Pico Tech - PicoBBS


Date: 2015/05/21 10:20(18)  ---  Name: nkom


仕事も忙しかったり暑くてやる気がでなかったりして作業が進んでいないのですが、
松戸市民劇場で行われたシンポジウムのビデオを見てしまいました。

2015.5.20開催【「放射能汚染と被ばくをどう考えるか」小豆川先生、影浦先生、おしどり、の三組を迎えてのシンポジウム
http://us.twitcasting.tv/planetrock2014/movie/170066770


全部で3時間近くありますし、見る価値があるかどうか?というと、個人的には、ちょっと疑問。


「松戸、という結構な汚染地に住んでる人向け」ということなのか、
私から見ると非常に「ゆるーい」「ぬるーい」内容で、
このシンポジウムの前には、東大から南相馬に出されている
ボンクラ医師とか招いちゃったりしたそうですし、
「そういう感覚」「そういう内容」「そういう雰囲気」です。

先日見た、いわきという汚染地域に住むことを選択してしまって、
その中でガンガンやっている「たらちね」の代表の人などが出てくるビデオの様な、
「自分たちに直接関ってくる内容」とかが本当に少ないのが印象的でした。



まず、東大の小豆川助教のお話:

測定が難しいという公開実験などもありましたが、
詳しい話は、ほとんど無く、「測定を続けるは大事」という感じでおしまい。
また、話の中でも、濃度と検体の放射能(検体に含まれる総線量)の区別とかも
気にしてないみたいでしたし、測定器の感度の話も無いし、スペクトルの話も無いし、
「素人向け」にしても、相当「薄い話」でした。



次の影浦教授のお話:

ゆるーい落語としては、面白いのかもしれないですし、
それなりに、(多分)色々と細かい芸が含まれていたり、皮肉とかも豊富でしたが、
「べき」という思い込みは、ある程度共有されている場合もあれば、
そうでない場合もあるので、個人的には、ほとんど全く気にしていません。
言葉の使い方なんて、みんなかなりバラバラで、話が通じてないことなんて
日常茶飯事ですし、リスコミ御用学者や政治家とかは、わざと言葉を濁らせたり
含みを持たせて、それで誤魔化す、丸め込むのが「仕事」ですし、
そういう人たちに「べき」を期待したり要求しても無駄でしょう。

要は、政府も東電とかも約束を守る気がないのですから、法律なんて
あって無い様なものですし、まだ僅かに守られている法律であっても
骨抜きにしたり改悪しようとするのでしょうし、
泥棒に「盗むべきではありません」と言っても、恐らく無駄なのと同様に、
現在の政府や東電に「まともな話」をしても無駄でしょう。

合法的で、かつ、政治家や東電などなどが嫌々聞き入れざるを得ないような、
あるいは喜んで聞き入れてしまう様な方法を考えて実行しない限り、
「べき」に基づいた行動は、聞き流されて無視されて終わるかも。

まあ、人によっては、非合法な方法に走る人も出るのかもしれませんが、
それはそれで「締め付け」や「テロ対策」などに利用されてしまう可能性が高いので、
それくらいなら、無駄に終わったとしても「べき」を続けた方が良いような気がしますが。





Date: 2015/05/15 11:15(57)  ---  Name: nkom


いつもの様に、突然夏の陽気になって暑い。
それでも、25,6度だし、日陰や夜は涼しいので楽ですが。



Date: 2015/05/13 07:34(51)  ---  Name: nkom


ちょっと疲れたので、息抜きにFukuoka_donax様が公開して下さった
GR−1による九州の病院のスペクトルをPlotShareで表示して、
K40のフィットも出来るかな?と、思ったら、ちょっとカウントが足りないみたい。
ただ、興味深い(かもしれない)のは、低い方なのですが。

データは、ここにあるものです。SPE形式。y=b+a*xの横軸の係数と
三点校正のデータが、波高データの後に付いてます。
https://twitter.com/fukuoka_donax/status/597936176960446465

