Date: 2014/10/03 08:31(51) --- Name: nkom
素晴らしいバイク
走行不能な地帯は、担いで走破。
浮くみたいなので、左右にフロート付けたりすると、水上も結構行けそう。
そして、分解してミニカーにも収められる。
http://www.youtube.com/watch?v=USHGxDp10D0
カナダの一部の様に、湖や川が沢山在る土地だと、こういうのも良さそうですが。
http://www.youtube.com/watch?v=FIzOcJwQ7WA
こっちは、カナダ人(ケベックワ)の考えたもの。
電動だけど、エンジンも付けられそう。
もう、犬ぞり感覚ですね。
人の乗るところはホバークラフトみたいなエアクッションにして、
これで引っ張る代わりに押したら、乗り心地も良さそうだし、
ここらの道路に良くできる穴も怖くない。
販売業者や、製造担当会社を募集中だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=tKJIbaEKa3o
私も今乗っている車が壊れたら、どうしようか少し考えています。
Date: 2014/10/03 06:18(49) --- Name: nkom
既に測定環境が安定している場合は特にそうですが、
別の設定を試す前に、現在の設定を保存しておくと復帰も便利です。
また、パソコンの性能にもよりますが、テレミノMCAやベクモニを
違う設定で同時に走らせて比較するのは、分かりやすくてよいです。
そうでないと、バラツキのせいで違う結果が出たのか、
それとも設定の違いが本当に影響しているのか、
特に微妙な測定や短時間の測定、結晶の小さな測定器では
判断が難しい場合がありますので。
一番簡単なのは、テレミノMCAのフォルダーをそのままコピーして、
別々の場所で違う設定で走らせること。
後は、同じテレミノMCAを複数回起動して、設定だけ変える、
という方法もありますが、AutoSaveのデータの保存先が
混ざってしまったり、次回の起動の際の設定がどれになるのか
混乱したりする場合があるので、注意が必要です。
設定をファイルに保存しておいて、それを読み込んでから
走らせるようにすると良いでしょう。
作業中の次期バージョンでは、設定ファイルの拡張子を追加して、
.txt以外に、.tmiという拡張子も使う様にしました。
で、このファイルタイプをテレミノMCAと関連付けしておくと、
設定ファイルをダブルクリックして、簡単に同じ設定で
起動することが出来る様になってます。
私のマシンは、BGモニタリング用のテレミノMCAが二つ、
そして、遮蔽の中の測定を色々な設定は自動保存間隔で
行っているのが六つ、合計八つのテレミノMCAが走っています。
こういう場合、描画速度の設定を1にしておくと、マシンへの
負荷が少なくなります。
Date: 2014/10/03 05:34(27) --- Name: nkom
自由自在@higanokenji
ん?そうだったの?ぎりぎりまで高くしてた。→「マイク入力(音声入力)のボリュームは、低めに設定した方が良い。」 Pico Tech - PicoBBS
http://pico.dreamhosters.com/picobbs/index.html
https://pic.twitter.com/ziKiXpDhvv
http://twitter.com/higanokenji/status/517993613632888833
「基本的には」ということで、PCやサウンドカードや測定器によっては、
「高い方」が良い場合もあるかもしれません。
また、XPだと、そもそもボリュームの調整がなかったりします。
あの文章は、最近、スペクトル測定を始めた方とか、色々と彷徨っている方の為に書いたので、
日向野様の様に既に測定環境が大変安定している場合には、あまり気にする必要はないかも。
でも、暇な時に、駄目元で何度か低い設定を試してみると、
もしかしたら何かが向上するかもしれません。
Date: 2014/10/02 13:31(51) --- Name: nkom
同じ腐葉土を細かいチャンネルピッチで測っている方で「定量ごっこ」をしてみました。
「ピークみたいなもの」の面積の計数率が0.01cpsくらいで、この測定器がおおよそ20Bq/cpsなので、
0.01 x 20 = 0.2Bq
で、検体重量が14gなので、
0.2Bq / 0.014 = 14.3Bq/kgくらい。
ということで、もっと大きな量で測った時の推定値(15Bq/kgくらい)と、
こういうとっても乱暴なやり方にしては、(たまたま)非常に近い結果になりました。
で、追記しておくと、同じ事を粗いチャンネルピッチの方のスペクトルでやると、
この2倍から2.5倍の推定値になったりしますし、
「乱暴はやり方」のさじ加減ひとつで、結果はワイルドに変化します。
それでも、「桁違い」にはならないので、体積線源も不必要で、
検体の量も臨機応変に出来て、その形状すら適当で済ませるやり方にしては、
「今のところは」上出来かと思います。
そして、検体量や濃度がもう少し高いと、どんどん精度も高まりますし、
測定者のお財布や頭と筋肉にも優しい、大変実用的な方法です。
Date: 2014/10/02 10:51(17) --- Name: nkom
このところやっていた、スムージング関連のテストの様子です。
http://pico.dreamhosters.com/SmoothingTest1.html
Date: 2014/10/02 10:41(55) --- Name: nkom
素人測定の場合、測定環境の最大の弱点、盲点、
そして、一番簡単に、劇的に改善できる点は、
「測定者」
つまり、「私たち自身」の可能性が圧倒的に高い。
測定システムの基本的な仕組みを理解していないと、
「基本的、根本的な誤解、勘違い」
をしやすい。
「根本的な勘違いや誤解」があると、多くのことを
間違って学んだり、「悪い癖」が付いてしまい、
長い間その影響を受け、そして、そこから抜け出すのが難しくなる。
性格的に、短気な人、直ぐに断定しないと気が済まない人、
自分自身よりも、まず測定器や測定システムを疑いたがる人などは、
誤解や勘違い、そして、珍しい仮説波に囚われやすいので要注意。
ガンマ線スペクトル測定の基本的な仕組み:
1.放射性物質 =(エネルギーの異なる)ガンマ線=>
2. シンチレーター =(強さの異なる)光=>
3. PMT(光電子増倍管)、PD(フォトダイオード)など =(高さの異なる)電気パルス=>
