Pico Tech - PicoBBS


Date: 2015/03/23 07:33(37)  ---  Name: nkom


渡良瀬遊水地などで、恒例のヨシ焼きをやっちゃって、また再飛散させて喜んでいる、
というニュースがございましたので、そういうものは、線量計のグラフで見えるのだろうか?
ということで、ちょっと調べてみました。

結論から言うと、何も見えませんでした。
つまり、線量計でもって観測できてしまう程、東電が2013年の夏に瓦礫処理で
大放出して農作物にまで再被害を及ぼした程の大拡散ではなかった、ということで、
その点では幸いだったのでしょう。
しかし、これくらいの再飛散があっても線量計では何にも見えないかもしれない、
ということで、「見えない=安心」だと勘違いをしない方が良いのは言うまでもありません。

風向きは、南からの風だったみたいなので、主に北側の地点を見てみました。


那須高原とかまで、もしかしたら飛んでたのではないか、ということで、そっちの方も見てみました。
https://twitter.com/dnanoca/status/579603171439345666/photo/1


一番近そうな野木町役場
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/09/09000_M03111.html


岩舟公民館
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/09/09000_M03112.html


壬生町 保健福祉センター
http://127.0.0.1:8889/ja/09/09000_M03110.html


栃木市役所 西方総合支所
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/09/09000_M03096.html


結城市役所
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/08/08000_M03018.html


那須塩原市 ハロープラザ
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/09/09000_M03102.html



今週の線量と気象データのグラフのページで、他の地点も見てみましたが、
「怪しい」と思える地点もありませんでした。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html


まあ、こういうのを見ると、安全安心派の方は喜べるのかもしれませんが、
2インチの測定器で空間線量をモニタリングしていても、その程度しか見えない、ということですし、
それよりも感度の低い機器を使っていると、長時間計ったり、平均をとったりしてみても、
もっと良く分からないので、「測って」「知ったつもり」「分かったつもり」にならない方が
良いだろうと、私はいつも思うわけです。

ヨシ焼きの煙を湿った布で吸着したり、ダストサンプラーをまわして回収して、
それを測れば、何がどれくらい飛んでいるのか、もう少し分かるかもしれません。

でも、それが分かったところで、おじさん達がニコニコしながら、
嬉しそうに野焼きするのが減ったり止まったりすることも無いだろうとは思いますが。


結局、目に見える、直ちに影響が出るような事態にならないと、
多くの人がちょっとマズイのではないでしょうか?と思う様にはならないし、
そうなっても、多くの人は平静を装うのでしょうし、
真に平成の世の中なのであります。


なんと言いますか、
  「測れば分かるんだ!「知れば防御できるんだ!」
と思って測るのが、測定の第一段階なら、
  「測っても分からないんだ!」「知る事が出来るくらいの(つまり酷い)汚染は防御できないんだ!」
と思い知りながらも、測るのが、第二段階なのかも。
微妙ではあるけれど、重要かもしれないレベルの汚染は見えないかもしれないけれど、
それでも、何も見えずに、高濃度のものを食べたり、ダストに晒されたり、
そういう危険は、少しは避けられるのかもしれませんし。

第三段階があるのか、それがどういうものなのか、私は知りません。


そう言えば、測って、「ほーら安全。安心だね」というのもありますが、
それは「ホラ」か「ホラー」の世界なので、
あんまり興味がありません。




Date: 2015/03/22 11:51(30)  ---  Name: nkom


数値が欲しいけど予備知識があまり無いという場合に、
最低限の基礎知識だけで、少しは定量的な推測の仕組みが分かるかもしれないページ
というのを作ってみましたが、これだと、まだ、拒絶反応が出たり、少しわかり難いかも。
http://pico.dreamhosters.com/QuantitativeAnalysis.html

こういうことなどが、ソフトの中で、文字や数値や視覚情報や、そして式とかでも
出てきて、知らないうちに馴染んでしまうような仕組みに出来ると良いのですが、
まだ、先の長い話です。


Date: 2015/03/22 11:47(29)  ---  Name: nkom


アメリカで、線源を販売している会社がもう一軒あったようです。
しかも、価格が若干安い。
https://www.a3bs.com/radioactivity,pg_825.html

日本に発送するのか?送料は幾らか?とかは、不明。
問い合わせてみないと分からない模様。

また、アメリカ国内では合法だけど、ヨーロッパやカナダとかだと
無免許・無届で所持できる量を超えちゃう線源も売っているので、要注意。
カナダとかヨーロッパの場合は、セシウム137なら0.25マイクロキュリー(μCi)まで。
これは、9250Bqです。

アメリカは確かCs137なら10μCiまで合法。それって37万Bqです。
売ってくれたとしても欲しくないです。



Date: 2015/03/22 09:38(51)  ---  Name: nkom


NaI1.5インチが$949。 
分解能が6.8%というのは、まあ、あんまり期待しすぎない方が良いと思いますが、
こういうのが、アルマジロやチャッピーと同様に、一番手ごろです。
これの場合、USB音声コーデックも内蔵しているし、面倒がありません。
ただし、PMTを使用している測定器は、アルマジロやチャッピーなどに比べでどうしても
サイズが大きくなるので、遮蔽に必要な鉛の量が多くなり、そこにお金がかかります。
その代わり、低い方もまあまあ見えますが。
http://www.ebay.com/itm/NaI-Tl-40-40mm-Scintillation-gamma-spectrometer-AtomSpectra-2-Resolution-6-8-/221591469097



Date: 2015/03/22 09:33(21)  ---  Name: nkom


スペクトル測定でお馴染みの「ピーク」を学ぶには、ピーク自体の形や高さ、そして面積の点からも、
不確かさや検出や定量の閾値にまつわる統計的な面からも、ガウス曲線が大事ですが、
あんまり馴染みの無い方が、手っ取り早く分かるかもしれない説明とかを考えています。



基本的には、ピークの形は、NaIやCsIのシンチレーターの場合、
スペクトルが十分成長してくると、ピークの形はガウス曲線に近づいていきますが、
測定の出だしとかでまだギザギザの場合、この曲線を真ん中として、
その上下にばらついているわけです。

