Pico Tech - PicoBBS


Date: 2014/06/08 15:19(02)  ---  Name: nkom


線量が雨や雪やその他の要因でどう動くのか?とか、自然な現象と異常な変動をどう見分けるか?については、このページに詳しくまとめました。
http://pico.dreamhosters.com/ReadingGammaRadiationDoseRate.html


こういうのを見ると、どうしてそうなるのか、私にはわからない動きをしている例も
ちらほらあります。
http://new.atmc.jp/prefs.cgi?d=month&mode=
http://new.atmc.jp/prefs.cgi?d=week&mode=

ここ一ヶ月の東海地方の線量ですが、徐々に増加中。
「土壌の乾燥が進んでいるから」ということで良いのか、いまいち自信がありません。


うちのGM管で測定している線量も5月から増加したのですが、
もしかすると、それも、雪が解け、近辺の土の雪解け水も蒸発して土壌が乾燥してきたから、
ということでよいのかもしれませんが。



また、神奈川県では、川崎の千鳥と浮島と思われる地点が、やっぱり変です。

http://new.atmc.jp/prefs.cgi?pref=14&mode=

測定器に問題があるにしては、普段は安定しているようですし、
何でこうなるのか、気になります。

追加:

これらの二つの測定地点で見られる放射線量の異常な動きについてのページは、 少し情報を追加して更新しました。
http://pico.dreamhosters.com/KawasakiKanagawaCase201406.html




Date: 2014/06/08 13:23(54)  ---  Name: nkom


風が吹いても空気中放射能濃度が下がらないどころか、上がる場合もある例:

無風状態では地面付近に固まって停滞している(と思われる)ラドンやその娘核種が
風が吹くと、攪拌されたり、吹き飛ばされることにより、空気中放射能濃度が下がる
場合が多い様です。

ところが、測定地点が海に近い場合、海からのラドン供給は地面からのものに
比べると少ないので、海からの風(下の例の場合だと北西の風)で空気中放射能濃度は減少し、
内陸からの風だと、ある程度の風速までは濃度が下がらなかったり、
逆に上昇することもあるようです。



風向きの影響は、(降水時の変化などに比べ)ガンマ線量に対しては、
そんなに大きな影響は見られないようですが、
「線量の推移を見る場合」に、風向や風速も、土壌の水分や降水量と供に考慮すると
どんな原因で変化が起きているのか推測しやすいと思います。

このリンクから行ける「各県それぞれのサイト」には、降水量か感雨があるので、
線量のグラフだけで降水量すらないサイトで疑問に思った時は、大変参考になります。
http://www.nsr.go.jp/jimusho/

でも、雨も降っていないのに、変化があった場合、それがどんな理由で起こったのか
考える場合、地面などからのラドンの放出量のことや、その子孫の核種が
拡散されずに地表近くに留まる可能性があることなどを踏まえ、風向と風速も
チェックしないと、わけがわからなくなったりするかもしれません。


降水量や風向、風速のチェック:
現在のデータ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/index.html
過去のデータ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

=====


線量の変化を考えてみた例:

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/
毎日の降水量
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2014&month=06&day=05&view=g_

多摩地区の5月31日、6月1日、6月2日の午前中の小山は、風もあまりなく、
大気も安定していてラドン濃度が夜半から朝にかけて高まる現象が3日程
続いた為ではないかと思います。

そして、6月5日の午後から雨になり、ウラン系が降下して線量が上がりますが、
江戸川では、線量があんまり上がらないどころか下がっていますが、
これは汚染の酷い場所では、この程度の雨によるウラン系の効果は
目立たなくなってしまうことに加え、水による地表や汚染の付着した面の遮蔽効果で
線量が下がっているのではないかと思います。

また、もしかすると、測定器付近に付着していた汚染物質が雨風で多少落ちた、
という可能性もあるかもしれません。

汚染が比較的少ない地点でも、雨の後で線量が下がっていますが、
こちらは、土壌の水分が増えたことによりラドンの供給が減った為でしょう。


======

なんだか、まだよく分からない例:

川崎区、千鳥の6月7日夜の急激、かつ大幅な上昇が、なんなのか良く分かりません。


また、それよりも小さな変化ですが、川崎区浮島の6月4日の増加が分かりません。


夜に保守なんてやるのかわかりませんが、一応防災Nネットで
施設の保守の計画とかも一応見てみました。でも、測定器の校正とか、
そういう予定は無かった様です。
http://www.nsr.go.jp/jimusho/kawasaki/news.html
http://www.nsr.go.jp/jimusho/

風向や風速も一応見てみましたが、手がかりになるようなデータは
ありませんでした。


Date: 2014/06/08 10:51(59)  ---  Name: nkom


セイフキャストのマップデータが更新されてるみたいです。
特に目新しいことは無いかもしれないですが、結構詳しいです。
ズームアウトすると北米(特に西側)や他の場所のデータもちらほらあります。
ヨセミテの線量が高いのは、ウラン系なのか、トリウム系なのか、両方なのか、
それとも他のりゆうなのか?とか、ちょっと気になります。
http://safecast.org/tilemap/

また、今まで気付かなかったのですが、画面の左下のデータの選択を変えると、
北米の1980年頃のデータもあって興味深いです。

他の地図もあります。
http://safecast.org/


Date: 2014/06/08 10:40(57)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

あ、すみません。機器のリンクは、私が興味を持ったものですので、Prochil様に人柱要請を
するつもりはありません。
測量用GPSにはかなわなくても、GPSはスマホやカーナビや色々なものに
需要があるので、安いGPSや内臓GPSの精度が、じわじわと向上してくれるのを期待しています。
(実際に使ってみてどうなのかわかりませんが、メーカーのカタログ値を見ている限りだと、
そういう傾向はあるように思えますし)


ビデオは、Prochil様の機器の問題ではなくて、やはり、うちのPCのコーデックか、
VLCのせいだったと思います。

YouTubeのものは、少しだけカクカクしていましたが、全然問題ないですし、
測定している場所の様子や、ホットスポットで線量が上がり、
スペクトルにもリアルタイムで変化が出るのが見えて
臨場感もありますし、どういう所でどんな線量やスペクトルが出る、という、
サーベイをなさっている方の「経験値(知)」の様なものの
幾分かでも、吸収しやすくなる様な気がします。ありがとうございます。