4. ADC(アナログからデジタルへの変換機)、サウンドカード =(パルスの波の)数値=>
5. MCA(マルチチャンネルアナライザー) =(パルス高を区分けしてカウントした)スペクトルデータ=>
6. スペクトル表示、解析ソフト =(スペクトルや解析の)数値情報、視覚情報=>
7. 測定者 =(その時点の知識や経験など基づく)理解、誤解=> 学習、誤学習、行動など
4のADCのところで、検出器から送られてくる波の様な電気情報(高さの異なる沢山のパルスが
流れてくる)を、数値情報の波に変換します。
テレミノMCAやベクモニでは、測定器に付属したサウンドカード(デジタルアルマジロなど)や、
PCに内臓のサウンドカード、又は、USB接続の外付けサウンドカードが、この部分を担当しています。
測定器がADC(サウンドカード、オーディオコーデックとも呼ばれる)を含んでいるかどうかで、
測定器とPCの間のケーブルを「生の電気信号」が流れるか、「数値情報」が流れるかの違いがあります。
測定器(アルマジロなど) =電気信号の波(音声入力コード)=>
PC内臓、外付けサウンドカードのADC =数値信号=> PCやスマホのMCAソフト
測定器(デジタルアルマジロなど) =電気信号の波=>
アルマジロに内臓したサウンドカードのADC =数値信号(USBケーブル)=> PCやスマホのMCAソフト
「生の電気情報」は、ケーブルやコネクターの質や長さや取り回しや保守、
そして周辺の電磁波などなどで影響を受けたりするのに対し、
「数値情報」は、影響を受ける可能性がかなり低くなります。
従って、デジタルアルマジロやSovtubeの機械の方が、
「ケーブルやコネクター周りなどのノイズ問題」については有利です。
ただし、どちらの場合であっても「測定器の内部でのノイズや電磁波の影響」は、受けます。
基本その1:
測定器から、(電気、又は数値で)PCに送られてくるパルスの情報に異常があったら、
スペクトル測定がうまく行かないのは、当たり前。
なので、パルス情報を確認するのは、重要。
問題がある場合は、エネルギー(パルス高)の低い方から高い方までの様子を確認する。
一番低い方は、大抵ノイズにまみれていて、それは正常です。
どれくらいのエネルギーまで、ノイズまみれかは、測定器によります。
なので、30KeV以下とか、50KeV以下とか、100KeV以下とか、
測定器の守備範囲以下のノイズは気にする必要はありませんし、
たとえ気にしても、それ以上どうにもならない場合も多い。
高い方も同様。
基本その2:
マイク入力(音声入力)のボリュームは、低めに設定した方が良い。
一度設定したら、理由も無く変更しない。
変更すると、横軸の再調整が必要。
測定中に、もしこれが変わったりすると、
校正の異なるスペクトルを混ぜることになるので、
測定はやり直しになります。
ネコがマウスをネズミと間違えて動かし、たまたま
ボリュームを動かしてしまったりすると悲劇です
どのボリュームが「最適」かを判断するには、知識や経験が必要で、
スペクトル測定を始めたばかりの段階では、良く分からないので、
基本的には、「10以下」、2とか4とか、その辺を試すと良いかも。
(奇数は受け付けない、設定しにくい場合もあります)
良さそうな設定が少し分かったら、それで当分固定して、
「ゲイン」で大まかなエネルギーの校正をして、
校正スライダーで微調整を行う。
これは、ボリュームを変えると、場合によってはスペクトルの出方が
変わってしまうので、BGや試料のスペクトルの比較が出来なくなったり、
理解が遅れたり、誤解を生み出すからです。
基本その3:
スペクトルは、「数値情報」です。
テレミノMCAなどのソフトは、その数値情報(統計情報)を
見やすいように視覚化したり、解析したりして表示します。
なので、例えば「定量的」なことをやりたい場合、
BGスペクトルのデータと、検体のスペクトルのデータの
特定の範囲(ROIと呼んだりします)のチャンネルのカウント数を合計して、
測定秒数で割って1秒あたりのカウント数(レート、計数率、cps)に揃え、
そのBGの面積(BGレート)と、検体の面積(Gross Rate,試料のレート)の差を見ると、
その部分に山があるのなら、山の面積(Net Rate,ネットレート、真の計数率)が得られます。
これは、現在作業中の次期バージョンのテレミノMCAのピーク情報機能や、
ベクモニやKスペクトトやSPViewerなどでも出来ますが、
エクセルやGnuplotや人力計算でも出来ることです。
こういう数値情報をそのまま扱うのではなく、スペクトル画像に線を引いたりして、
それを計算して「再数値化」すると、元の数値情報になかった誤差、ノイズ、歪みを
混入することになります。
つまり、「数値情報 =計算=> 数値情報」 という操作の代わりに
「数値情報 ==> 視覚情報 =定規=> 数値情報 =計算=> 数値情報」
という感じで「余計な操作」が加わっていて、しかもその余計な操作が
根本的な誤解などから正確に行われないと、結果の信頼性は期待できません。
スペクトルという「数値情報」を的確に「数値的」に理解するには、
表示の際にスペクトルを歪めてしまう操作をしない方が良いです。
テレミノMCAの場合、画面右側の中間にある「高エネルギー強調するスライダー」を使うと、
目盛りの数値とスペクトルが一致しなくなり、「数値情報」として使えなくなります。
これをやってしまうと、カウント数やそのレート(cps)を視覚的に把握するのが
難しくなり、また、カウント数とスペクトルの信頼性の関係を学ぶのも阻害します。
これに対し、Ylogボタンは、目盛りとスペクトルの関係を正しく表示します。
また、スペクトル画面で、マウスをクリックしてマーカーを出すと、
画面下に、そのエネルギー位置のチャンネル番号やカウント数やレートを表示し、
これを使うことで、そのエネルギー位置のカウント数を確認できます。
基本その4:
スペクトルの質は、カウント数の大きさで決まると言っても良いほどです。
カウント数が少ないと、スペクトルはバラツキで乱れ、ギザギザになります。
カウント数は、普通は測定する時間が長ければ増えます。
カウント数は、測定する試料(検体)の放射能が高い方が多くなります。
カウント数は、測定器と検体が近いほど高くなります。
カウント数は、測定器と検体の間の遮蔽が少ないほど高くなります。
なので、質の高いスペクトルを得るには、測定時間を長くしたり、
放射性物質の量や濃度を高めたり測定器と検体の関係を
密接にしたりするのが常套手段です。
また、測りたい対象の放射能と、背景(BG,バックグラウンド)の放射能の
