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Date: 2014/10/19 15:25(18)  ---  Name: prochil_chiba

Nkomさま:
結晶が大きくなると熱的な時定数も大きくなるし、ヒステリシス(上昇と下降で道行が異なる)の問題が無視できないので、温度補償はどんなに精緻に作ってもいくばくかの副作用はあると思います。
原始的ですがAtomSpectraの温度勾配がゆるやかになるよう発泡スチロールシートで海苔巻きにしプラボックスに緩衝材と一緒に詰め込んでいます。(はじめさんのアイデアを借用しましたが多少の衝撃にも堪えられるのでは...)


〉K40の領域に分けて、そこのカウントを積分していた様に思います。
G(E)関数については公開されている資料も増えてきたのですが...不勉強で理解は進んでいません。

元々文系なので科学的(統計的)な厳密さとかより社会的なファクターを重視するので...もとより市民測定所の報告書は商取引上の証明書には使えませんが、たとえ百円、千円でもお金をいただいていデーターを依頼者に渡している「商行為」であること以外に個人測定との決定的な差異はありません。(国が資格認定制度でも作れば別ですが)あとは技術的にはどうでもよい?事かもしれませんが機器に「校正証明書」(メーカーの保証書ではありません)がついているかとか。

会員の弁護士さんに相談したことがありますが出した数値について「故意又は重大な過失がない=同水準の機器の常識的な誤差の範囲」なら訴追、賠償の対象にはならないだろうという事です。これまでしらベルの流通品自主測定結果で商品が撤去、回収された事例が2件ありますが、回収を指示するのはあくまで行政なので行政には通報しますが、生産者や販売者に直接連絡したり「良心的な業者さんだから」と思い上がって自分たちで対処するような事は絶対しないようにしています。

「べぐれでねえか」さんの測定は非常に面白い=有意義だと思います非電化をお持ちなので事前にある程度当たりをつけているとは思いますが、専用の排気設備のない個人住宅で電気炉を使うことには一抹の不安もあります。(お子さんも小さいようですし)

そもそも「3時間までならBGも3時間か」というのはさておき問題は「このシンチは3時間まで」はアリですが「全てのシンチは3時間まで」と全称命題化する「ベクレルモニター評論家」さんです。





Date: 2014/10/19 14:57(42)  ---  Name: nkom


「カナダの西海岸で、死産が800%増えた」という様な話が流れているようなので、
ちょっと調べてみました。

cmk2wl ‏@cmk2wl
An 800% increase in stillbirths along the British Columbia coastline in Canada has also been recorded. B.C州の海岸線に沿って800%の死産の増加が記録されている。でいいの?
https://twitter.com/cmk2wl/status/523421776525541379


この話の出所は、Webラジオのゲストの話の様で、それの部分的な書き起こしが
あちこちでコピペされたりしているようです。
http://www.blogtalkradio.com/phoenix3333/2013/07/24/phoenix-rising-radio


このゲストの方は、MBAとPhDを二つ持っている、という人で、
アメリカ(モンタナ州のビリングス近郊?)からウルグアイに移住なさっています。


で、カナダでの死産の統計は、311の前の段階で、10年間くらいで37%の増加が見られ、
どうしてだろう?とか、話題になっていたようですが、統計の取り方とかのせいでは?という
意見などもあった様です。
http://www.canada.com/vancouversun/news/westcoastnews/story.html?id=dc5dd134-770a-4be5-92a4-015b202ed818


Webラジオを聴いた限りでは、このアトキンス博士(Dr. Simon Atkins)は、
2011年の統計と比較して、2012年の統計で800%の増加があった、との事らしいのですが、
その情報の出所については、言っていませんでした。
また、私が少し調べた範囲では、そういう情報はWeb上では、見つかりませんでした。

統計のページでは、2011年の統計は出ていますが、2012年のものは、
まだ、年間4期のうち2期分しか上がってなかったです。
2011年のBC(ブリティッシュ コロンビア)州政府年次報告
https://www.vs.gov.bc.ca/stats/annual/2011/

2012年の四半期報告のページ
https://www.vs.gov.bc.ca/stats/quarter/


なので、どれだけ信頼できる情報なのか、不明です。

西海岸が福島からの放射性物質で汚染され、農作物などからも汚染が検出されているので、
人間や動物に影響が出ても不思議ではありませんが、死産が8倍に増加したりしたら、
カナダ人(看護婦、医者、助産婦、当事者たち)も黙ってないと思うので、
本当なのかどうか、ちょっと疑問です。

カナダ人は、放射能問題については、かなり「安全安心」の洗脳をされている人が多いですが、
環境問題一般については、かなりうるさい人が多く、もしも自分や家族や自分の仕事の関係で
こんなに大きな影響があるのがわかったら、相当騒ぐだろうし、それだけでは済まずに
各種の実力行使やデモンストレーションや「大人しい日本人」の想像を超える
ど派手なアクションがあるだろう、というのが私の見方です。


ちなみに、この情報元の方が移住したウルグアイは、色々と興味深い国なのですが、
お隣のアルゼンチンに原発が2箇所あり、一つは、ウルグアイの国境沿いにあります。
そして、ウルグアイは、縦横300km程の小さな国なので、原発の危険性だけを考えると、
アルゼンチンのもっと南の方とか、あるいは、パラグアイの方が良いのかもしれません。



でも、北米の原発の数を考えると、断然マシですが。




問題の「死産の増加率」については、現在の時点では、個人的には少し懐疑的ですが、
今後の統計とか、バンクーバーの知人の情報にもう少し注目してみます。


ちなみに、この件で検索していて気になったのは、これ。
淋病が流行っている、というニュースで、しかも、淋病の感染者の多くがHIVにも感染している、というものです。

これは、BC州のCDCが発表している「おおやけ」の情報です。
http://www.bccdc.ca/resourcematerials/newsandalerts/news/2014news/Syphilis+rates+continue+to+rise+in+Vancouver.htm

