テレミノMCA (ThereminoMCA)
テレミノMCA拡張実験版2013−9月バージョンを使い、薄い鉛の簡易遮蔽の中で、微量のウラン系を含む背景を検出し、分解能補償機能 で強調して核種マーカーを付けたスペクトル。
News 新着情報
ダウンロード、インストール、初期設定などの説明は、こちらをご覧下さい。 Theremino Mca How To Ja <= 手っ取り早く試したい方は、こちらへどうぞ
詳しくは、 日本語ページインデックス に色々まとめてあります。
細かな新着情報などは、掲示板をご覧下さい。
- 2015-03-21 (希望者にのみ配布中の)作業中のバージョンで追加、強化中の機能のリストのページを作って起きました。 Theremino Mca Changes V639
- 2014-11-06 下記のウソ情報を流して「奮闘」したり「おおざっぱ測定」をしている方たちが、「テレミノMCAの改良版」を配布しているようです。そのソフト自体には、問題はないかもしれませんが、やはり、そこで推奨されるかなり変な方法や考え方を真に受けると、基本的な事柄を取り違えてしまったりすることに繋がりますのでご注意ください。
- 2014-04-28 最近、「テレミノMCAのマニュアルが間違っている」、「このスライダーは、V6.2で追加された」などなど、(熱心さのあまり?)酷い勘違いに基づく間違った情報を拡散させている方がいらっしゃいまして、迷惑しております。また、参考にすると自他に被曝の危険がある行為や、スペクトル測定の理解を妨げる様な解説もあり、既に(恐らくそのせいで)幾つか初歩的なことに関しても誤解し始めた方も出ている状況ですので、ご注意ください。
- 2014-03-03 学習用動画リンクの中ほどに、テレミノMCAでの測定や、データの再生の様子などを収めた動画を追加しました。また、このページや、日本語ページインデックス、素人測定の難易度とお勧めのコース、テレミノMCAのスペクトル表示部分の色を変える方法 などのページを若干更新しました。また、Y氏から群馬、長野の様子のレポートを頂きましたので、「Y氏からの報告のページ」に追加しました。
- 2014-01-01 アルマジロの開発者の大久様が、掲示板に参加していただくことになり、大久様の投稿をまとめて読みやすくしたページを作りました。去年の暮れから進めていた、FUIジャパン製USBMCAをテレミノMCAで使う作業も進んで来て、掲示板に途中経過がありますので、ご覧下さい。
- 2013-12-16 アルマジロに、USBサウンドカードを内蔵したモデルと、2インチ角のモデルが登場。USBケーブル一本を繋げば良いので、手軽。今までのものを5千円でUSBコーデック付きにしてくれるそうです。 http://www.superoceanlight.com/index.html
- 2013-12-07 本家の方でV6.1が出てますが、まだ、最新のコードがマージされていませんので、このサイトのV6.2をご利用ください。また、2,3バグや改良すべき点が見つかったので、その作業やチャッピーデジタル、及びデジタルMCAへの対応をやっています。従って、最新版のスナップショットはこちらで配布して、時々本家から正式配布が行われる、という感じになるかもしれません。また、日本や他の国で、協力してくれる(かもしれない)人が、ちらほら出てきたので、その人達の作業状況と合わせて今後の展開が決まるかと、思われます。
http://pico.dreamhosters.com/soft/ThereminoMCA_V6.2.zip <== 最新版スナップショットの実行ファイルとドキュメント
http://pico.dreamhosters.com/soft/Theremino_MCA_V6.2_WithSources.zip <== 最新版スナップショットのソースファイル付き
- 2013-10-22 スペクトル測定などの情報交換用掲示板 を作りました。テレミノMCAの更新や使い方の情報なども、こちらに、まず書き込んだりしています。読むのは誰でも読めますが、投稿は、イタズラ防止の為、パスワードが必要です。ご希望の方は、私の方までメールでご連絡ください。 nkom あっと pico.dreamhosters.com
- 2013-10-08 9月版発表後、幾つか自分で不具合などを見つけ、他の方からも2,3報告があったり、テレミノ本家や各所からご要望を頂いたので、現在それらの対応中です。その一環として、テレミノMCAの分解能補償機能の簡単な紹介のページを作りました。 Resolution Compensation この機能に付いては、リビオさんが詳しいドキュメントを書いてくれて、「それも日本語訳して、英語の方もイタリア語からの機械翻訳を手直ししておいてね。」、とか言われているのですが、日本語はともかく、英語はネイティブな人に頼んだ方が良いと思うんですが。どこかに暇な英語人寝っ転がっていないでしょうか?そしたら、私が代わりに寝っ転がったり、今よりもっとサボったり遊んだり出来るんですが。しかも、拡張実験版を少し調整して、ほぼそのまま本家版のV6.0として出そう、という話になっていて、予定していたPM1703MO−1Aやチャッピーデジタル211への対応とか、核種判定支援機能などで、核種のマーカーに、分岐率の情報も「視覚的」に含める計画などが、あまり進んでいません。日本でも徐々に増えつつあるスペクトル測定人口のさらなる増加と、全世界的スペクトルモニタリングポスト網の設立なども妄想しつつ頑張っておりますが、何でも全部一人でやるわけには参りませんので、手を抜けるところは遠慮しないで手抜きしていこうと思いますので、ご了承ください。(「手抜き」は、「当社比」の話でございます。某国や某社基準の「手抜き」では、ありません。)
- 2013-09-28 お待たせしました。ようやく9月版が出来ました。
ベータ版ですので、不具合、ご要望などありましたらご連絡ください: nkom AT pico.dreamhosters.com
- 2013-09-11 「子どもを放射能からまもる会in千葉」のプロチル様が、テレミノMCAとアルマジロを組み合わせて使うための解説を書いてくださいました。http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-581.html ... http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-587.html 素晴らしい!大変ありがとうございます! 他にもとてもとても参考になる記事が沢山ありますので、ご覧下さい。 http://protectchildren311.blog.fc2.com/ ... http://twilog.org/prochil_chiba
