Date: 2014/08/03 11:54(29) --- Name: nkom
いつも各地の汚染の状況の報告を頂いているY氏から、長野と新潟方面の
新しい報告を頂きました。
http://pico.dreamhosters.com/img/Mr.Y/20140725-Radioactive-Contamination-of-Nagano-Niigata.pdf
以前の報告は、こちらの専用ページにまとめてあります。
http://pico.dreamhosters.com/ReportsFromMrY.html
「線量の減少の具合だけ」を見ていると、長野の汚染というのは、目立ちません。
http://pico.dreamhosters.com/MatsumotoMapOfRadInfo.html
しかし、特に新潟との県境にちかい標高の高いところなどでは、
結構な汚染があった可能性があります。
こういう点からも、やはり「線量だけ」見ていて、それで「安全かどうか判断できる」と
思っていると、大間違いの元になりかねません。
もちろん、エアカウンターとか、ガイガーカウンターでも、「高濃度の汚染」は
検出できるでしょう。
つまり、「もの凄い危険」は、分かるかもしれないけれど、
「微妙な危険」には、全然歯が立たないでしょうし、
私は、そういう測定機でも分かるくらいの汚染がある所には、
長居をしない方が良いのではないかと思っています。
(ガンマ線の)スペクトルを見たからとといって、それで「安全が分かる」とは
言えませんし、分かるかもしれない危険の幅や種類が広がる、という感じかも。
ただし、その、少しかもしれない広がりの違いが、私には結構重要に思えます。
また、「線量計でも見えるくらいの(高濃度の汚染の)変動」に気を付けて
暮らしていかないとならない環境、というのは、「気楽な場所」とは思えませんし、
原発の周囲の、十分汚染されている関東の、そのまた10倍かそれ以上
汚染されて、降下物も10倍かそれ以上降り続いているのが明らかな地域は、
まあ、分かっていて住む人もいらっしゃるのでしょうが、言葉がありません。
除染しても、泥沼の中で、泥を移動させて窪地を作っているようなものですから、
その周辺の汚染が徐々に入ってくるでしょう。
ただ、初期汚染がこびりついているものを落とせば、それ以前の線量に
戻る例は稀なのだろうとは思いますが、見方を変えると、せっかく
くっ付いて、ある意味で安定している状態のものを、移動したり、
他の物に再付着しやすい状態に変えてしまうことになってしまわないのか?
というそんな疑問があります。
そして、高圧洗浄機で吹き飛ばしたり、薬品で剥がすにしても、
「再飛散」させていることになっている場合がありそうで、
それはどこへ行って、何にくっ付くのか、気になります。
Date: 2014/08/03 07:11(00) --- Name: nkom
Gnuplotで、安直にグラフの平滑化をする方法を見つけました。
単純な移動平均の例は、Gnuplotのデモページにも載っているし、試してみたのですが、
時間軸をまとめてしまっておいてから、smooth unique を使うという平滑化の方法が
あるのを知って、色々試したところ、単純に時間軸のデータの分のところを切り取れば、
一時間当たりの平均地のグラフになり、時間の部分を切り取ると、一日平均になります。
このページを参考にしました。
http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/person/yonezawa/contents/program/gnuplot/average.html
これは、移動平均ではありませんが、福島に増設されたあまり使い物にならない
モニタリングポストのデータをこの方法と、デモページの移動平均で比べたところ、
3日間のグラフだと移動平均の方が良いように思えますが、9日くらいだと
単純な一時間分をひっくるめた平均値の方が分かりやすい様に思いました。
あれこれ試していて、最初は上手くいかなかったのですが、Gnuplotが時間データを
どんな風にやり取りしているのかわかったら、色々出来るようになりました。
Gnuplotは、plot コマンドで関数などを使うことが出来ますが、その場合、
時間データとして宣言したものに於いては、単純に$5やらculomn(5)で
データを取っても変になっていて、stringcolumn(5)で生の文字列として
取り出して、それを日時(秒数)の数値データに変更したり、そのまま処理して、
出来上がったものも、日時の文字列データの形でGnuplotに渡してやると
安全な様です。
移動平均のやり方。これは、時間軸はいじらず、データの方をどうにかする方法。
http://gnuplot.sourceforge.net/demo_4.4/data_feedback.html
上記のものを、単純に6回分にすれば、10分値のデータなので(欠損部分などを無視すれば)
一時間分の移動平均なので、これらの関数を使い、
samples6(x) = $0 > 5 ? 6 : ($0+1)
avg6(x) = (shift6(x), (back1+back2+back3+back4+back5+back6)/samples6($0))
shift6(x) = (back6 = back5,back5 = back4, back4 = back3, back3 = back2, back2 = back1, back1 = x)
init6(x) = (back1 = back2 = back3 = back4 = back5 = back6 = sum = 0)
plot rf u 5:6 t 'そのまま' lc rgb 'pink' ,init6(0), rf u 5:(avg6($6)) t '1時間移動平均' lc rgb 'black'
とかプロットすると、生データと移動平均が一緒に見られます。
また、私が使っているのは、規制庁のデータの要らない部分を削除して、感雨データの
有りの場合に、線量でーたの数値にして、それ以外は0にする、という処理を
しただけで、時間が前後逆になっている為、過去データの移動平均ではなく、
未来データの移動平均になってしまっています。