現地でリアルタイムで状況が分かると、必要なら作戦を変更して
もっと細かく測ったり、サンプルを採取したり、などという判断も直ぐに出来ますし、
しかもその様子の記録を残せるのは強いと思いました。



Date: 2014/06/08 06:43(24)  ---  Name: prochil_chiba

100万台の測量用GPSならセンチオーダの精度であるのは既知ですし、1万円台のGPSは似たり寄ったりなのでこれ以上の散財は...。現在使用している747proは「大飛しない、ロストしてからのリカバリが早い」などの理由で使っています。(車載測定ならほぼ無修正でマップ化可能)ただしタブレットPC内蔵チップよりはマシという程度です。

ビデオは撮り直してみました。外部カメラを使うのは簡単ですが、HSFの画面をマトモに撮るのは難しいので画面をキャプチャーしていますが、CPUがAtomでは解像度を落としてもこの程度です。
http://youtu.be/ux0QCA03MMA


Date: 2014/06/08 02:55(52)  ---  Name: nkom


福井県のモニタリングポストのデータが非常に分かり易いです。
また、ガンマ線の線量しかない時に、その解釈を試みる場合の勉強になります。
http://www.houshasen.tsuruga.fukui.jp/monitoring/index.php

原発銀座だけあって、数あるモニタリングポストのうち、
浦底局、立石局、白木局、白木峠局、丹生局、竹波局、日角浜局、宮留局、小黒飯局、音海局、神野浦局では、
線量(ガンマ線量)に加え、ダストモニターによる空中放射能濃度(ベータ線粒子)の表示もあり、
風速データと降水+感雨のデータと合わせると、ガンマ線量の増減が、どんな理由で起こっているのか
ある程度推測出来るようになります。(10分値だと、せっかくの空気中放射能濃度が出ないので、
サブ画面の下で、4時間値などを選ぶと良いでしょう)

空気中放射能濃度については、ここに説明があります。
http://www.houshasen.tsuruga.fukui.jp/pages/noudo.html

===========

下のグラフを見ると、おおよそ、無風か微風(細い紫の線が風速)で空気中放射濃度
(ベータ線粒子の量、ラドン子孫濃度、濃い紫)が上昇し、風が吹くと低下するのが、見て取れます。

また、ある程度の雨が降ると(水色の棒グラフ)、ガンマ線の線量(緑の線)に尖った山が出来るのもわかります。
(4時間値や1日値で見た場合)

更に、5月21日には沢山雨が降って(水色の棒グラフ)、その後はおそらく地面が湿った為に、
土壌からのラドンの放出が抑えられ、無風や微風でも濃度(濃い紫)が上がらなかったものと思われます。

そして、6月1日にかけては、地面も乾いたのか、無風や微風が続いたのも手伝い、ベータ粒子濃度は、
10Bq/m3程度まで上昇し、おそらく乾いた地面からの大きなラドン放出量を反映して
ガンマ線量も僅かながら徐々に増加していったと思われます。



この様な事例に慣れると、よくある「ガンマ線量の増減だけ」を観察しても、
急激な上昇と減少の山は、恐らく降水によるもので、穏やかな線量の変化は、
地面の湿り気などによる地面からのラドン放出量の増減によって
起こっている可能性があるのだろう、などとが、推測できるようになるかと思います。

もちろん、この例は、ラドンの土壌からの放出と降水に伴う降下のみに
着目したもので、地殻変動によるラドンや他の核種の放出の可能性や、
汚染地域では雨や雪による遮蔽効果による線量の変化の可能性など、
他の核種や他の原因の可能性についても
考えてみる必要があるのは、言うまでもありません。

==================

また、1時間値で、別のMP(モニタリングポスト)を見てみると、
風速がおおよそ2m/s以上でベータ線粒子濃度が下がり、
地面が乾燥していたりしてラドンの放出量が多い時に無風になると
ベータ線粒子(空気中放射能濃度)が上がるだけでなく、
ガンマ線量も上昇して、小山を作る場合もあることが見て取れます。
(6月の2日、7日、8日)

http://www.houshasen.tsuruga.fukui.jp/monitoring/post_graph.php?areaID=10&postID=10100002

もちろん、こういうデータに加え、ガンマ線スペクトルも見られたら、
もう少し分かり易くなるでしょうし、異常な増加なのか、自然と思われる増加なのか、
もっと推測し易くなるので、全国のMPで、ガンマ線量と降水だけでなく、
風速と、そしてそういう設備があるのなら空気中放射能濃度(ベータやアルファ線粒子)と
ガンマ線スペクトルも公開してくれると、ウソ臭い「リスコミ(という名の安全信仰」なんかより
よっぽど安心できると私は思います。


もっと言うと、こういう情報などが出てこないと、たとえ、今のところは
止まっている(筈の)原発から遠くに居ても、私はあんまり安心出来ません。


===========

この規制庁のサイトを経由すると、同じ形式で全国のモニタリングデータが見られます。
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php

複数の局を表示することが出来るの点は良いのですが、そうすると降水量が消えたり、
降水量の色が薄かったり、本来なら降水量のデータがあるMPでも
それが見られなかったりするので、下の県で作っているサイトへのリンクの方が個人的には好きです。

http://www.nsr.go.jp/jimusho/

こちらの情報は、各県がそれぞれ違った業者を使って違う形式でやっているらしく、
少し不便ですし、県によっては、情報が少なかったり使いづらいものもあります。
ただ、それでさえも、アメリカやカナダよりも、数段よく出来ています。


こういうのもあります。(降水量なし)
http://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/

==============


2,3度、検索したりして、アメリカやカナダのモニタリングポストの情報などを
調べようとしましたが、EPA(アメリカの環境保護局)のサイトや、
そこからデータを引っ張ってきていると思われるサイトがありますが、
EPAのRadNet自体が使いづらい上、降水量や感雨を一緒に表示することさえ出来ません。

http://www.enviroreporter.com/radnet-air-monitoring/
http://www.enviroreporter.com/radnet-air-monitoring/maine
http://www.epa.gov/radnet/radnet-data/index.html

ネバダの原爆実験場周辺には、こういうものがありますが、他の地域には無いみたいです。
http://cemp.dri.edu/cemp/
http://cemp.dri.edu/cgi-bin/cemp_stations.pl?stn=milu&prod=1
http://cemp.dri.edu/cgi-bin/cemp_stations.pl?prod=7&stn=alam