差が大きいほど、対象とする核種の山は綺麗に出ます。
なので、検体のカウント数を高める工夫と伴に、
BGのカウント数を低くする工夫も大事です。
そして、測定中に、現在の(興味のある部分の)カウント数を意識し、
それと照らし合わせてスペクトルの変化、成長の様子を見ることが、
色々な理解を深めることになりますし、そうしないと、誤解を深める
結果になることもあります。
基本その5:
スペクトルの山が大きく綺麗に出ている場合、少々変な方法を使っても、
定量的な推測をそんなに大きく間違ったりはしません。
これは、利点でもありますが、不幸な結果を招くトラップとしても働きます。
山が大きく、カウント数もそこそこある「簡単なケース」の場合、山の高さだけを、
目盛りのcps表示で読んだりして比べても、そこそこの結果が出るわけです。
しかし、山の高さが、スペクトルのベースラインのギザギザや乱れの振幅幅に近くなると、
数値情報を真面目に計算してさえも、誤差が大きくなり、そして、確かさも減少し、
山がある様に見えたとしても、それがスペクトルのギザギザや乱れによるものなのか、
それとも本当の山なのか、断言できなくなります。
ところが、スペクトルの乱れ具合、ギザギザの幅の意味を理解しないと、
山の高さが低くなると、色々とどんどん難しくなる、というのが分からず、
「簡単な時に(たまたま)うまくいった方法」でもって、そのまま通用すると
思ってしまうことがあります。
酷い場合には、「スペクトルの乱れで、(小さな)山が出たり出なかったように見えたりする」とか、
「スペクトルの出だしの山の位置も高さも正確ではない」といった基本的な理解が欠けていると、
測定器やソフをト疑ったりしてしまう例もありました。
まして、カウント数が少ない初期状態では、測定器の良さも悪さも良く分かりはしません。
従って、「微量の汚染を知りたい」といった理由から、小さい山しか出ないような検体を
測る場合には、測定環境を安定させる努力や測定時間の延長などもそうですが、
何よりも、測定者自身の知識や経験が飛躍的に要求されるようになり、
どんどん難しくなる、という点を「最初から」押さえておくと良いでしょう。
また、微量になると、まず、「定量の精度」が下がり、
それから、「定量なんて無理」になり、
そして、「在るか無いかすら断言できない」状態になり、
最後に、「まるっきり分からない」状態になります。
なので、自分が持っている測定器で一番微量の汚染を検出しようと試みる場合、
それは、「定量なんて無理」なレベルの汚染の
「在るか無いか」をなんとか予想してみる、
といったレベルになります。
私の現在の測定環境だと、測定時間やその他の色々な要因にもよりますが、
検体の中に10Bqくらいのセシウム137が含まれていると、
量的な推測も桁違いには外さないで済みそうです。
それ以下だと、どんどん難しくなり、注意が必要になります。
これは、手製のマリネリに一杯に1kgくらい詰め込んだとしたら、10Bq/kgくらいの濃度です。
ちなみに、鉛の遮蔽が8cmで、測定器は2.5インチのCsIの場合です。
検体の中に3Bqくらいのセシウム137が含まれていると、
間違えている可能性もまだ少しはあるかもしれないけれど、
「山が在るか無いか」は、まあまあ自信が持てます。
山の高さや面積、については、まだ比較も出来るし、予想も出来るかもしれないけれど、
信頼性はどんどん下がって行きます。
この辺からは、BGの質とか、測定環境の安定性が、物凄く大事になってきて、
「素人測定」としては、難しくなります。
それ以下になると、そもそも在るか無いかの判断がどんどん難しくなって、
0.3Bqくらいまでは、頑張ると山が見えるように思える場合もありますが、
気象状態とか太陽の活動とか磁場とか近所の工事とか、そういうことを含めて
色々と気にしたり、工夫しても、難しいです。
量的な推測は、まあ試しに計算してみました、という程度かも。
それを「何かの判断の材料」しかも、自分の健康や生死、
あるいは、「他人様の生死」に影響するような判断の材料にするのは
危険すぎるでしょう。
「安全性重視」でもって、「(少しでも)疑わしい場合は、危険側の解釈をしておく」
というのであればともかく、「これくらいなら食べてもいいだろう」という基準として
使ってしまうと、「御用学者の100mSvまでは安全」みたいなザルになります。
まとめ:
検体に含まれる汚染の量(Bq)がカウント数に大きく影響するので、
「重量当たりの濃度(Bq/kg)」に注目しすぎると誤解する。
カウント数が低いとスペクトルが乱れ、毎回違った出方をする。
ギザギザや乱れている質の悪いスペクトルでは、量的な推測はもちろん、
山が在るか無いかの判断も、難しくなる。
測定環境に於ける最大の弱点が何なのか?と考えて対策しないと、
誤解や勘違いの「症例集」になってしまう。
(同じ事をやらないようにすると、間違いを避けるのに役立ちますが・・・)
「測定者」の質、しかも、
「とっても基本的な事柄に対する理解の不足」が、
一番の問題点になってしまうこともありますが、
逆に言うと、それは一番改善できる可能性があるところで、
しかも、(時間はかかるかもしれないですが)お金も必要ないので、
劇的に改善されるポテンシャルを秘めている、と、
そう見ることも出来る、というお話でした。
これは、カナダの腐葉土約14gを26時間測ったスペクトルです。
検体の中には、多分0.5Bq以下のセシウム137しかなく、
一日以上測っても、「山みたいなもの」が、「セシウム137の位置から結構はずれて」
見えてはいるものの、「見えました!」と断言出来るスペクトルではありません。
どんな検体か全く知らないで測ったら、「なんか疑わしい」と思うけど、
在るとも無いとも断言できないスペクトルです。
BGが24時間程度の測定だったので、これ以上はあまり変化がないでしょう。
ちなみに、1インチのアルマジロだと、240時間のBGを測って、
260時間検体を測定したのと似たような感じかも。
以下は、同時に走らせていた別の設定の異なるテレミノMCAで
上記の検体の8時間のスペクトルをBGとして(灰色)、その後4回、
30分の測定をした結果です。
スムージングは、V6.3までのテレミノMCAの100%と同じくらいにかけてあります。
1インチのアルマジロだと、3昼夜のBGを取って、4回、5時間づつ測ったのと似た感じ。
(測定環境が「非常に」安定しているのでもない限り、スペクトルはもっと乱れるかも。)
セシウム137の位置でのカウント数は、まだまだ10から20の間で、スペクトルも
暴れていて、「見る人によっては」ピークが出たり出なかったりしている様に