そのせいもあるのか、データの山がちょっとずれてるかも。
これに対して、安直に時間軸を丸めてやるのは、何の下準備も要らず、
plot rf u 5:6 t 'そのまま' lc rgb 'pink' , rf u (stringcolumn(5)[1:13].':30'):6 smooth unique t '1時間平均' lc rgb 'black'
とやると、日時のデータの時間までをスライスして使い、グラフの値が左にずれない様に30分足して、
後は、Gnuplotの smooth unique にお任せすれば、この場合なら、一時間分のデータをまとめた
平均値が自動的に表示されますし、データ処理の面でも移動平均とは逆に、まとめればまとめるほど
描画は軽くなるというオマケ付きです。
一日平均を使いたい場合は、こんな感じ。
plot rf u 5:6 t 'そのまま' lc rgb 'pink' , rf u (stringcolumn(5)[1:10].' 12:00'):6 smooth unique t '1日平均' lc rgb 'black'
また、任意の時間にまとめる方法もあります。これは、上の参考にしたページの方法に
時間軸データを与え、それを日時の文字列データに戻してGnuplotに渡す、という
面倒なことをしています。
そうする代わりに、X軸を時間データとする宣言を取りやめてしまう、というのも出来そうですが、
その場合は、目盛りの表示を秒数の数値データから、日時の文字列に変換する必要があります。
私の場合は、生のデータで十分に綺麗なモニタリングポストと共通のplotコマンドを使用する為に、
X軸のその作戦はやらないつもり。
nearint(x)=(x - floor(x) <= 0.5 ? floor(x) : floor(x)+1)
filter(x,y)=nearint(x/y)*y
dfilter(x,y)=strftime('%Y/%m/%d %H:%M', filter(strptime('%Y/%m/%d %H:%M',stringcolumn(5)), y) )
plot rf u 5:6 t 'そのまま' lc rgb 'pink' , rf u (dfilter(stringcolumn(5),7200)):6 smooth unique t '2時間平均' lc rgb 'black'
これ以外に任意の窓で移動平均にする方法があるのですが、
http://blog.sam.liddicott.com/2013/05/gnuplot-rolling-average.html
この関数を
avg(x, n) = ( avg_data = sprintf("%s %f", (int($0)==0)?"":avg_data, x), sum_n(avg_data, samples(n))/samples(n))
こんな風に時間データでやり取りするようにする方法も試していますが、再帰が止まらないのか、
まだ成功していませんし、窓が大きくなった時に重くなりそうなので、大きくまとめる場合は、
安直な方法で良い様にも思います。
davg(x, n)= ( avg_data = sprintf("%s %f", (int($0)==0)?"":avg_data, strptime('%Y/%m/%d %H:%M',x)), strftime('%Y/%m/%d %H:%M',sum_n(avg_data, samples(n))/samples(n)))
plot rf u 5:6 t 'そのまま' lc rgb 'pink' , rf u (davg(stringcolumn(5),12)):6 smooth unique t '2時間移動平均' lc rgb 'black'
通常は、Gnuplotにそんなに頑張って貰わずに、Pythonとか他の道具でデータの下ごしらえをして、
Gnuplotには、単純に描画して貰う様ですが、それはそれで効率よくやろうとすると色々と
面倒なことが増えたりするので、Gnuplotで出来てしまうのであれば、その方が楽です。
というか、時間軸も含めた、幾つかの移動平均くらいは、難しいことではないでしょうし、
Gnuplotの内部で、ガリガリに最適化したものを準備しておいてくれると嬉しいです。
まあ、そうなると、RやOctaveとか、そういう道具があるし、Python系でも
Numpy Scipy やらSageもあります、という話になるのでしょうが、
Gnuplotは色々な意味で結構気に入ったので、まずは、これでやれるところまで
やってみるつもりです。
ともかく、感度の悪い(あるいは、内部での計算のしかたとかがまずい?)ギザギザで
ぐちゃぐちゃのモニタリングポストのデータも何とか活用しようと思ってやってはみましたが、
今のところ、頑張って平滑化しても、細かいことが分かるようになるわけでも無いですし、
やっぱりもっとマシな測定機を設置するなり、数は少なくてもスペクトルも取って感雨情報もある
「使える測定機」を設置して欲しかったです。
メーカーも、文科省などの「仕様」を満たしているだけの機械を作らず、もっと役に立つ
測定機を作ってくれていたらと思います。
Date: 2014/08/02 09:10(28) --- Name: nkom
http://ma-04x.net/image_png/_png_log/0fukushima/201308/19/
上記のサイトに保存されている、2013年8月19日の日間(24時間)のグラフでも
変動が見えるかどうか調べるためのページを作って見ました。
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSummer2013MA04X.html
また、沢山ある画像を見るのに、一つ一つボタンを押すのは面倒なので、
スライドショー形式で、自動的に画像が切り替わって進む機能を
簡易グラフ画像ビューワーにつけました。
SlideShowのボタンかSのキーで始まったり止まったりします。
間隔(秒数)の指定も出来ます。
スライドショーを見ていて、気になるグラフがあったらSキーで止め、
Pで前に戻ったりして、Kキーで下に保存し、見終わったら、