日本でも、関東などで、性感染症が増えている、という話がありましたし、
免疫がやられると、色々なことが起こりやすくなります。


Date: 2014/10/19 13:11(56)  ---  Name: nkom



テレミノMCAの別のバージョンが作られているようです。


これは、色々と根本的な勘違いをなされて「奮闘」している方が、
その知り合いの方に作って貰ったものの様で、
記憶できるスペクトルの数を5つに増やしたり、
それらについて、BG差分を表示できる様にしたそうです。


希望した方にテストして頂いている私が現在作業中のバージョンだと
これらの点やそれ以上の様々な機能が既に実装されてますし、
この方が「現在」やっている方法は、余り詳しくない方が真似をすると
似たような勘違いをしたり、余計な時間や労力を費やす結果になる可能性が高いので、
「今のところ」は、私の方で積極的に紹介するつもりはありません。


ただし、今後、間違いや勘違いが減ったりする可能性もありますし、
こういう風に(たとえ変な方法であろうと間違っていようと)自分が好きなように
改造できるのがオープンソースのソフトの良い点ですので、
そういう意味では、大変好ましいことだと思います。


そうは言っても、大暴れのスペクトルに無理やりスムージングをかけても
細かいギザギザが大きめの「うねり」に変身するだけですし、
その「上下の幅の範囲内」の事柄には、あまり信頼性が無い、という点だけでも、
早く認識していただけたら、とは思います。

後は、換算係数を単位重量(普通は1kg)ではなく、
「自家製の標準物質」の重量でもって揃えていたり、
理解しようとすると、頭が痛い方法が残っているし、
放射能の量と濃度で、まだ少し混乱気味だったりするので、
参考にしてしまうと良くない点が色々あります。



熱心な方なので、色々な「実験」をしていて、それ自体は興味深いのですが、
根本的な誤解があったりするので、実験の設定が変だったり、
解釈が変だったり、特に「山があんまり高くない検体」については、
信頼性が低くなっているのが、もったいないと思います。
(逆に言うと、この方がやっている面倒で変な方法でも、山がスペクトルのギザギザや
乱れの幅から大きく出ている場合には、大きく外れることはないと思います。)

また、線源や検体の取り扱いの際、十分に注意をしているのかが一番大きな疑問です。
おまけに、薬品で土壌などを処理する実験なども行っていらっしゃるのですが、
特にこういう点については、下手に真似をすると危険です。




線源は、汚染物質なので、非密閉状態で、特にホコリみたいに舞い上がる様なやり方で
取り扱わない方が良いですし、多くの汚染物質を自分や家族の近くに沢山抱える方法は、
私はお勧めしません。

専門家並みの精度での測定(という幻想)に取り憑かれていないのなら、
少しの工夫で、少量の線源だけを使っても定量的な推測が出来ると思いますし、
「体積線源」に拘る必要もないでしょう。

同様に、「面積」に変に拘らなくても、ピークの高さでもって定量的な推測が出来るわけです。



Date: 2014/10/19 12:22(02)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ


静岡の成分分析を見る限り、適切な機材で適切な手法を取るなら、
日常的な変動もかなり細かいものまで見えると思います







ただ、温度補償とかが無い私たちの機材だと、特に低い方での影響が大きかったりして、
どういう分析法をしたら一番良いのか、まだ、余り考えたこともないので、良く分かりません。

以前に見かけた論文とかでは、エネルギーの高い方とかを含め、大きくウラン系の領域、
トリウム系の領域、K40の領域に分けて、そこのカウントを積分していた様に思います。
もしかしたら、目視では良く見えなくても、そういう領域の全カウントを合計してみると、
分かりやすいのかも。

例えば、静岡にお住まいの方で、スペクトルの取れる機材を持っている方が居たら、
そういう方法でデータから計算してみて、静岡県の成分分析と比較して確認できるでしょう。
http://pico.dreamhosters.com/RadiationDataOfShizuoka.html


福島や他の県でも、スペクトルのデータの公開や静岡の様な成分分析を行って、
それを公表する様に各県や規制庁に働きかけ、それが実現されると、
自分たちで勝手にやるものと比較検討も出来るし、監視できる測定地点も増えて、
より多くの人が学習するのにも、各自が納得できる判断や選択をする為のデータを得るのにも
大変有効だと思うのですが、スペクトルや成分分析に対する関心が何故か余り高くないので、
はたして実現するのやら・・・


>> お金を頂戴して数値を出すというとなると統計的に有意とはいえないレベル。

「科学的に」とか「統計的に」とかいう縛りでもって厳密にやろうとしたら、
「断定的な事」が言えるのは、かなりのレベルでないとならない場合も多いでしょうし、
真面目な人ほど慎重かつ厳密な態度で測定とかを行うことを大事にしますが、
そういうことを知らない人も多いし、簡単に凄く精密な結果が出るのだと
まだ思っている人も多いのでしょう。


「どういう調べ方をすると、どれくらいのことが分かるのか」という点も
何故かあまり関心を持たれない様な気がします。
どんな機械でも測定器でも「守備範囲」があって、それ以上やそれ以下は、
よく対応できなかったり、全く使えなかったりするという、
とっても当たり前の話なのだと思うのですが、「守備範囲や得意分野」を無視して
しかも、測定の条件とかも無視して「出来る」「出来ない」みたいな断定をしたり、
色々なご意見があるようです。



「無意味な測定」の話は、デタラメをツイッターでバラ撒いている菊池誠という
私から見ると「どうでも良い人」が言ったことで、
そもそも真面目に取り合う必要もないことなのかもしれませんが、
何故かそういうものに便乗して、他の測定所を色々とけなしている
高崎ガイガーの人とかも沸いて出て、未だに燻っているようです。

例えば、「べぐれでねえか」の方は、「非電化の機械で3時間以上の測定は無理」みたいな話を
一生懸命拡散させて、他の測定所に迷惑をかけたりし、その上現在では「非電化は駄目だから
Geで測ります」みたいな事もおっしゃったりしている様で、猫や子供を多用する「芸風」も含めて
かなり好みが分かれるとは思いますが、多量の検体を灰化させたりして
微量の汚染を明らかにしたいとお金を出す人が居て、
面倒な作業をやってくれるボランティアの方が居て、
しかも結果を公表している点は、「私から見ると」かなり有意義だと思います。