SPEファイルのURL。
http://www.k4.dion.ne.jp/~hakozaki//radio/20150512_kyuchu_unv_medical_1F.spe

Kspectによる表示。


プロットシェアのページ
http://www.plotshare.com/index.ws/plot/232794676






Plotshareの良いところは、コードもデータも全部まとめて公開するのが簡単だし、
自分にとっても、全部まとまった形で保存されていて、閲覧したり、別バージョンを作ったり、
簡単な実験をするのも楽な点。

面倒な点は、プロットをマウスやキーボードでグリグリ動かせないので、
XrangeやYRangeの指定を変更しないとならない点や、
データの量が多いと面倒臭いところなど。

また、共有するためのサイトですから、秘密にしておきたい場合には、向きません。


Date: 2015/05/12 10:35(29)  ---  Name: nkom


仙台の小児科医の方のお話など:

田村町から宮城への避難者で、事故当時に白い灰の様なものを浴びて、
皮膚炎みたいな症状になった方もいたんだそうです。

事故のせいで甲状腺に炎症を起こしていただろうと思われるお子さんも居たそうです。

核実験が盛んな頃にどんどん子供のガンが増えたのだそうです。

また、2011年以前はみたことがない小児白血病を、既に2例診断されたそうです。

青森県では、過去15年、小児甲状腺ガンは、一例も無かったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=jABLxvg3n6U


私も、核実験の後の放射能を沢山浴びたり食べたりして育ったので、
アホになったのではないかと思います。体の方は、幸いあんまり壊れていませんが。
私と同じ学年の女の子も、長い闘病生活の末に小学校を卒業してすぐに骨のガンで死んでしまいました。
その他、高校生の時に糖尿病?になったのが私が知っているだけで二人。



Date: 2015/05/12 07:18(07)  ---  Name: nkom



映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
投稿者: ourplanet 投稿日時: 金, 04/25/2014 - 02:48
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1765


映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち2〜いのちと健康を守る現場から」
投稿者: ourplanet 投稿日時: 木, 04/16/2015 - 05:34
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1907


第33回 月1原発映画祭 OurPlanet-TV 白石草さんトーク
他のビデオでは出てこなかった話しなどもありました。
汚染地域に住んでいる人などは、見た方が良いかも。
https://www.youtube.com/watch?v=KsfWKp7nYjI



基本的には、国とか、科学者に期待しない方が良いと、私は思います。
特に、自分で色々なことが出来る人などは、なんでも勝手にどんどんやるのが一番良いでしょう。

ただ、その一方で、国とか科学者とかを、きちんと叩いて出来るだけ追い込む努力も
やらないよりやった方が良いでしょう。
それにしても、正攻法があるわけでもないですし、各自が出来ることは違うので、
やりたいこと、やれることを、勝手にやったり、たまには気が合う人と協力してやれば良いのでしょう。



Date: 2015/05/12 06:39(13)  ---  Name: nkom


ベータ線は、ちょっと離れれば大丈夫!という人もいますが、
制動Xも特性X線もあるし、そのベータ線自体も、結構飛んだりするわけです。

これは、アルファ線でも同じで、「飛ばない」、「簡単に遮蔽できる」とはいうものの、
ベリリウムとかと組み合わせると、中性子すら飛ばすし、
体の中で色々出されるとマズイんじゃないかと思います。

Am241とか、アルファ線種は、安全派、推進派に近い見方をする
海外のマニアでさえ、詳しい人はかなり怖がっています。



三田医院の方が、他の医者よりも「正しく怖がっている」のは、
身近な先輩とかで被爆して手指を無くしたり、病気になったり死んだり、
女の子しか生まれない様な精子になったりした人が居て、
そういう実例に触れているからなのかも。

私も、以前にやっていた専門的な仕事では、怪我をした人や、死んでしまった人や
身近に色々居たので、かなりの慎重派になりましたが、あんまりそういう実例に
触れる機会が無かった人とかは、平気で「怖いこと」やってしまう場合が多かったかも。



