Pico Tech - PicoBBS


Date: 2014/08/18 16:44(00)  ---  Name: nkom


3Dスペクトルのテストが進み、今まで記録していたスペクトルを半自動的に
3D表示できるようになりました。

また、csvデータと、Gnuplotスクリプトを一体化し、そのファイルをロードすると、
マウスやキーボードで立体スペクトルを色々な角度から見たり、
時間やエネルギー軸で拡大したりすることも出来ます。

この、マウス操作は、エクスプローラーからファイルをダブルクリックしたりすると
動かなかったのですが、RegEditでShellOpenのところが

"C:\Program Files (x86)\gnuplot\bin\wgnuplot.exe" -p "%1"

とかになっているのを

"C:\Program Files (x86)\gnuplot\bin\gnuplot.exe" -p "%1" -

という風に、wgnuplot の代わりに gnuplot を使い、
コマンドファイルを実行した後、対話型環境が開いて残る様にしたら
目出度くマウスが使える様になりました。
(Dos窓の中で、対話型Gnuplotが開きます。)

このディレクトリーに、Gnuplotのコマンドスクリプトと一体化されたデータ、
複数のデータを一挙にPNG形式のグラフ画像にするコマンドスクリプト(sp.plt)、
そして、それらから作られたグラフ画像などが沢山入っています。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ca/

これらは、マウスで扱いやすいように、軽い単色のメッシュ、または
線表示をするようになっています。


例1: 6月29日に、確かUSBケーブルを足で引っ掛けて、測定が中断し、
再開した時の様子が見えます。これは、3600秒の積分(移動平均)モードで、
5分毎にデータを記録したもの。


上の画像のデータとGnuplotスクリプトが一体になっているファイル。(約4MB)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ca/BG__MON_3-6_0.2_Integral-N/2014/2014_06_29.plt


例2: これは、テストで少量の汚染土壌を測定器に近づけた時のものだと思います。

http://pico.dreamhosters.com/raddata/ca/BG__MON_3-6_Integral/2014/2014_04_06.plt

こっちは、もう一つのテレミノで、別の設定で記録したもの。

http://pico.dreamhosters.com/raddata/ca/BG__MON_3-6_W/2014/2014_04_06.plt


例3: 10gの汚染土壌(Cs137の濃度が1000Bq/kgくらい)のスペクトル。最初暴れていたのが
直ぐにおとなしくなっているのが分かります。


こんな感じで、記録してあるスペクトルをアニメーション再生するのとは、
ちょっと違う形で時間軸の移動に伴う変化を見ることが出来るので、
なかなか興味深いです。

こういうことをするためのPythonスクリプトなどは、後で新しいページを作って、
そこで提供します。



Date: 2014/08/17 13:33(17)  ---  Name: nkom


Gnuplotで、うちのガンマ線スペクトルのデータを使って、3Dプロッティングのテスト中。


最初、スペクトルファイルをそのまま加工せずにGnuplotに食べさせられないかと
思ったのですが、どうも出来ないようなので、Pythonで小さなスクリプトを書いて、
スペクトルデータだけを抜き出し、時間データを各行に加えるようにしました。

これは、4時間(5分毎のスペクトルデータ、48ファイル)の例で、
データの下準備も、プロット自体も、直ぐに出てきます。

10時間のデータでも、1秒くらいで出来るので、こういうのを一日一回出力して眺めると、
大きな変化があった場合は、発見しやすいかも。
(細かな変化は、やはりBG差分で、詳細に見ないと分からない場合も多いですが)



Date: 2014/08/17 06:33(03)  ---  Name: nkom


2,3日前、清水集会所で小さなスパイク(ヒゲ)がありました。
これも、もしかしたら除染作業車両が(前日から)止められていて、
出発間際に汚染物質が積み込まれた為かも。

先日の高津戸多目的集会所の例では、使われた車両(または既に積まれていたもの)が
酷く汚染されていたので、駐車された期間中の線量が上がっていたのに対し、
こちらは逆に遮蔽効果で下がっていたのではないかと思えます。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07543/07543_M03212.html



昨日(というか、日本では一昨日?)は、第1区分団屯所駐車場 でもう少し大き目の
スパイクがありました。

こういうものは、恐らくベクマルチェッカーにもホワイトフードの基準にも
引っかからず、目で見るか、こういう現象に合わせた検出法を使わないと
察知しにくいと思いますし、察知する必要もないのかもしれませんが、
個人的には、まだちょっと気になります。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07544/07544_M03223.html



こちらは、幾世橋集会所と違い、ヒゲスパイクが出たのは今回がお初ですが、
時々「駐車場パターン」が見られる地点なので、「この場合については」
汚染車両や除染車両が立ち寄った、という可能性が高そうに思えます。 





Date: 2014/08/16 19:30(28)  ---  Name: nkom


今週の詳細な線量グラフのページのスクリプトを改造して、モニタリングポストの名称や
ID番号で検索して、(ヒットすれば)その地点のグラフを表示するようにしました。

また、今週のグラフの上に、過去31日のグラフと、全期間のグラフ、
そしてデータやマップのページへののリンクも追加したので、
このページで、過去傾向などのおおよその様子が分かります。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html



Date: 2014/08/16 07:41(49)  ---  Name: nkom


プラントパラメーター(格納容器内の線量)の疑問:

私は壊れた原発の、それぞれの原子炉の状態に興味が無いわけではありませんが、
他に沢山の私などより遥かに詳しい方が詳細に色々調べている様な気がしたので、
ほとんど見向きもせずにスペクトル測定とかに集中して来ましたが、
三号気の格納容器内線量が時々動いているグラフを見かけたので、
少し興味を持つようになりました。

こちらの方が紹介しているこれとか、
http://twitter.com/SirBears/status/500070010572640257


これなんかです。
http://twitter.com/SirBears/status/499870398142767104



そうして、最初はおとなしくリンクされたサイトでグラフなどを見ていました。
http://fukuichi.mods.jp/?p=37,38,39,40&fname=p34.csv&cnt=500&update=%E6%9B%B4%E6%96%B0

でも、やっぱり不満が溜まって、元データを探したところ、東電のページに全部csvで公開されているので、
これらを落としてきて、早速一部をGnuplotでグラフにしてみました。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/pla/index-j.html

ところが、これも「全体像」が見えないと気分が悪いので、
時期によってフィールドの並びが異なっているcsvから、
格納容器内の線量データの列(ドライウエル、サプレッションチェンバーが
AとBの2系統づつ)を切り出して、2011年の3月から現在までのものをくっ付け、
同時に他の人も同じことが出来る様にダウンロードして線量データだけを
抽出してくっつけるシェルスクリプトを作っておきました。
一度csvファイルをダウンロードすると、それ以降は最新のものだけ
ダウンロードして、線量データだけのcsvを更新します。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/makepd.sh

また、Gnuplotで楽にグラフを出しやすいように、コマンドファイルも
作っておいたので、Gnuplotを起動して load 'pd.plt' とやるか、
Windows用のインストーラーで入れた場合は、 pd.plt をダブルクリックすれば
グラフが出ます。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/pd.plt

このグラフは十分軽いので、マウスホイールとかで、上下左右に動かしたり、
ズームを変えて細かいところも楽に調べることが出来ます。
詳しくは、Gnuplotのページに書いた説明や紹介したサイトをご覧ください。
http://pico.dreamhosters.com/GnuplotMemo.html

グラフの例、1,2,3号機のそれぞれ4つの測定器のデータを事故から現在まで
全部プロットしたもの。途中から(2013年3月初め)、東電は幾つかの測定器は
壊れていて、状況の解析に使用していない、とかいう理由で、データを公開するのを
止めたので、現在も発表されているデータで目立つ動きがあるものは3号機だけです。


公開しなくなった測定器が本当に壊れているのか、
3号機の線量が本当に変動しているのか、今のところは謎です。
私は、やはりこの手のことは勉強してないので、既に詳しいか方が
調べて下さることを期待しています。


で、私の現在の疑問は、なぜ1,2,3号機について「格納容器の中の線量」のデータを提供しておいて、
4,5,6号機に付いては公開していない(つまり、隠蔽している?)のか、という点です。

4,5,6は、事故の影響も小さい筈で、測定器もきちんと動いてる筈だと思うので、
それらのデータを公開することで、正常に近いデータと異常なデータの比較も
出来るでしょうし、酷く壊れた1,2,3号機の状況を推測するのに役立つ可能性も
あると思うからです。

もっとも、一部の噂で言われているように、4号機で発電して内職をしていたり、
核兵器用生産用のアルバイト運転をしていたとかで、4号機にも色々と
深刻な事態があるのなら、隠さないとならないのも無理はないでしょう。
5,6号機についても、結構壊れていたりして、公開できない事情が
あるのかもしれない、とか、疑問に思ってしまうので、安心出来るように
早く信頼できるデータを見せて欲しいものです。

他のサイトでも4号機の線量が不明なので??となっていたりします。
http://www.imart.co.jp/fkusima-1-4gouki-suii-P1.html



Date: 2014/08/15 18:54(53)  ---  Name: nkom


2chにしては珍しく参考になる情報がちらほらあるので、見る気になったスレッドで、
原発構内の見取り図が上がっていました。


以前、構内の線量マップを見た時に、壊れた原子炉と同じくらいの高線量の色になっていて
気になった調べた瓦礫置き場の様子が、(ある程度)分かりやすく示されています。
(5号機6号機の北側の瓦礫置き場です。)


こういう場所に高濃度の瓦礫を運んだり、置いたりする場合、その作業中や保管中に、
雨風で汚染物質が再飛散したり環境中にダダ漏れするのを防ぐ様な「十分な対策」が
行われているのかどうかが、非常に気になります。

むき出しになっている三号機や、それ以外の原子炉の遺跡からもれ続ける
気体や液体や固体の核種の詳細も、気になりますが。



Date: 2014/08/15 17:37(45)  ---  Name: nkom


ホワイトフードさんが再ツイートしている・・・
https://twitter.com/whitefood1/status/500399719072272385

2ヶ月くらい前だったか、測定した食品のスペクトルがもっと公開されていた頃、
変なスペクトルが出るようになって疑問に思っていたら、
測定器の調整がおかしくなって正常ではないスペクトルや測定値になっていたとかで
直ぐに間違った情報を取り下げ、校正をやり直したり、測定しなおしたりして
「慎重に対処」していらっしゃったので、こういう線量情報についても
きちんと検証されて向上していくものと思っていますし、
こうした官製モニタリングポストの監視だけでなく、独自のスペクトル
モニタリングもやってくれないかと期待をしています。

また、以前の様にもっと測定情報やスペクトルなどを公開していただけると
HPGeのスペクトルや付随情報に触れる機会が増えて、私自身にとっても、
恐らく他の方にとっても、学習効果が高まって大変よろしいと思います。