キープしてあるグラフを保存したり、ドラッグアンドドロップで他のページに
貼り付けたりして、利用できます。
Date: 2014/08/02 05:03(49) --- Name: nkom
線量の大きなスパイク情報のページと
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateSpikes.html
2013年夏(8月19日)の大放出のページを強化しました。
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSummer2013.html
2013年夏のページで、より多くのモニタリングポストのデータを調べないと、
全然分からない場合がある、というのを痛感したので、手元に置くデータを
一挙に増やして、合計600地点以上になりました。
その結果、スパイクが発生している地点の発見も増えたわけなのですが、
それらの地点を見ていると、2013年夏の大放出で線量に変化の出た地点や
その周辺がとても多いのです。
こういうことには、まあまあ慎重な私から見ても、これは無関係とは思えないくらいで、
時期的な面でも、妙に近かったりすることがあります。
もちろん、統計的に分析しました、とか、そういうのではなくて、単なる印象ですが、
機器の異常によるものではなく、本当に急激な線量の増加を捉えていた場合の割合が、
当初私が考えていたよりも大分高いのではないか?と、思うようになりました。
また、8月19日以外の通常の垂れ流し汚染よりも大きめの放出があったとされる
日にちについて、現在順次パソコンにグラフを作って貰っている最中ですが、
誰でも簡単にグラフの検討が出来るように、それぞれの日付けについて、
250地点くらいのグラフを簡単に見て比較検討できる画像ビューワー付きの
ページを作りました。(単純で原始的なJavascriptで動きます。)
今、2013年6月28〜7月2日にかけてのものまで出来ていて、もうすぐ残りも出来るかと思います。
この画像ビューワーは、マウスでボタンを押しても動きますし、キーボードでも操作出来るほか、
気になった画像をキープして下に表示し、好きなものを比較検討することも出来ます。
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSeptember2012A.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSeptember2012B.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfNovember2012.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfMay2013.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfJune2013.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfJuly2013.html
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfAugust2013.html
また、元々の2013年8月19日の大放出のページにも、同じ仕組みを付けて、原発周辺の各地の
340地点くらいのグラフを見られるようにしました。
Date: 2014/08/02 04:20(01) --- Name: nkom
モニタリングポストの線量計が温度を非常に正確に捉えている(褒めてはいないですが)のが実感できる例、その2。
あまりにも良く一致していて紛らわしいので念の為書いておきますが、
赤い線が温度で黒い線が線量の推移です。
こういう例は、珍しくありませんし、気象情報と一緒に検討するのであれば、
それほど障害にはなりませんが、感雨か降水、そして温度や日照などの情報無しで
線量の推移だけ見ても、何がどうなっているのか、よく分からないでしょう。
ここは、気温と連動し、高線量なので雨が降ると水分の遮蔽で線量が下がるパターン。
逆に、気温と反対の動きをする場所もありますし、線量が低ければ、
雨で上昇する場合の方が多いです。(その後少し下がる場合もありますが)
また、これに、日照で線量が上下する性質が絡んで来たり、気温の急変化にだけ
反応するタイプ、などがあり、それらの組み合わせで結果が変わるので、
注意深く観察し、おおよそのパターンを掴んでからでないと、異常なのかどうか
なんとも言えなかったりします。
これに加えて、周辺の地面が舗装か草地などの土壌か、とかで
ラドンの地面からの放出によ、汚染物質からの放射線の遮蔽効果にせよ
雨の水分での反応に違いが出るでしょうし、「駐車の遮蔽」や
「汚染車両などの放射線」がこれらに混じってくると、もう大変。
Date: 2014/08/02 03:53(59) --- Name: nkom
「7/25を起点としたあちこちのMPの空間線量の推移はなんか怪しいなあ。
くそ、線量だけじゃわからん。
スペクトロメトリもせめて一時間くらいに出してくらんのか・・・と思う。」
http://twitter.com/pow2p/status/493293807493210114
私も本当にそう思います。
規制庁に電話したり、そういうシステムを作る会社に電話してせっつくといいかも。
非破壊検査の件だって、スペクトルがあれば、もう少しはっきりする可能性があるし、
異常の察知にしても、線量だけよりも色々分かりやすい。
Date: 2014/08/01 07:53(22) --- Name: nkom
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140731-00000014-asahi-soci
================引用=====================
東京電力福島第一原発のがれき撤去作業で飛散した放射性の粉じんが2011年12月以降に計7回、約60キロ先の宮城県丸森町まで飛んだ可能性が高いことが東大などの調査で分かった。調査チームは「昨年8月の大規模ながれき撤去以外でも広範囲に飛散したことが分かった。費用をかけてでも防止に万全の策をとるべきだ」と指摘している。