これも、去年のビデオですが、色々と興味深かったです。

20141002 UPLAN 白石草「住民の健康を守る!チェルノブイリと福島」
https://www.youtube.com/watch?v=fKRnx27acFs



Date: 2015/05/11 08:34(50)  ---  Name: nkom


色々と分かりやすい。
https://www.youtube.com/watch?v=WZR2JTODb5Q



Date: 2015/05/10 11:59(14)  ---  Name: nkom



医者(小児科医)の多くが、(放射能関連については)無知で役立たずだった、というお話。
https://www.youtube.com/watch?v=ri0YiOm7974



Date: 2015/05/10 06:47(32)  ---  Name: nkom


しつこく3Dスペクトル。夫沢、3月12日、早朝のテルル132。


http://pico.dreamhosters.com/FukushimaDisasterSpectrum3D.html


Date: 2015/05/10 06:45(27)  ---  Name: nkom


mita tuneyoshi@hanaharuok

続 しかも事故時拡散したのはセシウムだけじゃない。ヨウ素やテルルはセシウムの何倍もたくさん。家の中にいても逃れられないのはNHKの中国大気汚染のニュースのとおり。原発事故はおそろしいものだ。

posted at 23:13:53
http://twitter.com/hanaharuok/status/593780313781710849

4月30日

@hanaharuok

mita tuneyoshi@hanaharuok

日本のpm2.5チリの中の放射能はこのデータ
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1829
 1m3の空気中に100Bq以上のセシウムのチリがあった、関東でも。人は0.7m3/時 呼吸する。食べ物の基準値の何倍何百倍も吸い込んだ。
https://pic.twitter.com/7kZA1KCBUP

http://twitter.com/hanaharuok/status/593778417423646720


このビデオでも言われてますが、外部被爆だけを話してもそれだけでは済まないし、
食品などからの内部被爆だけを話しても、それだけでは済まない。
また、「時間や範囲が限定されている汚染」は、ある程度防御できても、
「日常的な汚染は、防御できない。」
https://www.youtube.com/watch?v=VfuEZPvsWm8

(まだ)なんにも影響が出てない人は、大変幸いなことですが、
アルルギーとかと同じ様に、「感受性の高い人の危険性」も考慮した方が良いでしょう。


で、福島県が発表した原発付近のスペクトルを見ると、テルル132とかの出方が
分かる場合もありますが、他の県のスペクトルデータもあるので、発表してもらいましょう!

茨城は、PDFで発表しましたが、データも出してもらいましょう!






Date: 2015/05/10 05:20(45)  ---  Name: nkom


今年採取の屋根の堆積物でも、まだCs134が出ているバンクーバー。
http://www.vancouvermonitoring.blogspot.ca/2015/05/3-vancouver-roof-debris-3.html


Date: 2015/05/09 06:07(21)  ---  Name: nkom


特性X線のスペクトルに限りませんが、Gnuplotを自分のPCにインストールしてない場合や、
スマホなどで調べたい場合、プロットシェアが便利。
データとコードをコピーペーストすれば良いので簡単。
ただし、クッキーを受け取る設定にしてないとキャプチャがやたらと難しかったりする。
http://www.plotshare.com/index.ws/plot/443757648





Date: 2015/05/08 11:18(09)  ---  Name: nkom


もしかしたら、これは、貼り付けるのを忘れていたかも。

特性X線のリストとしては、おおよその放出率が付いているので、私にとっては、これが一番参考になります。
http://www.kayelaby.npl.co.uk/atomic_and_nuclear_physics/4_2/4_2_1.html


Date: 2015/05/08 10:50(52)  ---  Name: nkom


メモ:

レバノンのお魚に含まれるPb210とPo210の調査。
Po210が結構あったりする・・・最高67Bq/kg程度。アルファ線は嫌ですねえ。
http://www.cnrs.edu.lb/info/LSJ2010/No2/samad2.pdf