各地点の情報:

大田住民センター (時々測定データが欠けている他、異常は見えません)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07C/07210/07210_M02829.html
http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=319


磐梯熱海アイスアリーナ (こちらも、異常な動きはなし)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/ja/07D/07203/07203_M02729.html
http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=368


虫笠消防火の見付近 (測定が時々途切れる異常がありますが、それ以外は普通)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/ja/07E/07461/07461_M02952.html
http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=471


小倉公会堂 (この地点に関する私の疑問は、8月11日から線量が通常より低くなっている原因と、
それがお盆明けに元に戻るかどうか?です。)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07209/07209_M02827.html
http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=1440
ここは、この前も探しましたが、日間グラフのリストに見当たりません。
http://ma-04x.net/image_png/fukushima/


他のサイトで確認したり、付近の地点を見ても、私が変だと思う様な現象は
今のところありません。
(このところ、毎日、数百の地点の推移に目を通しているので、
手元にデータがあるMPについては、あんまり見落としとかはない筈。)



あれま、ここで「死の灰予想」と題して取り上げている。
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7813719.html


死の灰と呼んでも、そんなにおかしくない様な汚染物質が空中や水中に
毎日大量にダダ漏れしているのは、そうだろうと思いますが、
上記の4地点のデータに異常があるかどうか?について言えば、
2地点でのデータの欠損が多い点と小倉公会堂の線量の低下が目立つ点を除くと、
「気をつけた方が良さそうな異常」は、無いと思います。


同時に、レベル5だったか4だったのか、去年の8月19日くらいの
非常に大規模な放射性物質の放出かそれ以上の危険なものでないと、
モニタリングポストのデータにはなかなか異常が見えないでしょうから、
上記の4地点や、それ以外の地点に変な動きが見られないからと言って、
「まるで何も放出されていない」かのように錯覚したりしない方が良いですし、
ましてや原発付近の汚染が西日本のそれと「同等である」かのような
錯覚をさせようとするのは、胸クソ悪いものがあります。




Date: 2014/08/15 12:08(44)  ---  Name: nkom


ホワイトフードさんが新たに線量情報を出していますが、
検出方法などをもう少し調整した方が良いのではないかと思います。
https://twitter.com/whitefood1/status/500027710861631488

前回の場所とほぼ同じ地点についての情報で、
こことか、他のデータを見ても異常は見当たりません。
http://ma-04x.net/all_l.html


また、島根などの雨による増加(日本海側などは、雨による増加が高めの場合がある)も
黄色や赤で表示されていました。

まあ、こういうサービスを利用する方が各自で確認すれば良い事ですし、
線量計データだけで「異常」を検出するのは、はっきり言って難しいと思いますが、
ベクマルチェッカーの検出法とか色々と参考にすると、
誤検出の割合が減るのではないかと思います。

https://twitter.com/BqMaruMP



Date: 2014/08/14 06:25(11)  ---  Name: nkom


高津戸多目的集会所の例を見ると、測定器のそばに、除染作業の車両や
積荷が近づくことで、これだけの線量変化が起こる可能性がある、ということがわかります。


つまり、高度に汚染された物質(車両や動物や人など)が、線量計の近くを
漂えば、1μSv/hや2μSv/hくらいの上昇をする、という実証例として
考えても良いでしょう。

こういう観点で、今までのスパイク発生地点と、線量の増加分を調べると、
100μSv/hくらいの上昇とか、汚染物質が原因だとすると、本当に
桁違いの高濃度でなくてはならないものと、イノシシやモグラが近づいても
これくらい上昇するかもしれないと思える地点に分かれてくるかと思います。

ただ、モニタリングポストの周辺環境を見てみると、動物が近づくことは
無いのでは?と思われる地点もあったりしますし、夜間や早朝などの
動物の出没が目撃される時間帯に集中しているわけでもないのが気になります。


もう一つの可能性としては、検査や治療の為に高濃度の放射線物質を
体内に入れられた「人間」が原因なのでは?というものがあります。

この場合、立ち入りが出来ない地域に付いては、排除して考える必要が
ありますが、それ以外の原発周辺では、高齢者などが避難せずに
残っていたりする割合も多かったりして、検査や治療を受けた方が、
「集会所」「公民館」などに立ち寄ったりする可能性が、結構高いのかもしれません。



これに加え、農作業や除染作業で、高濃度の汚染物質が付着したまま
生活したり移動したりしている方もいるかもしれません。
(除染で、作業が終わった後にきちんと人員や機材のサーベイを
行っているという話は、今のところ聞いたことがありませんし)


ともかく、実際に、何が本当の原因なのか?というのを特定するには、
まずは、測定器周辺のモニタリングカメラでも設置するしかないのかも。
しかし、福島だけで数千点ものモニタリングポストがあるので、
お役所にやらせるにしても、有志が勝手にやるにせよ、
色々と難しいかと思います。

そんな中で、小さなスパイクが結構多発している地点が一箇所あり、
2013年の8月19日にも、きちんと小スパイクとその後の増加を観測しているので、
モデルケースとして測定器周辺の画像を記録するのに良さそうです。

幾世橋集会所:
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07547/07547_M03251.html

http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=694

こんな感じで、まあ「ヒゲ」みたいなものですが、これが、何らかの現象に対応しているのか、
あるいは、機器の気まぐれなのか、調べてみる価値があるかもしれません。


つい最近も、同じようなヒゲスパイクがあり、2013年の8月19日もこんな感じで、
この場合は、周辺で汚染物質の沈着があった為と思われるヒゲの後の増加も見られました。