他には、添加物とか入っている物の測定は無意味だとか主張なされたりしているそうですが、
測定所を栄養士か健康相談所と取り違えているのでしょう。



市民測定所にも色々あるし、私がやっているような「素人測定」になると、
もっと色々ですし、まあ、多様性があってよろしいのではないかと思います。



Date: 2014/10/18 18:21(03)  ---  Name: prochil_chiba

>目だったビスマス214や鉛214の変化は分かりませんでした。
ありがとうございました。前述のように18号と比較して19号は拍子抜けするくらいでしたが、まして日常的な変動だと明瞭なピークを確認するのは難しそうで、低エネルギー側の計数率の変動を見ていくしかないんでしょうか。

>木下黄太様のブログから:
木下さんの言っているのは正論、正しいと思います。ただしその「正しさ」はヘーゲル的に言うと「内容が貧しいから正しい」という正しさです。

先日の千葉市のギンナンですが http://sirabell.blog.fc2.com/blog-entry-152.html 
3インチ、試料1.5L 8時間という条件だからかろうじて引っかかりましたが、これ以上時間を伸ばしてもたぶん無理だと思います。個人測定なら「ちょっとはありそう」で終わりですが、お金を頂戴して数値を出すというとなると統計的に有意とはいえないレベル。
Geでも下限値が合計5Bq/kg程度だと1万円以下でもできますが、このレベルだと.....千葉市の保健センターでは下限値1Bq/kgでやっていますが試料2Lです。
あと「生もの」は試料の再利用ができないので代替の同一サンプルが試料がふんだんにないとクロスチェックは難しいというのもあります。

最近?「無意味な測定」とか色々言われているようですが全く木にしていません。(いつから「科学」が「価値」の問題に口を出すようになったのか知りませんが)
むしろ事故から3年も経っているのに「NaIでは土壌は測れない」とか「3時間以上測っちゃダメ」とか妙な事を言う人がいて迷惑しています。


Date: 2014/10/17 08:23(25)  ---  Name: nkom


放置測定をしていたカリフォルニア米 907gは、やはり昨日とそんなに変わっていません。

空マリネリのBGを5%減らして、BG差分のスペクトルを出すと、K40がちょっとあるのが分かるだけ。
他は、ほとんど何も見えません。
Cs137の計算上の検出限界は、3σで0.16Bq/kg、キュリーの3.29σで0.35Bq/kg。

BG差分の生スペクトルのギザギザの上下の幅は、x2で+−20%くらい、x1で+−10%くらい、
x0.5で+−5%くらい、x0.2で+−3%くらいです。
スムージングを施すと、その5分の1以下くらい。

なので、その2倍もあれば山が見えますので、超簡略化された方法を使っているのを加味しても、
キュリーの10σのCs137を見逃しているとは考えにくいので、このお米には、あったとしても
多くて1Bq/kg未満のCs137しかないのだろうと思います。

カリフォルニア米なんで、農薬とかは結構バンバン使っていたり、下手したら既に
GMOなのかもしれませんが・・・



x2からx0.2まで、4種類のチャンネルピッチのものを並べてみました。
横軸は適当に調整したので、若干違って見えるかもしれません。

x2とかは、スムージングの前と後の両方を一緒に出してあります。









Date: 2014/10/17 08:05(07)  ---  Name: nkom



ここ(カナダ)で売っている、Ziplockは、全然ZipでもLockでも無いことを(再度)学びました。

完全に水密では無いだろう、とは思っていたものの、シール部分ではなく、
袋を構成している部分の熱による接続がいい加減で、そこからして東電ダダ漏れ状態。

幸い、漏れの激しい個体とそうでないものがあり、今回は、マリネリにセットした時点で、
漏れているのが分かったので、マリネリの洗浄と乾燥と再充填をすることにしましたが、
用心せずに測定を始めていて、マリネリの蓋が(圧力とかで)飛んだり、
マリネリにも漏れがあったりして、マリネリの外の最終防御用のゴミ袋にピンホールでも
開いていたら、遮蔽内だけでなく、床とかにも漏れ出す危険がありました。

まあ、水マリネリのBGを測ろうとしていただけなので、漏れても被害は少なかったのですが、
そういうリスクの小さい案件で、安物Ziplockの危険性を再認識できて良かったです。

縦置き式で、マリネリの水密性に信頼が持てる場合は、こういう心配はありませんが、
それでも膨張、発酵などで漏れ出す危険もあるかもしれないので、水物や生物は要注意。

庭の土とかは、その点気楽です。虫さんが出てきてびっくりすることがあるくらい。
虫さんも穴を開けたり、どこかで勝手に繁殖する危険があるので、侮れませんが。



Date: 2014/10/16 08:04(45)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

Browse機能で全部のスペクトルを総計したものを作り、それをBGとして
何度も見てみましたが、やはり、目だったビスマス214や鉛214の変化は
分かりませんでした。

ちなみに、これが、市原の当時の気象データと線量率の推移。
http://127.0.0.1:8889/ja/12/12000_1201.html



ただ、10月13日の18時最初の二つくらいのスペクトルは、総計数率が228cpsとか少し高めで、
市原のグラフでも、少し高くなっていた時と一致しているし、
10月14日の早朝03時くらいからも、市原のグラフの増加と同じくらいの頃に、
若干計数率が上がり、この場合は、特に低い方(と言っても、時として350keVくらいまで)が
持ち上がったりしていました。
また、14日の朝7時過ぎの市原のグラフの増加に付いても、計数率は若干増加していて、
その変化は、スペクトルをパッと見ただけでは分からないくらい小さいものの、
私が思った以上に、連動している様です。





Date: 2014/10/16 06:54(47)  ---  Name: nkom



昨日から、カリフォルニア米 907gをマリネリに無理やり詰め込んで測っていますが、
風が強まって、外の気温も下がり、室内の気温も珍しく少し下がってしまったせいもあって、
BGモニタリングのスペクトルでも、エネルギーの一番低い方が増加し、全体の計数率も
ホンの少し高いです。(0.5%くらい)

測定開始から22時間弱で、スムージングありで、こんな感じです。
密度がまあまあ高いので、水物みたいに空マリネリのBGよりも下に沈んでいます。
まあ、それでも、セシウム137は、(この機械で見える様な量は)入って無さそうなのは、見て取れます。