また、アメリカやカナダの原発のモニタリングポストは、日本の様にデータが
公開されていないようです。

他は、ちょっと、時代遅れの感じがするこの様なサイトしかありません。
http://ec2.netc.com/
http://radiationnetwork.com/
http://www.blackcatsystems.com/RadMap/?locale=usa

カナダに至っては、そういうものさえほとんど無いようです・・・
こんな情報不足の状態で、原発の事故でも起こったら、どうなるのでしょう?
北米だって、シミュレーションによると、結構Cs137が沈着しているのに。

http://cerea.enpc.fr/en/fukushima.html



現在のものでも、日本は全国各地の線量や降水の情報が見られるだけでも
「モニタリングに関しては」マシな方なのかもしれませんが、
ガンマ線スペクトルに加え、ベータやアルファやラドン濃度や中性子モニターとかも、
恥ずかしがらずにもっとどんどん出せば、「安全」が確認しやすくなって、
今より安心できる人も増えるのではないかと思います。



追加:

フランスだと、きっちり統一されたサイトがあるので、アメリカと、
そして特にカナダの隠蔽体質が酷いのかも。
http://www.mesure-radioactivite.fr/public/s-carte.html



Date: 2014/06/07 08:21(24)  ---  Name: nkom


ウラン系(ラドンの子孫)の存在とは関係なく、宇宙線の電子線が(降水時の)
雲底高度の低い入道雲の中の電界で加速されることによって制動X線を出し、
その結果として線量が上がることがある、というスライドがありました。
http://indico.ihep.ac.cn/getFile.py/access?contribId=328&sessionId=53&resId=0&materialId=slides&confId=1628

スペクトルを見ると、確かにPb214やBi214に相当するピークらしきものはありません。
また、雨水を測ってもBGと同じだったそうです。

北極圏や高緯度での観測なので、宇宙線が少ない緯度でも同じ様なことが
観測されるのかわかりませんが、線量が上昇した場合に、降水中のウラン系など
という可能性に加え、こういう事例も頭の片隅において置いた方が良いのかもしれません。

==========

アメリカの西海岸で、車のエアフィルターを使ったエアサンプリングなどの調査:

こちらは、既に一部発表されていたものですが、福島第一の事故以前のデータや
その後の推移などをCs137,134,I131,Te132,といった核汚染物質、
そしてBe7やPb210の「自然核種」について見易い図があります。

Web(HTML)版
http://file.scirp.org/Html/5-6702195_43366.htm
PDF版
http://www.scirp.org/journal/PaperDownload.aspx?paperID=43366
ePub版
http://www.scirp.org/journal/PaperDownload.aspx?paperID=43366&Type=ePUB

2011-03-23のスペクトル




比較の為のチェルノブイリの時の図もありますが、いずれの場合でも、Te132とI131がCs134や137と
一緒に出ているので、原発の近くでも、数千キロ以上離れた地点であっても、ガンマ線スペクトルで
事故などを検出しようとする場合、これらの核種を見張っているとよいのでしょう。


逆に言うと、福島の原発周辺のモニタリングポストのスペクトルからすると、
地震から半日後の2011年3月12日の朝4時ころには、Te132などの放出が
確認出来てた筈ですから、その時点で(1号機の)燃料が溶け始めているのが
東電には明らかだったでしょうし、もっと広範囲での警戒態勢(出来るだけ
外に出ないようにする、とか、特に雨や雪に当たらないようにする、などなど)が
発令されていたら、初期被曝が更に少なくて済んだ様に思います。




Date: 2014/06/07 07:35(21)  ---  Name: nkom


みん様へ

私は、「線量だけ」の測定だと、どういうスペクトルでその線量になっているのか?というのが
かなり気になってしまうので、サーベイの要所要所で土壌などのサンプルのスペクトルがあると、
なんだか「安心」します。

また、スペクトルの画像だけでなく、SPViewerでデータもダウンロードしたりできるし、
本当に至れり尽くせりで感謝しています。ありがとうございます。



Date: 2014/06/07 05:56(13)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

>tkimura6502さんのツイにありましたがLEAが似た形状の「おうちモニタリングポスト」を開発していたような気が...。

あれも、例の良くあるケースを使っていたようですが、どうなったのやら。



GPSは、GPSとGlonassを両方同時に追尾するものとか、
カーナビ同様ジャイロと加速度センサーを内蔵したものとかも
あるみたいですが、実際どれくらい精度が上がったりするのかわかりません。


GPS+GLONASS+みちびき 9,980円 (税込 10,778 円) 送料別
http://item.rakuten.co.jp/gps/rhlx-mtk-usb/
http://www.ebay.ca/itm/Holux-M-215plus-GPS-and-Glonass-USB-Receiver-66-channels-165dBm-/141126794792


こういうのもありますが。
http://www.ebay.ca/itm/Canmore-GT-730F-G-GPS-Glonass-USB-Receiver-Connect-up-to-24-more-satellites-/141202613201



GPS+ジャイロ+Gセンサー 56,800円 (税込 61,344 円) 送料込 
これは、ちょっと高いし、GPS自体の精度は、上のものより落ちるけど、
都会や谷間や急な方向転換には強そう。
http://item.rakuten.co.jp/gps/664060/


GPSロガー+ジャイロ+Gセンサー $399 USD
これは、ジャイロもついていますが、位置補正を自動でやってくれるわけでは無い様です。値段も安くは無いですが、
単体でロガーとして機能するし、10年保証!
GPS自体の精度は1.8mと主張しています。(ドイツ製らしいので、中華製品ほどスペックの水増しはないかも)
http://www.ebay.com/itm/5in1-GPS-Logger-incl-Gyro-Tilt-Compass-Accelerometer-Mega-Accessory-/331209214661
http://www.aaronia.com/Datasheets/Spectrum_Analyzer/Aaronia-Multi-Data-GPS-Logger.pdf
ftp://spectran-developer.net/doc/GPS-Logger-Programming-Guide-20131017.pdf