東大大気海洋研究所の中島映至(てるゆき)教授らが住民の被曝(ひばく)対策を研究するため、第一原発から北北西59キロの宮城県丸森町役場に大気中の粉じんを集める装置を設け、11年12月から昨年12月にかけて4、5日に一度回収してきた大気中の放射性セシウム濃度を調べた。このうち(1)濃度が普段の10倍超(2)風向や風速から計算すると第一原発から届く――時期が8回あった。
一番濃度が高いのは昨年8月16〜20日で、前後の時期の50〜100倍。8月19日に行った大規模ながれき撤去で粉じんが飛散し、20キロ以上離れた水田や48キロ先の住宅地まで飛んだ可能性を農林水産省や京大が指摘した時期と重なる。他の7回は12年9月7〜11日、14〜18日、11月16〜20日、昨年5月28〜31日、6月28日〜7月2日、2〜5日、8月6〜9日。いずれも普段の10倍程度だった。調査チームは今年5月に農水省に研究結果を報告していた。
=================================
これらの日付も見てみましたが、やはり2013年の8月19日の様に目立つものは、
今のところ見つかっていません。
スクリプトを改造して、福島市や郡山の方とか宮城も含めてグラフを出す様にして、
疑わしいものは更に詳細に検討していますが、「微妙」なものは幾つかあっても、
100以上のモニタリングポストを追加してさえも、
今のところ私が「確か」と思えるものは、まだありません。
こういうことをしていて(いつも)思うのは、最低でも感雨か降水量に加え、
気温のデータがないと、本当に「手探り状態」になってしまう、という点です。
日照や風向風速を加えるともっと良いし、スペクトルや成分分析や、
連続サンプリングのベータの情報などがあれば、もっと良いのは言うまでもありませんが、
とにかく「線量だけ」を見ていると、間違いの元になると思います。
たとえば、ここは、主に「気温」を測定していて、「線量も」ついてに見える、という感じで、
普通の状態か異常なのかを判断するには、気温のパターンとの比較が欠かせません。
逆に言えば、気温と合わせて見るならば、結構分かりやすい測定地点でもあります。
Date: 2014/07/31 09:19(35) --- Name: nkom
2013年8月19日の瓦礫処理による飛散について、線量の推移にどのような変動が
見られるのか?どんな地点に変化があったのか?などをまとめたページを作りました。
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSummer2013.html
線量を見張っていると、分からないことも無いのですが、
これくらいの大放出であっても、余程注意していないと
見逃してしまうでしょうし、雨や他の減少に紛れても
分からなくなってしまうし、日ごろ東電が放出させている量だと、
ほとんど線量の推移からでは分からないことも見て取れます。
その点、降下物は、地面のものを測っているのではなく、
(再飛散も含みますが)飛んでいるものを狙い撃ちで測るので
検出のチャンスが少し高まります。
ただ、手間隙が線量のモニタリングとは比べ物にならないので、
やっぱり原発の近く(500km以内とか)には、住まない方が
気楽で良いのでしょう。
私のところも廃炉作業中(の筈)とはいえ原発から100km程度なので、
人事ではありません。
Date: 2014/07/30 13:06(30) --- Name: nkom
もしかしたら、スパイクが放射性物質の飛散と関係あるかもしれない例:
これが、2013年8月19日の飛散の時の上昇であると一部で言われているもの。
上のスパイクは、日にちは、まあほぼ一緒ですが、時間的には、ちょっとずれてはいます。
http://togetter.com/li/555507
で、近辺のほかの地点でも、似たような上昇なり(小さなものでも)スパイクがあるか
見てみましたが、目立つものは見当たりませんでした。
ここの、このとっても小さな突起が、その飛散に対応しているらしいのですが、
これを察知するのは、機械でも、人間でも、結構難しいと思う。
これも、そうらしいのですが、あまりに小さな変化で、日照や気温の急変による変化や、
車の駐車や付近の除染とかの変化と同じかそれより小さいくらいなので、
これを見張っていて対策を立てよう、というのは、あまり安全な方針とは言えないでしょう。
浜野公民館も双葉総合公園も三字公民館 、あまり良く分かりません。
なので、非常に大きい汚染の飛散があった場合ですら、「降下物」を見張っていると
分かる場合でも、線量を見張っていたら分からない可能性があると言えるでしょう。
そういう点からは、UCBでやっているような、(ほぼ)リアルタイムの連続ダストサンプリングと
HPGeによるスペクトル分析は、大変役に立つ可能性があります。
http://radwatch.berkeley.edu/airsampling
http://radwatch.berkeley.edu/airsampling/plottingreference
http://radwatch.berkeley.edu/airsampling/technical
バークレーの現在(よりちょっと前)のスペクトル
後、さっき盛んに鳴っていた私のPM1703MO−1Aは、電池を入れたら
おとなしくなったので、単におなかが空いていて不安定になったのかも。
Date: 2014/07/30 10:34(38) --- Name: nkom
うちのPM1703MO−1Aが久々に鳴いています。
2.5インチCsIのモニタリングは、総計数率には変化なし。
スペクトルも目立った点はなし。(ズレてますが、そのままでやっています)
http://pico.dreamhosters.com/BackgroundRadiationOfMyHome.html
ただ、ガイガーカウンターは、普段(夏の標準的な値)より10%くらい高いです。
PM1703MO−1Aは、プルプルしながら、光ってはいるものの、
線量自体の表示は変化なし。
下のサーチモードの表示や音などには、変化があり、
それが本当なら、状態が一定ではないことを示しています。
もしかして、調子が悪くなったのか、バッテリーが弱いのか?