また、先日の宇都宮泰様の講習会も大変盛況だったようで、テレミノMCAなどの実演もあったようです。 http://twilog.org/utsunomiaa_com ... http://www.utsunomia.com/y.utsunomia/japanese.html
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-584.html
http://ja2grc.blog3.fc2.com/blog-entry-2555.html
http://blogs.yahoo.co.jp/lg3d_lgscope/54451955.html
- 2013-09-02 アップデートに備え、プログラムのコーディングは一応終わって、デバッグとドキュメント整備に追われています。その一環として、日本語ドキュメントの入り口を作ったりしています。これは、これまで、色々な成り行きで進めてきて、雑多な情報が分散して、「分かりやすい」とは、言えない状況だったので、その改善などの為や新しいマニュアルの元になる(かもしれない)WEB版文書のインデックスなどの役割を兼ねるものです。 Japanese Documents また、更新履歴のページも作りました。 Theremino Mca Release History Ja
- 2013-08-29 スペクトルファイルの自動保存機能を使えば、csvの生成は、既に簡単に実行可能なのを思い出したので、そのやり方をPythonのコード例と一緒に、自動保存機能のヘルプページに入れておきました。こちらです=> Theremino Mca Autosave Help Ja 追加です: ちなみに、自動保存の間隔は最小が10秒になってましたが、どうしてももっと頻繁に自動保存したい場合は、設定ファイルのAutoSaveSecondsMinimumを10以下に変更すれば良い様にしておきました(次回のアップデート、又は希望者に配布中のアルファ版から)。この様な、一般には必要の無さそうな部分は、設定ファイルを直接変更して、色々と変えられる様にする予定です。既に、次回のアップデートの版では、表示する最大のエネルギー(V5.0では3.2MeV程度。次回のアップデートで4MeV程度まで引き上げ)とか、チャンネル総数(現在4Kチャンネル)などが変更可能になってます。こうしておくと、要望があった時に、一々プログラムを変更してコンパイルしなおさなくても、設定ファイルをちょっと書き換えるだけで済む場合も増え、私もユーザーも楽になるので。でも、こういう工夫をがんがん入れているので、次回のアップデートが少し遅れているわけです。それに、追加や変更があると、その分の英語と日本語のドキュメントもやらないとならないので、作業がどんどん増えます。単にサボってこんなことをして遊んでいるだけでは、ありません。これだって、ちゃんとソフトの動作の試験と、PMTの動作検証やアルファ線の検出などを一応兼ねてやっておりますので、ご理解頂けると幸いです。
- 2013-08-28 FUIJapan様とチャッピーデジタル211、及びデジタルMCA = MCA-13001をテレミノMCAと組み合わせて使えるようにする件について話がまとまりましたので、もうすぐ(と言いつつ、少々遅れてますが)出せるアップデートの後、こちらに取り掛かります。時間的には、2,3週間後の作業開始を予定しておりますが、出来ればそれより早く始めたいと思っています。なお、この件につきましては、柔軟に対応していただいたFUIJapan様に大変感謝しており。この場を借りて再度お礼申し上げます。 また、テレミノガイガーを改造するか、又は、テレミノガイガーのような機能をテレミノMCA内部に付けたり、プラグイン的な扱いをすることも予定しております。初期的には、テレミノガイガーを必要最小限だけ改造して、お望みの機能などを付け足すのが一番簡単なので、その線で進め、内部構造などが把握できた時点で、大改造や組み込み化をやりたいと思います。 希望のある方は、メールでお知らせください。(Twitter上でのお話も時々目にしているので、承知している部分もありますが、直接具体的な要望があった方が、ご希望にぴったりの作業が出来るかと思います。)
- 2013-08-26 テレミノMCAの日本語版マニュアルの監修をお願いしている宇都宮泰さまのセミナーが8月31日にあるそうです。ロシア製 Sovtube Detector CsL 2.5 インチやテレミノMCAの実演もあるかも。 http://utsunomiainfo.sblo.jp/article/73359694.html
- 2013-08-24 テレミノMCA、ベクモニ、そして Identify Exe 用の拡張核種データファイルを作りました。また、医療用核種データファイル、そして拡張版に医療用も含めたものもございます。ただし、データ量が多い為、注意して使う必要があるかもしれないので、日本語の説明は今のところ抜きで、詳しい人用、ということにしておきます。特に、ベクモニ用は、まだ、全くテストしていませんのでご了承ください。 これらのファイルや医療用核種の元データなどについては、こちらをご覧下さい。 Medical Isotopes また、テレミノMCAの作業も多少予定より遅れてますが、かなり進んでおります。出来たら、後一週間くらいで、次のアップデートをしたいと思っていますが、バグ取りやドキュメント整備、その他の状況次第ですので、もう少しお待ちください。待ちきれない方は、アルファ版を提供しますので、ご連絡ください。
- 2013-08-12 またまたテレミノMCAには、直接は関係無いのですが、アルマジロの製作者の大久さんによると、USB電源仕様のものが出来上がり、既に購入された方にも(ご希望の場合は)改造可能だそうです。詳しくはアルマジロのページをご覧下さい。 http://www.superoceanlight.com/index.html こうなったら、適当なUSBサウンドカードと組み合わせたり、電源とUSBサウンドカードが入ったアルマジロ、そして、チャッピーやImetryでも使えるアダプターがあるといいですね。テレミノPMTアダプターの場合は、アレッシオさんに全部セットで作って貰うと、USBサウンドカードを改造して、電源部分も入れた小型のUSBスティックが付いてきます。もちろん、USBコーデック、USB電源、そして、PMTアダプター、又は、検出器部分を全部一体化する、 Sovtube Detector のようなやり方もありますが、分かれているとその方が有利な点もあるので、一概には言えません。話は変わりますが、テレミノMCAの拡張作業も進んでおりまして、出来るだけ早く、残りの作業をして、次の実験版を公開したいと思っています。なお、作業中のアルファ、又はプレアルファでいいから、cps表示や、スライダーの細かな数値による制御などが既に動いているものを直ぐに使いたい方は、メールでお知らせください。 nkom あっと pico.dreamhosters.com