Date: 2014/08/13 07:18(15)  ---  Name: nkom


昨日書いた線量が変な推移を示していた高津戸多目的集会所の件は、
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07543/07543_M03654.html

規制庁測定器情報:07543_M03654

「平成25年12月に新規設置。平成26年1月10日から本格運用中。
2014年8月6日 9:00-8月7日 16:10の値は除染作業によるものです。」

とのことで、いつもの定型文ではない説明が出ていて、しかも線量の変化が、
「除染作業で汚染されまくったトラックでも線量計の近くに止めてしまって、
さらに周辺の除染作業で汚染物質を積み込んで出発した」という情景に
合致していると思うので、この場合は、ウソや誤魔化しではない様に思います。



Date: 2014/08/13 03:55(52)  ---  Name: nkom


たまたま、何故かエアラインクルーのこととか少し調べたら、
そのすぐ後で、

 「福島県南相馬発 坪倉正治のよくわかる放射線教室
 発行/ベテランママの会  監修/早野龍五」

というアホな文書を見てしまった・・・

その中で曰く、

「宇宙から
飛行機で上空に上がっていくと放射
線量が増えます。
パイロットやキャビンアテンダント
は地上にいる時よりたくさん放射線
を浴びますが、それによって健康が
損なわれた報告はありません。」

だそうです。




Date: 2014/08/13 02:39(18)  ---  Name: nkom


メモ:

1万人くらいを対象とした北欧のエアラインクルーの癌発症例の調査:
就業中の(生涯)積算線量で20から27mSvくらい(推定方法の違いによる幅)の一般人よりも多い
被爆で、一般よりも多い癌が見つかったそうです。
(1980年の年平均で3.6mSv。ただし、1960年当時は、年平均で0.6mSv。)
http://www.stuk.fi/julkaisut_maaraykset/tiivistelmat/a_sarja/en_GB/stuk-a257/_files/89297272740455112/default/stuk-a257.pdf

パイロットやCAの場合、放射線の種類が汚染地域とは異なるのと、
放射線以外の要因がどれだけ影響するのか不明(加圧や減圧のサイクル、
機内の空気、騒音や振動、などなど)、といった点はありますが、
「外部被爆だけ」でも、積算で20から30mSvくらいになると、
リスクが増える可能性もあると考えておいた方が良いかも。

もちろん、たまに飛行機に乗るくらいで、リスクがとっても大きくなるわけでは
ないでしょうし、下手すると空港のX線とかのセキュリティーの装置の方が、
上空での被爆より危険なくらいかもしれませんが。
(色々なエネルギーのX線やガンマ線のどれがどれくらい危険かは
分かっていないのだろうと思いますし。)


個人的には、線量だけでなく、低いほうから高いほうまでの上空のスペクトルを
どなたか測定して公開していただけたらと思います。

HSFのようなもので、飛行中ずっと記録する、とか、
(低いほうはそんなに分からなくても)アルマジロで試してみる、とか、
どういうスペクトルになるのか、興味があります。

以前、PM1703 MO−1Bでスペクトルを取ってくれた方が
居るのですが、今一つはっきりとしたものではありませんでした。


他の報告とか:
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2008/01/02/cancer-risk-planes.aspx
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15581056

アメリカの客室乗務員は、一般人に比べHIV(男性だけ)、自殺、アル中で死ぬ率が高い・・・
(自殺やアル中は女性も一緒・・・)
http://www.cdc.gov/niosh/pgms/worknotify/pdfs/FA_Notification_FINAL.pdf

女性客室乗務員の乳がんは一般人の3割増し?悪性黒色肉腫は2倍?
妊娠中の遠距離フライトで、ひどい知恵遅れ(安部やブッシュより酷いくらい)
になる確率は1mSvに付き1万分の1。10mSv浴びたら千分の1・・・
FAA(米連邦航空局)は、調査に基づき(賢くも)ICRPの言い分に楯突いて、
安全側の主張をしているそうです。
http://ashsd.afacwa.org/docs/radbroch1.pdf



Date: 2014/08/12 15:44(44)  ---  Name: nkom


スパイク関連のことを真面目に検討している方がいらっしゃる様なので
2chを見に行ってきました。
http://www.logsoku.com/r/lifeline/1406286942/


私も、上記の様なマップを作ろうと思いつつやってなかったので、
助かりました。

原発の南側に、あたかも道路に沿うように集中しているのが興味深いです。

また、この方は、原町第三中学の8月20日の上昇が、
他の場所の8月19日の上昇と関連しているのではないか?というご意見の様です。


この場合は、以前に作成したグラフを再度見たところ、
私は雨による上昇かと思います。

他の地点のと違い、小さなスパイクの後で、そのまま線量が
増加した状態が続いているわけではなく、降水もありますので。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07212/07212_101894.html



近くの感雨情報付きのモニタリングポストでも確認できます。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07212/07212_M02856.html





こっちは、別の地点で、私が見落としていた異常な変化。

とても汚染された車両がこの間駐車していて、
しかも出発の前にもっと高濃度の汚染物質が追加されたら、こんな風になるのかも。




 「8/6からずっと高い値であったのが 
 今日の午後に下がっているのがわかります

 ふくいちから飛んできた放射性瓦礫やダストがモニタリングポスト近辺に落ちて
 それが再飛散したか あるいはモニタリングポスト周辺が清掃された
 というような可能性も考えられます」