(バッテリー切れの時は、それ用の表示をするのですが・・・)
あるいは、本当に(ガイガーも少し高いし)何か検出しているのか?
Date: 2014/07/30 08:54(53) --- Name: nkom
掲示板だけだと、流れてしまってわかりにくくなるので、スパイクの検出された地点を
低線量地点も高線量地点も一緒にまとめたページを作りました。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateSpikes.html
Date: 2014/07/30 07:56(04) --- Name: nkom
線量の高い地点については、線量の減少があるので、単純に平均値と比べることが出来ません。
標準偏差とか、標準偏差と平均と最大値を絡ませたものとか、検討しましたが、
結局最大値の前後2日の平均と最大値を比べたら、こういう結果になりました。
ほとんどの地点で、一応規制庁からの異常報告があるようです。
私が手元にデータを持っているのは、400地点ちょっとですから、残りの4000以上の
地点について同じ様なことをすると、もっと異常が見つかるものと思われますが、
高線量地域には他の地域に比べて非常に多数のモニタリングポストがあるので、
低線量地域よりもスパイクが頻発している、とは、言えないかもしれません。
ただし、今年の夏に限っていえば、他の地域ではあまり異常が無いのは、事実です。
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http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07B/07546_postInfo.html
ja/07B/07546_M03239-p.csv, mean=2.04859, 2013/10/20 09:50 max=39.2760, mi=0.7160, c=115937, ec=167, s2=0.238074, s=0.487928, s/m=0.238177, oc=6, omax=76.296943, 2.085391
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07546/07546_M03239.html
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07B/07546_postInfo.html
ja/07B/07546_M03240-p.csv, mean=1.33037, 2013/10/11 11:30 max=283.8230, mi=0.4870, c=122268, ec=14, s2=3.105588, s=1.762268, s/m=1.324641, oc=12, omax=160.300627, 4.823873
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07546/07546_M03240.html
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07B/07546_postInfo.html
ja/07C/07210_M02843-p.csv, mean=0.30725, 2012/05/29 19:00 max=366.6290, mi=0.0670, c=103423, ec=696, s2=2.978107, s=1.725719, s/m=5.616740, oc=5, omax=212.271912, 0.437464
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07C/07210/07210_M02843.html
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07C/07210_postInfo.html
ja/07C/07213_M02871-p.csv, mean=0.69214, 2012/06/29 20:10 max=11690.5460, mi=0.0810, c=116521, ec=116, s2=1736.321638, s=41.669193, s/m=60.203842, oc=7, omax=280.539484, 46.303568
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07C/07213/07213_M02871.html
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07C/07213_postInfo.html
Date: 2014/07/30 05:41(32) --- Name: nkom
全14箇所を自動的に作って、線量の軸は対数目盛りにしました。
それぞれ、グラフの一番上が最大値です。
一応、規制庁の機器情報もチェックしています。
これらは、低線量の地点のもですので、高線量の地点については、現在やっているところ。
この最大値のとき以外にも異常があったと報告されています。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/06/06000_postInfo.html
最上町 すこやかプラザ
平成24年11月14日 機器調整工事を実施済。
2014年4月15日 15:20-4月16日 13:00の測定値は、機器不具合によるものです。
(現地ポスト周辺の線量に異常がないことは確認済みです。)
2014年5月28日 9:20-5月29日 13:30の測定値は、機器不具合によるものです。
(現地ポスト周辺の線量に異常がないことは確認済みです。)
定型文。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07A/07204_postInfo.html
アクアマリンパーク
2012年8月4日 10:20の測定値は機器不具合によるものです。
つい最近の異常ですが、なんの情報もありません。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07A/07204_postInfo.html
このスパイクに関する情報はなし。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07B/07544_postInfo.html
ふたば農協川内支店
平成24年12月5日 機器調整工事を実施済。
定型文が出ています。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/07C/07201_postInfo.html
県土湯除雪ステーション
平成24年11月16日 機器調整工事を実施済。
2013年7月28日 12:20-15:20の測定値は機器の不具合によるものです。
(現地ポスト周辺の線量に異常のないことは確認済みです。)
お馴染みの浮島で、規制庁からの情報はゼロ。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/14/14000_postInfo.html
詳しくは、このページにまとめてあるとおりです。
