微妙な汚染」の測定の際に、信頼性が著しく低下してしまう可能性があります。
なので、安全性の点からも、測定の信頼性の点からも、検体や、
汚染物質の取り扱いに十分注意をした方が良いでしょうし、汚染を移動したり
拡散させたり、あるいは気化したり粉塵などの形態で空中に出てしまうような
行為は出来るだけしない方が良いでしょうし、濃縮など作業でどうしても必要なら、
手袋やマスクをしたり、近隣の人や動物や環境に影響が出ない方法を
考えた方が良いと思います。
Date: 2014/04/17 05:35(51) --- Name: nkom
お願い:
どなたか、Cs134の単一線源のスペクトルデータ(画像でなく)をお持ちの方、あるいは、
ダウンロードできるスペクトルデータのアドレスをご存知の方がいらっしゃいましたら
ご連絡頂けないでしょうか?
BGも含まれているか、BG差分になっていると、理想的です。
現在、SpecSimに入れるデータを改造作業と平行してやっていますが、
Cs134については、Cs134とCs137の両方を含む土壌のスペクトルから、
Cs137の単一線源のスペクトルを差し引いて作ろうと思っていますが
K40やウラン系も含まれていたり、予想より大変でした。
もちろん、Cs134のスペクトルの画像はありますので、最悪それを
スペクトルデータに復元することも出来るのですが、対数表示だと
それも結構厄介だったりするので、もしもデータあると助かります。
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/cs134.pdf
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/cs134.pdf
Date: 2014/04/16 15:51(39) --- Name: nkom
現在、SpecSim機能と、ピーク情報機能のテスト中です。
EMF211のデータを読み込んで、生スペクトル(薄い緑)、BG(赤)、BG差分(濃い緑)を表示し、
SpecSimでK40やセシウムなどを混ぜて、ピークやコンプトン散乱の適合性を見たり、
ピーク情報画面の結果と比較したりしながら、バグを取ったり、使い勝手の整備をしています。
スペクトル画面では、キーボードでも、結構色々な操作が出来るようにしました。
例えば、スペクトル画面でRのキーを押すと、Ref画面が出てきて、そこで記憶させた
スペクトルのフィルターや色、線グラフと棒や点グラフの切り替えが出来ますが、
そこでも左右の矢印キーでRef番号を選んで、スペースキーで表示と非表示の切り替え、
「D」を押すと、詳細画面、「O(オー)」を押すと色指定画面、「F」でフィルターの切り替え、
「G」で線や棒、点グラフの切り替えが出来ますし、「L」でライブラリーの読み込み、
「S」でライブラリーの書き込みが出来ます。で、エスケープでスペクトル画面に戻ったり、
エンターキーで、マーカー情報やピーク情報を現在選ばれているRefスペクトルについて
表示するようになります。
ピーク情報が出ている時は、左右の矢印キーで、エネルギー位置の移動はこれまで通り。
「I」を押すと、ピーク情報の窓が出てきて、「F」を押すと、この小窓がピークの右上に出るか、
スペクトル画面の右上に出るかの切り替え、「A」でピークやFWHMの自動推定のON/OFF、
そして、上下の矢印で、ベースラインの上下が出来ますし、スペースキーを押すと、ピークの頂点を
スペクトルの線に合わせます。
さらに、「F」キーを押すと、FWHMの手動設定の数値ボックスに移動し、
「H」で、ピークの高さ、「B」でベースライン、「E」でエネルギー位置、
「V」で、簡易定量推定用の基準値の入力になります。
数値ボックスからスペクトル画面に戻るには、エスケープかエンターキーを使います。
そして、ピークの高さや幅や位置を変更すると、それに伴って、
理想的な釣鐘状の面積や実測値、そして、以前設定した基準値に基づく値などが
表示されますし、その表示結果はテキストボックスに出るので、他のソフトなどに
簡単にコピペ出来ます。(現在は、まだ日本語化してませんが)
これが、その例:
660.7 keV Filtered & BGsub
Peak: 169 cts 0.0235 cps
Base: 5 cts 0.000694 cps
Height: 164 cts 0.0228 cps
Net Area: 3826 cts 0.531 cps
Net Real: 5022 cts 0.698 cps
Grs.Area: 4106 cts 0.57 cps
Grs.Real: 5302 cts 0.736 cps
BG Area: 280 cts 0.0389 cps
Width: 56 chs 109.6 keV 3s
Net Value: 0.532 Real: 0.68