BGスペクトルを5%減少すると、こんな感じ。
エネルギーの低い方は、あてになりませんが、セシウム137の周辺は、
こういう簡易法でもそんなに違わないでしょう。




Date: 2014/10/15 10:56(39)  ---  Name: nkom


いつもの様に放置してあった震災前の日本のお茶200gは、46時間くらい経ってこうなりました。

やはり、ウラン系の親が少しいるんじゃないかと思いますが、トリウム系も微量混じっているのかも。
K40と同様、色々な食品にも含まれていますし、特に目立つものでない場合は、
私は、これはあんまり気にしません。

問題のセシウム137は、この測定環境だと分からないくらい低いレベルなので、
このお茶は使う予定です。
検体の量も少ないし、重量が少ないのがきいて、46時間くらい測っても
一応の計算上の検出限界は3σで0.6Bq/kg、キュリーの3.29σで1.6Bq/kg。


まず、生スペクトル。核種判定支援機能で、Bi214(ビスマス214)の位置をだしてあります。


YlogボタンをOnにして、「指数」表示。


加えて、スムージング付き。




Date: 2014/10/15 07:51(56)  ---  Name: nkom



LEDは目に悪いんじゃないか?という話は、実は、私も数年間に自分で感じ、今も感じています。

まだLED照明が出始めの頃、自分で作ったり、中華製の安物を買ったりして、
部屋の照明をLEDに変えたのですが、目が疲れたり、チカチカして、
おまけに中華製が予備も含めて2,3ヶ月の使用で回路が焼けて壊れたので、
蛍光灯式に戻しました。


また、PCの画面がブラウン管だった頃は、PCから少し距離を取って
見ている分には、視力の低下とかは、一切感じませんでした。

一昔前の液晶ディスプレーも問題なかったのですが、最近のものは
目が疲れやすい様に思います。

ま、歳とってきたから、というのもあるのかもしれないです。



Date: 2014/10/15 06:47(17)  ---  Name: nkom



GAMMA WATCH SURFER @gws1173 · Oct 14

GPS、スペクトル測定機能付☆シンチレーション式放射線測定器
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w113011646
https://twitter.com/gws1173/status/521943846754598912

GDS100 は、こういう機械です。
http://gontlab.web.fc2.com/


結晶が1ccですので、「移動中のスペクトル」は、ちょっと難しいかもしれませんが、
「高汚染地域用」としては、良いのかも。

つまり、ダダ漏れ原発の周辺に、これとUSBホスト機能を持ち、FTPなりSCPなり携帯経由なり、
なんでも良いのでネットに10分毎にデータをアップできる最小構成+電源と
一緒に放置しておけば、現地で何かが起こった際に、いち早く状況を確認できるかも。

単純な価格だけで考えると、アルマジロのType1と
GPSの付いた古いスマホの組み合わせなどの方が安く上がりますが。




もちろん、官製や東電のMPでスペクトルを取っている機械が沢山有るのだから、
それをリアルタイムで公開する様に、お役所や政治家や政治家志望の人や
色々なところに働きかけ続けるるのもやった方が良いと思います。

せめて原発周辺だけでも、スペクトルと生データが公開されれば、
現在のMPの線量推移だけで、色々な憶測をしているよりも
「はっきりしたこと」がわかる可能性が高まり、
遥かに本当の安全や安心に繋がるでしょう。

安全安心派の人の目線で言えば、スペクトルや生データも公開しているのだから
「何も隠蔽していません」、スペクトルを見れば、セシウムやヨウ素ではない、というのが
わかる、とか主張できて便利でしょう。

危険派の人の目線だと、雨などによる変化と「そうではないもの」の区別が
しやすくなるので、「色々な対策」を立てやすくなって便利でしょう。



Date: 2014/10/14 21:06(15)  ---  Name: nkom



「最終処分場」っていう名前は、変だな、と思った。
それで「終わり」ってわけではないですから。


「超長期保管場」と考えた方が良いと思う。
そこに、誰かが無闇に、意図的に、あるいは間違って
入ってしまわない様に管理する必要があるし、
そこから漏れたりしないように管理する必要もあるし、
それをこれから何代にも渡って、
忘れない様に覚えていないと危ないのですから。


たとえ、今後他の事故が起こったり、核戦争になって
世界中が色々汚染されたとしても、大量の高濃度汚染物質を
集めた所の危険性は、周囲よりも高いままの可能性がありますし。



Date: 2014/10/14 09:32(59)  ---  Name: nkom


測定中の震災前の日本のお茶200gはこうなりました。

測定開始から24時間くらい。

K40とそのコンプトン散乱、そして、609keVのBi214と
Pb214の三つ山、それにPb212も少し乗っかっているのかも。
1764keVがツルっとしているのに、609keVにだけ小山があるのが、ちょっと疑問。
460keVのコブは、Bi214の609keVのコンプトンエッジなのか、とも思いますが、分かりません。
単に、ギザギザが24時間経ってもまだ残っているだけ、という可能性もありますし。

セシウム137は、ギザギザの小さな突起がありますが、
それこそ「有無」を判断できる様なものではありません。
計算上の検出限界は3σで1Bq/kgくらい。キュリーの方法で2Bq/kgくらいです。

ウラン系の子孫があるみたいなので、Ra226かU238をこのお茶は少し含んでいるのかも。
お茶は金属系を土壌からよく吸い上げるみたいですし、ウラン系やトリウム系が
少し食品に含まれるのは、良くあることです。


こちらはスムージング無し。




Date: 2014/10/14 09:14(16)  ---  Name: nkom


prochil_chiba 様へ

データ、有難うございます。

変化があまり無い場合のデータも大変貴重ですし、
前回の様子や、周辺の線量や気象データと比較してみます。



Date: 2014/10/14 09:07(29)  ---  Name: nkom


木下黄太様のブログから:

 「測定器、NAIシンチレーションの、しかも安い機械で、下限値以下で、ピークが見えたかどうかを議論しようとする方達がいます。機械的に、精度が確認ができない状態のものを、あるとかないとか言い出しています。