http://pico.dreamhosters.com/KawasakiKanagawaCase201406.html
いつもの定型文ですが、いちおう情報があります。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/15/15000_postInfo.html
阿賀野市役所
平成24年11月13日 機器調整工事を実施済。
2014年6月27日 17:00-17:10の測定値は、機器不具合によるものです。
(現地ポスト周辺の線量に異常がないことは確認済みです。)
非常に直線的で、急上昇の後で、測定が途切れているのがわかります。
原子力施設でのこういう異常は、きちんと報告している筈ですから、規制庁も情報を出さないと
不安になる人が出てもおかしくないでしょう。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/27/27000_postInfo.html
お知らせなし
非常に興味深い動きです。高濃度の汚染物質を積んだ車でも数時間駐車すると、こんな感じになりそうですが、
その後で、測定が途切れています。 規制庁の機器情報では、いつもの定型文。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/28/28000_postInfo.html
神戸市兵庫区 県健康生活科学研究所
2012年8月31日の測定値の一部は機器不具合によるものです。
これは、多分、雨のせいでしょう。平均が0.06マイクロシーベルト/時で、最大値が0.2ですから、
0.14の増加で、雨によるものとしては大きいですが、異常ではありません。
ただし、雨だからといって、いつも全てが自然核種なのだと、言えるのでもありませんが、
スペクトルを出してくれないとなんとも言えません。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/31/31000_postInfo.html
規制庁にも特に情報はありません。
何故か、タイトルのところだけ文字化けしてしまいました・・・
規制庁情報は定型文。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/32/32000_postInfo.html
松江市 県保健環境科学研究所
2012年7月18日の測定値の一部は機器不具合によるものです。
何故か、降水データが欠けている。雨に見えないこともないですが、パターン的には、
非破壊検査みたいにも思えます。規制庁の情報はなし。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/32/32000_postInfo.html
後ろの小山は雨でしょう。でも、その前のスパイクは、ちょっと雨にしては大きい。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/38/38000_postInfo.html
お知らせは、ないそうです。
http://radioactivity.nsr.go.jp/html/40/40000_postInfo.html
情報なし。
Date: 2014/07/30 03:20(32) --- Name: nkom
ふたば農協川内支店の例:
雨が降ってはいた様ですが、風はあまり無く、湿度が高くて異常でも起こったのか、他の理由なのか、
もっともっと調べないと分からないでしょう。
Date: 2014/07/30 02:57(27) --- Name: nkom
非常に単純なスパイク検出の試み:
統計ファイルをちょっと変えて、最大値を記録した日付も入れるようにし、
それを利用して、まず、低線量測定点(平均が0.1μSv/h以下)で、
最大値が0.2μSv/h以上あった地点、という条件で調べ、その全体像(2011年春から現在まで)
のグラフと、データやグラフのページへのリンクを出させてみました。
全部で14地点ありました。
規制庁は暑さで狂ったと主張していますが、低線量の地点に関する限り、10月や4月にも
スパイクが見られるようです。
データが手元にあると、こういう調査がとても楽に出来ます。
これから、そのそれぞれの地点のスパイクについて、その前日、当日、翌日の3日間の
グラフも自動的に作成するようにして、そうしたら、今度は線量の高い地点について、
どうやったら適切にスパイク検出が出来るのか考える予定です。
ja/06/06000_M03134-p.csv, mean=0.04049, 2014/04/15 15:50 max=67.2610, mi=0.0100, c=111229, ec=508, s2=0.064990, s=0.254931, s/m=6.296282, oc=3, omax=263.681112
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/06/06000_M03134.html
ja/07A/07204_101534-p.csv, mean=0.07067, 2012/08/04 10:20 max=54.6120, mi=0.0450, c=127506, ec=0, s2=0.023466, s=0.153188, s/m=2.167691, oc=19, omax=356.042302
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07A/0720407204_101534.html
ja/07A/07204_M02764-p.csv, mean=0.09922, 2014/07/01 06:40 max=105.3730, mi=0.0030, c=98304, ec=862, s2=0.258108, s=0.508043, s/m=5.120574, oc=7, omax=207.214378
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07A/0720407204_M02764.html
ja/07B/07544_M03227-p.csv, mean=0.08569, 2012/10/03 15:40 max=0.3210, mi=0.0240, c=122387, ec=4, s2=0.000400, s=0.019995, s/m=0.233350, oc=699, omax=11.768550
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/0754407544_M03227.html
ja/07C/07201_M03145-p.csv, mean=0.08073, 2013/07/28 14:40 max=10.3970, mi=0.0130, c=99660, ec=1183, s2=0.002627, s=0.051250, s/m=0.634807, oc=6, omax=201.292128
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07C/0720107201_M03145.html
ja/14/14000_1140000002-p.csv, mean=0.05004, 2014/06/11 18:30 max=0.2420, mi=0.0400, c=121789, ec=0, s2=0.000016, s=0.003996, s/m=0.079871, oc=2249, omax=48.033870