2chの方は、こういうご意見でしたが、線量の上昇と下降が直線的過ぎるのと、
それ以前と以降の線量がほぼ同じなので、この場合については、汚染車両説とかの方が
合っているように思います。


Date: 2014/08/12 08:01(54)  ---  Name: nkom


それと、SafeCastの方では、Kromekとかと話をして、
CZTを使ったスペクトルの取れる測定器の計画が進行中らしいです。
(まだ、色々未定でどうなるか分からない部分も多いみたいですが)

興味のある方は、SafeCastのKalinさんに連絡なさると良いでしょう。


Date: 2014/08/12 07:56(07)  ---  Name: nkom


tkimura6502様がメモしていた「GeoGammaプロジェクト」
https://twitter.com/tkimura6502/status/499117021464768513

http://www.geogamma.org/?page_id=2
http://www.geogamma.org/






浜フォトの高圧回路部品を使い、UbloxのGPSモジュールも乗せた、
ワンボード仕様で、検出器は(現在は)2インチNaI。

価格的にどれくらいで収まるのか、
キットや完成品を配布なさる予定があるのか、など、
色々気になります


Date: 2014/08/12 03:57(59)  ---  Name: nkom


アメリカで、小型で安価なスペクトル測定器の開発の動きがあるようです。
http://www.gizmag.com/minispec-consumer-gamma-ray-spectrometer-radiation-detector/32947/

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168900214006494



このプロトタイプの結晶は小さいですが、MCA機能とか付いて$160というのは、
アルマジロ的に画期的かも。

海外で、アルマジロを購入する方もいらっしゃる様ですし、世界各地で、
スペクトルモニタリングや、スペクトル測定の出来る人が増えると良いのですが。



また、テレミノ本家の方で、V6.3が発表されました。
これは、私がまだサボりつつやっている新機能とかは含みませんが、
ユーザーインターフェースの改造と、そして複数機器の同時計測を
可能にしたものとの事です。

ダウンロードはこちら。
http://www.theremino.com/en/downloads/radioactivity/

以前からのテレミノはそのまま温存し、別のフォルダーに入れて
試してみることをお勧めします。


私の方では、改造版を煮詰めるのと、このV6.3とのマージについて思案中です。



Date: 2014/08/11 10:35(11)  ---  Name: nkom


「福島県で3箇所のモニタリングポストで数値が月平均の1.5以上になっている。何かあったのだろうか。雨の影響なのかな。この付近の人は傘持って行って欲しいな。」
https://twitter.com/whitefood1/status/498578679119630336

私のデータには、まだ最新の情報は入ってませんが、ここ1週間の推移はこんな感じ。
雨の影響で、線量が下がっている状態。
(地点を間違えていたので、訂正しました。)






2012年の春からだとこう。








最新のデータでも異常があるようには見えませんが・・・


http://fukushima-radioactivity.jp/environ-mapdetail.php?category_cd=1&genre_cd1=-1&point_no=1440





Date: 2014/08/11 10:20(52)  ---  Name: nkom


原発事故と知っていてのモニタリングですので、核種ライブラリーの選択を
間違えた、という可能性はゼロではないかもしれませんが、I132とかが
入っているライブラリーなので、Te132が抜けていたというのは、
ちょっと考えにくいのではないかと思います。

本当にもっと長く計って欲しかったですが、当時の状況とかを考えると、
そんな余裕は実際に無かったのかもしれないとも思いますし・・・


個人的には、東電の敷地内MPやサンプリングのスペクトルとかを
全部出してくれたらと思います。



Date: 2014/08/10 08:47(30)  ---  Name: prochil_chiba

1000秒ですか...。 あとバックも高そう。
「ソフトの不具合」の可能性としては使用した核種ライブラリの問題がありますが確認のしようもありません。


Date: 2014/08/09 21:59(40)  ---  Name: nkom


リニア表示のHPGeのスペクトルを見ると、普段でもTh234は結構見えている様ですので、
検出されたウランが「天然もの」なのか人工的な処理を受けて、
ラジウム226以下の子孫核種があまり見られないものかは、
Th234やPs234mと、Pb214やBi214の割合を良く見た方が良さそう。
http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/ea/radiation.htm




それにしても、福島西ICでのスペクトルは、なぜ772KeVがやけに高いのだろう?
1000秒しか計ってなくて、+−で10数カウントくらいはばらついていても
おかしくは無さそうですが、もっと差があるような気がする。



Date: 2014/08/09 05:26(01)  ---  Name: nkom


これは、CTBT高崎のスペクトルで、もうお馴染みのものですが、
PDFの中でもTh234については、何も言っていません。
http://www.cpdnp.jp/pdf/002-07-yone002.pdf



こちらの方は、Te132とI132の割合が、安定している様に見えます。
また、こっちでは、Cs134,137が既に多い状態。

PDFの中では、さらっと北米ではMo99の製造施設で
キセノンが垂れ流されていることをさらっと書いてあります。
「北米と西ヨーロッパの高濃度放射性キセノン
は,主に医療用99Mo の製造施設から放出されたもので
あることが明らかにされている」

原発周辺のモニタリングポストのスペクトルをみると、
12日の4時とか5時の段階から、既にテルル132などが
出まくっていたのが分かっていますが、高崎では14日まで
通常と変わりなかったそうです。
遥か遠方の核爆発を察知するためのCTBTが、14日まで
検出できなかった、というのは、ちょっと疑問があります。
が、風向きのせいとかも、あったのかもしれません。


図7をみると、高崎での汚染は、アメリカやカナダとかの千倍くらいで、
フィジーの1千万倍!