FWHM: 6.51% 43.0 keV
と、こんな感じで結構進化して、バグも減ってきたので、一部の方には
既にテストして頂いています。
後、幾つかの点が出来たら、色々なデータと一緒にテスト版を公開して、
その後は、のんびり修正や追加、ドキュメント類の整備とかをやろうと思っています。
Date: 2014/04/11 04:52(52) --- Name: nkom
1.5インチNaIもセールで7万8千円。1.5インチだと、食品用にはちょっと小さいかもしれないですが。
http://www.envsafe.jp/product/01/PRS-01.html
在庫を抱えている代理店もあり、政府やマスコミなどの「安全、安心」大宣伝で売れ行きも
落ちているのかもしれません。
私は、去年欲しい物で買えるものは全て買ってお金ももうないので、特に興味はありませんが、
これから購入しようという方には、あるいは買い時になってきているのかもしれません。
(この先、もし健康被害などが増えたり表面化すると、スペクトル測定の需要も一気に増えて
またまた便乗値上げの嵐になる可能性もありますし。)
それでも、新品で1インチ以下の場合、アルマジロがまだまだ色々な面で有利ですし、
その倍の結晶の大きさがあるチャッピーデジタルは、筐体が非常に小さいので
何かを巻きつけたり、何かに食い込ませて測ったりするのにもよいかと思います。
2インチ以上だと、FUIジャパンのセットや、GS1100−Proや、テレミノPMTアダプターと
適当な検出器の組み合わせ(ただし分圧抵抗が合計100Mオームくらい必要)などが
買いやすいかと思います。
後は、程度のよい中古があると良いのですが、買う時は安くても保守は
高額だったりするので、注意が必要です。
Date: 2014/04/11 04:35(10) --- Name: nkom
AT1320のセール 80万円(福島の場合。運送料込み)! 説明書を含まず?!
https://twitter.com/zamasokutei/status/454445247779467264/photo/1
Date: 2014/04/10 08:33(16) --- Name: nkom
修正、追加箇所とバグのリストを延々と潰しています。
懸案事項が徐々に解決されて、記憶させたものや、読み込んだスペクトルに対しても、
画面をクリックしてチャンネル情報やピーク情報が出てくるようになりましたが、
まだバグがあって、cps表示だとうまく行ってなかったり、ご覧の様に計算上の値と
実際にデータ(Real)に開きがあり過ぎたりしているので、そのデバッグをこれからするところです。
また、定点モニタリングをしている方からデータを送っていただいたので、早速読み込んで、
30分毎の差分データに変換して見たところ、私のデータや黒月様のものでは見られなかった
大きな変動があり(全体のcpsでも10%以上)、さらに、Bi214やPb214のピークも
うっすらながら見えたので、やはり測定環境によっては、ウラン系(ラドン娘)のピークが
見えるのだというのが確認できました。
スーパーラジダスによるモニタリングでも、大きな変動は記録されていましたが、
いまいちピークの(私の個人的な)確証が得られませんでしたが、今回のデータで
かなりすっきりしました。
おそらく、私の測定環境も、黒月様のところも、地上から離れているために、
この様な変動が見えないのではないか、と、今のところ思っています。
また、スペクトルを比較すると、私の家ではK40とそのコンプトン散乱が
3倍程度有り、このデータでは、逆にウラン系(Bi214など)が通常から目立ちます。
なので、コンクリート製の建物など、K40が多くて、それで隠されてしまっている
面もあるかもしれません。
まだまだ、詳しく見ていませんが、後で、私のデータや黒月様のデータ、そしてPow2p様のものや、
気象状況や地磁気の変化などと付きあわせて検討しようと思っています。
こちらのデータも、公開しても良いとおっしゃってくださったので、他のデータと同様、
パッケージ化する予定です。
Date: 2014/04/08 15:19(02) --- Name: nkom
非電化工房のSPECTRA(Csk-2i,3i)のファイルも読めるようになりました。
ただ、現在のデジタルMCA−1301を使用するものとファイルの形式が同じかどうか
わからないので、修正が必要になるかもしれません。
また、SPViewerでダウンロードするスペクトルファイルは、基本的にUTF−8の文字コードに
変換されているのですが、通常出力されるのはShift−JISだろうと思うので、
そのどちらでも自動的に判別して読み込めるようにしました。
これは、EMF211やAT1320Aの場合でも同様です。
更には、ファイル形式の指定とか気にする必要はなく、単に読み込みたいファイルを指定して