ちょっと面白そうな「ちょっとすごいろがー」 21000円 GPSロガー+ジャイロ+Gセンサー
オープンソース(ファームウエア、アプリなど)。 
GLONASSは受信出来ないけど、SBAS(みちびきとか?)は追尾?
完成度から言うと、10年保証のドイツ製の上の機械の方が高いかと思いますが。
http://ina111.saleshop.jp/items/440739
http://www.ina111.org/archives/855
http://www.ina111.org/archives/815
使っているのは、前世代のNEO−6
http://www.u-blox.com/ja/gps-modules/pvt-modules/previous-generations/neo-6-family.html
色々な細かなデータが見られる評価用ソフトもある。
http://www.u-blox.com/ja/evaluation-tools-a-software/u-center/u-center.html



ちなみに、HSFの動画は、Windiwsメディアプレイヤーでは見られましたが、
VLCだと両方とも最初の画面で凍り付いて、後は音だけになりました。
(私のノートパソコンのコーデックでも悪いのか、原因は不明)



Date: 2014/06/06 06:38(10)  ---  Name: donbemin

過分なお言葉を頂き恐縮です。参考にして頂けただけでも測った甲斐が有ると言うものです。
GW期間に集めたサンプルもやっと片が付いてちょっとペースが落ちるとは思いますが、今後もよろしくお願いします。
今回西日本を測ってみて言われる程線量は高く無いし、天然核種の強烈なピークが立つ訳でも無いのを自分で確認出来たのは収穫でした。


Date: 2014/06/06 06:30(00)  ---  Name: donbemin

test


Date: 2014/06/06 04:58(54)  ---  Name: prochil_chiba

ご紹介ありがとうございます。

〉アルマジロ1インチ版より少し小さい結晶。38万円)の検出器を使う
tkimura6502さんのツイにありましたがLEAが似た形状の「おうちモニタリングポスト」を開発していたような気が...。

〉ポリマス関連で、新しい測定器が出る
「他人の芝生」は青く見えるのでチョッカイを出したいのでしょう。
確かHSFが使用している浜ホトのCsIモジュールはサンプル価格が37万?だったと思いますが、インサイダーではないので仕切りがいくらか知りません。、PC、ソフト開発費、校正、さらにポニー工業の営業経費ものせて60万円で収まるなら大変素晴らしいと思います。(たぶんマリアテレザのような方たちが慈善事業でなさるのでしょう)

〉それに、「使える」GPSの受信機
ご明察の通りです。現状のコンシューマー用GPSの精度では「誰でも簡単に」とはとても言えません。
目標物に沿って等歩幅で歩き、目印になる箇所で手動でPOIを記録して後から修正しないとマトモなマップになりません。(測量用のGPSだと装置単体で100万オーダーですし)

AtomSpectraはおっしゃるように今となっては「虎の子」なのでとても野外サーベイに持ち出す気になれません。


Date: 2014/06/03 11:19(08)  ---  Name: nkom


測定関連では、Prochil_chiba様やみん様など、
サーベイをしている方の活躍が印象的です。
http://pico.dreamhosters.com/SurveyLinks.html

みん様の日本海側や北海道のデータは、いつもながら
走行データに加えて、各地の土壌などのサンプルの
スペクトルや現場の写真から、関東や東北と比べて
情報が少ない地域の様子が伺えて大変参考になりました。
また、最近の筑波山のけっこう高い汚染の状況や、
川俣や日光の様子など、個人的にも思い出のある地域や
関東平野を囲む山の状態なども興味深かったです。
http://twilog.org/donbemin


Prochi_chiba様も、とても活発なサーベイや測定に加え、
データの表示方法の工夫もなされていてるので、
自分では測定器を持っていなかったり、測定しにいく時間がない方なども、
公開されているデータを色々な方法で表示してみたり、
それを公開してくれる方が少しでも増えると良いのですが。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/


今後、「微妙な汚染の地域」では、単純に「線量だけ」見ていると、
自然核種の影響なのか、セシウムなどの汚染なのか、よく分からなくなってくる地域も
増えるかと思われるので、やはりスペクトルの取れる測定器で測って、
そのデータを保存したり公開したりする人が増えると、細かな状況の把握や、
除染が有効な場合に必要な場所を特定するのにも役立つでしょう。


ポリマス関連で、新しい測定器が出る、とか、HSFは高すぎる、とか、
そういう話もあるようですが、現状では、PM1406(CsIで直径1インチの結晶。
アルマジロ1インチ版より少し小さい結晶。38万円)の検出器を使う、
という選択肢もあるんじゃないかと思います。
http://www.taroumaru.jp/main/pm1406
http://www.mikage.to/radiation/polimaster_pm1406.html

ただ、それに、「使える」GPSの受信機と、まずまずのPCを組み合わせると、
お値段は高くなりますし、メーカーが想定している主な用途とは少し違いので、
屋外での各種のノイズや衝撃に強いのかどうかを調べる必要が
あるかとおもいます。(たろうまるさんなり、代理店やポリマスターの日本支社に
問い合わせれば、購入前のそういうテストに協力してもらえるかもしれませんし)

その点に問題がないのなら、大変小さいし、
恐らくPM1703様に私が書いたPythonの通信ライブラリーで
データを直接取り込んで、後は、どうにでもあるんじゃないかと思いますし、
アルマジロがもう少しタフになるまでは、「小型」で価格もまあまあ
手の届く範囲の選択肢なのではないかと思います。

個人的には、アルマジロやチャッピーデジタルをもっと屋外に連れ出して、
問題があるのなら、大久様や、FUIジャパン様と相談して、
それぞれもっとタフになってくれたらと思います。



もちろん、日本にサポート体制の無い製品でもよくて、
本当に汚染の少ない地域を対象にするなら、
ロシアン(AtomSpectra,SovtubeDetector)も十分使えると思いますが、
CsI2.5インチはもう出てこない様なので、現在買えるのは、
NaIの30mmX70mmのものが10万円ちょっとします。
http://www.sovtube.com/en/dosimeters/823--gamma-scintillation-detector.html

このページには書いてないですが、確か磁気シールドも最初から
ついていた筈。(ただし、購入する方は、確認した方が良いでしょう)
結晶は、NaIの1.5インチと同じくらいの体積。

結晶の形は、一見食品検査に流用するにはあまり向かないようにも
思えますが、縦長の結晶は、定量の精度のこだわらずに、
検出の為の効率だけを考える場合、巻きつけたりして測るのには
向いているのではないかと、思います。