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/14/14000_1140000002.html
ja/15/15000_M03138-p.csv, mean=0.04383, 2014/06/27 17:10 max=10.3840, mi=0.0300, c=115116, ec=610, s2=0.001179, s=0.034336, s/m=0.783350, oc=2, omax=301.148634
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/15/15000_M03138.html
ja/27/27000_1270000015-p.csv, mean=0.05374, 2012/08/17 17:40 max=0.3310, mi=0.0460, c=120944, ec=0, s2=0.000006, s=0.002434, s/m=0.045300, oc=3602, omax=113.900407
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/27/27000_1270000015.html
ja/28/28000_2801-p.csv, mean=0.03818, 2012/08/31 06:20 max=0.2790, mi=0.0340, c=121461, ec=0, s2=0.000023, s=0.004806, s/m=0.125887, oc=867, omax=50.108942
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/28/28000_2801.html
ja/31/31000_3104-p.csv, mean=0.05792, 2013/12/27 17:40 max=0.2030, mi=0.0360, c=113996, ec=0, s2=0.000028, s=0.005329, s/m=0.092014, oc=3921, omax=27.222863
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/31/31000_3104.html
ja/32/32000_3201-p.csv, mean=0.03883, 2012/07/18 17:40 max=19.8420, mi=0.0310, c=119770, ec=0, s2=0.010693, s=0.103408, s/m=2.663102, oc=12, omax=191.505149
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/32/32000_3201.html
ja/37/37000_3701-p.csv, mean=0.05474, 2012/10/21 01:40 max=0.2130, mi=0.0500, c=122364, ec=0, s2=0.000006, s=0.002365, s/m=0.043207, oc=3759, omax=66.908399
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/37/37000_3701.html
ja/38/38000_3801-p.csv, mean=0.04741, 2012/11/29 11:10 max=0.2670, mi=0.0400, c=121561, ec=0, s2=0.000004, s=0.002110, s/m=0.044495, oc=3797, omax=104.092270
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/38/38000_3801.html
ja/40/40000_4002-p.csv, mean=0.05963, 2012/04/18 17:40 max=0.7160, mi=0.0510, c=122151, ec=0, s2=0.000019, s=0.004371, s/m=0.073308, oc=3731, omax=150.154931
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/40/40000_4002.html
Date: 2014/07/29 08:27(27) --- Name: nkom
最初に見たときから、この「あだたら体育館」の線量の推移が気にかかっていたので、
Gnuplotで直線のFitをしてみました。
初期値は、aは適当で、−0.00001とか。bは、0.5。
Gnuplot の結果:
Final set of parameters Asymptotic Standard Error
======================= ==========================
a = -5.42393e-10 +/- 5.006e-12 (0.923%)
b = 0.5 +/- 0.002121 (0.4242%)
bの初期値を変えると、全然違う結果になってしまうので、
Gnuplotは「お任せ」で、よきに取り計らってくれるわけではないのかと
思いましたが、もしかしたら気象データ(の時間軸)なしでFitした為に
変なことになっているのかもしれません。
(気象データは、一律2011年の1月1日からのものを使用)
そして、今度は通常の減り方に見えるところもやってみました。
初期値は、aは一緒で、−0.00001。bは、0.33。
Gnuplot の結果:
Final set of parameters Asymptotic Standard Error
======================= ==========================
a = -5.88615e-10 +/- 7.114e-12 (1.209%)
b = 0.33 +/- 0.003018 (0.9146%)
こうして見ると、減少の傾きは、どちらも −5e−10くらいなので、
数値的にはそんなに違っているわけではなさそうです。
ただ、やはり「あだたら体育館」の場合、2012年の春以降2013年の終わりまで、
ほとんど減少が止まってましたし、2013年の雪解け後に積雪の前よりも
線量が増えているので、雪や他の現象で、周囲から汚染物質が移動してきて、
吹き溜まりの様になり易い場所なのかもしれません。
また、現在データが保存されている400以上のモニタリングポストのデータについて、
平均値、最大、最小、分散、標準偏差、標準偏差を平均値で割ったものをリストアップしてみました。
上の二箇所だとこんな感じ。cがデータの個数。ecが何らかのエラーでデータが無かったか、使われなかった個数。
ja/07C/07210_M02831-p.csv, mean=0.27100, max=0.3610, mi=0.0910, c=121852, ec=67, s2=0.001746, s=0.041791, s/m=0.154209