思えるのかもしれないですが、単にカウント数が少ないので乱れているだけです。
なお、画面の下のカウント数やcpsは、「生スペクトル」のものなので、
表示されているスムージング後のものとは異なっています。
四つ一緒に出してみるとこうなります。画面下のマーカーの情報は、BGの数値です。
高エネルギー強調用スライダーを「乱用」して、スペクトルを歪めてみました。
K40の位置で、60倍ちょっと、Cs137の位置で30倍ちょっと、高くなっています。
ちなみに、現在作業中のバージョンは、メールなどで希望をなされた方にテストして頂いています。
まだ、バグや作ってない部分や改修予定の部分がありますが、既にV6.3と比べると
色々な面で格段に使いやすくなって、機能も追加されています。
ただ、ドキュメントも作り始めていないし、作業がまだ残っている上、
私の時間が少なくなるかもしれないので、一般公開は未定です。
Date: 2014/10/01 02:55(53) --- Name: nkom
レッド ピタヤって、結構凄い。将来有望そうなので、時々観察することにします。
(現状では、これで、スペクトル測定器のシステムを作ると、ちょっと値段は高くなってしまいますが。)
http://jp.rs-online.com/web/p/digital-oscilloscopes/8007403/
本家
http://redpitaya.com/
DSO Nanoを使うよりも、これの方が(値段も高いですが)色々と使えそう。
インターフェースがとにかく豊富で、USB OTGもあるし、1GBのEtherNetも付いている。
つまり、ADC,DAC,コントローラー、サーバーがこの中に入っている様なものです。
ADCは、高速(14Bit)が2ch。低速(12Bit)が4ch。DACも同様。
高速の方にプローブからの入力を繋ぎ(信号の前処理が必要かもしれませんが)、
他のADCには、温度や気象情報とかを入力し、DACで高圧を制御する、という感じ。
もちろん、GG2012などの「MCA専用機」だと、そういう仕組みが「作りこんで」あるので、
面倒が無いし、安定しているでしょう。
ただ、これはオープンソースで、ハード的な拡張性が豊富で、
ユーザーなどが、改造、拡張しやすい点が非常に大きな魅力です。
この機械に繋ぐ、アドオンの高圧電源、プリアンプ、温度センサー、ケーブル、
そして、ガンマスペクトロメトリーソフトのセットを作ったりすると、
後は、好みのプローブを繋げて、測定が出来る様になる。
スペックシート(英語)
http://docs-asia.electrocomponents.com/webdocs/12dc/0900766b812dc396.pdf
マニュアル(英語)
http://docs-asia.electrocomponents.com/webdocs/12af/0900766b812aff87.pdf
発熱がかなりあるようで、ボードの冷却に気をつけた方が良さそう。
小さなファンを付けるか、ヒートシンクを増強するとか。
OSは、Busy−Boxの入ったLinux。
https://github.com/Xilinx/linux-xlnx
Webサーバー(NGINX)も入っているので、それでユーザーインターフェースを作れる。
USB経由のTCP/IPとかも、既に入っているのか?
詳しくは、Wikiを見ると良さそうです。
http://wiki.redpitaya.com/index.php?title=Developer_Guide
Sovtubeやデジタルアルマジロの様に、(簡単ながら)ADC部分や高圧電源が
一体化して含まれていて、後はPCやスマホに繋げれば良いだけ、
という手軽さと価格帯には勝てませんので、「素人測定用」と言うよりも、
実験用、アマチュア開発者用、という感じですが、これに、アドオンボードと
電源と、ディスプレー、(そして冷却)を追加して適当なケースに入れ、
色々な測定器の完成品システムとして売る会社とか、出てくるのかも。
で、こういうものが流行ると、Arduinoみたいに類似品とかも出てきたりしますし、
もっと低価格のものや全天候型のものとか、超低温(−40C)対応仕様とか、
色々出てくると面白そうです。(うちの辺りで、屋外での使用を考えると
少なくとも−30C,出来たら−40Cくらいまで動いてくれないと困る)
Date: 2014/09/30 11:30(00) --- Name: nkom
海外の方から、デジタルアルマジロ(Type−1d = 1cc)のスペクトルを送って頂きました。
最初のは、まだ、横軸はCs137である程度合わせただけの状態です。
低い方が結構見えていて、Am241のピークも(ちょっとズレてますが)見えています。
最初は、セシウムの32KeVが見えてるかも?という期待もありましたが、
やっぱりそこまでは見えないみたいですが、それでもAm241が良く見えるだけでも
実験や危険な核種の判定に役立つ場合もあるでしょう。
こちらは、Am241で、低い方の横軸を合わせた後。
こんな風にスペクトルの見える機械が、1万円台で購入できるのは、
本当に驚異的なことで、エステーとかの機械を買えるなら、これも買ってみて、
そして、テレミノMCAの積分モード(移動平均モード)で少し長め(1時間以上)を設定して、
粗いチャンネルピッチで放置しておくと、格安のスペクトルモニタリングが出来ます。
もちろん、結晶の大きいものが買えれば、その方が色々と便利だったり
楽な面もありますが、「小さい測定器の良さ」というのもあるし、
おっとりした人なら、時間がかかっても大丈夫でしょう。
http://www.superoceanlight.com/index.html
でも、気の短い方は、絶対に大きい結晶の測定器にした方が良いでしょう。
でないと、スペクトルの山が十分育つのを待ちきれずに、
実に様々な誤解や異説の山を築いてしまう事になったりしがちですし。
Date: 2014/09/30 10:52(30) --- Name: nkom
博多で小さなヒゲスパイク。
こういうのは、たまに、どこかで起こったりしてます。特に注意する必要もないとは思いますが。
その他には、私が見ている中では、目だった地点や気になる地点はありませんでした。
Date: 2014/09/30 07:23(02) --- Name: nkom
http://iwakicity.org/html/htdocs/jodkjgxwk-71/#_71
海岸線でちょっと高いところがあるのは、どうしてなんだろう?