Date: 2014/06/03 05:58(07)  ---  Name: nkom


私は、放射性物質の健康への影響については、あんまり勉強していなくて、
よく分かりません。

でも、少し勉強して思ったのは、物理的、化学的に分かっていることだけでなく、
他の影響も考えた方が良いのではないか?ということです。

というのは、例えば、歯が折れた、とか、骨折が増えた、というような話を見かけますが、
それらは、ストロンチウム90の影響じゃないのか?と思われている場合が多いようです。
(本当に増えているのか、というのも調べてみないと分かりませんが)


でも、もしかしたら、単純にどんな「電離放射線」でも、
線香花火の様に、エネルギーの大きな放射線が散乱したりして
より多くの、エネルギーの低い放射線に枝分かれしていく様な、
そういう「相互作用」を繰り返していくうちに、周辺の様々な物質の
イオン的な繋がりやらバランスやらを乱していって、結果として
「骨の新陳代謝」を乱したり、ホルモンバランスを乱して
数々の微妙で統計化しにくい影響を引き起こしたり、
神経や伝達物質などの働きを乱したり、細胞の膜とか繊維とか、
そういうものを乱したり、まだ我々が考えもしなかった様な悪さを
している場合さえもあるのではないか?という気がします。



そもそも、電子って何なのか、私は良く分かっていませんし、
科学者の方も「本当にはっきりと」分かっているのか疑問なのですが、
放射線は、ぶつかった物質の電子を吹っ飛ばしたり、電子の軌道を変えてしまったりして、
その結果として色々なエネルギーのバランスが崩され、
それが元の鞘や別のバランスに落ち着こうとしたりして、
さらなる変化があったりするのでしょう。

だったら、「DNAがうんたらかんたら」という話だけではなく、
もっと根本的かつ広範囲に、生き物の細胞を構成する
物質やそれらの関係を色々と乱している可能性があるのではないかと思うのです。



なので、それが今の段階で「科学的」、「統計的」に説明/証明できるかどうか
ということに捉われると、気付かなかったり、分からなくなることもあるでしょうし、
「DNAだけ」「ガンマ線だけ」「癌だけ」などなど、目立つものだけに
気を取られて、安全だ、危険だ、とか思い込まずに考えた方が良いように思いました。




Date: 2014/06/03 05:20(49)  ---  Name: nkom


ラドンやBGモニタリング、そして測定環境の安定などについて:
2週間くらい前に、ラドン関連の資料などを読み漁った結果、
ラドン濃度をガンマ線検出器で測定した場合と、アルファ線を利用した機器で
はかった場合には、多少の違い(時間差)などが出る場合もあるようです。

また、ラドン濃度の変化にには、季節による違いがあり、
朝夕の大気の状態の変化による違いがあったり、
雨や雪などでの違いがあったりするので、それらを
考えないと、細かなことは分からないと思いました。

また、地震の前後でも、場合によっては変化しますし、
地中の状態が変化するときや、大気の安定や風、
そして、降水時の上昇については、大陸(中国とか)からの
気団があると上昇が激しくなるようです。

つまり、環境放射線の上下も、そうしたことも考えないと、
なんだかわけの分からない事態があったりするようなので、
結構厄介だと思いました。

ただ、十分な遮蔽がある場合、その中の測定に影響を与えるような
大きな変化は、それほど頻繁にあるわけではない様に思います。
大きな変化の原因としては、「降水時にウラン系が上空の気団に多く
含まれている場合」というのが、一番顕著な様で、その場合は、
論文とかでは「大陸由来の気団」とされています。

そんな訳で、BGモニタリングをして、原発由来の変化を監視しようと
思う場合は、降水量(または、単に降水の有無)も一緒に見たり、
風向風速(無風や微風が続くと、大気中の「放射線濃度」が上昇し
風が吹くと低下する場合がある)も監視したりしないと、
「どんな理由で変化したのか?」が分からなくて困ると思いました。



降水が無いのに、変化が見られた例:
これは、福島の原発周辺のモニタリングポストの中で、南の方にあって
比較的線量が低い為に降水などによる変化が見易い二つ沼の5月2日から一ヶ月の変化です。


ご覧の様に、降水が無いのに変化する場合があり、最近では5月の26日に少し
上昇したことが分かります。
(同じ様な増加が、周辺の2,3のモニタリングポストでも見られました)

降水でもないのに、なんでこんな変化をしたのか?というのは、私にはまだ分かりません。
過去の事例で、見たことがあるのは、原発事故を起こした大地震の後で、
幾つかのMPにおいて、降水に関係ない増加がありましたし、
この場合は、Pb214とBi214の山もスペクトルで確認できました。



うちの測定環境は、幸いかなり安定していますが、
1.5インチのNaIや2.5インチのCsI検出器と、そしてガイガー管を使った
モニタリングも2年目になっていますが、ガイガー管を使ったモニタリングでは、
冬場は線量が低くて、夏に高くなる様です。

冬場は、0.52マイクロシーベルトくらいの表示なのですが、
5月の半ばくらいからこれが0.6マイクロシーベルトくらいに上昇しています。
そして、去年の場合だと、10月くらいから、また0.52マイクロシーベルトくらいに
戻っていました。

ところが、1.5インチや2.5インチの検出器では、そのような変化が
全くありません。
例えば、2.5インチCsI検出器では、設定にもよりますが189cps前後ですが、
+−で1cpsか多くて2cpsの変化に留まり、季節的な増減は全く見られませんでた。

可能性としては、GM管で捉えている変化が、CsIやNaIの検出器では
効率のひくい部分の為、効率の高い(エネルギーが400KeV以下の部分)によって
見えなくなっている、といった可能性が考えられますので、
今後は、スペクトルの成分を分けてデータを取ったりして、
高い方や低い方だけに現われる変化などを調べる予定です。



Date: 2014/05/14 06:05(58)  ---  Name: nkom


ラドン関連(ウラン系の測定や影響)について調べたら、今まで気がつかなかった
論文とかから少し分かってきたので、そういう資料をラドンのページに追加しました。
http://pico.dreamhosters.com/RadonDetection.html