 そういうことを主張している、例えば市民測定所は、判断が正常か否かということを、きちんと考えるべきです。

 本当にそういう汚染があるのか、ないのかを精密に考えるのは、少なくとも、ゲルマニウム半導体の測定器で確認するしかありません。あたりまえの話です。

 こういうことを我流で出来ると言い出す類の話を、僕は何を言っているのか、さっぱりわかりません。」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b47f6655ebacf817fdb15b88950d763f




えっと、「問題点」とされているかもしれない点を分けると:

* 「機械が(と言うか、ソフトが)不検出と判定したものについて」、
  ピークが有るか無いか見て、汚染の有無を判断すること

* 市民測定所がそういう判断をすること

* ゲルマニウム検出器以外の測定器の信頼性

という感じなのかも。



まあ、素人測定は、いつもの様に「問題外」の話ですが、
現実問題として、市民測定所で使われている機械やソフトは、
完璧ではありませんので、目視で、ピークを確認するのが当たり前、
というか、確認を怠ったら「その方がマズイ」でしょう。

これは、ゲルマニウム測定器であっても同様で、
ソフトが誤検出、誤判定をした例はあるわけですし、
私も数例、明らかに変なものを見たことがあります。
(ソフトやライブラリーの不備などによると思われるものと、
校正かBGがおかしくなっていて、スペクトルが乱れていたケース、など。)


従って、ピークを「十分な知識や経験を持った人」が確認するのは、
どんな機械を使っていたとしても重要で、そういう知識や経験なしに、
機械の数値だけを過信すると大間違いの元になります。

その一方で、十分な知識や経験が無い状態で、その様な確認をすると、
ギザギザをピークだと思い込んだり、こちらも大間違いの元になる可能性があります。
私なんかも、まだまだ勉強が足りてないので、毎日色々と学習しています。

なので、ソフトも、人間も、過信せずに、慎重に検討する必要があるでしょう。
人間ってアホですから。



放射能測定の場合、ボタンを押せば誰がやっても
同じ結果が出る様な機械は、まだ、存在しません。

また、放射能測定は、必ずバラツキがあるので、
いつも正確に同じ結果が出るものでもありません。

従って、「測定」ということに対して、普通の人が抱いているのとは
かなり隔たりがあり、プロが頑張っても結構な誤差が出るアバウトな世界なので、
物差しで長さを計るのとは違いがあるのです。




市民測定所が使っているような機械は、私たちから見ると高価であっても、
(一応)プロ用の機械の中では安いものが多かったり、高くても問題点のある
機械の場合もあります。

そういう中で、測定所の方々が勉強を重ねたり、多大な時間や労力を費やして、
信頼性や精度の向上に努めてきたわけで、そういう努力の中には、
他の測定所やゲルマニウム検出器でのクロスチェックによって、
慎重に検討を重ねることも含まれています。

その結果、特定の機械(ソフト)に於いては、特定の条件では、
機械(ソフト)が、検出限界以下と判定した検体に於いて、
目視でセシウムのピークが確認できる場合もあるでしょう。

そういう場合に、汚染を避けたい人にとっては、「安全側」の判断をしたいわけですから、
測定所が機械の数値を渡して「不検出でした」とだけ言うより、
「機械は不検出と言ってますが、ピークが見えます」と教えてくれた方が良いわけです。

また、それを「ゲルマニウム検出器で確認しろ」と命令したい方も居るでしょうが、
費用もかかりますし、ゲルマニウム信者がお金を出してくれるのでもない限り、
「現実問題」として、「使える情報で判断する」という場合も多いでしょう。

従って、測定所の中の人が十分に色々分かっているのであれば、
私は、そういう情報もとても役に立つと思いますし、利用者のニーズとも合致しているし、
それ自体に問題があるとは、思いません。




問題があるとすると、一部の測定所では、測定者が色々と勘違いをしている場合も
あるのかもしれませんし、ギザギザのバラツキの中の現象を「明瞭なピークだ」と
断言してしまう様な場合でしょう。
しかし、現状では、私は、「市民測定所」でそういうことをやっている所は知りません。
(私が知らないだけで、沢山有るのかもしれませんが・・・)


私が知っている例としては、「素人測定」の人で一人か二人。
でも、測定所でも何でもないし、少し慣れていれば
明らかに変だと分かることを言ったりやっていたりするし、
徐々に勉強なされて、勘違いが少しづつ減っている様なので、もしかすると
そのうち間違いに気付くのかもしれません。

後は、まあ、東海アマ様が、私から見ると、ピークとは言えないものを
「明瞭なピークだ」と断定する場合がありますが、別に市民測定所ではありません。
ただ、使っている機械が、一部の市民測定所でも導入している機械で、
AT1320Aの2倍近くする高価なものですし、有名人で影響力もありますから、
「測定に関して」は、出来たら「さらに慎重に」検討して頂けたらと思います。




「素人測定」の場合は、まず、精密な定量に必要な、校正された機械も
校正用の線源も校正するのに必要な知識や経験も無いのが当たり前ですから、
まあ、精密な判断とは無縁なわけで、それを自覚していれば、
あまり酷い勘違いをすることはない様に思います。

プロ用の機械でやっても間違える可能性があることを、
「無い無い尽くしの悪条件」でやろうとしているわけですから、
逆に、「プロ並みの精度」を意図的に目指さないことで、
色々なことを省略し、出来るだけシンプルにした方が良い、
というのが、何度でもしつこく繰り返す、今のところの私の結論です。


で、そういう現実的な測定をやりながら、徐々に勉強して、
必要や興味があったらもう少し精度の高い測定を試みれば
良いのではないかと思います。



Date: 2014/10/14 06:37(07)  ---  Name: prochil_chiba

今回の台風19号に関して線量関連の情報はあまりでていないようですが、13日夕方から14日朝まで30分毎にスペクトルデーターを採取しました。(家人に夜中に電源をバシッと切られないようPCは別立てで用意しました)
風雨とも幸いに18号と比べるとそれほどでも無く肩透かしをくらった格好ですがスペクトルを見ても大きな変化は無いようです。(関東を通過したのは14日の3時前後?)
あまりおもしろいデーターではありませんが、以下のURLにZIPファイルを置いておきます。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/58681499/Detector/ThereminoMCA_2014_10_13.zip