重要なのは、この曲線は面積が合計で1になる形の式に
なっている場合、高さが約0.4だということです。(もう少し正確には、0.398942280401433)

そして、長方形や三角形と同じく、底辺の長さが同じなら「高さと面積が比例している」ので、
ピークの高さが分かれば面積も分かりますし、面積が分かれば高さも分かります。

その上、ピークの面積や高さと、そのピークを作った放射能も基本的に比例しているので、
単純な掛け算や割り算で、放射能の定量的な推測が出来るわけです。

で、この際に「ピークの高さだけ」で済ませていると、大変簡単で良いのですが、
どうしても「面積を計算しないと駄目なのだああ」とか思い込んでしまった場合や、
面積を計算して、実際のカウント数や計数率を比較したり、もっと詳しく学びたい場合は、
「分解能」というものが関わってきます。

分解能というのは、ピークがどれくらい細く、あるいは太く出るか、という指標にも使われ、
NaIとかのシンチレーション式検出器の場合は、セシウム137の662keVの
位置での数値が良く出てきます。(7%から9%くらい、など)

この分解能は、FWHM(Full Width at Half Maximum、半値幅)というもので表され、
この半値幅が662keVの何パーセントなのか?という風に計算したりします。

ピークの高さと、その面積について考える場合、このFWHMをエネルギーではなく、
チャンネル数で計算します。

つまり、セシウム137の662keVが331チャンネルになる場合、
FWHMが8%だったなら、それは、チャンネル幅にして331 x 0.08 = 26.48 になります。

そうしたら、これに、1.064467 をかけると、それが高さが1のピークの面積になります。
この場合、高さは、カウント数でもそれを測定秒数で割った計数率でもかまいません。
(面積の単位は高さと同じになります。)

なので、この場合、ピークの高さに 26.48 x 1.064467 = 28.19 をかけてやれば
面積が出るので、難しい話ではありません。

上の例で、ピークの高さが0.1cpsだったなら、面積は、
 26.48 x 1.064467 x 0.1 = 2.819 cps

言い方を変えると、こういう感じで、四角形や三角形の面積を出すのとあんまり変わりません。
  半値幅のチャンネル数 x 1.064467 x 高さ = 面積
あるいは、
  ピーク位置のチャンネル番号 x FWHM x 1.064467 x 高さ = 面積

テレミノMCAとか、他のソフトでも、マーカーを出したり、他の機能でもって、
ピークのチャンネル番号とか、FWHMとか、ピークの高さとかを知ることが出来ますので、
それらの数字を上の式で計算するだけで、「ピークが理想的に成長した場合の面積」が分かります。


もちろん、厳密には、もっと色々と細かい話などがありますが、
「素人測定の精度」では、そういうものは無視してもほとんど影響がありません。


また、面積を知るのにも、こういう簡易法とは別の色々方法がありますが
そういう話は、また後ほど。



Date: 2015/03/22 08:17(20)  ---  Name: nkom


これは、テレミノチーム純正と同じケースとかUSBコーデックです。
誰が作成したものなのか分かりませんが、汚染が酷くない場合なら、3インチのPMTでも使えるし、お勧めです。
http://www.ebay.com/itm/Theremino-PMT-Adapter-Scintillation-Detector-Bias-Driver-for-Gamma-Spectrometry-/251865278544?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item3aa4572850


これは、私が欲しいくらい。でも買いませんが。 多分、$1800から$2000くらいが、最小値なのでしょう。
http://www.ebay.com/itm/S-E-International-URSA-II-Universal-Radiation-Spectrum-Analyzer-w-Probe/291409274338


これは、初めて見ました。高圧電源が別に必要なタイプかも。
なので、これよりは、テレミノPMTアダプターとかGS−2000ProとかFUIのデジタルMCAの方が手軽でしょう。
http://www.ebay.com/itm/Multi-Channel-Analyzer/271793953654

今のところ、自作以外で一番安いのがテレミノPMTアダプターで、USB音声コーデックも安いものを
改造してあったりするのですが、私が毎日、何ヶ月も連続で酷使しても文句も言わずに動いています。


MCA関連は、このページに情報をまとめてあります。
http://pico.dreamhosters.com/MultiChannelAnalyzer.html



>> 『紫外透過・可視吸収フィルター』を使うと何か出来るんじゃないかと思って久しい…。

「何」ができそうなのでしょうか?
今のところ、あんまり思い浮かばない。




Date: 2015/03/22 07:52(14)  ---  Name: nkom


壊れた原発の溶けた燃料などがどうなっているのか?
その中に、どんな核種があって、どんな放射線がどれだけ出てくるのか?
そういう状況が、今後どう変化すると予想されるのか?
といったことが私には良く分かりませんので、
もしかしたら3月15日やその他のプルームの直撃に匹敵する様な
大放出が起こったり、それが繰り返し起こったり、あるいは恒常的に起こったりとか、
そういう事態になる可能性がどれくらいあるのかも分かりませんし、
それに加えて、使用済み燃料プールや共用プールのリスクや、
高濃度汚染物質の保管場のリスクや、煙突やタンクや
その他のリスクがあるかと思います。

そういう点を含め、東電や政府などが、どれくらい真面目に調査しているのか、
調査する気があるのか、調査したとして、発表するのかもかなり疑問です。


ミューオンか何かで溶けた燃料が見えるのなら、十分な角度が取れるように
穴でも掘って、そこで受け止めれば良さそうに思いますが、多分迂闊に穴を掘ったりすると、
何が出てくるか分からないのかも。


私の妄想では、「最悪」の場合は、アメリカが核ミサイルを撃ち込み、
最強のダーティーボムである福島1号を単なる地上核実験場に変えることで、
もしかしたらちょっとはマシになるかも?というとてもアメリカンなトモダチ作戦に出るか、
東電や政府が「特攻隊」を送り込んで、どうにもならないものを
どうにかしてみるのか、そんなことを考えてます。

でも、「最悪」にならなくても、福島周辺はもちろん、関東とかも
相当汚染されてしまって、それを止めることも管理することも出来ず、
これからも拡散を抑制する意図すらない以上、改善は望めず、
従って、「リスク管理」という点では、「もう終わっている」と思っているわけです。