環境放射能(背景、BG)モニタリングでは、ラドン濃度の変動に伴い、
ウラン系のビスマス214、鉛214の増加が見られたりしますが、
これには、色々な要因がありそう:
* 屋内の建材と換気の影響
* 大気の安定層の形成に伴うラドンの地表付近での増加 => 夕方から朝に増加
* 大陸からの気団による影響 => 夏から秋口に増加
* 地殻変動に伴う変化 => 地震の数ヶ月前から減少したり、直前に増加したりする
* 洞窟内などでは外との空気密度の差が影響 => 沖縄の洞窟では、夏に増加
* 降水に伴う増加
* ラドン濃度は地表から10m離れるだけでも、接地逆転層がある場合、多少減る。
  なので、うちでラドン濃度の変動があまり見られないのも、川風で大気の滞留が
  少なく、河の近くの数十メートルの崖の上に建物があり、地上十数階で約30メートルの
  高さなうえ、コンクリートの建物の室内で換気も限られている為かも。


また、アルファ線を利用したラドン観測と、ガンマ線量や
ガンマ線スペクトルは、大体連動しているみたいですが、
いつも一致するとは限らないので、測定方法による違いも
考える必要があるかも。

さらに、屋内の観測では、エアコンとか回すと、ウラン系核種が
壁とかに吸着する割合が高まり、測定方法によっては、
測定値に影響が出る場合があるらしい。

海からのラドンの放出は、地表からに比べると小さいらしく、
あんまり考えないでも良さそう。

作業の合間に色々と読んだだけなので、勘違いしている部分も
あるかもしれないですが、少し疑問が解消しました。

後は、雨による線量増加が、どんな風に起きているのか、という点や、
原発や核実験の影響があるのかないのか、などが知りたいです。


Date: 2014/05/13 20:43(20)  ---  Name: nkom


東電などは、相当に危険でないなら「避難」なんて言い出さないと思うので、
3月11日の21時23分に、「3km圏の避難」を言い出した時点で、
原発の建屋とかでは、放射能漏れが発生していたのではないか?という気がします。
http://www.aesj.or.jp/11fall-symp/presentations/20110919tominaga.pdf

で、12日の朝4時くらいからの大量放出があったので「10km圏の避難」になって、
その後爆発しちゃったので、遅まきながら「20km圏の避難」にした、と、そんな感じなのかも。

また、福島第2も3月12日の朝7時45分に「3km圏の避難」を出しているので、
もしかしたら第2でも放射能漏れなどがあったのかも、と、思ってしまう。


ここにも、色々な資料があります。
http://www.aesj.or.jp/


原子力学会さんの事故調報告
http://www.aesj.or.jp/jikocho/jikochohokoku20140308.pdf

「事故の直接要因
1.不十分であった津波対策
2.不十分であった過酷事故対策
3.不十分だった緊急時対策,事故後対策および種々の緩和・回復策
事故の背後要因
1.専門家の自らの役割に関する認識の不足
2.事業者の安全意識と安全に関する取組みの不足
3.規制当局の安全に対する意識の不足
4.国際的な取組みや共同作業から謙虚に学ぼうとする取組みの不足
5.安全を確保するための人材および組織運営基盤の不足」

こういうことを書いておきながら、どうして九州の原発の再稼動などに反対しないのだろうか?
直接原因も背後要因も、ほとんどみんな変わってないどころか、
事故前よりも酷くなっている様に思います。



「C小中高校における原子力・放射線教育
人材の継続的な育成の観点から若い世代の原子力への関心を高めることが求められる。そのため、放射線教育を充実させることは急務である。原子力関係者は、小中高教員への原子力・放射線についての研修に協力するとともに、原子力への興味を高めるための情報発信をしていかなければならない。」

事故を逆に利用して、子供に「安全、安心洗脳」でも施そうとしているのでしょう。



「倫理」委員会というものもあります。
http://www.aesj.or.jp/ethics/

どれだけ本気なのか、わかりませんが、「意見表明」とかもやってた様ですが、
東電などに対して、2011年の事故の対応についての意見は何も見当たりません。
http://www.aesj.or.jp/ethics/03_/03_051_/


この組織の人たちは、「金太郎飴」みたい。
言うことも使う資料も同じ。ガンの危険しか言わないし、出来るだけ避難させないで、
避難してしまった場合は連れ戻したいのが良く分かる。
http://www.aesj.or.jp/symposium/20130120fukushima/yokoyama.pdf
http://www.aesj.or.jp/symposium/20130120fukushima/sakai.pdf
http://www.aesj.or.jp/symposium/20130120fukushima/oba.pdf

今後、不測の事態や廃炉作業などに伴い、どういう放射性物質がどれくらいダダ漏れするのか
わからない状況なのに、安心しろと言うのは、無理なんじゃないかと、私は思います。

しかも、モニタリングポストの現在のスペクトルとか、そういう簡単な情報すら公開しないし、
事故当時の事例からも、おいそれとは逃げられないのが明らかで、
福島県などの県も国も東電も、住民や村などに必要な情報を流さないのも分かってしまっている。
そんな場所に安心して住めるのか?

原発からは遠く遠くに引っ越したい人たちには、独身者もサラリーマンも農家も事業主なども
きちんとサポートして必要な援助も行い、どうしても被曝しながら生活したい人たちにも、
必要な情報や機材を含めた援助をする、とか、「両方」を考えるのなら分かりますが、
とにかく「帰還」させよう、「引越しさせまい」という意図が見え見えです。



Date: 2014/05/13 19:35(13)  ---  Name: nkom


鼻血についての、「普通」の会話。
https://twitter.com/sonntag_F/status/465836178885718016



Date: 2014/05/13 18:58(00)  ---  Name: nkom


「ある地点の降下物だけ」を取り上げて比べると、ソ連の事故よりも1桁から2桁多い量が降った様です。
ただし、核実験とソ連の事故当時のデータは、東京の高円寺のもので、福島の事故のデータは
東海村なので、全部「東京の降下物」ではない点に注意する必要があります。


http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Review-2011-035.pdf

この文章には、大人と1歳児の被曝量の予想とか、他にも色々なデータがあります。
核種ごとに、粒子状(パーティクル)のものと揮発性のものの両方のデータがあったりして、詳しいです。


「3 月15 日〜4 月15 日の1 ヶ月間の降下量は、Cs-137 について、1986 年5 月のチェルノブイリ事故
後と比較して約120 倍、1963 年6 月の東京都高円寺(旧気象研究所)での大気圏内核実験フォール
アウト時と比較して約30 倍であった。
核燃料サイクル工学研究所で屋外に居たと仮定して吸入摂取に係る内部被ばくに係る線量を試算し
た結果、暫定値として、成人及び小児の実効線量はそれぞれ約0.6 mSv, 約0.9 mSv、甲状腺の等価線
量はそれぞれ約8 mSv, 約20 mSv と見積もられた。」
とのことです。