Date: 2014/10/13 17:10(39)  ---  Name: nkom


震災後直ぐに買った311以前に収穫された日本のお茶、200gのスペクトルです。
マリネリの輪っかの部分と、そして測定器の前面に1cmくらいの厚さでの充填です。

8時間の測定で、こんな感じ。K40の山とコンプトン散乱と、Bi214みたいな小山が
600KeV付近にあるのですが、もし、そうだとすると、ウラン系の親が
少し含まれていることになります。
(Bi214自体は半減期が短いので直ぐなくなるし、このお茶は3年以上開封せずに
保存されていたので、ラドンとかが中に入るわけもなく、寿命が長い親元素が
お茶に含まれているのでないと、話が合わないので。)

後、ベリリウム7の477keVに近いところに小山が出ていて、まだ少し残っているのですが、
これも、消えて行くギザギザなのか、居残る山なのか、まだ不明。
ベリリウム7も半減期が2ヶ月弱ですから、もう検出されない筈なのです。

また、もしかしたらチェルノブイリ由来のCs137が出てしまうかと思いましたが
幸い、このお茶には、この機械で見えるような汚染は、入っていない様です。

こっちは、x2でスムージングしたもの。現在の設定では、ほぼ、1keV/chです。


こちらは、x0.2でスムージング無し。



Date: 2014/10/13 07:50(45)  ---  Name: nkom


八木明々 @nrg34331 · Oct 12

いわき市川前町下桶売採取。キシメジ。Cs合計18768.23bq/kgね。今日の採取会でも話題になったのだが、一部の高汚染のきのこからI-131が検出されているとの事。このキシメジも553.68bq/kg検出。
https://twitter.com/nrg34331/status/521274995943563264




うーん、誤検出の可能性は無いのだろうか?


1時間後に再測定して、さらに8日後に再測定すれば、
ヨウ素131なら1時間後にはそんなに減らないけど、8日後には半分くらいになっている筈。

1時間後で結構減っているのなら、雨などによるウラン系子孫かも。

どちらでも減っていない場合、ウラン系の親玉(U238やRa226)が居て、
それを誤検出している、などなどの可能性も考えられると思いますが。

こういうのも、東電や福島県や規制庁が、MPのスペクトルや生データを
常時公開していれば、I131やTe132の大きな放出があれば、
直ぐ分かって確認しやすいので安心。

予算も手間も、そんなにかからないで、「透明性」をアピールできるので、
「隠す必要のあること」が無いのなら、とっても素晴らしい方法だと思うのですが。



Date: 2014/10/13 07:03(34)  ---  Name: nkom


みん様の車とバイクによるサーベイの比較をGifアニメにしてみました。
https://twitter.com/donbemin/status/521161531203936256


元の画像:
(画像のURLの後に、半角で :large を付けると、高解像度版を見られます。)




バイク



また、このディレクトリーに、
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/gimg/

Gifアニメの解像度の高い版も入れてあります。
Min-2014-10-11-L.gif


Date: 2014/10/13 06:44(00)  ---  Name: nkom


汚染が直ぐに見えるような検体は、特に汚染の有無だけ確認すれば良いのなら
測定時間も長くなくて良いし、楽ですが、
「微妙な検体」や「汚染が(自分の測定器で見えないくらいに)無い」というのを
「確認」したい場合は、短時間で止めてしまうと誤認の可能性や
見落としの危険もあるので、厄介です。



もちろん、食べて安心派の方とか、「これくらいなら良いだろう」派の方で、
測定器で直ぐに汚染の度合いが分かる程度まで許容範囲が広い場合は、
短時間測って、「これなら食べても良い」とか思って食べたり、
「これは、さすがにちょっと止めておこう」とか思ったりして判断が出来ます。

でも、「出来るだけ(汚染物質は)食べたくない」派の場合は、
自分の測定環境で、もう、見えるか見えないかのところまで
調べたいでしょうから、必然的に、測定時間を長くしたり、
測定環境も安定させたりする必要性に迫られます。

まあ、一度測定環境が整って、どれくらい安定しているのか、ズレたりするのか分かると、
後は放置して、時々確認するだけですから、手間はそんなに大変ではありません。




また、鉛の遮蔽も、頑張って強化すると、遮蔽内のカウント数は当然減りますから、
スペクトルが落ち着くのに必要な時間が増えることになり、測定環境の安定性が
一段と重要になります。

温度管理が出来ない環境だったりして、安定性が悪いのに、厚い遮蔽を使うと、
スペクトルが「じゃじゃ馬」状態になるし、測定器の感度がそんなに高くないと
さらに大変になるでしょう。

そういう場合には、遮蔽の周囲を発泡スチロールなどの断熱材で囲ったり、
可能なら小型の冷蔵庫やクーラーなどに入れたり、
PMTを使っている場合は、磁気遮蔽を強化する、とか、
安定性の向上を頑張らないと、細かなことが見えないので、
勘違いもしやすいし、色々な学習が遅れることになりがち。



測定器の方に温度補正が付いていると、そういう問題は減少します。

また、ソフトの側で、温度センサーを読み取って補正する、という可能性もあります。
ただ、色々な測定器ではズレのパターンなどにも違いがあって、
特定の測定器を対象としているのであればともかく、
不特定多数の測定環境を考慮する場合は、あんまり簡単ではありません。



Date: 2014/10/13 06:08(43)  ---  Name: nkom


こっちは、先ほどの10分の1のチャンネル倍率(x0.2)で、横軸の調整以外は、スムージングも
BGの高さの変更も施していないもの。

これでも、K40のピークと、コンプトン散乱があって、Cs137の山は見えないし、
検体のスペクトルがBGよりも下に沈んでいる、というのは、分かりますし、
「特に始めたばかりの方」にとっては、この方が、とっつきやすい様にも思います。

スムージング一つとっても、どれくらいが適正なのか?とか、スムージングの結果、
しばしば表われるギザギザというか乱れのパターンを
ピークと勘違いしてしまう可能性とかありますし、その学習にも時間や慣れが
必要だろうと思いますし。