追加情報: たろうまるさんで、ポリマスター製品数種が特価販売中。リンクを貼ると、プレゼントが当たる、かもしれないキャンペーンも実施中だそうです。 PM1703MO−1Aが28万円(通常、30数万円)。ちなみに、PM1703MO−1Aは、私も持っているので、そのうちテレミノMCAでも使えるようにします。多分、PM1406もほぼ同じ方式なので、使えるようになるかも。 http://www.taroumaru.jp/present
- 2013-08-08 テレミノMCAには、直接は関係無いのですが、FUIJapanから、チャッピー検出器の大型(結晶はCsI2インチx1インチx1インチ)かつデジタルバージョンが出ました「チャッピーデジタル211」。アナログ音声出力も装備で、テレミノMCAやPRA、そして、AndroidやiPadなどでも使用可!デジタル出力用のソフトは、ベクモニFUIジャパン版が付いてくるそうです。 感度は、 約50,000cpm/μSv/h。検出器部分だけの大きさはチャッピーと同じなので、今までの遮蔽などの汗と苦労の資産がそのまま生かせる、とても親切な設計思想。(訂正:このデジタルMCAは、高電圧部分が無い為、他のプローブには使えないそうです)気になるお値段は、税込みで16万8千円だそうです。後、2インチのプローブや鉛の遮蔽用ブロックと組み合わせたセットも10万円くらいの値下げ!素晴らしい! テレミノMCAでも、こういう機器や、PM1703MO−1Aなどのような、USB通信方式にも出来たら対応したいと思っています。(PM1703とかは、既にPythonでコードを書いた事があるので、簡単に出来そう。チャッピーの場合も、通信方式とか教えていただけるのなら、多分そんなに難しくないだろうと思います。基本的に、デジタル式は、音声信号の処理の部分が既に終わっているので、単にチャンネルにデータを取り込むだけでよいので簡単。) https://twitter.com/FUIJapan ... http://twilog.org/FUIJapan
- 2013-08-07 テレミノMCAにも簡単な核種の判定支援機能が備わっています。まだ、その部分のドキュメントは日本語化していないのですが、主な機能の解説ページを作りましたので、ご覧下さい。 Tomys Isotope Identifier Help Ja
また、Livioさんが、テレミノ本家の方にこっちへのリンクを貼るとともに、「こっちの方がいいんじゃない?」と新しいテレミノのバナーを送って下さったので、早速付け替えてみました。
- 2013-07-31 最終的に、どんなソフトが欲しいのか?どうしてその様なものが欲しいのか?という点をまとめたページを作りました。 Theremino Mca To Do Ja
- 2013-07-29 実験版のソースについては、まだごちゃごちゃといじっている上、綺麗になっていなかったりしますし、ユーザーもそんなに多くないと思うので公開しておりませんが、自分でコンパイルしたり、さらなる改造をしたい方など、ご希望がありましたらアップロードいたしますのでお知らせ下さい。MSからダウンロード出来る無料(でも登録が必要)のVBExpress2008が必要です。(VSExpress2010でコンパイルしようと思ったら、プロジェクトのコンバートで躓きました。でも、もしかしたら、2010でも出来るのかもしれませんが、面倒なのでそれ以上試していません。)
- 2013-07-27 テレミノMCAとは、直接関係無いのですが、テレミノMCAの強化拡張計画の参考にしている Identify というスペクトル分析ソフトの紹介ページ を作ってみました。要は、テレミノMCAを使いやすくて、学習効果の高いソフトにしたいのです。それは、何より、私自身がそういうものが欲しいから、でもありますが、他の方もそういうソフトを使ってみれば面白くて、楽しく色々と分かってきて、スペクトル分析の「裾野」が広がれば、市民測定所のようなところでも人材の確保が容易になるし、観測結果も飛躍的に増えて食品にしろ、サーベイにしろ、他の分野にしろ、色々見えてくるのではないか、と、思うからです。そうは言ったものの、私は数学に弱いスクリプトプログラマーなので、実現するのは結構大変そう。
- 2013-07-25 初めてテレミノMCAを使う場合、特に、あまり技術的なことに詳しくない方を想定して、注意点などをまとめたページを作ってみました。 Theremino Mca How To Ja
- 2013-07-20 実験版の実行ファイルとライブラリ(CustomControlsLib.dll)だけダウンロード/コピーすれば、他のファイルは必要に応じてダウンロードしてくることが出来る機能を加えました。これで、解凍したり追加ファイルを入れたりしなくても、実効ファイルだけ適当なフォルダーに入れれば良いので簡単です。(ただし、ダウンロードの為のネット接続が必要)。また、スペクトル参照機能で、Browse Spectrumボタンを左クリックした場合、SPEファイル形式のデータを読み込めるようになりました。ただし、まだ、生データモードのみです。
- 2013-07-17 「楽々スペクトル参照機能」が出来ました! 下の「自動定期保存機能」などで保存した複数(そして大量)のスペクトルを手軽に見ることが出来ます。詳しくは、こちらの説明をご覧下さい。ダイアログの日本語表示には、日本語メニューファイルの差し替えが必要です。実験版では、単純にLanguage_JPN.txtというメニューファイルを削除すれば、プログラムがダウンロードするかどうかきいてきますので、了承すれば自動的に新しいものになります。手動入れ替えはこちらからどうぞ。
- 2013-07-16 自動定期保存機能の設定画面を日本語化しました。SPEファイル形式も出力できる様になりました。これで、SPViewerでも見られる。また、諸事情により、日本語メニューファイルの名前を変更し、ファイルがない場合は、ヘルプファイル同様、当サーバーから自動的にダウンロードすることも出来るようになりました。Livioさんと協議した結果、こちらで色々改造し、十分な期間テストをして、良いようなら正式版に組み込んでくれる、とのことです。それから、英語とイタリア語のメニューファイルに少し抜けている部分がある為、一度日本語に変えると、英語やイタリア語に変わらない、という不具合がありました。日本語のみでご利用頂く分には、問題がございませんが、英語やイタリア語もご利用の場合は、こちらからダウンロードして差し替えてるか、単に削除するか名前を変え、日本語メニュー同様、テレミノMCAが自動的にダウンロードするのに任せる方法もあります。 英語メニュー ... イタリア語メニュー (イタリア語メニューは、分解能補償の部分(とAutoSave)が英語表示です。後で、完全イタリア語版が出来たら差し替えます。)