後は、個人個人で勝手に移動するなり、あるいは、残ったままで
ある程度の防御を試みるなり、そういう段階なのだと思いますし、
それは、健康被害がどれくらい発生しているのかに関わらず、
「放射性物質の管理」の点では、もう完璧に破綻してしまったわけで、
従って「リスク管理や被爆予防の観点での測定」が必要なのは
「あまり汚染されていない地域」や今後の事故だと、私は思っています。
(汚染地域に居る限り、食べ物に気を付けても微粒子を防ぐことは
大人でも困難で、ましてや小さい子供たちには無理でしょうから。)

もちろん、汚染地域のデータを取って残しておくことや、
今からでも測定を始めて、汚染を見て、色々と考えを変えたりするのは
良いことなのだろうと思いますし、民間で勝手にCTBTみたいなことをやったり、
スペクトルモニタリングポスト網を作るのは、とても良いことだと思いますが、
やる気や興味を持っている方すらもあんまり居ないのが現状ですから、
リスコミに騙されたにしろ、リスクを承知の上にしろ、原発の近くに帰りたい人は
帰れば良いだろうし、皆、それぞれ「好きにするだけ」なのだと思います。

で、汚染がとても少ないところに行っても病気や不幸になる人もいれば、
高濃度地域でキノコとかパクパク食べて、特に健康被害も出ない人も
居るのだろうし、「確実にこうなる」という事が言えない「仕様」の問題なので、
やっぱり、各自で好きにするしかなく、自分で好き勝手にすることに慣れていない、
善良な人にとっては、どうして良いのか分からなくて、余計辛いのかもしれません。



Date: 2015/03/22 00:02(52)  ---  Name: CrowGoki

i Radさんが【Theremino PMT Adapter Scintillation Detector Bias Driver for Gamma Spectrometry】を
出品中…。
http://www.ebay.com/itm/Theremino-PMT-Adapter-Scintillation-Detector-Bias-Driver-for-Gamma-Spectrometry-/251865278544?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item3aa4572850

他には以下のような出品も…。

【S.E. International URSA II / Universal Radiation Spectrum Analyzer w/ Probe】
http://www.ebay.com/itm/S-E-International-URSA-II-Universal-Radiation-Spectrum-Analyzer-w-Probe/291409274338?_trksid=p2046732.c100040.m2060&_trkparms=aid%3D111001%26algo%3DREC.SEED%26ao%3D1%26asc%3D20140107095009%26meid%3D8fbacf639bdf4c4d91dbfe803d83c8a6%26pid%3D100040%26rk%3D3%26rkt%3D4%26sd%3D111626599361


【Multi Channel Analyzer】
http://www.ebay.com/itm/Multi-Channel-Analyzer/271793953654?_trksid=p2047675.c100010.m2109&_trkparms=aid%3D555012%26algo%3DPW.MBE%26ao%3D1%26asc%3D20131231084308%26meid%3D93d5140a64c046bb8e36ad7c7139769d%26pid%3D100010%26rk%3D18%26rkt%3D24%26sd%3D291409274338


Date: 2015/03/21 23:55(54)  ---  Name: CrowGoki

『紫外透過・可視吸収フィルター』を使うと何か出来るんじゃないかと思って久しい…。

【HOYA CANDEO OPTRONICS CORPORATION:EOガラス】
http://www.hoyacandeo.co.jp/japanese/products/eo_color_08.html#kakaku

【 U330 】
http://www.hoyacandeo.co.jp/japanese/products/eo_pdf/U330.pdf

【 U340 】
http://www.hoyacandeo.co.jp/japanese/products/eo_pdf/U340.pdf

【 U360 】
http://www.hoyacandeo.co.jp/japanese/products/eo_pdf/U360.pdf


Date: 2015/03/21 17:12(34)  ---  Name: prochil_chiba

日本(関東)に住んでいるせいか、依然として最大のリスクは福島原発だと感じています。
今更ですがミュー粒子による画像解析でメルトダウンが確認されNHKも「シェルアタック」に言及するようになりましたが、事実上「廃炉」が不可能になったということだと思います。(少なくとも今生きている人間の目の黒いうちに何とかなるという話は却下)

(小出さんの見解でも「再臨界の可能性はほぼゼロ」とのことですが)今はデブリに触れた水が汚染水となって海洋に出ていますが、何らかの原因で水が止まれば大気中に出てくるという単純な問題。
そうしたリスクを全く無視して「何mSv/hなら帰還」とか言ってますが...。



Date: 2015/03/21 06:53(33)  ---  Name: nkom


震災前の炭からでも私のやっている様な素人測定でさえ見えるくらいのセシウム137がある、
ということは、多分、シイタケとかと似た感じで考えればよいのでしょう。

なので、震災後の汚染された木の炭やその灰は、もちろん要注意で、
濃縮されやすい地域や地形(降水量が多い土地、水の流れが集まる所、など)の
木々の炭や灰なら、汚染地域でなくても、高めの汚染があったりするのかも。


竹の炭が、他の炭に比べて濃度が高いのか低いのか、私は知りませんが、
竹がどんなところに生えやすいか、というの点も、竹が根っことかから
セシウムなどをどれくらい吸収しやすいかと同様に、
汚染の濃度に影響しているのだろうと思います。

   竹の子注意、竹炭注意。



ペクチンやら、その他の「排出」促進とか、吸収抑制の試みは、
ガイガーカウンターとかと同様で、「そういうのが必要な事態になったらオシマイ」というか、
そういうのが必要にならない様に出来るだけ頑張ったり、
必要でないところに引っ越したりする方が望ましいのだと思います。

が、現在の再稼動への動きとか、海外の原発増設とかを見ると、
「被爆する前提」で行われている、子供や赤ん坊を使った高額なWBC人体実験とか
ガラスバッチ実験とか、陰膳実験やら「被爆してもエードス」実験などと同様に、
取り込まない工夫だの、排出しやすい工夫だのが役立ってしまう事態に
再度、そして何度もなってしまうのではないか?という気がします。