Date: 2014/05/13 18:37(52)  ---  Name: nkom

最近の降下物関連の資料を探して、このページにいったら、変な文書が沢山!
http://www.pref.fukushima.lg.jp/

私の場合、こんな文書より、モニタリングポストのスペクトルなどをさっさと公開してくれた方が安心できます。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010d/20140512.html

ふくしま食の安全・安心推進懇談会委員公募のお知らせ
ふくしまから はじめよう。若い力による風評対策提案事業について
「ふくしま食の安全・安心に関する基本方針」及び「ふくしま食の安全・安心対策プログラム」
などなど、「安全、安心神話」作戦が盛り沢山。


肝心の降下物測定は、2013年の夏のデータを見ると、雨が降って線量が大幅に増加した例は
少ない様に思います。
それどころか、やっぱり雨が降っても、線量が下がる例の方が多い。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/42282.pdf

また、雨が降って線量が上昇する傾向があるモニタリングポストと、ほとんど上昇しない
モニタリングポストがある様に思えます。
そして、やっぱり一番南の二ツ沼と山田岡のモニタリングポストで、降水時の上昇が
一番目立つようです。

これは、原発から遠い為、汚染が少ないので降水による遮蔽効果からくる
線量の減少よりも、ウラン系などの増加により線量の上昇が勝っているから
なんじゃないかと思っています。

二ツ沼の線量は200nGy程度ですが、大熊町南台では15000nGyもあり、
二ツ沼での降水での増加分が、多い時でも30から40nGy程度ですので
大熊町南台では、グラフの細かいギザギザにすらならないレベルですから。

浪江町の幾世橋では、通常が300nGyくらいなので、降水時のスパイクが
見えています。


Date: 2014/05/13 17:55(09)  ---  Name: nkom


3 月28 日と29 日にかけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf

これを見ると、10Km圏の避難勧告は、12日の朝5時44分に出ていて、
15時36分に1号機が吹っ飛ぶ前の話ですので、
原発周辺のモニタリングポストなどでも観測できるくらいの
大きな放射能漏れが朝の4時くらいにあったことを受けての
事だったのかなあ?と思います。

また、3月12日の12時には、1号機の爆発の後よりも
大きな線量が出ている点も興味深いです。
(爆発の直後には、大きな線量の増加が無い点もそうですが)

当時は、地震の直ぐ後で、道路も通れないところもあったでしょうし、
ガソリンも不足していたり、地震や津波関連の捜索や救助もあり、
初期被曝を避ける為に避難するのは困難だったでしょうし、
原発の近く(100kmとか150km以内)に住むのは、
やっぱりリスクが大きいと思いました。

ただ、汚染は風でどこまでも、どんどん飛ぶので、
たとえ離れていても、うかうかしてられないですが。


同様に、毒性の高い物質を扱っているコンビナートなどについても、
どこに何があって、どんな観測体勢があるのか?とか、
考えた方が良いのだろうと思います。

私は、子供の時、東京ガスの巨大な丸いガスタンクを見て、
あれが爆発したらどうなるのか?とか、思って怖かったです。



Date: 2014/05/13 06:22(38)  ---  Name: nkom



降水で減少


降水で増加






5月10日の降水では増加。以前の降水では減少





現在の状況:
http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/dynamic/C0024-PC.html

こんな感じで、事故を起こした原発の周辺の地域だけを見ても、
このように結構違うので、どうしてなんだろうなあ?と考えてしまうわけです。

たとえば、中国由来の「何か」による現象だったら、こんなに狭い範囲で、
これだけの違いが出るのかどうか、疑問です。

また、やっぱりスペクトルも見てみないと、雨に紛れて「東電が何かやってる可能性」
とかも、少しは考えてしまいます。



Date: 2014/05/13 03:48(25)  ---  Name: nkom


降水とウラン系の増加の関連について、色々と見てきましたが、
雨が降っても必ず増加するわけではなく、福島の原発周辺の
モニタリングポストなどでは、逆に雨で線量が一時的に下がる方が
多い様に思えます。

なので、雨でウラン系の増加が見られた場合、その気団やら
降水やら雲のタイプなどに着目して、増加しない降水の場合と
比較したりすれば、ラドンガスなり他の要因の発生源が
もっと詳しく推測できるのではないか、とか、思っていますが
雨水や雪にビスマス214や鉛214がどのように捕縛されるのか?とか
捕縛される高度にどのように移動するのか?とか、
疑問が沢山あります。

また、中国で沢山燃やされているらしい、ウラン系を含んだ石炭の煤塵とか、
海の中のU238から出る分とか、事故や垂れ流しに由来するかもしれない分、
などなど、「地中のウラン238からのラドンガス」以外のものが
どれくらい影響しているのか、いないのか?とか、
Be7の疑問と同様、しつこく(時々ですが)考えたりしています。



Date: 2014/05/13 03:06(05)  ---  Name: nkom


PM1406のCsI結晶は、1インチの円柱の様です。
https://www.jrias.or.jp/products/pdf/kensakiki20140404.pdf

今まで、ポリマスターに問い合わせても教えてくれないし、カタログの感度から8ccくらいと
予想していたら、全然違いました。

なので、PM1406のページや、測定器選びのページなどに追加や訂正をしました。
http://pico.dreamhosters.com/PolimasterPm1406.html
http://pico.dreamhosters.com/DetectorSelection.html

PM1406は、1インチといっても円柱なので、1インチ角のアルマジロの方が2倍くらいの容積があります。


PM1406の良い点は:

* 厚さ5センチと2センチの二つの遮蔽を選べる。(5センチの遮蔽は、15万円くらい割高ですが・・・)
  遮蔽は、塗装もされているし、分割式で小型。移動測定にも便利でよく出来ている様に思います。

* ソフトは、PM1406用の、初心者に優しい形のものと、PM1703MO−1A/Bなど用で
  詳しい核種分析と、定量推定にも使えるIdentify.exeの両方が使える。

* エネルギーの低い方まで、まあまあ良く見える。
  検出器部分は、遮蔽から取り出して、サーベイとかにも使えるかも。

* 面倒見の良い代理店が詳しい日本語情報を出しているし、サポート体制が良さそう。
  http://www.taroumaru.jp/main/pm1406
  なんか、若干値段が前より高くなっているかも。特に遮蔽の厚い方は、40万円台だった様に思いますが、
  鉛の価格上昇とかの影響なのだろうか?