また、こんな風に書いてあるので、「事故当時空中を
漂っていた放射性物質の濃度」について言えば、
2011年の事故は、非常に高濃度だったわけです。
「137Cs について,高崎観測所における最高濃度
と1966 年3 月大気核実験時における千葉市での最高濃
度,そして1986 年5 月チェルノブイリ事故時における
つくば市の最高濃度を比較した結果,今回の高崎の
137Cs 濃度は,1966 年の大気核実験時の3500 倍,そし
てチェルノブイリ事故時の84 倍高い。」


CTBTのデータの使用は、「外務省」の許可が必要・・・
「本稿の執筆に当たり,福島第一原子力発電所から放出された
放射核種の測定データは,認証された専門家だけがアクセスす
ることができる,IDC のセキュアウェブサイトに掲載されてい
るものを使用した。本データの使用は,我が国における
CTBT の国内当局である外務省の許可を得た。」



Date: 2014/08/09 04:54(53)  ---  Name: nkom


あ、「必殺まとめ人」の方が、新しいまとめを作ってました。
http://togetter.com/li/703986

福島大でのダストサンプリングのスペクトルも出ています。
こっちは、福島西ICのものよりも、さらに少しカウントが少なくて、
定量限界に達しているものはない、と、ソフトは判定した様です。

Th234のピークはマーカーも付いていません。



「↓ I132しか検出されていない理由について、JAEAはモニタリングカー搭載のGe検出器で測定したため、精度が高くない。ソフトの不具合で全核種I132で計上してしまったのではないかと説明。」

なぜこのような現象が起きたのか、JAEAの説明は妥当であるかについて 【ご意見大募集】
https://twitter.com/iPatrioticmom/status/497577892096638976

別にソフトは悪くないし、検出器の問題でもなくて、単に「測定時間が短くて
カウント数が少ないから」そういう結果になっている、という、
食品検査で「短時間で測れば定量限界も検出限界も高いからNDになりやすい」、
というのと、同じことだと思うのですが。

それも、JAEAが何か隠蔽しようとしてそうした、というより、本当に忙しくて
測定時間を長くしなかった、という感じではないかと、今のところは思います。
(隠蔽したいならTh234のマーカーの付いてるスペクトルとか、出さないだろうし。)



Date: 2014/08/08 17:56(08)  ---  Name: nkom


今週のグラフを見ていたら、日本は暑すぎて気温がグラフの上に飛び出ている例が
多いので、グラフの最高気温を32度から36度に変更しました。
それでも、まだ収まっていない地点が結構ありますが・・・
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html



こちら、
https://twitter.com/iPatrioticmom/status/497577204855746560

とか、こちらで話題のスペクトルですが、
http://togetter.com/li/558008

縦だとわかりづらいので、90度回転させました。

テルル132も、「検出限界以下」だったのかもしれないけど、
スペクトルの方では、ピークを見つけているみたい。

「検出限界以下」で不検出になったのは、おそらく測定時間が1000秒と短く、
そのせいで検出限界が高かったからなのでしょう。
実際、カウント数は、まだ100カウント台で、少ないですし、
その場合、バラつきが大きいので、目にはピークが見えていても、
ソフトの方では、機械的に「検出限界以下」とされてしまった様な気がします。

なぜ、測定時間が短かったのかは、分かりませんが、忙しかったからなのかも。


とにかく、わずか10分のサンプリングで、しかも1000秒計っただけで
I132などが良く見えます。



カタログで確認:

ヨウ素132とその親のTe132
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/i132.pdf
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/te132_i132.pdf

ヨウ素131
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/i131.pdf

コバルト58?
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/co58.pdf

Th234(U238) Pa234mの1001keVとかは、よく分かりませんが、
63kevは、見えてるのかも。
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/u238.pdf

参考用のウランガラスのスペクトル。
http://pico.dreamhosters.com/VaselineGlassSpectrums.html


1047 keVが何なのか疑問です。
GeのカタログにはCs136が無いので、NaIの方を見ると、こうなっています。
http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/cs136.pdf

340keVと1235keVはマーカーが付いていないですがCs136で良いような気もします。

このPDFの中の詳しいマーカー付きのスペクトルと比べても、こちらにはI131、Cs134,137が
多い点や、Te132がしっかり目立つ点を除くと、まあまあ似ています。
http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/JAEA-Data-Code-2013-006.pdf




事故の後のスペクトルを見るとTe132の山の高さは、初期的には目立っても、
後からは、ヨウ素やセシウムなどが多くなってくるのは、お馴染みですので、
「スペクトル」としては、別に変ではないのだけど、ヨウ素132以外の核種が
1000秒という測定時間のせいなどで検出限界以下になり、「不検出」として
発表されたことで、「I132が出ているのに、なんでTe132がいないのか?」という
疑問につながったのでしょう。
http://pico.dreamhosters.com/img/Misc/Fukushima_playback.zip

そのお陰で、ダストサンプリングでもTh234のピークが出ていて、
ウランが見えていたたらしいことが分かったのは収穫でした。


ということで、「この時、資料をゲルマで計測したんだけど、
プログラムがまだ整合がとれていなくて、エネルギーピークの近い核種を
  I132でまとめてカウントしてしまったそうです、。(具体的にはCs137あたり)」
https://twitter.com/leaf_parsley/status/374470938625970176
との説明は、多分、間違いか何かだと思いました。