まあ、元々関わりたくなかった(私にとっては)クソ面倒臭い放射能関連のことに
私が手を出すことにしたのも、福島第一原発だけでは終わらなくて、
「その次」の大事故が起こった時などの為に、データとかソフトとかの
「遺産」を残しておこうと思ったからですし。
(「次の大災害」が起こる前までには、私は既に死んでしまっているという、
大変都合の良い「希望的観測」に基づいております。)



Date: 2015/03/21 04:32(41)  ---  Name: prochil_chiba

いつも情報ありがとうございます。
竹炭(少なくとも関東のもの)は何体か測定しましたが、粉にしなくても原形のままマリネリ容器に詰めた状態で有意にセシウムが検出されています。

セシウムの排出に効果のある物質は組成の似たミネラル類も吸収してしまうのでベクチンはサプリメントを添加してあったと思います。ただしチェルノブイリでの使用例はあくまで低汚染地での保養と組み合わせたもので、汚染地でベクチンを摂取してもさほど効果はないのでしょう。ベクチンにはバンダジェフスキーの奥さんが関わっていましたが、バンダジェフスキーは「体外への排出は難しい、最良の方法は摂取しないことだ」と言っていましたし。


Date: 2015/03/21 03:29(42)  ---  Name: nkom


夫沢の事故当時の3Dスペクトル

2011年3月12日早朝の第一波


その後






http://pico.dreamhosters.com/FukushimaDisasterSpectrum3D.html



Date: 2015/03/21 02:44(12)  ---  Name: nkom



cmk2wl@cmk2wl

【重要】これをよく見て欲しい。
福島県の夫沢三という地域は極めて線量が高く、全国の空間線量と同一グラフに表示することができない。しかし、全国のグラフと重ねると、夫沢三の地域の線量が下がっている時に、全国の線量が上昇している。

https://twitter.com/cmk2wl/status/579089822238658560/photo/1


雨が降ると、高線量の場所では、水による遮蔽で線量が下がり、
低線量のところでは、(上空の気団のラドン濃度とかにも寄りますが)
主にラドンの子孫核種によって線量が上がる、という仕組みでしょう。

高線量



低線量



気象データと線量データを付き合わせて見れば分かります。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisMonth.html
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphFromSpring2012.html


もちろん、その雨には、セシウム137とかが混じっている場合があり、
以前は、中国の核実験場からの飛来のものが多かったと言われていますが、
トリチウムとかもあるのでしょう。

ただ、線量計の動きで見えているのは、ラドン子孫がほとんどだと思います。
それは、静岡県の分析グラフや、バークレーの(最近は機器の保守で停止中の)
リアルタイムスペクトルモニタリングでも見ることが出来ます。


ただ、私は、安全安心派の皆様と違って、「だから安全だ」とか「安心だ」とか
言うつもりは、ないです。
基本的に、壊れた原発にしろ、他の原子力施設にしろ、かなり危険だと思っていますし、
ここらの土壌もメープルシロップもキノコやブルーベリーでさえも(福島の事故前から)
汚染されているのが、「安全」や「安心」できる状況には到底思えませんですから。


静岡県の線量、降水、成分分析データの一覧表示
http://pico.dreamhosters.com/RadiationDataOfShizuoka.html

うちのリアルタイムスペクトルモニタリング(バークレーのスペクトル付き)
http://pico.dreamhosters.com/BackgroundRadiationOfMyHome.html

線量/気象データとグラフのリスト
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/datalist.html


Date: 2015/03/21 01:48(47)  ---  Name: nkom


素人の一般市民と、専門家や学者さんの間には、知識や経験に
非常に大きな差があったりするものです。

たとえば、土木作業をするにしても、一輪車でもって土砂を運ぶ際、
凹凸のある、しかもぬかるんでいたりするところを上手に運ぶのは、
素人がいきなり試しても結構難しいいものですし、
学問や芸事など、長年、一生懸命勉強したり練習して、
それでも、なかなか上手くならないような、難しいことも沢山あります。


素人スペクトル測定は、学者さんとか専門家の一部から見れば、
「素人には無理」と思われるのでしょうし、
最低限の科学的な予備知識とかが必要だという考え方は、
当たり前のことなのでしょうが、私は、スペクトルを見てその形で
判断する場合、特に詳しい予備知識などはなくても、
小学生でもセシウムの汚染とかは、「ある程度」見分けられるだろうと
思っていますし、まずは、そういう形で始めると、敷居が低くて
かつ、実用性が高いと思っています。


しかし、人間は、洗脳されやすいですから、テレビやマスコミの報道や、
お役所や市民測定所の測定結果が「Bq/kg」という
「単位重量当たりの濃度」で表示されている場合が多いので、
「ベクレルの数字が知りたい」「ベクレルが分かれば良い」
「ベクレルの数字で何を食べるかどうか決められる」などと
刷り込まれ、頑なに思い込んでしまったりします。

これは、「これくらいなら(食べても、住んでも)大丈夫」という様な、
安全安心派のリスコミ洗脳のやり口に染まってしまった考え方に近く
あんまりそんな風に「分かったつもり」にならない方が良いのではないかと
私は思ったりもします。(特に生き物への影響については)

それでも、色々な測定の経験や、必要な予備知識があれば特に問題はありません。
自分で納得できる精度に対して適当な測定器を揃えて、必要な手順を踏んで、
計算して結果を出せばよいだけで、実際にそういうことをやっている方は
沢山いらっしゃいますし、色々な方法論を公開している方も何人もいらっしゃいます。


ところが、「Bq/kgの数値」を欲しがるのに、そもそもの話として
「濃度」とはどういうことなのか?すらも良く分かっていない様な場合があり、
そういう方でさえも分かりやすい「素人測定法」、しかも、そういう方が
望むような、出来るだけ正確な放射能汚染濃度を出すような方法、というのは、
そんなに簡単ではありません。


私は、当初、マスコミ、リスコミ、政治家、御用学者などの誤魔化し方、
騙し方の典型的なパターンとして、「数値を悪用して煙に巻く」というのを
良く見かけたので、(少なくとも最初は)数値を無視して、
「見れば分かる」という形での経験的な知識とその方法に対する自信を高め、
「数値信仰カルト」から脱退して頂けば、汚染の現状を納得しやすいだろう、
と思っていたわけです。