Date: 2014/09/29 21:08(30) --- Name: nkom
N崎 ‏@Nzaki0716_sub
セシウムから出ようとカリウムから出ようと、所詮β線はβ線、γ線はγ線。自然由来であろうと化学物質であろうと放射線による区別はない、という話。
https://twitter.com/Nzaki0716_sub/status/516760671178866688
N崎 ‏@Nzaki0716_sub
この辺が分かると放射線による内部被曝の問題もだいぶスッキリしてくるんだけどなぁ。
6:26 PM - 29 Sep 2014
文鳥姉さん ‏@chosi_t 2h1 hour ago
@Nzaki0716_sub ですよね
N崎 ‏@Nzaki0716_sub 2h1 hour ago
@chosi_t ですです。
https://twitter.com/Nzaki0716_sub/status/516760990088560640
出てきた「放射線だけ」を比べれば、同じに思えてしまう人も居るのでしょう。
でも、それだって、エネルギーの違いで、物質との相互作用も違うので、
厳密には、「同じエネルギーの放射線」であるのなら「違いはない」、
と言うのであれは、それは、そうでしょう。
なので、「核種によってエネルギーのスペクトルが違う」ので、一つ一つの
核種が、違う影響を及ぼす可能性があるでしょう。
更には、環境中や動物の粘膜の上とか、体内などで、それぞれの核種が
どのような化合物になっているか、なりやすいか、どのような形態か、
などなどにも違いがあり、その結果、移動や化学的変化や健康などへの
影響についても「違い」が出ることは、結構簡単に想像できると思います。
安全安心派の皆様が大好きなICRPなどでさえ、「核種による影響の違い」を考慮して
Svの計算法を定めているんじゃなかったでしたっけ?
そんなわけで、「違い」が出る部分を無視したり、言わないで、
「同じ部分だけ」を(しかも不正確に)言うのであれば、
本当に「分かっている」のかどうか、かなり疑問。
また、本当に分かっているのに、こういう言い方をしている場合も
考えられますが、今時、こんなに直ぐバレる様な「初期の御用学者」
みたいなウソを言う人はあまり居ないでしょうから、
エネルギーの違いや核種による様々な違いについては
考えたことがないのかも。
Date: 2014/09/29 10:46(13) --- Name: nkom
(何故か東日本だけの)土壌採取プロジェクトの採取マニュアルが発表されていました。
PDFのリンク:
https://drive.google.com/file/d/0B-NRWsm0WBc0ODlXa3ZaZktDVWM/view
土壌採取マニュアルのページ
http://www.minnanods.net/soil/samplingmanual.html
これは、「このプロジェクト用」のマニュアルですから、個人で測定する場合や
別のプロジェクトでは、違う採取方法の方が好ましい場合もあるでしょう。
また、窪地など、線量が特に高そうな地点を避け、まあまあ平均的な地点を選ぶ
というのが、一応基本方針らしいです。
なので、興味がある場合は、それと平行して、あるいは別に、
特異的に汚染が高そうな点、そして、低そうな点も調べると、
平均的にはこれくらいで、濃縮したりするとこれくらい、運が良いとくれくらい、
といった幅も分かって良いのではないかと思いました。
後は、西日本で、平均的な場所の土を取る場合ならともかく、
関東や東北では、マスクとかした方がよいのでは?と、思いました。
(危険性に敏感な方なら、言われなくても用心するのでしょうが。)
あ、「おのみち-測定依頼所-」の測定員様のブログに詳細があり、
マニュアルも、わずらわしいGoogle経由でなく見られる様です。
http://onomichi-labo.blogspot.ca/2014/09/new.html
マニュアル。
http://onomichi-labo.net/%E5%9C%9F%E5%A3%8C%E6%8E%A1%E5%8F%96%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB.pdf
あ、竹の子と椎茸の測定の解析結果の文書が出てます。
https://drive.google.com/file/d/0B-NRWsm0WBc0UVFucVdOcUozaWc/view
おまけで、玄米の濃度推移のグラフも入ってます。
Date: 2014/09/29 08:51(40) --- Name: nkom
私が感じたのと同じ様な疑問をお持ちの方もいらっしゃいます。
http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/touch/20140927/1411817527
私が誤解しているのでないなら、8000Bq/kg以下は、どこにぶん投げても良く、
8000から10万Bq/kgは、既存の管理された処理場にぶん投げられ、
それ以上は、中間貯蔵施設に囲っておいて、後から県外に持ち出して、
濃縮して、最終処分場に保管する、という感じらしい。
これらのそれぞれの場合において、(現在、過去、未来に)どこにぶん投げるのか?とか、
減容や濃縮の過程で出来た物質の濃度とその再利用の計画とか、
減容や濃縮プラントの平常時の安全性と、災害対策とか、
8000Bq/kg以下って、本当にどこにでもぶん投げてしまって良いものなのか?とか、
そういう点も疑問です。
また、8000Bq/kg以下って、セシウムの合計なのか、全ベータでもって決めるのか、
現行の法律を私は正確には知らないので、その辺がどうなっていて、
そういう決まりが守られているのかどうかも気になります。
水源地とかに持っていかれてぶん投げられたら、豪雨の時などに泥水になって
下流にながれ、場所によっては堆積、濃縮するのでしょうし、嫌な話です。
こういう理解や疑問は私の勘違いで、8000Bq/kg以下のものでも、
汚染されているものは普通の産廃とは「別扱い」になっているのなら良いのですが。
Date: 2014/09/29 06:51(15) --- Name: nkom
除染した土壌って、まず、福島県内で「(焼却などで)減容」して保存し、
30年以内(つまり、来年かもしれないし、いつか分からない)に「県外」で
「さらに濃縮」して、「最終処分」するつもりなんだ。
http://josen.env.go.jp/soil/storage_procedure.html
ということは、まず、福島県内で「土壌の焼却減容」などのプラントで、
減容した結果の「低レベル汚染土壌」が出てきて、それが再利用され、
「30年以内」に、今度は県外に既に高濃度の汚染土壌を持ち出して、
それを更に濃縮して、その結果出てきた「低レベル汚染」の副産物を
「再利用」するつもりなのでしょうか?
あれ?10万Bq/kg以下の焼却灰とかは既存の産廃処理場にぶん投げてしまう?