- 2013-07-15 自動定期保存機能の拡張と細かな修正をしました。 まず、Helpボタンを付けて、ヘルプファイルを表示するようにしました。(日/英、二ヶ国語。その他の言語は、ファイルをWordPadで開いて翻訳すれば良いだけ。) ヘルプファイルは、無い場合は、プログラムがユーザー様にお伺いをたてて、当サイトから自動的にダウンロードできるようにもなっています。ちなみに、その内容は、こちらのページ: Theremino Mca Autosave Help Ja とだいたい同じです。ヘルプファイルは、ここから ダウンロードすることも出来ます。 また、Livioさんと話した結果、実験版のタイトルに「NKOM BETA」と表示し、同時に日付も出して、どの実験版を使っているのか、分かりやすくしました。 AutoSaveボタンを右クリックして、設定してください。
- 2013-07-14 自動的保存機能を拡張し、ダイアログから色々指定できる新しい実験版を作って見ました。 詳しい説明は、下のQ&Aのコーナーにありますので、ご覧下さい。(この実験版も、バックグラウンドの差分表示は新方式になっています。) これで、例えば連続して移動しながら、1分ごとのスペクトルを取る、とか、色々な使い方が出来ます。また、ファイルを保存した後で任意のコマンドを実行できるようになっているので、画像やスペクトルを自動的に加工したり、色々出来ます。
- 2013-07-12 スペクトルデータの自動定期保存機能を追加し、バックグラウンドとの差分表示を改良した実験版を作りました。詳しくは、このページの下の「良くある質問とか」のコーナーをご覧下さい。
- 2013-07-07 マニュアル翻訳の暫定版出来ました。 ご意見、ご注文、大歓迎! これから、日本のユーザーの皆様などに連絡して、ご意見を伺おうかと思っています。 また、日本語メニューファイルも幾つかの点を直しましたので、新しいものをお試しください。 日本語メニューファイル
使っていて、どうしてこの様なソフトになっているのか?とか、テレミノチームの考え方など、色々疑問に思ったりしたことが、マニュアルを訳したことにより、すでに説明されていたりして少し分かるようになって、大変参考になりました。基本的に、必要がなければあまりマニュアルを読まずにソフトを触ることが多い人間なので、頑張って翻訳したおかげで色々勉強になって良かったです。 ちなみに、この翻訳は、英語版マニュアルと、実際に使って分かったことを照らし合わせた上で、製作者(テレミノチームの皆さん)の伝えたいことができるだけそのまま伝わるようにしようとしたものです。日本のユーザーにとっては、ベクモニなどの「使い慣れたソフト」との比較や、日本的な発想に基づいた他の説明が必要かと思いましたが、ソフトに含まれるヘルプファイルとしては、(特に完全無償のオープンソースという形で有用なソフトを提供して下さっている)製作者の考えを尊重したものにする方が筋であろうかと思う為、私が個人的に付け加えて説明した方がよいと思うことなどは、このサイトで順次、便利な使い方の紹介などの形でしたいと思います。 また、テレミノチームの皆さんは、大変親切で気さくで、その上私どもの(無理な)要望などにも耳を傾けてくれるので、何かご希望があれば、直接、または、私のほうへご連絡ください。(私もイタリア語はわからんので英語でやり取りしていますし、皆さん英語はわかるようです)
連絡先: nkom アットマーク pico.dreamhosters.com
- 2013-06-21 新着情報: バージョン5がリリースされています。 http://www.theremino.com/en/downloads/radioactivity/
バージョン5.0では、パルス解析が向上し、パルス直前のリンギングノイズを小さなパルスと誤認したりすることがほぼ無くなりました。また、スペクトル表示の最大カウント数を制限する機能や、パルス表示画面での正規表示でない時のエネルギー表示、などなど、色々良くなっています。テレミノMCAは、インストール不要で、古いバージョンをそのまま残して、新しいものと平行して同時に使用したりすることも出来ますので、是非お試し下さい。なお、日本語メニューファイル は、同梱されておりませんが、日付が7月15日以降のものですと、無い場合にはサーバーから自動的にダウンロードするかどうか質問し、OKを出せば実行しますので面倒がありません。
Theremino MCA
ThereminoMCA (テレミノMCA) は、イタリアのテレミノチームの方たちによって作られた、完全にオープンソースで無料のガンマ線やX線のスペクトルを表示、解析するためのソフトです。PRA や ベクモニ と同様、音声入力を利用して、PCに内臓されたものか、外部のサウンドカードを利用して、スペクトルの取得、表示を行います。
既にPRA や ベクモニ をご利用の方も、併用してみて下さい。
テレミノグループのホームページはこちら。
http://www.theremino.com/en/
本家版ソフトなどの詳細、ダウンロードは、こちら。
http://www.theremino.com/en/downloads/radioactivity/
ちなみに、このページは、テレミノの日本語化に協力中の私が、個人的に作っているものです。申し訳ありませんが、公式ページではない点、情報に不備や誤りがあるかもしれない点、私の勝手な意見も入っている点にご留意ください。
このソフトを利用するのに必要なもの
このソフトを利用するには、テレミノPMTアダプターやGS1100Aのような、サウンドカードを利用してスペクトラムの収得をするような機器と、それに繋げて使うCsI,NaIなどの検出器、あるいは、チャッピー検出器やアルマジロ, Imetry Detector のような一体型検出器、そして、現地調査ではなく、簡易食品検査などには、鉛や鉄などを使用した遮蔽が必要です。
遮蔽は、外部の放射線を調べる分には必要ありませんが、食品などの微量の汚染を調べるには、絶対に欠かせません。特に東日本など、外部の汚染の高い地域では、5cmかそれ以上の遮蔽がないと、微量の汚染は背景の放射線に埋もれてしまって、分かりにくくなってしまうでしょう。
遮蔽は、検出器の感度や分解能/精度と同等かもしくはそれ以上に重要な要素なので、お金または時間をかけて十分なものを整えた方が良いと思います。
(内部被爆について言うなら、食品や水からの問題もありますが、呼吸からの問題があり得ると思うので、東日本にお住まいで特にご家族のある方は、移住を含めた対策を考えた方が良いのかもしれません。また、現在個人的に測定できる限界以下の汚染であっても、どのような影響があるのかについては定かではありませんし、ベータやアルファ線核種の問題、重金属毒性や複合汚染の問題などなどもあるかもしれませんので、注意が必要かと思います。)