ところが、「数値信仰」が酷い場合は、カルト信者と一緒ですから、
「数値」を与えない限り、聞く耳は持たず、満足することもなく、
「数値」によってのみ「理解したつもり」になれて、「安心したつもり」や
「確かなことが分かったつもり」になれる様な、そういうちょっと困った状態に
なってしまっている方が、私の想像以上に多いということが判明しました。


もちろん、学者や専門家の多くは、そういう人達が測定をするのは「無理」だと考え、
さらには、そういう人が測定しても間違った結果しか出ないだろうから、
測定を止めさせよう、などと考えたりしてしまうこともある様です。


私の個人的な願望としては、数値を出すための非常に初歩的な知識すら無い人でも、
使っているうちに最低限必要な概念が、視覚などを通した直感的な形と、
数値や論理による抽象的な形の「両方」で、自然に身に付いてしまう、という、
そういうソフトがあったら良いな、と思うわけですが、
それは、優秀な人ならともかく、私の様に「日曜プログラマーレベル」で、
しかも放射線関連や科学的なことも詳しくない人間がやるのは、結構大変な事業です。

そこで、テレミノMCAの改造作業を始めた頃は、少なくとも「濃度」くらいは理解していて、
平方根くらいには拒絶反応のない人、といった程度を入門レベルとして想定していましたが、
日本人の中高年の男性などには、ロマンチックな癖に短気で、おまけに思い込みが強いという
「困った組み合わせ」の人も多い様なので、対象範囲を下方修正して、
そんなに「数値」が欲しいのなら、「(視覚情報とセットで)数値を食らわしてやる」という方向に
向かいつつあります。

こうすると、大変困った数値信仰カルトの信者の皆様も、大好きな数字が出てくるので、
コロッと騙されて喜んでしまい、知らないうちに、視覚情報がじわじわと脳みそに染み込んで
そういう数値の不確かさ、とか、ほんのちょっとのことで結果がかなり変わること、とか、
数値信仰のアホさ、とか、まあ、その他のことも知らないうちに身に付いてしまう、
という作戦を練っているところです。

でも、幾ら大口を叩いても、実際にやるのは結構色々と面倒だったり、作業量が多いので、
いつになったらどの程度実現するのか、はっきり言って見当が付きませんが、
今までの進行スピード(というか遅さ)からすると、数ヶ月とかではちょっと無理そうです。

それは、ドキュメントとかの整備の必要性もあるせいなのですが、
そもそも、私自身がドキュメントは必要がないと見なかったりしますし、
使っているとドキュメントに相当する情報が、自然に身に付くのが理想的なので、
そういう点も考えていたりします。


まあ、私が以前の職場で作ったソフトも、職場の同僚や上司に
システムを破壊する達人が居たお陰で、
非常に安定した打たれづよいソフトに成長したことがありましたし、
スペクトル測定も、最低限の(とも思える)知識も理解もないのに
最高の測定をしたがる人たちの奮闘と間違いのお陰で、
「私が自分で使っていて満足な程度」よりも、敷居が大分低くなり、
分かりやすいソフトになるのかも。





Date: 2015/03/20 23:45(36)  ---  Name: nkom


高松の件は、日照がスパイクに関係しているかも。そして、気温が高くなる(あるいは、
気温が急上昇する)と、測定器が発狂する割合がたかまつている様に思います。

この例だと、雨で上昇している場合を除くと、低かった気温の上がり始めでスパイクが
出たりするけど、日照条件が安定している場合は、その後はスパイクが出なかったり
している様な気がする。




Date: 2015/03/20 11:30(04)  ---  Name: nkom


炭で内部被爆を減らそう、という考え方もあるんだ。
http://ameblo.jp/halo-usaco/entry-11117512455.html

その炭が、既に若干汚染されている場合は、どうなるのか分かりませんが、
炭の中にセシウム137があったとして、それが溶け出したりして体内に
吸収されないならば、胃腸をめぐって排泄されるまでの間の被爆だけで済むのでしょう。
でも、腸内とかのセシウム濃度によって、溶け出すか、逆に炭に吸着するかが決まる部分も
あるかもしれないし、どうなのでしょう。


おのみち様のところでは検出。原木の産地がもしかしたら、カナダ産もまじっている?
http://onomichi-labo.blogspot.ca/2013/12/2013_25.html


やっぱり、木灰には福島の事故以前から、数十から200Bq/kgくらいで、
木炭は、その28分の1くらいとすると、一桁ベクレル/kgの汚染が一般的なのかも。
私が測っている備長炭の推測値(というか、憶測値程度ですが)は、0.9Bq/kgとすると、
汚染が低い方なのかも。

で、炭火焼とかをすると、その灰は食品に付いたりして、食べてしまうのだそうな・・・
http://7rinhonpo.jp/archives/52046178.html


微妙な線源が必要な場合、炭も使えるかもしれませんが、既に粒状になっていればともかく、
そうでないと粉砕しないとなりませんし、非常に細かい粉末が出るので、
取り扱いに注意が必要かと思います。
こういうものも、吸い込まない方良いでしょうし。


こういうことを言っていた方(学者さん?)も居るらしい。
「薪のセシウムは、最大2%が食品に移り、8%が気化する。」


炭に元々セシウムが含まれているとすると、
使用済みチャコールフィルターを測定して、水道水や井戸水の汚染を
推測しようとする場合、未使用のものを幾つか測っておいて、
その上で使用済みのもの(同じロットのものとか)を測らないと、
出てくる数字がなんなのかわからなくなってしまう可能性があります。


ふじみーる様のところで否検出(<1.17Bq/kg)
https://twitter.com/fujimiiru/status/509454422913466368/photo/1


ちなみに私が測定している「備長炭」は、原木の産地とかは、全く記載されていません。
XX環境研究所という、聞いたことのない東京の会社が袋に詰めて販売したもので、
(当時の)西友で購入しました。