飯舘村蕨平の焼却減容施設(仮)の場合の話らしいですが。
http://shiteihaiki.env.go.jp/initiatives_fukushima/pdf/06_01_01.pdf
Date: 2014/09/29 05:22(03) --- Name: nkom
アルマジロやチャッピーの様に角型の結晶を使っている場合、
たとえ円形のマリネリを使っていたとしても縦割り分割法が
使えるかどうか、ちょっと分かりません。
巻きつけ測定をしている場合ならば、巻きつける検体の厚みを
出来るだけ揃える様にして、巻きつける幅の方を変えれば、
効率はそんなに変わらないのではないかと思います。
例えば、非常に少量の検体の場合なら、ほとんど輪ゴムの様に
細く巻きつけると、結晶からの距離の違いや、基盤のある方の
遮蔽の影響などが均一化されるので、効率のバラツキを
抑えられると思いますが、結晶の中央部分に巻き付けるか、
端のほうに巻き付けるかでも効率が変わるでしょうから、
それはテストしてみて大きめの検体の効率に一番近くなる
巻きつけ位置を割り出す必要があるかも。
「感度を下げないように」しながら、「安全」で、しかも
「出来るだけ簡単な方法」、ということを考えると、
「とにかくマリネリに全量充填しないとならない」という
方針や思い込みは、これらの三つの観点の全てにおいて
不利になるので、得策とは言い難いでしょう。
そもそも、素人測定では、「きちんと校正された測定器を使う」
といった基本からして、既にすっ飛ばしたりしているわけですから、
他の「基本事項」においても、「体積線源が必要」とか、
「面積でレートを計算」とか、「ジオメトリーを揃える」などなど、
それらをどれくらい尊重する必要があるのかを考えたり実験して、
自分が必要とする精度や範囲に適した方針を
柔軟に適用すれば良い様に思います。
Date: 2014/09/29 05:01(12) --- Name: nkom
Prochil様の函館と弘前の土壌の測定と、Be7の検出。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-732.html
カナダの森の中の腐葉土も、Cs137のコンプトンエッジにしては少し大きい?と
思われる出っ張りがあるので、もしかしたら少しBe7が含まれているのかも。
大気中にかなり漂っていて、降下物の中でも目立つほうですし、
特に緯度の高い地域は、少し多いらしい。
自然核種とはいえ、食品などでも検出されたりしているし、
個人的には、健康への影響も少し気になります。
ただ、これは避けるのが難しいかもしれないので、どういう対策が
考えられるのか、まだ、分かりません。
Date: 2014/09/29 04:36(35) --- Name: nkom
Hirofmi Inomata @digiponta · 1h
いただきました。500V駆動〜
https://twitter.com/digiponta/status/516527311592509441
Hirofmi Inomata @digiponta · 1h
今回は、この高圧電源モジュールを買いました。入力5V出力マイナス1000Vです。フォトマルに使います。
https://twitter.com/digiponta/status/516528189753921538
中性子測定器の準備が進んでいるようです。
上のは普通の(ガイガーやシンチ用の)カウンターに繋げられるタイプのHe3検出器かも。
減速材は、ロウソクとか、プラスチックのまな板とか、そういうものを転用出来るらしい。
これは、小さ目のモデルなので、やっぱり効率が気になります。
長いものでも、BGで3CPMとか言っていた人が居た様な気がしますが、
記憶が定かではありません。
あ、カールさんが中性子測定の実験をしているヴィデオがこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=uQ8vwevCq8Q&list=UUGN8m6iGkxnmQnGezVxxnmg
(強力な)ポロニウム210線源を使用して、そこから出てくるアルファ線を
ベリリウム(放射性同位体ではない方)に当てて、中性子を発生させています。
Po210線源は、$175、ベリリウムがビデオの中の大きさで$50くらいらしい。
(このポロニウム線源は、とっても強力です。要注意。)
ビデオでは、最初にポロニウム線源の横にベリリウムを置くと反応がBGより大きな反応がありませんが、
ポロニウム線源の「上」にベリリウムを置くとカウントが直ぐに増え、更に吸収材の
プラスチックをその上に置くと、カウンターの針が振り切れる、という具合です。
ビデオリンクのページの下の方に、カールさんのチャンネルなどを海外のリンクを集めてあります。
http://pico.dreamhosters.com/VideoLinks.html
最近は、プラズマに凝っているらしい。
http://www.youtube.com/user/Thallium208
Date: 2014/09/28 20:21(29) --- Name: nkom
静岡県が提供している、幾つかのMPでの大変素晴らしい
成分分析のグラフなどが見やすいページを作りました。
http://pico.dreamhosters.com/RadiationDataOfShizuoka.html
夜半から朝にかけてのラドンの地表近くでの滞留によるウラン系の上昇や、
雨の時のウラン系の上昇などが分かりやすいので重宝します。
例えば、この例は、雨の時にK40の成分の低下が見られ、こんなに減ったのは、
初めて見たので、どうしてなのか考えています。
火山灰で、ウラン系やトリウム系に変化があったか見てみましたが、
27日と28日にウラン系が増えている地点はあるものの、
雨で下がった分が元に戻ってきているだけ、という可能性があるので、
「噴煙との関連」があるのかどうかは、分かりません。
(多分無い様に思うのですが、そう断言も出来ません。)
Date: 2014/09/28 19:05(47) --- Name: nkom
過去ログに流れちゃいましたが、マリネリの縦割り法って、結構使えそう。
http://pico.dreamhosters.com/picobbs/index032.html
円形の結晶を使った測定器で、マリネリ容器を使っている場合、
規定量よりもかなり少ない物質や、高濃度の物質を測りたい時、
マリネリの底から詰めるのでなく、縦割りにマリネリを分割し、
残りの区画を(適当な詰め物をして)空にしておくと、
効率が変わらないので、普通の係数のままで測定できる。
ただし、厳密には、マリネリの輪っかの部分だけを使用した時に、
その中の半分とか四分の一とか、2割だけを縦に充填しても、
効率が変わらないのであって、上の方は測定器の前面の
空の部分に斜めに入ってくる放射線があるので、多少の差はあるのでしょう。
で、もっと厳密に言うと、マリネリの輪っかの部分でも、少しだけ
空の部分を通って斜めに測定器に入る放射線があると思いますが、
結晶が丸いので、その割合は前面よりも少ないので、
素人測定はもちろん、市民測定所であっても気にしなくても
良いレベルなのではないかと思います。
理想的には、線量が既に分かっている検体を使って、
マリネリの全量充填と輪の部分だけ充填した場合を
比較しておくと良いでしょう。
EMF211みたいに、少量の容器や詰め方ごとに
校正されて係数が既に分かっている場合は、この様な工夫は
必要ないと思いますが、1種類のマリネリだけを使っている
測定器の場合には、少量の検体や高濃度の検体の測定に
役に立つのではないかと思いました。
Date: 2014/09/28 18:05(17) --- Name: nkom
tomichan ‏@tomitakazuko
御嶽山の火山灰? 昨夜、八王子の自宅の庭に飛来した細かい乳白色の粒。針状に突き出たガラス質の結晶で、沸石(ゼオライト)と思われます。御嶽山の火山灰の内、軽いもの飛んで八王子迄飛来したのでしょう。by Tomita Takashi pic.twitter.com/xbyQWaiukl
https://twitter.com/tomitakazuko/status/516061729717891072/photo/1
「ゼオライト」って、あの、セシウムがくっ付いちゃうゼオライトなんでしょうか?