遮蔽の重要さはしばしば忘れられがちですが、検出器の感度や分解能/精度が良いほど、短時間で結果がわかり、その分多くのもの(食品)などを調べることが出来るので、お金や暇さえあれば、より良い検出器を揃えるに越したことはありません。
2014年3月現在、アルマジロの1インチ版が、恐らく価格と感度/精度の点で一番お買い得かと思います。 (税金、送料込みで6万円くらい) http://www.superoceanlight.com/index.html
(稀に、Sovtubeの2インチ以上のものがebayで安く落とせる場合は、その方がさらにお買い得ですが、PMTの地磁気などによる影響、PMTの寿命やあったまるまでの準備時間の点を考えると、アルマジロやチャッピー検出器などの方がお気軽な面があります。ただし、単純な感度の点では、SovtubeのCsI2.5インチ=63ミリは、圧倒的に高い。)
それ以外では、オーストラリアのGS1100Proと2インチNaIの組み合わせのシステムが値段($1800)と性能の点で割安です。(旧モデルのGS1100などは、高圧電源があまり安定していないので、「Pro]の付いた方が良いでしょう)。
また、FUIジャパンの2インチ(または3インチ)のキット も、もうすぐテレミノMCAも対応しますし、ベクモニ有償版も付いてきますし、CsKのソフトも使えるので、お勧めです。
また、小型の検出器ならチャッピーデジタル(アルマジロの1インチ版の2倍の容積の結晶を利用)やアルマジロの2インチ版(作者の大久様に直接メールで問い合わせる必要あり)があります。
そして、ポリマスターのPM1406をPM1703MO-1A/B用のソフトと組み合わせて使う、等の選択肢があります。
価格的にも、一番感度の高いFui-Japanさんの特大3インチのシステムでも55万円くらい。2インチなら10万円の値引きで、MCAと合わせても30万円以下!鉛遮蔽とのセット販売などもあり、大変便利でお得です。一番簡単で手ごろで尚且つ保証などのしっかりしているPM1406でも36万円といったところで、手の届かない価格ではないでしょう。
特に、Sovtubeさんの物は、クリスタル、PMT(フォトマル、光電子管)、HV(高電圧発生回路)、アンプ、サウンドカードが全て一体に収めらていて、ありがちなサウンドカードや電源のノイズによる問題に悩まなくて良い上、時々オークションで安く買えるので、技術や暇の無い人にはお勧めです。私も自分用、知人用に幾つか買って試してみましたが、磁気シールドが弱い(と言うか全く無い)のか、縦置き、横置きなど向きや近くの磁石に影響される弱点以外は、良かったです。サウンドカードの設定(ウインドウズでのボリューム設定とか)と、テレミノMCAやベクモニでの設定は、それでも調整が必要です。
また、これらの機器やソフトでは、正確な汚染の度合いが「簡単に」分かるとは言い難い点にもご注意ください。何ベクレルあるか?というのは、定量の推定が出来るソフトを使用しても、かなり努力しないと分からなかったりします。(テレミノMCAは、現時点で定量推定機能はまだありませんが、ピークの高さでおおまかな量は分かります)ただ、明確なセシウムの山が見えた時点で、食品としては除外する、などの用途には十二分に役立つとは思いますが、使用法や注意事項、機器やソフトの目的や限界を間違えると、判断を誤る可能性があります。
他には、技術と時間があるなら、CsIやNaIの大きめの結晶とPMTをオークション等で買って、 Theremino Pmt Adapter (キット、完成品、オープンソースのデータから自作)や、GG2012 や GS1100Pro などと組み合わせると性能の良いものが価格的には割安で使えます。日本では、球露屋さんなどが色々販売しているようです。こんなのもあります。 小さめでいいなら、これも直ぐ使えそう。
また、秋月や他のお店で買えるCsIの結晶を使い、色々な半導体検出器と組み合わせて自作するのも、日本ではとても人気がのある製作法です。幾つかのサイトで詳細な製作例が発表されています。
測定器の選択等の為の情報は、 Detector Selection のページをご覧下さい。メーカー製品や自作情報も含め、リンクも豊富です。(私の偏見や無知などが含まれておりますので、ご自分でも考えたりしながらお決めになってください)
簡単な解説とか
このソフトは、イタリアでテルミンという電子楽器などの開発をしているテレミノグループの方たちが開発し、ソフト、ハードの両方において完全なオープンソースの形で公開されており、PRAよりも初期設定が簡単で初心者にも優しいと評判です。
私が改造する以前は、主にスペクトルの形状を見る為のソフトでしたが、目盛りに数値などを追加したり、cps表示モードを追加したりして、山の高さを既知の検体と比べて定量的な使い方をすることも出来るようになったり、自動的にスペクトルのデータや画像を一定間隔で保存する機能や、それを再生する機能、スペクトル画面の色の変更などなどの拡張を施しました。
また、保存/読み込み出来るファイルの形式も追加し、テレミノMCA純正の形式に加え、広く使われているSPE形式の読み書きと、IFKR−ZIPのテキスト形式の読み込みに対応しましたので、SPViewer や Identify Exe、Kspect などのソフトとの連携も可能です。
また、以前はGoogleの自動翻訳によりヘルプファイルの日本語化の努力がなされてきましたが、機械翻訳にありがちな誤訳や全く意味の分からない部分も多く、英語ドキュメントもイタリア語からの翻訳のため、日本人にとっては分かりにくい部分がありました。
そこで、メニューなどの日本語化、及びヘルプファイル(説明書)の日本語化、そして機能拡張をテレミノグループのLivioさん、Alessioさん、Robertoさん、Tomyさんたちと相談しながら、現在行っています。
メニューやヘルプファイルの日本語化は(一部を除き)完了し、V6以降は、本家版にも統合されています。
ヘルプファイル兼説明書は、 V6版出来ました。
また、初歩的な事柄を含むインストールや初期設定の解説やその他の日本語ページのインデックスも作りましたので、ご利用ください。
このソフトは、完全にオープンソースで、割と読みやすいビジュアルベーシックで作られているので、各自で勝手に修正したり機能を追加したりすることも出来ます。
その他機能追加などについてのご要望、ご指摘などなどは、メールで、nkom アット pico.dreamhosters.com にお願いいたします。
今後の予定:
- 内部構造の改造と整理、拡張(チャンネルバッファーとそれにまつわるコードをオブジェクト化する)
- FUIジャパンのデジタルMCA-1301への対応の完成。これでチャッピーデジタルやCsk−3iなどでも、テレミノMCA「も」使えるようになり、SPE形式のファイルを出力したり、他のソフト(ベクモニやCsK用のソフト)には付いていない機能もあるので、一部のユーザーには便利になるでしょう。既に基本部分は動いているので、ご希望の方には、実験用のバージョンを配布しますが、デジタルMCAの通信プロトコルのライセンスの影響で、通信部分のソースコードは公開できません。