どうも、備長炭と書いてあっても、中華とか、色々なところの炭があるらしい・・・



Date: 2015/03/20 07:28(23)  ---  Name: nkom


事故前の粒状の備長炭「粒状炭」327gのスペクトルは、
測定開始から45時間以上経って、また少し落ち着きました。

生スペクトル。ピーク情報も出してあります。セシウム137のピークは、0.02cpsくらい。
この測定器が、15から17Bq/cpsくらいなので、0.3Bq強のセシウムがこの検体には
含まれているのかも。327gなので、濃度にすると 0.3Bq ÷ 0.327kg = 約0.9Bq/kg 程度。

「計算上」の相対誤差は2σだと5%くらいで、+−0.045Bq/kg ですが、そもそも、
ピークを適当にあてがって推測しているだけなのですし、それも「野良線源」を使っての話なので、
もちろんそんな正確なものではありません。


強めのスムージング。


メープルシロップの缶ごと測定(赤い線)と、ワカメ70gのスペクトル(水色の線)を出して比較。
どれも、K40が似た感じの小山で、ワカメは主にトリウム系が目立ち、メープルシロップはCs137,
そして、備長炭は、セシウム137とウラン系のBi214、Pb214が目立ちます。

その違いで、Cs137の領域の左の様子や、Cs137のコンプトン散乱のところ、
そして、もっと低い方の様子が結構違うのが分かりやすいかも。
NaIは、低い方がCsIよりも見やすい場合が多いので、その点では気持ちが良いです。

ともかく、バックグラウンドのスペクトルと比較して、違いがごくわずかなので
バックグラウンドも、そして検体のスペクトルにしても、ある程度のカウント数になって
落ち着いて来ないと、確かなことが言える様にはなりません。
この例だと、セシウムの山(ビスマス214の山と混じってますが)の部分のカウント数は
3000以上になっていて、生スペクトルで見ても、左右のギザギザよりも大きな
盛り上がりになっているのは、見れば分かりますが、このカウント数が少ないと、
まだバラツキが大き過ぎて、あんまり良く分かりません。




Date: 2015/03/20 07:00(35)  ---  Name: nkom


==================

JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却開始

 JCOの臨界事故で保管されてきた低レベル放射性廃棄物用の焼却炉が設置された施設=19日、茨城県東海村

 平成11年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO、茨城県東海村)は19日、事故後から施設に保管してきた油類や低レベル放射性廃棄物の焼却を始めた。
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えばらぎ近辺だと、福島第一原発由来の汚染も酷いですし、
放射性物質や、「油」に含まれる毒がばら撒かれて、健康被害が出たところで、
何のせいだか「証明」できっこないから、今のうちに燃やしてしまえ、ということなのかも。

各地の普通のゴミ焼却場でも、まだまだ汚染されたものが燃やされて、
再拡散されているわけですし、それに加えて、こういうものや、
中間処分場、最終処分場、そして壊れた原発や止まっている原発からも
出たりしているし、特に海外では、新しい原発をまだまだ作ろうとしているところもあるので、
残念ながら、放射能に関しては、あんまり明るい未来が期待できそうにありません。



Date: 2015/03/19 05:59(03)  ---  Name: nkom


レーズンは、K40しか見えないみたいなので、48時間で打ち切って、
日本で戦前、というか原発事故前に買った「粒状炭」というものがあったので、
それを測っています。

要は、「備長炭の割れちゃったもの」みたいな感じで、粒状になっていて、
これをマリネリの中のビニール袋に、適当に全量充填して、重さが327g、
容積は、1リットルに満たず、マリネリの輪っかの部分がほぼ埋まるくらい。

測定開始後数時間で様子を見たところ、「かなり怪しい」スペクトルでしたが、
20時間経って、セシウム137が含まれているのは、ほぼ確かかと思います。

ピークの出方は、セシウム137とK40は、丁度メープルシロップを缶ごと測ったものと
同じくらいですが、こっちは重さが半分以下ですから、濃度は、逆に2倍以上。
訂正:メープルシロップはマリネリを使わない缶ごと測定で効率が悪かったので
濃度的にはどっこいどっこいかも。


備長炭には、事故の汚染が付いてなくても、チェルノブイリや核実験などの
セシウム汚染が既にあったのでしょう。

なので、炭や灰は、事故前のもの、事故による高濃度汚染地域以外のものでも、
セシウム137が含まれている可能性が結構あるのではないかと思われますので、
一応用心した方が良いかと思われます。

生スペクトル。


スムージングをかけて、メープルシロップの缶のスペクトルと比較。
主な違いは、Bi214,Pb214,Ra226が少し含まれていて、その為Cs137の山も左側が太ってますし、
Pb214の三つの山がセシウムのコンプトン散乱の上に乗っていますし、低い方も
メープルシロップよりも高くなっています。

これくらいあると、「見れば分かる」という状態ですが、それでもスペクトルが安定して、
単なるギザギザの気紛れでないことに確信が持てるまでは、時間がかかります。




Date: 2015/03/18 08:33(12)  ---  Name: nkom


遮蔽の中のゴールデンレーズン771g(約1リットル)は、48時間くらい経って
大分落ち着いています。

生スペクトル。BGが約5日のもので、4,5日測れば、これくらいまでギザギザが
少なくなりますが、温度変化があったりすると、分解能が落ちたりしますし、
普通は、2日も測ると、自分としては結構信頼できる範囲に落ち着いてくる場合が多いです。


強めのスムージング。


他のスペクトルとの比較。
一番上が、日本の事故前の煎茶400g。
次が、この干しブドウ771g。
そして、マリネリを使わず、メープルシロップの缶(540ml入り、約700g)をするっと丸ごと測ったもの。

ウラン系とかがあるのが分かる煎茶、そして、少しセシウム137が見えるメープルシロップの缶と
比較すると、レーズンには、K40以外があんまり無さそうなことが分かります。
メープルシロップのセシウムのピークが、多くても0.3Bqとか、そんなものに相当し、
それくらいの汚染があったなら、レーズンくらいいのK40の上に乗っていても、怪しい感じくらいは分かりそう。
でも、ギザギザが激しい段階だったら、とてもではないですが、見分けられるとは思えません。

温度の変化も少なく、結構安定している測定環境で、3インチのNaIを使ってもこんなものです。
3インチの結晶の容積が347ccくらいで、例えば1インチ角の結晶だと16.4ccくらいですから、
約20倍の違いがあり、それが、感度にも反映され、どれくらいまで検出できるのか?とか、
どれくらい早く分かるのか?とかに直接影響します。