だとしたら、火山灰は要注意ってことなんでしょうか?
(その辺の放射性セシウムがくっ付いて、場合によっては、濃度が高くなるし、
そもそもの酸性だかアリカリ性と、粘膜などを傷つけやすい形状と、
そして、放射能汚染のトリプルパンチになるかもしれないから。)
追加: やっぱりこういうマスクは、何かと役に立つのかも。
以前、職場で、誰かがイタズラで粉末式の消火器を使い、
粉が通路に充満して酷い目に遭いましたが、こういうマスクと
密閉型のゴーグルがあれば、平気だった。
(以前、日向野様が紹介していたもの。) http://www.mask.co.jp/gazemask01/tabako/taboko01.htm#gm31
Date: 2014/09/28 15:03(51) --- Name: nkom
先ほどと同じ腐葉土を半分くらいの量(38g)を「マリネリの縦割り法」で測っています。
さっきと同様、x2とx0.2の別のチャンネルピッチの設定のテレミノMCAを
同時に走らせて比較しています。
同じ腐葉土で、量が半分くらいなのだから、山も半分くらいになることが予想されますが、
この土は均一ではなく、葉っぱや根っこやら色々と混じっているので、量が半分くらいでも
汚染はうまく半分くらいになるか、ちょっと分かりません。
測定開始から約5分後は、スムージングをかなり強くかけても、こんな感じでした。
一見、セシウム137のピークがあるかの様に思えるかもしれませんが、
その右側は、同じくらいの高さでギザギザしており、しかもカウント数が大変少ないので、
この時点で「ピークは明確」とか言える段階ではありません。
測定開始から約12分後。Cs137の領域は、その右や左より低くなっています。
あんまり簡単には「検出」出来なさそうなスペクトルです。
もしも、測定器の感度が低かったり、長い時間測れ無かったりして、この程度の
カウント数で測定を止めなくてはならないとすると、
この程度の汚染(検体の中に全部で1Bqも含まれていない)を「検出」するのは困難でしょう。
開始から20数分後です。Cs137の右側は、少しおちついてきていますが、
まだまだセシウム137の山は、「確か」とは言えない状態。
測定開始から1時間後。右も左も大分おさまって大人しくなってきました。
でも、セシウム137の領域が持ち上がっている、とは言い難いです。
IIRフィルターをオフにして、スムージングのかかってない生スペクトルだと
まだまだこんな感じで暴れています。
測定開始から2時間後です。ようやく、もしかしたら、右や左のギザギザがもっとおさまって、
セシウム137の所に山が見える様になるのかな?と、思える段階。
山があったとして、その面積のカウント数は、まだ300以下です。
測定開始から3時間後。K40の小山、その左のコンプトン散乱の丘が大分滑らかになり、
信頼性が高まってきていて、セシウム137の小山がK40のコンプトン散乱の丘よりも高いし、
ようやく、Cs137にピークがあるのが目視で確認できる状態。
ピークの面積のカウントは、300を超えたくらい。そのレートが約0.03cpsなので、
「1cps当たり20ベクレル」の割合がそのまま使えるとすると、
20 x 0.03 = 0.6
なので、0.6BqくらいのCs137がこの検体には含まれている、という計算になります。
濃度は、0.6 / 0.038 で 15.8Bq/kg くらいとなり、前回の87gを測った時と
まあまあ一致します。(最初の1桁があっていれば、まずまずというくらいの精度ですし。)
x0.2のチャンネルピッチの方も、まあCs137の山がありそうだ、というのは
言えると思いますが、まだ暴れています。(こっちは、生スペクトルですし)
試しに、最小エネルギーを100KeVにして、エネルギーの低い方のカウントをカットしたら、
17.3cpsになりました。
196ccの容積の結晶でこんな感じなので、例えば容積が3ccの測定器だと、
多分この50分の1くらいの感度になり、0.6Bq x 50 = 30Bq なので、
30Bqから50BqのCs137が検体に含まれているのなら、数時間で山が
見えてくるのではないかと思われます。
また、1インチの結晶で容積が16.4ccの測定器だと、感度は10分の1くらいになるので、
6ベクレルくらいが検体に含まれていれば、2,3時間で山が見えてくるのかも。
で、これ以下の量だと、もっと時間をかける必要が出てくるだけでなく、
ほんの少しの測定環境の乱れや、BGの質や、その他の条件によっては、
「時間をかけても見えてこない」可能性が高くなるかと思われます。
また、これは、「測定器の感度の良い部分の近くに検体がある場合」の話で、
濃度の薄い検体をマリネリに目一杯入れた場合は、測定器から遠い方の
効率は、距離と自己吸収でがた落ちですので、もっと難しくなるでしょう。
また、「量的な推測」の場合は、それよりも更に難しいわけです。
たとえば、この土を汚染されていない土か汚染されていない他の物質に混ぜて
容積を増やしてマリネリ一杯にパッツンパッツンになるまで詰め込んだとして、
(目視で山を確認する方法で)検出できるのかどうか、あんまり自信がありません。
で、量を云々できるのか?というと、「素人測定」の簡易法では、
「これくらいの濃度なんじゃないでしょうか」という大雑把な予想が
色々と注意してやってみて、条件が良かったらなら、出来るかもしれない
と思いますが、「定量しますた!」と言えるかどうかは、大いに疑問です。
でも、挑戦して、試してみるのはとっても良いことだと思うので、
(そういう余裕があったり興味や優先順位があるのなら)やってみると、
色々なことの勉強になる「可能性がある」のは確かでしょう。
もちろん、単純に、出来るだけ汚染されたものを食べたくない、という場合なら、
「素人測定で山が見える」 = 「汚染されている」 ということですし、
2.5インチや3インチでさえ、微量の汚染はそんなに簡単に
見えるわけではないので、「山が見えたら食べない」という方針なら、