- Kivyか、他のプラットフォームを使ったPython版の製作
- 定量支援機能の追加
- テレミノMCAにマクロ機能(自動で、色々測定したりする機能を追加する)。
また、このソフト同様にテレミノグループの方たちが開発した、PMTプローブ用のアダプターの製作説明書も、今後日本語化する予定です。宇都宮さん同様、オーディオ、音楽畑の方たちなので、信号処理やノイズ処理につい大変気を使っており、海外のプロなどからも高く評価されているようです。ただ、自作は(ノイズ関連で)結構難しいようなので、アレッシオさんに作ってもらうことをお勧めします(送料込みで2万円弱)。
テレミノPMTアダプターの詳細は、こちら。
http://www.theremino.com/en/blog/gamma-spectrometry/
残念ながら、このPMTアダプターは、(完全な)キットや完成品が販売されておらず、今のところAlessioさんにお願いして完成品を分けて貰う(送料込みで2万円弱)か、自分で製作するしかありません。また、自分で製作する場合でも、電源周りなどのノイズ問題が結構厄介そうで、ある程度の経験のある方や、かなり根気のある方以外には、少しハードルが高いと思われます。ただ、回路図、基盤のパターン、ソフトなど、全て完全無償のオープンソースなので、日本で有志、または、どこかの会社が、完成品を作って販売してくれれば、より多くの方が汚染の確認などに利用できるのではないかと思っています。(私は、アナログ回路、しかも高電圧が絡んで、ノイズがシビアなものは全く自信が無かったので、アレッシオさんにサウンドカードの改造から調整、試験まで、全てやっていただきました。)
その他に、ガイガーカウンターソフト、ハードもあるので、おいおい日本語化したいと思います。 Theremino Geiger
ガイガーカウンターのシステムは、イタリアの会社から、お好みのガイガー菅を繋げれば良いだけの半完成品が発売されており、以下のリンクで買うことが出来ます。(支払いは、クレジットカードか
http://www.ideegeniali.it/shop/
http://www.ideegeniali.it/shop/16-theremino (Theremino Master DIL と Theremino Geiger Adapterが必要)
Livioさんによると、ガイガー管は、SBM-20の2本組み(または、4本セット)がお勧めのようです。
テレミノでとれたスペクトルの例
Theremino Mca Spectrums
Maple Syrup Spectrums ... Maple Syrup Spectrum N3 地元のメープルシロップの測定
Detecting Contamination With Leg Probe 汚染された土壌や灰化したメープルシロップの32KeVのセシウム137のX線を低エネルギー用プローブで測定した例。
Strontium Detection ... Strontium Detection Part Two 測定器自身にセシウム137の汚染が見つかった事例
Maple Sugar Spectrum メープルシュガー
Xylitol Powder Spectrum キシリトールパウダー
Dajeeling Tea Spectrum 紅茶(ダージリン)
Cafe Cuba Spectrum キューバ産コーヒー
Cafe Columbia Spectrum コロンビア産コーヒー
Cafe Instant Spectrum インスタントコーヒー・ネスカフェ(ブラジル産)
Am Spectrums Am241 のスペクトルの低エネルギーの方の山が良く分からなかったので調べてみました(英語)。 どうも、色々混ざっているように思える。
ついでに、低エネルギー領域の精度を調べる為に蛍光X線スペクトルの解析(XRF)もしてみました。Am241を使っている火災報知機を幾つかばらして、 小さなボタン状の線源を取り出し、そこから出る放射線を調べたい物質にぶつけ、出てきたx線のスペクトルを調べたものです。この最初のテストは、あまり面白い結果ではないですが、面白くなくても、沢山やってみないとわからない事もありますので。
Xrf Spectrums
少しは実用的なことが出来ないとつまらないので、手持ちの金属製フルートを蛍光X線解析で調べてみました。
Xrf Flute Spectrums
テレミノの設定を色々試すうちに、最初のものよりもかなり分かりやすい結果が得られるようになりました。
また、少量の金属片などを買って、試してみました。(説明は、英語です)
Xrf Spectrums Part Two
XRFは、このプローブを使用しました。
http://seintl.com/products/rap_scintillation_probes.html
Geo さんから購入しました。
http://www.ebay.com/itm/new-CsI-Tl-RAP47-Low-Energy-Gamma-LEG-ScintillationGeiger-Counter-Probe-XRF-/350814863821
普通のNaIのプローブでも、銀とかは、見られます。(20KeV程度まではNaIのプローブでも見えることを確認しました。それ以下は未確認。ただし、これはプローブやMCAの設計にもよります。 CsIのプローブでは、まだ試していません。低エネルギー領域の感度や補正などの確認にはとても良い方法だと思いました。)
テレミノ関連の本家の情報リンク (英語です。機械翻訳による日本語版もでます、が、ちょっとと言うか、かなりわかり難いかも。)
http://www.theremino.com/en/blog/gamma-spectrometry/linearizations/
http://www.theremino.com/en/blog/gamma-spectrometry/signal-filters/
核種情報
http://www.theremino.com/en/blog/gamma-spectrometry/identification/
イメージファイル
http://www.theremino.com/en/blog/gamma-spectrometry/images/
ハードウエアテスト
http://www.theremino.com/blog/gamma-spectrometry/hardware-tests
低エネルギーガンマプローブ RAP-47
http://www.theremino.com/wp-content/uploads/2013/03/LEG_Rap47_ENG.pdf
日本でも、ThereminoMCA と Rap−47の組み合わせで計測している方が居ました!