Date: 2014/10/13 05:52(13)  ---  Name: nkom


放置していたハインツのトマトケチャップは、58時間弱経って、こうなりました。
昨日と同様、空マリネリのBGのスペクトルを5%一律に減少して表示し、差分を作ってあります。

基本的には、8時間の時と変わっていません。
K40の控え目なピークと、そのコンプトン散乱があるだけ。

Cs137は、私には、ある様には見えません。
検出限界は、一応計算上は、3σで0.16Bq/kg、Currieno3.29で0.36Bq/kg。

360keV付近の小山は消えました。
可能性としては、BGにも小山や勾配が変わる場所があると、
バラツキやズレなどで、その左右に凹凸が出来ることがあるので、
そのせいだったのかも。


また、エネルギーが少しズレたので、調整してあります。
その場合、通常は、バックグラウンドのスペクトルは、検体のスペクトルの校正に合わせて
補完、変換され、検体のスペクトルと同じ強さのフィルターをかけてからBG差分が計算されます、
そういう細かな点も詳細機能で、指定、変更可能。
こういう操作は、フィルターの使用と同様に、「生スペクトル第一主義」には反してますし、
諸刃の剣で使い方を誤る可能性があり、その場合は使わない方がマシになってしまいますが、
スペクトルの色々な変化が、結果にどのような影響をもたらすのか?というのを
様々なケースで視覚的に、数値的に何度も確認できるので、学習効果が高く、
「用心して使うのなら」、色々と有効で大変便利です。

これは、スムージング無し。細かなチャンネル倍率なので、
58時間弱でもこれくらい拡大すると、スペクトルは細く収束していません。


スムージングあり。




Date: 2014/10/13 05:12(45)  ---  Name: nkom



汚染物質を焼却した場合、バグフィルターなどで本当に取り除けるのか?という考察
2割くらいは、「検出が困難」な形で放出されているかも、という推測です。
http://sanriku.my.coocan.jp/140916iwami.pdf

http://sanriku.my.coocan.jp/


「わたしの偏見」では、降って落ちた汚染がまあまあ安定している場合、
それをわざわざ動かしたり不安定にしない方がいいんじゃないか、という気がします。



除染は、移染、再飛散、再沈着、再汚染、再悲惨。

減容は、分容、分割移染、分散多形態汚染、汚染の拡散。



どっちも、それが有効な場合、必要最小限にしといた方が良いだろうと思います。

汚染が少なかったり、範囲が限られていると有効。
非汚染地域に、除染が現実的で可能な汚染がある場合など。

汚染地域で、どうしても作業、居住が何故か必要な場合で、
周囲よりも高濃度で「ただちに危険」なレベルの汚染があるなら必要なのかも。

後は、その汚染が「安定していない」状態で、放置しておくと
拡散したりする危険がある場合とか。



範囲が広い場合は、非現実的。
その場所で作業や居住をしなくても良くて、安定しているなら不必要。



でも、関東とかの汚染地域に非常に多くの人が住んでいるのが現状ですから
済み続ける人にとっては、居住地域の除染が必要な場合はあるでしょうし、
そうすると、除染で発生する汚染物質のことを考えないと、堂々巡り。

出来るだけ安定した状態で、数世代以上もの間「そっとしておく」ことができる、
そんな方法を取らないと、苦しむ人が増える結果になるでしょうから。



Date: 2014/10/12 08:35(34)  ---  Name: nkom


これが、平行して走らせているもう一つのテレミノMCAで、先ほどのものより約10倍細かいチャンネルピッチのもの。

x2の設定で、スムージング無し。Ylogボタンで下の方を引き伸ばしてあります。


スムージング(今までのバージョンだと大よそ100%)をかけると、BG差分のスペクトルが
下に沈んでいるのが見えます。


試しに、BGのスペクトルを詳細設定機能で3%減少して97%にしてみたら、
BG差分の状態が、「それらしい」感じになるので、「水物」による遮蔽内BGの吸収効果は、
この測定環境の場合、おおよそ3%くらいなのかもしれません。
大麦の様に、粉にもなってないツブ状の検体場合、(スカスカなので)こういう影響は見えない程度でした。

空マリネリと水を充填したマリネリの比較を何度かやって、適当な調整率を見つければ、
後は、空マリネリでBGを取って、水物の時は、3%減らす、とかしても「素人測定」的には良いでしょう。

また、SpecSimの方でも、こういうBGの増減が出来るので、その上にK40やトリウム系や
ウラン系などを好きな配分で乗せて、検体のスペクトルと比較する、といった事が出来ます。



5%減らして、元の95%のBGで表示すると、こんな感じ。
6%も試してみましたが、「やり過ぎ」に思えるので、3%から5%くらいが
この環境の場合は、適当なのかもしれません。

もっとも、セシウム137に付いて言えば、K40のコンプトン散乱のギザギザが
見えているだけで、この先も特に何も見えてこないだろうとは思いますが、
念の為、いつもの様に放置測定を続けます。




Date: 2014/10/12 07:58(49)  ---  Name: nkom



スーパーでトマトケチャップが安売りしていたのを買ってあったので、マリネリに全量充填し、
数時間かけて室温に戻して測定してみました。
マリネリの中にサンドイッチ用のジップロックを3つ使って入れると、丁度良いあんばいになり、
1Lより少し少ないですが、重量は1033gあります。

8時間測って、x0.2の粗いチャンネル倍率のものは、スムージングなしでもかなり落ち着いています。
セシウム137は、無さそうですが、360keV付近に小山があるので、
気になって高い方も含めて見ています。
2614keVも1764KeVも、バックグランドとの大きな差は見られず、ウラン系もトリウム系も
あまり無いと思われるので、単にK40のコンプトン散乱のバックスキャッターにかけての
盛り上がりでまだ少しギザギザしているだけ、という可能性もありますが、
もしかすると微量のウラン系のPb214か、トリウム系のAc228とかの
影響なのかもしれませんが、分かりません。
また、買って数週間経っているので、ヨウ素131の可能性は多分無いだろうと思います。