Date: 2015/03/17 13:03(27)  ---  Name: nkom


以下のページで見られる詳しい気象データが付いた日本全国の線量グラフは、
一部手動で更新していた為、私がサボったり忘れると更新が遅れる場合がありましたが、
ようやく全自動になって、毎日漏れなく更新されるようになりました。

こういう情報をじっくり見ると、線量だけ気にしていても良く分からない、というのが
良く分かるようになって、スペクトルとかも必要なのが分かりやすくなります。

気象データと付き合わせることもしないで、線量データだけ見ていたら、
「良く分からない」ということすらあまり分からないままに、安心したり心配したり
忙しいことになりますので。



数日前に雨が降り、その後で気温も徐々に上昇して雪が溶けたり、地面が乾いたりして、
線量もここ2,3日上昇している地点が多いですし、気温が上がって日照も良いと、
発狂する測定器や、朝晩で気温と連動して大きく変動する地点も目立ったりしてきます。

気温と連動して、上昇中の例:



週間
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisWeek.html

月間
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfThisMonth.html

全期間
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphOfEntirePeriod.html


私がデータを取っている全地点のリスト
http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/datalist.html


自分で作りたい方は、ここに作り方とか書いてあります。
http://pico.dreamhosters.com/GnuplotMemo.html


Date: 2015/03/17 12:42(11)  ---  Name: nkom



USBの話は、みん様のTwitterで見かけたのですが、ハフポストは嫌いなので、
ネタ元のTechCrunchのリンクを貼っておきます。
http://jp.techcrunch.com/2015/03/13/20150312this-usb-drive-can-nuke-a-computer/

英語の元記事
http://techcrunch.com/2015/03/12/this-usb-drive-can-nuke-a-computer/


私は、あまり色々なものを信じたり確かだと思わない傾向があるかもしれませんが、
「悪だくみ」をする人たちの熱意と工夫に関しては、完全に信用しております。
私たち「お人好し日本人」の想像を遥かに超えているのも確かです。
私なら絶対真っ平御免な、凄く七面倒臭いことを長年に渡って大喜びでやったりします。

ちなみに、下の文章で、中華やレノボとかの名称がありますが、それは単なる一例であって
英米連合もイスラエルもロシアもその他の世界各地の暴力団や暴力組織や
笹川や池田やらのカルトなどにも、とっても真面目で熱心な皆様が
様々な分野で日夜切磋琢磨しているのは間違いありません。


Date: 2015/03/17 12:10(44)  ---  Name: nkom


やっぱりUSBは怖い。

PCにまずUSBアイソレーターを挿して、それにハブを繋げておけば、
USB機器が(電気的に)PC側に悪さをするのも防げる可能性が高まる。

また、新しいUSB機器は、アイソレーターを介して、電流や電圧を
チェックした方が良いのかも。

だけど、タイマー式で悪さをしたり、ソフトと連係プレーとかされると、
もうお手上げになりそう・・・

USBのプロトコルをリアルタイムで解析して、許可したものしか通さない
USBファイアーウォール兼アイソレーターハブ、みたいな物があると少し安心。

でも、そういう製品が出来たとして、それのコピー商品が出回ったりして、
それがさらに悪質で危険だったりとか、ウイルスソフトの二の舞になりそう。


USBサーバーを使う、という手もありますが、それで電気的な危険性は
ほぼ無くなりますが、ソフト面では、サポートしてないプロトコルは
弾かれるので、そっちも少しは良いとして、搭載されているOSを修正して、
キーボードやマウスとかは通さない様に設定変えるか、PCの方のUSB上Ethernetの
ドライバーで何とか対応して貰うとかしないとならない。
それに、USB3.0に対応している製品があるのかは不明なので、2.0だと遅い機器もある。


中華製のLenovoとかのパソコンやスマホも原発と同じ時限爆弾ですが、
USBは、あまりに手軽で、どこにでも溢れているので、
このままだといいように悪用されて、とんでもないことを引き起こすのに使われそう。


「USBメモリー」として売られている製品に、各種の(隠し)機能が盛り沢山だったり、とか
マイクだのカメラだのトランシーバーだの赤外線リモコン機能だの、
そういうオマケとか頼んで無いの無料でついていたりしたら、
もうどうなっちゃうか分かりません。究極のホームオートメーションだす。

PCの自取り用カメラの上に黒いテープを貼っちゃいます、とか、
Wifiも切っちゃいます、とか、そういう素朴な対策で
「安心なつもり」になれた時代を懐かしく思う様になってしまうのでしょうか。



Date: 2015/03/16 07:45(35)  ---  Name: nkom


現在、遮蔽の中は、ゴールデンレーズン771gの測定中。
今のところ産地は不明で、乾燥して金色っぽくなっているので、元は緑のブドウかも。
375g入りの袋を二つ買いましたが、10gくらい多く入っていました。
これは、EMF211の2リットル用のマリネリに詰め込んで、約1リットル。

まだ、30分なので、全体像を見ても生だとギザギザ。


強めのスムージングで無理矢理均しても、大きくグチャグチャになるだけ。
もちろん、これらの個々のグチャグチャの小山に、偶然性以外の意味がある可能性は
とっても低いです。
それは、こういう状態から、もっと滑らかになっていくのを何度か(あるいは、何度も)
見れば、「普通は」自然に分かりますし、頭でっかちの人でも理屈で理解できます。

でも、短時間しか測らなかったり、しかも結晶の小さい測定器だったりして、
おまけに温度変化が大きかったり、電磁ノイズや静電気があったりして
測定環境の安定性が貧弱だったりすると、「滑らかなスペクトル」というものを
自分の測定ではそもそも見たことがなかったりして、おまけに理屈も無視すると、
残念ながら初歩的なところで大きく躓いたままになる場合もあります。


この場合、セシウム137の位置の若干の盛り上がりの傾向がそのまま続いて、
その左右と比べて十分際立つように成長するかどうかがポイントかも。

でも、それは、十分安定した測定環境で、じっくりと測らないとなりません。
不安定な環境で、短時間の測定で、確実なことが知りたい、という
過大な期待を満足させたい場合、もっと汚染している検体で、
これくらいの段階でも山がしっかり見える程度でないとなりません。