この方、私とほぼ同じ時期に、同じような疑問を持ったりしているので興味深いです。
http://radobject.rojo.jp/
私は、RAP−47は、Sr90の線源に反応する(極薄アルミウインドウを通して、ベータ線がプローブ内か周囲などで蛍光X線を発生し、それを検出している為?)ので、ストロンチウム検出になんとか使えないか、とか、分かりにくい核種の判別の補助に低エネルギー領域や、蛍光、制動X線を使えないだろうか?とか、そんな用途を考えています。
Version5.0 (自動保存とバックグラウンド差分表示 実験版) スクリーンショット
Sovtube Detector Csl 63mm で、遮蔽無しでEU152を測定してみたもの。
Q&A FAQ ありがちな質問など
- スライダー操作の項目も、数値で入力できるようにしたい。
V6以降は、本家版でも私の改造が採用されて、数値による細かな変更、及び決め打ちと、スライダーによる素早い変更に対応しました。また、スライダーや数値ボックスは、マウスホイールや上下のカーソルキーでも操作することが出来て、便利です。
- ピークフィットや簡易定量機能も欲しい。
ピーク検出は、スペクトル画面上でマウスの右クリックをすると、付近のピークを探し、そのピークの位置やFWHMを表示する機能が既にありますが、別のものを追加する予定です。「定量支援機能」については、これを付けるとスペクトルをろくに見ないで、数値に飛びついて「汚染が有る/無い」と言い張ったり言いふらす例が多いので、付けた方が良いのかどうか、考えてしまっています。でも、個人的には欲しい機能なので、「幾つかの方法」を追加するだろうと思います。
また、オープンソースなので、有志が定量機能追加版を製作するのは自由です。私は、ピークフィットや簡易定量だけでなく、測定器の癖(感度、直線性、ぶれ、などなど)を自動的に推測してくれて、それをピーク検出/フィットや簡易定量に生かす、といった機能を出来たら追加したいと思って調べていますが、いつのことになるか、わかりません。そして、ThereminoMCA だけでなく、みかげさんの公表しているSPviewer にも、同じようなものを付けられたら、とも思っています。
私がちょぼちょぼ勉強したり、実験しているのはこちらです。 Peak Fit With R ... Peak Fit With Octave ... Peak Fit With Python 後は、OpenMCAの構想とか、面白そうなものがあって、Pythonのコードも既に結構あるようなので、それもちらほら見ています。
- 色が気に食わない
スペクトル表示部分については、色を変えられるようになりました! 詳しくは、色の変え方の説明をご覧下さい。
- 設定ファイルを読み込んだり入れ替えるのが面倒。
テレミノMCAは、特定の場所にインストールする必要はありませんし、複数のコピーを同時に使っても問題ないようなので、お持ちの検出器ごとにフォルダーごとコピーして別のコピーを使うようにすると、設定を入れ替えなくて済みます。また、幾つかの設定で、比較試験をしたい場合も、フォルダーごとコピーした、2,3のテレミノMCAを同時に走らせて、設定の違いによるスペクトルを観察、記録してみる、といったことが出来ます。(ベクモニでも多分同じことができると思う)こうすると、一度の試験で複数の結果が得られて時間がかからないだけでなく、試験の条件が同じなので、ばらつきを考慮する必要が少なくなって楽になる、などの利点があります。(試験中のサウンドを録音しておいて、それを再生する、という方法もあるかと思いますが)。これは、お持ちのマシンの性能などによって同時に使える本数が決まりますが、テレミノMCAで設定できる画面更新の回数や太線表示など、マシンの負荷を減らす、といった工夫も可能かと思います。
よく使う幾つかの設定をメニューかボタンで直ぐに呼び出せる、というのは、簡単に出来ることなので、追加する予定です。
- 自動的に、一定の間隔で成長中のスペクトル(画像やヒストグラムデータ)を保存したり、新規測定を始めたり、パラメーターを変更できるような機能が欲しい。
ソースコードを少々改造して定期自動保存機能付きの実験版を作ってみました。 http://pico.dreamhosters.com/soft/ThereminoMCA_V6.2.zip
テレミノMCAの実行ファイルのある場所にコピーして、実行してください。 Theremino Mca Autosave Help Ja に説明をまとめておきました。
- AutoSaveのボタンのところに、保存周期の秒数を入れ、ボタンを左クリックすると、定期自動保存が始まります。AutoSaveボタンを右クリックすると、下の画面のダイアログが現れて、詳しい設定が出来ます。
- まず、このダイアログでも、保存間隔(秒数)と定期自動保存を有効にするかどうかを変更できます。そして、保存した後に新たな測定を開始させることも出来ます。
- 次に、どのフォルダーに保存するか、指定できます。コピペなどで、手動で入れても、右のボタンを押して、セレクターから選んでも結構です。
- そして、次の欄で、ファイル名(あるいは、サブフォルダー)の名前のパターンを指定できます。これは、半角の括弧の中に入った文字は、VB(ビジュアルベーシック)のの日付や時間用の特殊文字として解釈されて、変換されます。また、半角の$に数字を付けると、メイン画面のノートの部分の指定の行に変換されます。(例:$1=>ノートの一行目をファイル名かサブフォルダーの名前に利用)。これにより、連続自動保存によって、大量のファイルが生成される場合に、日付や、ノートの一部を使って、別のサブフォルダーに保存する、といった事が出来ます。(サブフォルダーは、自動的に作られるので、事前に作っておく必要はありません) 下の画面の例だと、指定したフォルダーの下に、年月日を名前とするサブフォルダーを作り、そこにファイルを保存します。そして、ノートの一行目と二行目を名前にくっつけます。
- その下のリストから、何を保存するか選択できます。現在、テレミノ形式のスペクトルデータ(Histogram)、全画面(PNG又はJPG)、スペクトル画像(PNG又はJPG)が選択できます。(複数選択できます)今後、その下にある、他のファイル形式での保存なども追加する予定です。ファイル名の拡張子以外は、全て同じになります。
- 最後のテキスト欄(Execute)は、保存をした後で、任意のコマンドを指定して実行することが出来ます。
- 左下の「Apply and Save Now」を押すと、設定を保存して、直ちにファイルの保存など指定された通り行います。手動で、あるいは、たまに、画像やデータをまとめて保存したい時に便利です。
私は、全てのソフトにマクロ機能が付いているべきだ。あるいは、全てのソフトが外部マクロによって自動的な操作がしやすいようなメニューやGUI,フックなどなどを持っているべきだ、と思っていますので、Thereminoグループのソフトにもそういうの付けてくれませんか?とお願いは、してありますし、前向きに検討してくれるそうです。ただし、まだ、いつのことになるかわからないので、今のところ、AutoItという安直なマクロ用の言語で、既に色々なことが出来る外部マクロスクリプトを書いて使っています。ドキュメントもGUIもメニューも何もついていないので、AutoItのSciteエディターで開いてコードを見て適当に変更して、F5で実行する、といった使い方が簡単です。ちなにみ、スペクトルデータを他の解析用ソフトで使えるように、SPE形式に変換するコードも入っています。ご質問や要望があれば、ご連絡ください。定期保存だけでいいなら、上記のAutoSave実験版を使えば、その方が簡単です。
- バックグラウンドとの差分表示が変では?