いずれにせよ、セシウム汚染については、この測定環境では見えないレベルで、
検出限界は、この時点では3σだと、0.3Bq/kgくらい。キュリーの3.29だと0.7Bq/kgくらい。
ただし、使用しているBGは、空マリネリのもので、水を入れたものに比べると僅かながら高めで、
その結果BG差分は、1%くらい低めで、思いっきり縦軸を拡大したりYlogボタンを使うと
K40の右側で、BGの下に少し沈みがちなのが分かります。
まあ、元々そんなに精度が高いわけではないので、200keV以下の方を除いては、
大きな影響はありません。

エネルギーの低い方については、私の遮蔽は内張り無しなので、検体を沢山充填すると
空マリネリのBGよりも下がってしまう様です。また、横軸の僅かなズレや直線性や下駄の変化でも
鉛の特性X線などの左の急降下の部分において、BG差分では大きな差が出やすく、
この測定器の様にPMT式で磁気遮蔽が施していないものの場合、色々な影響をモロに受けやすいです。
幸い、セシウムの判定には、あんまり関係ないのですが、改善の余地はまだまだあります。




Date: 2014/10/11 18:06(40)  ---  Name: nkom



放置測定していたカナダ産の大麦(粉になってなくて、スープに入れると美味しいもの)788gは、
2日経ちましたが、傾向は変わらず、K40が少しと、もしかしたら極微量のウラン系、トリウム系が
あるかもしれないけど、セシウムは多分ほとんど入っていないと思われるスペクトル。

可能性としては、カナダの平原地帯の土の汚染は、現在ではうちの近くの森の中よりも低いのか、
あんまり移行しないのか、汚染はうちの測定環境では全然見えないレベル。

検出限界は、計算上は、Currieの3.29σで0.41Bq/kg。 3σ(Kaiser)だと0.19Bq/kg。
ただ、これは、野良線源を使ったりマリネリの縦割り分割法を使って簡略化した素人測定法ですから、
こういう数値の精度は低く、「とっても大雑把な目安」程度の値です。
もっと言うと、「学者さん目線」で言うと、こういうのは「測定」のうちに入りません、とか、
「無意味です」と宣言されてしまっても仕方の無いやり方もしてますが、
結構しつこく色々試して、個人的には「安心、信頼」できる測定環境になりつつあります。


他のチャンネルピッチで測っているものでも、当然のことながら、同じ様な結果になりました。


Date: 2014/10/11 14:36(25)  ---  Name: nkom



れいこ (生姜湯ガメラ) ‏@reikochazuke

この後質疑応答がありますが、そちらは配信NGです。ご了承くださいm(_ _)m / 三田医師講演会
http://moi.st/64ec600

https://twitter.com/reikochazuke/status/518658614597144576


以前の講演会と比べて、特に「新しい情報」はなかったかもしれませんが、
引越しなさって、岡山で開業してからのデータとか、そういうものが加わっていました。

東京や近郊で、子供の甲状腺癌は見つけなかったけど、大人の(小さな)甲状腺癌は見つけた。
それが、2012年は一桁だったのが、2013年は増加して10人居た。
また、通常、子供がなる病気に大人がなっていた。
そういう点などが印象的でした。



Date: 2014/10/11 13:41(37)  ---  Name: nkom


このところのスパイク

上葛尾集会所。10月8日に大きめ、10日に小さめのもの。 規制庁情報無し。


毎度お馴染みの幾世橋集会所のヒゲです。


ふたば農協も、ヒゲは時々出ます。汚染したトラックでも来るのでしょうか?



小高第一分団のこれは、ただのヒゲよりも、滞在時間が少し長いです。


前回は、8月15日



浮島と千鳥は、いつもの「非破壊検査」みたいなパターン。




高松は、このところちょっと変。




Date: 2014/10/11 07:40(17)  ---  Name: nkom



FEU-82の資料の英訳が落ちていたので、置いておきます。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/gimg/BDEG_and_FEU-82.pdf

http://pico.dreamhosters.com/picobbs/index035.html


これにも噂のなんだか分からない白黒線も付いている。
http://www.tamaroya.com/web_cart/detail.php?n=1546&sc=%CA%FC%BC%CD%C0%FE%B4%D8%CF%A2&sw=&so=&p=0

写真をみたら、上のだとLEDみたいにも見えたけど、下のだと違う様な・・・
画像のリンクのscale=というところの後の数字を大きくするともう少し詳細な画像が見られます。
でも、2000にして拡大してもよく分かりませんでした。
&scale=600


Date: 2014/10/11 04:17(12)  ---  Name: nkom



上昇の方はともかく、何故線量が下降したのかは、説明が付きやすい例。
雨が止んで、風向の急激な変化があり、気圧も上昇し、12時ちょうどくらいには、
少し日照もあるくらい。(その後で、少し雨が降りましたが)
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/08/08000_M03025.html


急上昇の方については、降水量で言えば、その前も同じかそれ以上の
降水があったのに、それとは必ずしも連動していない。

気温の上昇と、風向きの変化と、風速の増加が、急上昇の開始と
一致している様にも見える。

雨の中のウラン系の濃度高い部分が、台風の中心付近に出来やすい、
ということで良いのかもしれませんが、どうしてそうなるのか、とか、
周辺の濃度と比べてどれくらい高くなるのか、とか、
まだまだ良く分かりません。

福井県の空気中放射能濃度と線量のグラフを見る限り、
粒子として存在するウラン系が線量の急上昇に絡んでいる可能性は低いでしょう。

とすると、地表から放出されたウラン系ではなく、やっぱり大陸由来の
中国の核実験やらウラン系の多い土壌やら汚染石炭やらで上空に漂うものが、
日本に流れ、台風で雨雲に捕縛されながら、中心付近で濃縮した、
という感じなのかもしれません。




Date: 2014/10/11 02:01(36)  ---  Name: nkom


図表の追加:



http://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/contents/Formation.html


http://www.ecosci.jp/study.html


http://shutoku.fc2web.com/special_subjects/2nd_grade/G1a/lectures/1-10.html


http://gene4.agri.kagoshima-u.ac.jp/~ri/Radiation_1.pdf

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B0%E6%9B%B2%E7%B7%9A




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