ロードすると、テレミノMCAがファイルの中身を見て、どの機種の形式か、どの文字コードか
自動的に判断して読み込んでくれるので楽です。
青の点々で出ているのが、Csk−2iのスペクトルです。緑は、遮蔽の中の汚染土壌の測定。
ピンクと茶色は、ベクモニのサンプルファイルからのものです。
Date: 2014/04/08 04:59(39) --- Name: nkom
AT1320Aのデータも読めるようになりました。ただ、AT機の場合、校正データが
各チャンネルごとの、テレミノMCAと同じ様なやり方(表記は違いますが)なので、
その場合の扱いを考えています。基本的には、生で読み込んで、後は、A,B,Cの
三つを調整すれば、大体合うのですが、せっかく既に校正してあるデータなので、
スペクトルと一緒に、チャンネル毎のエネルギーも保存して、それを利用しようかと
思っています。
テレミノMCA自体も、リニアライザーを利用すると、そういうチャンネル毎の
エネルギーデータを作っているので、仕組みとしては、既に似たようなものがあり、
それを流用すると、2次式(又は1次式)で校正を扱う方式と、エネルギー曲線で
やる方式の両方を混ぜこぜで使えるし、内部的には既にそうなっているので。
まあ、まだ、他の細部の事柄と同じく、まだ思案中ですし、今回のスナップショットは、
出来るだけ早く出して皆様にもテストして頂きたいので、それに入れるかどうかも分かりませんが。
Date: 2014/04/08 03:33(12) --- Name: nkom
EMF211のスペクトルも読み込めるようにしました。
こういうデータで、色々な表示形式や、計算などの確認をします。
定量的なデータも付いているし、ピーク情報などもあって、それらと
付きあわせて比較検討できるので、とても助かります。
スペクトルは、みかげ様のSPViewerのサイトから落としてきたProchil様提供のデータ。
データの形式はちょっと違いますが、読み取る時にやることはほとんど同じなので、
ベクモニのXMLを読むよりは少し簡単でした。
これから、ベクモニデータもそうですが、BG差分の部分や、その表示、
そして横軸や縦軸の情報などについてバグを取ったり調整しながら、
周辺機能の連携とかの改良を続けます。
遮蔽の中では、Am241。
スペクトルの形がちょっとアレですが、Am241の低い方の山がくっきり。
校正も、下駄を調整して、尻尾を伸ばしたら、まあまあ合いました。
こちらは、おまけで、Eu152のスペクトルと生データ。
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/CsI_63mm_2-2014_04_04_14_51_57.spe
http://pico.dreamhosters.com/img/V60/CsI_63mm_2-2014_04_04_14_51_57.txt
この様なサンプルスペクトルが一緒に付いてくると、どこかで火災報知機のAm241が落ちていたり、
Pu241の成れの果てが見つかったりした時にも、どんなピークが出るのか比較しやすいでしょう。
ただ、遮蔽や線源の線量や、測定器の前に置くか横に置くかとか、そしてもちろん測定器の
種類などなどによって、見え方は凄く変わったりするのは、言うまでもありません。
Date: 2014/04/07 11:07(07) --- Name: nkom
SpecSim用のデータに使えるスペクトルが、ベクモニの方にもあるので、
ベクモニのXMLデータファイルも読み込めるようにしました。
これは、FUIジャパンのデジタルMCA1301と3インチNaI検出器で以前に測定した
日本とソ連の汚染土壌、ウラン原石、トリウムマントルのスペクトルです。
10までなら、複数スペクトルを一挙に読み込めます。
その際、選択ダイアログが出てくるので、好きなものだけ読み込むことも出来ます。
BGデータも一緒に読み込みます。
これで、ベクモニスペクトルデータ資源も有効に利用して、テレミノMCAを通して
Spe形式に変換してIdentify.exeやKspectやMaestroなどにも読み込めるでしょうし、
BG差分を見たい時にも、テレミノMCAで見られます。
テレミノMCAのデータファイルも、BGデータを含めることにしました。
そうしておけば、BGのデータが紛失してしまったりする心配もなくなり、
データの交換をする際にも面倒が減るでしょうから。
こっちは、SpecSimを含め出せるスペクトルをスムージングと生の両方で
全部出してみて、どれくらい重たくなるかをテストしているものです。
以前の描画形式だと相当重かったのですが、描画速度を7以上にしなければ問題ないようです。
(逆に言うと、描画速度が7以上の場合、あんまり沢山スペクトルを出すと画面サイズの
変更やズームなどの際に遅れが出ることがある、ということでもありますが。)