GG2012の製作者のフランスのアランさんから、ガンマスペクトロスコピーのグループで他のテレミノユーザーのスペクトルの投稿にコメントがありました。私も、なんかおかしくないか?と思っていたので、コードを調べた結果、背景のスペクトルを現在計測中のスペクトルに合わせるやり方にどうも問題があるようなので、試しに計測時間に基づいて合わせる別の方法を使った実験版を作った結果、その方が正確なことが分かったので、V6.1からは、本家版にも採用されています。
上の、定期自動保存機能も入った版で、「BKG保存」ボタンを押すと、その時のスペクトルデータと、計測時間を記憶し、「BKG使用」ボタンを押して、差分表示になると、各チャンネルのデータから、背景データのカウント x (現在の計測時間 / 背景の計測時間) を引いて表示します。また、ファイルメニューの「バックグラウンドにインポート」を行うと、バックグラウンドのデータを読み込み、ファイルの先頭に通常は入っているヘッダー部分から計測時間を読み込んで、背景の計測時間をセットします。
もしも、データファイルにヘッダーがないか、フォーマットがおかしかったりして計測時間が読めない場合は、以前のやり方(背景デーだの最高点と、現在のデータの最高点とをつき合わせて差分表示する)事になります。不具合やご要望については、私の方までご連絡ください。 nkom アット pico.dreamhosters.com
テストした画像: 水色が普通の表示。緑色がバックグラウンドを引いた差分表示。使用したのは、NaIの1.5インチ(安いけど、分解能の悪い方)
こっちは、セシウム137の線源(スパークギャップチューブ、総線量900Bqくらい)を測定器から30cmくらい離して測定したもの。 バックグラウンド(水色の線)を除かないと(黄色の線)、セシウムのピークはBi214と一緒になってあまりはっきりしないが、差分表示(緑色)だと、よく分かる。 これは、SovtubeのCsl 2.5インチで、分解能もそんなに悪くない測定器。 数十秒で、すぐ見え始めますが、線が滑らかになるまで待ってました。 この感度に慣れてしまうと、NaIの1.5インチがとろくて、やってられないです。それでも、ガイガーカウンターや、小さなシンチとは雲泥の相違なのですが。
- サウンドカードは、44Kや高くても96Kくらいのサンプリングレートのものが多く、テレミノで192Kの設定を勧めているのは何故ですか?
サンプリングレートについての参考リンク: http://togetter.com/li/523279 ... http://bb2.atbb.jp/geiger_dev/viewtopic.php?t=20
これは、マニュアル日本語版の監修をお願いしている宇都宮様の指摘で、私も、サウンドカード(特にSovtubeのものなど)は、PC(Windows)や、ソフトで192Kとか指定しても、それは擬似サンプリングレートであって、幾ら擬似レートを高くしても音質が悪くなっていまったり、PCに負荷をかけるだけになる場合があるのは、知っていたのですが、テストをしてみると、何故か192Kの設定で、スペクトルが一番きれいに出たのです。厳密なテストをしたわけでないのですが、試しに44Kと192Kの設定で、テレミノを二つ並べてSovtube NaI1.5インチの繋げて再度テストしてみた所、やはり、192Kの方が良い結果が出ます。どうも、テレミノのパルス処理が、192Kを前提に調整されているせいではないか?そして、44Kだと、パルスの頂点のあたりで、サンプルがまばらな為に、結果がぶれてしまうのではないか?などと思うのですが、まだ、はっきりしたことはわかりません。( Sovtube Detector のページの下の方をご覧下さい。)宇都宮様のほうで、何かテストをして下さるようなので、私の方は、プログラムのコードの方をもう少し見てみます。
はっきりした結果が出るまでは、皆さんも実験してみて、最適の設定でご利用ください。もしかすると、別の設定に変えることで、分解能が向上したりする可能性もあります。また、ベクモニの場合は、パルス検出のやり方が違うと思うので、同じ測定器を使っていても、テレミノとベクモニで、違うサンプリングレートにした方がよい、ということも考えられます。
- 放射性同位体のピーク位置を示すマーカーを出したり、特定のエネルギーに相当しそうな同位体のリストを出すような機能はないのですか?
V6.1から、マーカーの線を追加したり編集したり出来るようになりました。また、「核種判定支援機能」で使っている核種リストを自動的に読み込むので、その中から出したいものにチェックを入れれば良いだけです。(「核種設定」タブをクリックして下さい)。また、この時、「エネルギー」「核種」をクリックすると、その順番に並べ替えます。
このタブが開いた状態で、スペクトル画面の上で左ボタンを押したままマウスを動かすと、そのエネルギーに対応した核種がリストの中で表示されます(リビオさんが追加してくれました)
また、今まで通り核種の判定支援機能もそのまま使えます。画面右上の「核種判定」ボタンを押していただきますと、「Isotope Identifier」のサブウインドウが開きます。詳しくは、 Tomys Isotope Identifier Help Ja をご覧下さい。
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