Date: 2015/03/16 07:25(32)  ---  Name: nkom


遮蔽の中で3日放置してあった粉ワサビのスペクトルはこうなりました。
2日の時と、あんまり変わりません。

生のスペクトル。バラツキの範囲は、大体2σ(標準偏差の2倍、96%)の収まっています。


同じ生スペクトル。マーカーを上にずらして、見やすいようにしました。


75%のスムージング。結構強めのスムージングです。


95%のスムージング。こうすると、本当に色々丸まってしまいますが、ギザギザに目を奪われずに、
本当に盛り上がっているところが見安かったりします。
ただ、こんなに強くスムージングをかける、ということは、そうでもしないとならないギザギザがあって、
スムージング無しでも見える程に信頼性が高い情報ではない、ということでもあります。

どうやら、見えていると思えるのは、K40のピークと、そのコンプトン散乱で、
シングルエスケープとか、ダブルエスケープも、もしかしたら混ざっているのかも。
他に、Bi214も少しあるように思えます。

昨日、Cs137やBi214とかのコンプトンエッジやコンプトン散乱の丘を疑った形は、
K40のダブルエスケープと、Bi214のコンプトン散乱の丘とかが混じったものかも。
セシウム137が有るのか無いのかは、このスペクトルでは、私には分かりません。
基本的に、0.1Bq/kgとか、そういう程度の汚染だと、有っても見えない場合がほとんどでしょうから、
スペクトルがまっさらに見えたとしても、「無い」と言い切ることは出来ません。



有る、とか、無い、とか、どうしても確定したい、検出や否検出を断定したい、
量(濃度)を確実に分かりたい、と思うのが人情なのだろうと思いますが、
お風呂場の体重計で0.1gのものが乗っているのかどうかは「分からない」のと同様に、
放射能測定でも、測定環境には限度があって、どうあがいて奮闘しても、
方法論が確定したと思い込んでも、体重計で0,1gくらいの違いを見分ける様なもので、
「ちょっと無理」な場合もあります。

また、細かいこと、微妙なことになればなるほど、測定環境の安定性が重要になりますし、
時間をかけて、スペクトルが滑らかになるまで測ったりすることが一段と重要になってきます。

ギザギザ、ぐちゃぐちゃのスペクトルでは、精密なことは分かろうとしても無理ですから。

特に、ギザギザ、それも、思いっきりスムージングをかけても、まだグチャグチャの
スペクトルの上下の振れの範囲内のことなんて、本当に不確かな領域なので、
そこから言える事は、大変少なかったり、曖昧だったり、不正確だったり、
あてずっぽうや推測の部分がほとんどだったりします。


安全安心派の人たちや、科学妄信派の人たちが、何でも分かっているかの様に
見せたがる、思わせたがるのと同様に、危険派に中にも、見えてないものまで
見えてるかの様に思い込んでしまったり、自分で信仰するだけでなくて、
他の人も勧誘してしまったりするのは、結局私たち人間が、
「確かなこと」に飢えていたり、確実なことが大好きだからなのでしょう。

その癖、本当に確かな疑い様もないことが多いと、退屈したり、飽きたりして、
スリルとサスペンスを求めたりもするのですが・・・



Date: 2015/03/15 09:35(07)  ---  Name: nkom


あ、やっぱりマップ表示がおかしくなっている。
どうも、中心座標の指定が(場合によっては)変になっている模様。

デバッグ作業がひとつ増えた・・・



Date: 2015/03/15 07:18(51)  ---  Name: nkom


先週の天気や線量の様子が分かりやすい例:

気象データは、金沢のものです。

灰色の太目の線が気圧なのですが、これが3月9日に急降下していて、
前線か気圧の谷の通過を示しています。

また、この気圧の低下の後を追って、気温(赤い線)も下がっているので、
寒冷前線だったのかも。

そして、降水(青い線)が始まり、風(紫の線)も強まります。
風向は、寒冷前線の通過と伴に、東よりから西よりになり、
その後は、3月14にち頃まで、北西の風が、徐々に西になり、
そして南の風に珍しいくらい非常に安定して変化しています。
従って、前線通過後の3日か4日は、気圧配置が
まあまあ安定していて、ゆっくりと変化したのでしょう。

で、この状態で、湿った空気が入っていたのか、日本海側や
東北などで、雨が降ることが多かった様です。
福島の海側とかは、ここ数日しょっちゅう雨。

地域によっては、まとまった雨があったり、もっと強い風が吹いたり、
この1週間は、割と荒れ模様の天気だった様です。

これに伴い、線量も各地で変化し、私が確認した限りでは、
それは、降水と対応していて、降水を伴わない上昇は、
降水後に雪が溶けて上昇したと思われる地点などを除き、
見当たりませんでした。

で、こういう降水による線量の増加に、福島の事故で出た放射性物質が
混じっているかどうか?というと、少しは混じっているのだろうと思います。
ただ、大きな部分は、ウラン系のラドンの娘核種で、
また、降水後に「沈着」した放射性物質により線量が上がったと思われる場所も
ありませんでしたし、一部の方たちが心配しているような線量の変化で
私たちが察知できる程の「目立つような大きな汚染」は2013年の8月以降は
無かった様に思われます。

でも、壊れた原発や周辺から、多量の放射性物質がどんどん拡散中なのは
間違いのないことで、安全安心派でさえ否定できないでしょうから、
今後どうなるか?は、注意していた方が良いでしょうし、
線量だけでなくスペクトルがあると、もう少し色々と安心したり心配できるので、
スペクトルの公開を求めていくと同時に、官製のデータが信用できないなら
自家製のスペクトルモニタリングを普及するのが重要かと思います。


スペクトルがあると、本格的なプルームの前に、テルル132の山が見えたりして、
逃げたり早めの対策が出来る可能性が高まりますし、非破壊検査とか
他の原因で線量が上がったりした原因も特定しやすくなります。


http://pico.dreamhosters.com/FukushimaDisasterSpectrum3D.html


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