食品に関しては、「定量」にこだわる必要がなくなり、測定が簡略化し、
時間と労力の大きな節約になります。
そして、なまじ「定量」出来たり、出来ていなくてもしたつもりになったりすると、
「これくらいなら食べても大丈夫」という考えに繋がり、セシウムの汚染があると、
(特に事故前の汚染なら)ストロンチウムもあるだろうし、場合によっては
他のものも含まれている点も過小評価したり、「安全安心派」に丸め込まれて
なし崩しに被曝の可能性が高まったりするので、その点からも、
無理に定量にこだわったりしない方が良いだろうと思います。
もっとも、私は、「放射能の健康への影響は分かっていない」と考え、
「分かっていないものについては用心した方が良い」と思い、
「笹川の金や軍事利権ヤクザに違和感を持たない人達が
ことさら「安全安心」を強調するなら、多分、相当用心した方が良い」
と考える「超危険派」だからこんな風に思うのであります。
Date: 2014/09/28 09:42(36) --- Name: nkom
放射能マンガ
http://beqlabo.edoblog.net/
雨による上昇は、自然核種がその大きな原因だと思いますが、
中国由来のセシウム137、ウラン、福島由来のもの、などが
含まれている可能性もあるので、「どちらか一方だけ」と思い込まずに、
両方の可能性/危険性を考えておいた方が良いかも。
「測る、知る」とか、そういう具合に行けば苦労しないのですが、特に素人測定では、
「測る、(分からないのを)思い知る」という風になることの方が多かったりしますし、
その方が「健全」な場合もあるでしょう。(何が健全かも、基準とかによりますが・・・)
私は、分からない場合は、一応用心して、必要そうなら対策をして、
納得が行くまで考えたり対策して満足したら、
後は気楽にしている、という感じです。
で、時々、新しい情報や、経験が増えたら、場合によっては
再検討して、修正を加えたり、方針を変更することもあります。
Date: 2014/09/28 08:15(32) --- Name: nkom
今回の御嶽山の噴火の前後で、線量計に異常な変化があるか見てみましたが
何も無いようでした。
以前、鹿児島の噴火の時に、周囲のMPの推移を見てみましたが、
やはり、何の変化も見られませんでした。
なので、火山灰の中には、トリウム系とかが含まれている場合もあるらしいですが、
鹿児島や御嶽山の噴煙には、そういう成分が無かったか、少なかったものと思われます。
また、数日前の栃木の地震の前後も観察してみましたが、
こちらも(ラドンによる増減などは)何も見えませんでした。
Date: 2014/09/28 07:43(17) --- Name: nkom
以下は、森の中の腐葉土87g(半乾燥)をマリネリの輪っかの部分に半円状に入れて測ったものです。
一つは、x0.2の粗いチャンネルピッチで測った生スペクトル。
もう一つは、その10倍細かいx2のチャンネルピッチで測り、スムージングを施したもの。
山の面積のレートが0.06から0,08cpsで、1.2から1.6Bqくらいのセシウム137がありそう。
おおよそ15Bq/kgですが、まだ生乾きなので、乾燥濃度はもっと高いでしょうし
コケのあったところの土に比べれば低いですが、事故前の日本の汚染と比べると、
やっぱり、ここの方が少し高いのかもしれません。
ただ、この様に少量の検体でこれくらいの汚染だと、
BGとの差も僅かで、スムージングの度合いや、ベースラインの決め方や、
ほんの少しの違いで結果が大きく変わりますので、量的な推測の精度は、低いです。
15Bq/kg +−10Bq/kgくらいでしょうか。
「素人感覚」での測定でもって、あちこちを端折っているので、誤差も良く分からない、
という程度の測定ですが、それでも「桁違い(+10倍以上、−10分の1以下)」にはなってない筈。
また、色々と試している最中なので、今回は、Autoでもって、FWHMやピークの位置や高さを
決めさせています。
このBGは、古いものなので、低い方は変わってしまっていますが、
511KeVの右側は最新のBGと良く一致しているのを確かめてあります。
ちなみに、測りはじめは、こんな感じでした。
x0.2の方は、今回は1時間ちょっとで、何とかピークが分かる様になってきました。
x2でスムージングをした方は、10数分で、一応ピークが見え始めました。
細かいピッチで測った方が(横軸の情報密度を含めた)情報量が多いので、
「適切なスムージングをするのなら」
素早い測定をするのには、有利である、と言えるでしょう。
測定開始30分後に、少しだけ粗めのスムージングで、BG差分を出した例:
十数時間後の結果を見ると分かる様に、セシウムの右のギザギザやデコボコは、
滑らかになって消えていきます。
ただ、この時点で言えることは、こういうギザギザやデコボコは、
あんまり気にしてもしょうがない、まだ、この先どうなるか分からない、ということで、
この様な状態のものを「山」として扱うのは、間違いの元。
また、ベースラインにしても、ギザギザの中間くらいを取らないとマズイでしょう。
そして、セシウム137の位置の盛り上がりが、その右側のギザギザと比べて
大して高くない場合、「測定の不確かさ」がどんどん飛躍的に高まり、
どう頑張っても、高い精度にはならなかったりします。
まあ、Cs137の位置のチャンネルで、ピークの高さが2カウント分くらいしかありませんし、
山の部分のカウント数を合計して面積を計算しても、200カウントにも満たない状態ですから、
「不確か」になるのも無理はありません。
これに対し、10数時間後には、面積も3000カウント以上になり、「傾向」は明らかになっています。
こちらは、上のスペクトルから、数分後の生スペクトルです。
スムージングをかけないと、何がなんだか分からない、暴れまくりの状態です。
(細かいチャンネルピッチで測っているので、生スペクトルが落ち着くのに
時間がかかるのは当然ですが。)