ja/07C/07201_M03145-p.csv, mean=0.08074, max=10.3970, mi=0.0130, c=99516, ec=1183, s2=0.002630, s=0.051287, s/m=0.635209
通常、エラーでデータが落とされるのはほとんどないので、「県土湯除雪ステーション」は、
かなり頻繁に異常があるか、長期に渡って異常があったのでしょう。
(多分、雪の為と、そして、2013年夏の10.39マイクロシーベルト/時のスパイク関連かも)
他の地点については、このテキストファイルの中に入っています。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/stat.txt
ファイル名とモニタリングポストの名称との関連は、このファイルとかに入っています。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/alreal.txt
こういうことをして、線量の変化の傾向が変わったり、異常値がどれくらい異常なのか、とか、
そういうことが検出し易くなるようにしたいと思っています。
また、除染や機器の調整のせいで、データの連続性が失われている場合、
除染や調整が行われた日時や、その変化、そして、それらが無かった場合の
変化の全体像の再現とかもやりたいのですが・・・
Gnuplotだと、ちょっと関数をどうやれば折れ線のFitが出来るかとか、
よく分からないので、その辺はPythonでやった方が自由になりそうです。
Date: 2014/07/29 04:13(59) --- Name: nkom
規制庁も、多少は気にしているらしい。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140728/k10013359701000.html
============引用========================
「モニタリングポスト 猛暑で不具合か
7月28日 23時03分
福島県内では放射線量を観測するモニタリングポストが異常に高い値を示すケースがこの1週間に相次いでいて、原子力規制庁では猛暑の影響で不具合が起きたとみて、点検や修理に力を入れていくことにしています。
3年前の原発事故のあと、国は福島県内の3600か所余りにモニタリングポストを設置し、常時、空間の放射線量を観測しています。ところが原子力規制庁によりますと、今月26日の午後、浪江町の末森集会所で通常の200倍を超える1時間当たり640マイクロシーベルトを示すなど、この1週間だけでも8か所で異常に高い値が出たということです。
いずれも異常な値は一時的で、携帯型の測定器で測っても周辺の放射線量は通常の値でした。
モニタリングポストを巡っては去年も7月から8月にかけて不具合が相次いだということで、特に先週の福島県内は厳しい暑さが続いたことから、規制庁では猛暑の影響で不具合を起こしたとみています。
その一方で、福島県などには心配する声が相次いで寄せられていることから、異常な値を示したモニタリングポストの点検や修理に力を入れていくことにしています。規制庁では、「高い線量が観測された場所も日時もバラバラなので、原発とは関係なく猛暑が原因だと考えている。今後も部品を交換するなど速やかに対応したい」と話しています。」
===============================
別に猛暑でなくても問題のある測定地点はありますし、新たに設置されたモニタリングポストの多くが、
10分値ではあまり使い物にならない、(以前からの2インチNaIなどに比べ)品質の劣る測定機で、
しかも設置場所や管理、運用にも、色々な疑問もありますし、神奈川の浮島などの
「非破壊検査」説にしても、きちんとスペクトルを出したりしないので、真面目に検討したり、
納得のいくような調査を行っているのか不明なままです。
スパイクの時の「機器異常」の情報にしても、いつも判子で押したような、金太郎飴の様な、
「定型文」しか出さないので、利用者の側が、どういう異常でどのような表示になったりするのか
学習することもありませんし、一方で疑心暗鬼になって、「全てを原発からの放射性物質」に
結びつける人が増え、同時に、「無関心」な人が増えることにも繋がっています。
まあ、そういう「分離」、そして特に無関心層の増加は、ある種の人達にとって好都合なのでしょうが。
http://pico.dreamhosters.com/AzumakudariFukushima.html
http://pico.dreamhosters.com/KamishigeokaNarahamachiFukushima.html
http://pico.dreamhosters.com/RadiationDeserateVsTemperature.html
http://pico.dreamhosters.com/KawasakiKanagawaCase201406.html
http://pico.dreamhosters.com/ReadingGammaRadiationDoseRate.html
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/datalist.html
後、早く2011年4月以前のデータも規制委員会のサイトからダウンロードできるようにして欲しいです。
事故以前と事故当時、そしてその後の「3点セット」をよーく眺めないと分からないことも多いでしょうから。
Date: 2014/07/28 17:58(59) --- Name: nkom
東北の東側の様子。気仙沼や釜石が汚染されたの良く見えます。
久慈も、そして二戸までも、少し汚染されたように見える。
東北の中心部では、奥州市までは明らか。その後、花巻と盛岡は、こういうグラフでは
よく分かりませんが、その北の滝沢村では、汚染の減少が見えます。
また、2012年の秋口にかけて、若干上昇する地点がある様に思います。
どうしてなのだろう?
Date: 2014/07/27 06:54(04) --- Name: nkom
北関東のまとめ画像。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/10/10000_M03093.html
Date: 2014/07/27 06:45(21) --- Name: nkom
熊取の近辺の線量推移を見ていたら、なんか右肩下がりの傾向の出ている地点があり、
普通は線量が下がると喜んだりするわけですが、線量が下がるのは、汚染されたから、
という場合が多いのですから、それが関東ではなく大阪の話だと気になってしまいます。
色々な可能性があるかと思いますが、物流や人の行き来などで、初期的に汚染が
着たのではないか?という気がしないでもないです。ただ、自然現象の可能性もあるし、
熊取や原子力施設自体の問題の可能性もあるかもしれないし、断定的なことは言えません。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/27/27000_1270000001.html
こちらは、測定点も少ないですし、減少傾向もほとんど見られません。
また、ここは機器の校正がなされたのか、傾向が分かり難いですが、若干減少しているように思えます。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/27/27000_1270000014.html