そもそもHPGeで測定して、Cs137とヨウ素132を「まとめて
カウントしました」というお話は、かなり胡散臭いと思います。
I132とCs137では、ピークの出方が全然違いますし。



Date: 2014/08/07 06:13(34)  ---  Name: nkom


リアルタイムではなく、1日から2,3日遅れのものになりますが、
私が手元にダウンロードしてある700地点以上のモニタリングポストの
今週のグラフと、今月のグラフを画像ビューワーとリストで見られるページを作りました。

今週のグラフ
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html

今月のグラフ
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisMonth.html

また、全体像についても、同じように見られるページを作りました。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphFromSpring2012.html


これで、リアルタイムのグラフで特化したサイトを見ていたりして、
不思議に思える地点があった場合、過去の傾向や、つい最近の流れを
調べるのがさらに楽になりました。

ただ、700地点もあると、順次見ていくのはキーボードでNキーを
押し続けて早飛ばしにしても面倒なので、地図のページに、これらのグラフや
スパイク検出、規制庁情報、リアルタイムグラフ、を組み合わせ、
既にあるキーワード検索に加え、距離による周辺検索を加えると、
私が自宅でやっているのと似たようなことが、プログラムとかを
インストールせずに、WEBサイトからの静的なデータだけで
実現することになります。


多発している「スパイク」に関しては、ガス状のものが、ほんの少ししか離れていない
多数のモニタリングポストの一つだけを通過する事例が何度も繰り返し起こるのは
ちょっと考えにくいし、スパイクの前後で線量の増減が無い場合がほとんどで、
つまり、スパイクが「本当に線量の変化によって起こっている」と仮定した場合、
原因物質は線量計付近に堆積したのではなく、「(滞留して?)通過しただけ」
ということになるので、そういう条件が考えられる現象としては、非常に高濃度で、
かつ、軽い物質がパラパラととてもまばらに飛散している、という感じか、
高濃度の汚染物質を付けた虫や動物やその乗り物や食べ物などなどが
線量計付近を滞留したり通過した、といった状況が、あるのかもしれません。

それ以外に、高線量地域や汚染が強い地域では、
沢山の汚染物質があって、それらの放射線によって
電子機器のデジタル素子も影響を受ける可能性があり、
メモリーやらプロセッサーやAD変換のビット落ちとかで
一時的に変なことになっている場合もあるのではないか?と思っていますが、
線量計でそういうことが起きるのなら、他の電子機器にも起きたりして、
「自動車のコンピューター」とか、他の工場とかの「重要な制御システム」で
こういう「スパイク」みたいなことが起こる可能性を示唆しているかもしれません。

虫や動物の説については、モニタリングポストを監視するカメラを付ければ良くて、
ドライブレコーダー的に、いつも古いものを消しながら録画する形式で、
スパイクがあったら事故映像を保存するのと同じで、別に保存すれば良いので、
そんなに難しくないでしょう。

「機器異常」説については、それが多発するメカニズムを推測して、
原因を解明する必要がありますが、それは、結構厄介かも。
一番簡単なのは、そんな大線量のものなら、安価な線量計でも
キャッチできるでしょうから、屋外での使用に耐える安価な
線量ロガーをモニタリングポストに併設して比較したり、
モニタリングポストの計器の内部データの流れを
常時記録しておいて異常が起きたらそれを解析する、とか
そういうことでもしないと、何がどうなっているのか、
全然分からないかもしれません。

難しいのは、この現象が、非常に沢山あるどのモニタリングポストで
いつ起こるのか予想が付かず、まるで「直ちに影響がない」健康被害と同じ、
ロシアンルーレットみたいな状態なので、多くのモニタリングポストで
解析用のデータを取り続けないと、解明するのに必要なデータすら
得られない、という点です。

現実的には、お役所やメーカーがそういう手間暇やお金のかかる
解析作業をするとは思えないので、「暑さ」が駄目なら
次の言い訳で誤魔化すか、他の騒ぎでも起こして誤魔化す、という
いつものお役所仕事をしてしまうのではないかと思っています。


いずれにせよ、「何か変だ」というのは、かなり確かで、
それが、まだ一号機の建屋解体の作業をしていない
(という発表が何故か最近流された)状況で、2013年夏の
大放出の際よりも多発しているのか?というのが不思議です。


もちろん、健康被害などと同様、放射能にさらされ続けて数年すると
機器の異常が起き易くなる、という可能性もあるかもしれないですが、
それにしても、日時が偏りすぎている上に、気象のパターンで
その偏りが説明できない様に思えるので、謎です。




Date: 2014/08/05 02:58(08)  ---  Name: nkom


特にスパイクが多かった期間を拡大したグラフの山を作りました。
今年(2014年)の6月26日から、昨日までのデータです。

各ページには、私がピックアップした気になるグラフの画像も既に貼ってあるので、
ご自分でグラフを眺めて検討することもできますし、スパイクのあった地点の
詳細な状況も、簡単に見えるようになっています。

お勧めは、最初のものと、最後の二つ。7月5日からのものと、その次は、
あんまり特異なグラフはありません。ただ、そういうのを見ると、そうでない期間の異常さが
よく分かるのですが。

http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014_06_27.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014_07_05.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014_07_12.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014_07_19.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014_07_26.html