* マリネリも3個付属。


お金のある方は、こういうのを買えば、とっても手軽。
IFKR−ZIPも、PM1406と同様に小型な点は良いですが、値段が4倍くらいなので、
どちらかと言うとお金持ち向きかも。

小型でなくても良いから、もっと感度が欲しいなら、AT1320Aが安売りしてましたが、
まだやっているかも。
  AT1320のセール 80万円(福島の場合。運送料込み)! 説明書を含まず?!
  https://twitter.com/zamasokutei/status/454445247779467264/photo/1


アルマジロ+鉛ブロック遮蔽なら、機材の部分はPM1406の半値以下で済みますが、
その分、遮蔽もマリネリなども、自分で工夫する必要があります。

ただ、マリネリの自作は、簡単ですし、遮蔽も、積み木とあんまり変わらないので、
特に難しくはないです。
遮蔽も、あんまりスカスカだと問題ですが、隙間とかが多少あっても、そんなに気にする必要はないと思います。



Date: 2014/05/12 13:35(24)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

>個人的にフィールドモニタリングで一番怖いのはサチって青天井(上限が分からない)になる事だと思います。PC接続の機器だと肝心なときに電源の問題が大きいですし、最後に持って逃げるのはSIM-05(SBM20 2発入ガイガー)かな、と。

私は、そういう「可能性」がある場所に、「近づく」のすら怖いです。

万が一、世界中がそうなってしまったりしたら、
私の場合は、PM1703MO−1Aとパンケーキのセットが最終兵器かも。
PM1703は単三のエネループ1本で何週間も動き続けるし、スペクトルも見られれば、
小型のガイガー管も入っていて、高線量にも対応しているので。

しかし、やっぱりそういう状況にはなって欲しくないですね。



>アルマジロだと「1Bqを目指す」方が多いのは予想外でした。むしろコンパクトでPC(Theremino)と繋いでスペクトルが見れるのですから環境試料をどんどん測定すればよいと思うのですが...。

まあ、色々な挑戦をするのは、良いと思うのですが、
「山が見えます」というのと、「おおよその量の推測が出来ます」、
そして、「(適切な)定量が出来ます」という風な3段階に分けてみた場合、
最後の「定量」になると面倒なこと(必要な機材や知識や経験など)が
「飛躍的に増える」というのが、分かりにくいのかも。


逆に、最初の二つは、「結構簡単」でとっつき易いと思うので、そこから
取り組むのが私のお勧めなのですが。


(以下はProchil様へのコメント、質問ではありませんが)
3ccのType−2でも、物凄い汚染があれば、山は直ぐ分かるし、遮蔽の外でさえ見えたりする。
http://twitter.com/higanokenji/status/465482362772389888

それが、身に付ける「作業着」だと、冗談でなく、怖いですが。
http://twitter.com/higanokenji/status/465479051239366656

洗ってもあんまり落ちなかったりするのは、学者さんも実験してみて、論文だかスライドを
見たことがあります。
http://twitter.com/higanokenji/status/465484552639508480

多分、フルフェイスマスクで、タイベックも着て、使ったら廃棄物として処理するべきなのだろうと思う。
「普通の職場」「安全な職場」とは、到底言えないと思います。


人間が、放射能まみれの環境で働く場合、事業者に対し、十分な装備を提供することを
義務付ける法律って無いのでしょうか?

これとか、特定業種の「事業所」に限って適用されるのかな?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%8C%BA%E5%9F%9F

弁護士や法律に詳しい人は、こういう方向からも、被曝の軽減を測ったり、
法律が無いなら法制化するとか、自治体の条例でやってしまうとか、
まだ、開拓されてない方法はあるんじゃないかという気がします。



Date: 2014/05/08 16:44(55)  ---  Name: prochil_chiba

そういう意味ではサーベイヤーや個人測定者は被曝したり吸い込んだりする機会が多いので要注意で、「自分(家族)を守る」と言って住環境を汚染させたら本末転倒ですから。
https://twitter.com/higanokenji/status/464294852662808576


Date: 2014/05/08 03:28(16)  ---  Name: prochil_chiba

HSFの「色分け」は現時点の線量率から
0.05以下:自然放射能レベルに近い、または原発事故の影響は比較的軽微
0.05-0.1以下:明瞭に影響が見て取れるレベル
0.1-0.2以下:強い影響を受けたと思われるレベル
0.2-0.3以以下:甚大な影響を受けたと思われるレベル
とザックリクラス分けしました。HSFだと0.01μSv/h刻みで色を変えられますが、細かくし過ぎるとかえって視覚性が悪くなるので痛し痒しです。(そういう意味では3Dグラフの視覚性は飛び抜けていますが、使いこなしは難しそうです)

HSFのスペクトル表示は「オマケ」というか悪く言えば浜ホトのサンプルプログラムに毛が生えた程度で、使い勝手は良いとは言えません。もともとMCA部分は4096chと無駄に細かいので「10chの移動平均かつ片対数表示」の方が視覚性は上がると思います。

個人的にフィールドモニタリングで一番怖いのはサチって青天井(上限が分からない)になる事だと思います。PC接続の機器だと肝心なときに電源の問題が大きいですし、最後に持って逃げるのはSIM-05(SBM20 2発入ガイガー)かな、と。

アルマジロだと「1Bqを目指す」方が多いのは予想外でした。むしろコンパクトでPC(Theremino)と繋いでスペクトルが見れるのですから環境試料をどんどん測定すればよいと思うのですが...。
「定量」といいますが、数値を出して、では「1Bqの影響(危険度)は100Bqの100分の1か?」という話になるとその先は途方も無い断絶がありますね。

「この土壌試料は1000Bq/kg」と言っても、土壌を5cm採取して乾燥、粉砕、良く混合して作った「試料」の値で要は厳密にA-B比較を行う為の「お約束」であって「1000Bq/kgの土壌」が現実にあるわけではありません。表土1cmだけを削り取れば7〜8倍、更に粒子系の小さい土壌粒子だけを抽出すればさらに濃度はあがりますし。




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