Date: 2014/08/04 23:08(57)  ---  Name: nkom


原発周辺、といっても宮城や山形を含む先月の様子(2014年7月)を見るためのページを作りました。
これで、まず、気象と線量推移の大雑把な傾向を掴んでおかないと、細部を見たときに誤解しやすいです。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfSummer2014.html

今、もっと細かい点を見るためのグラフを作成中。


Date: 2014/08/04 15:12(05)  ---  Name: nkom


三年間を一挙にだしたグラフだと、細かいことがわからないので、拡大してみました。

これらは、2012年、2013年、2014年の、6月と7月について出したものです。






こうしてみると、やはり今年の7月はスパイクがとても多いことが分かります。

2012年は、6月に3回と7月に2回だけ。合計5回。しかも、すべて50km以上離れた地点。

2013年は、6月はなくて、7月に3回だけなのでごうけい3回。

2014年は、6月に3回で、7月は13回。合計16回。しかも、原発に近いところに多い。


ただ、3年通したグラフを見て少々私が危惧したような、時間と距離が綺麗に並んでいる
グラフではなかったので、「わかりやすいケース」ではないようです。

その一方で、今年だけ、6月の末から多発しているのは事実のように思えるので、
なぜ、そういうことになっているのか?という疑問が沸きます。

規制庁などが言うように、「夏の暑さでもって、いかれてしまった」という説は、
全体のグラフや、他の年との比較から、却下しても良いでしょう。
もちろん、夏の暑さが、敏感な(筈の)測定器にとっては、きついものであることを
疑うものではありませんが、「それだけ」で説明するのは、無理がある、ということです。


次に、2012年と2013年の8月と9月を見てみましょう。






2012年は、8月に4回で、9月はなし。合計4回。

2013年は、8月に7回で、9月は2回。合計6回。

大放出はその前後の放出でも有名になった2013年は、前年より多く、
しかも、7回のうち6回は40キロ以内になっています。


さらに、2013年と2012年の10月と11月を並べるとこうなります。




2012年は、2回と3回で、まあ、代わり映えのしない感じで、原発付近も少ないです。

これに対し、2013年の10月は、近場に集中していて回数の若干多めです。
従って、もし、3号機の瓦礫の撤去作業などが、スパイクの発生と関連性があるなら、
2013年の10月にも、飛散する量が多かった可能性があります。

と、こんな感じで、気になると、該当時期の線量形のデータをグラフに出して怪しい地点が
在るか無いか確認したりしています。





Date: 2014/08/03 23:09(34)  ---  Name: nkom


線量のスパイク(急上昇)を非常に単純に私が手元に持っているデータから
抽出して、リストアップして見たら、2013年8月19日の放出で見覚えのある
地点が多かったり、原発の近くがやたらと多いように思ったので、
現在分かっている67地点を発生年月日と、そして原発からの距離で
プロットし、同時に、月別の発生件数の棒グラフも重ねてみました。

まず、私が手元に持っているデータは、原発の付近の地点が多いというのは
あるのですが、それでも結構他の県も入っていて、それは距離のバラつきを
見ても分かるかと思います。

それでも、原発付近の発生件数が多く、しかも時期がよく集まっていたり、
距離と時期がよく集まっていたり、今年の7月の例では、2回ともかなり
直線上に並んでいて、7月初めのの線は垂直なのに対し、2回目の線は、
ほんの少しですが、原発から遠のくほど発生が遅くなる、という傾向を
示しているように思われます。

これが何を意味しているか?というのは、もっと色々調べないと分かりませんが、
直線が垂直である場合、もし、原因が原発にあったとしたら、その伝播が
非常に早かった、ということになり、傾きがある場合は、その速度が
少し遅かった、ということになります。
そして、もしも、完全に垂直の場合は、それらの地点でスパイクが
ほぼ同時に発生していて、原発が原因というより、広範囲に影響を及ぼす
他の原因が考えられます。

まあ、今は、まずこのグラフを出して見た段階で、これから拡大したり、
線を当てはめたりして見ますが、2012年から、現在まで、4,50kmよりも
遠いところのスパイクは、季節的にも良く散らばっていて、規制庁が言うように
夏だから起きたのだ、とは、ちょっと思えませんし、傾向としては、同じ様な
割合で起こっていて、特に大きな増加も減少も無いように思えます。

これに対し、2013年の大放出のあった夏と、そして、こちらはまだ
つつかれていない10月の初めに、原発にとても近いところで集中して
スパイクが発生していますし、2014年も7月の大量発生は異常であり、
かつ、データがとっても揃い過ぎている様に思えるので、単なる機器異常が
ランダムに発生していると考えるには、無理があるように思えます。

個人的には、やりますと言っておきながら、1ヶ月も過ぎてから、
1号機のカバーの撤去は延期になりました、とか言い出したり、
内部の人間(ということになっているハッピー氏)が急に情報を
リークしたり、なんとなく変だなと思っていたところに、
こういうグラフが出来てしまうと、何かマズイことがあって、
それで、今頃になって、「実は、大放出が起きるようなことは、
まだやっていませんでした」という(ウソの)報道やリークを
して、後々しらを切る為の準備をしているのではないか?、などと、
そんな可能性も考えてしまうのでした。

なお、スパイクのリストとその線量グラフなどは、以下のページにまとめてあります。

http://pico.dreamhosters.com/DoseRateSpikes.html




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