Pb210の低い方。特性X線の解析とか。
http://www.nucleide.org/Conferences/LNHB-EXRS2014-P3-2.pdf


オーストラリアの方=Vital1 (Peter Daley)の雨どいの下の土壌のスペクトル(Attachment)。
トリウム系が多い!ウラン系、トリウム系とBe7が混じっているそうです。
http://www.gammaspectacular.com/index.php?route=forum/post&path=1182


LaBrの不純物として含まれるLa−138のお話とか。トリウム系のスペクトルもありますが、あんまり詳しくない。
http://www.pnl.gov/main/publications/external/technical_reports/PNNL-15453.pdf

Pb210:Geカタログ
http://www4vip.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/pb210_new.pdf

霧箱をやっている方がスペクトルも参照して判定しようとなさっています。
http://www.umihoshi.com/index.php?QBlog-20120830-1


福岡県の監視体制;
リアルタイムスペクトル分析をしているそうです!是非、色々公開してもらいましょう!
https://houshasen.pref.fukuoka.lg.jp/telemeter_system/


トリウム入りのタングステン溶接棒については、その健康への影響について、ある程度調査された様です。
まあ、安全安心大丈夫、とされた様ですが。
http://www.pro-fusiononline.com/tungsten/radioactivity.htm

これは、溶接の際、というより、溶接後に削る時の問題。
溶接中にも、気化したり、アークで性質が変わったり、そもそもアークって電子か何かが
飛ぶわけだから、ベータ線みたいに、色々な相互作用もするのだろうし、
溶接用のめがねは、色を付けるだけでなくて、鉛入りのガラスとかになっているのでしょうか?
http://www.irpa.net/irpa9/cdrom/VOL.4/V4_257.PDF


WikiBooksなんてものが、あるんですねえ。 「デジタルX線撮影の基礎」
http://en.wikibooks.org/wiki/Basic_Physics_of_Digital_Radiography/The_Basics


アルマジロのトリウム系スペクトル
https://twitter.com/dnanoca/status/595587614972911616/photo/1


ヘリの乗客やパイロットって、エンジン部品のトリウム系照射で、少し被爆しているのかも。
整備士が一番被爆してそうですが・・・
https://twitter.com/dnanoca/status/595584792449552385/photo/1



テレミノMCAの積算モードは、これと基本的には同じ移動平均をやってます。
http://www.fujielectric.co.jp/company/jihou_archives/pdf/72-06/FEJ-72-06-343-1999.pdf



Date: 2015/05/08 10:08(13)  ---  Name: nkom


結局、調べてもはっきりしたことはまだ分かりませんが、
特性X線のスペクトルカタログを(再)発見して、
ちょうどGnuplotにも慣れて、色々と簡単に見られるようになったのは収穫でした。

一応、これで気が済んだので、BG差分とトリウム系やウラン系の総合応答関数とかに戻ります。

将来的には、核種判定支援機能で、位置のマーカーを出すだけではなくて、
こういうスペクトルも出す様にする予定。



Date: 2015/05/08 10:01(27)  ---  Name: nkom


次は、28keV。



elems='I Sb Sn Xe Ba Cd Cs In Te'
plot for [n=1:words(elems)] sprintf('xrf/%s.txt',word(elems,n)) u 2:3 every ::10 with line t word(elems,n)



なんか色々あって分からないですが、黄色とオレンジは、両方違うだろう、ということでBaとXeは除外。

elems='I Sb Sn Cd Cs In Te'
plot for [n=1:words(elems)] sprintf('xrf/%s.txt',word(elems,n)) u 2:3 every ::10 with line t word(elems,n)

拡大表示。


赤と紫がなんとなく、それっぽい。で、IとTeです・・・ヨウ素は、まあ良いとして、
テルルが溶接棒に含まれているって有りえるのか、私には分かりません。

水色と黄色とオレンジは、多分違う。後は、もしかしたら緑の可能性もあるのかも。

とすると、これを見た限りでは、可能性として残るのは、ヨウ素、テルル、アンチモン。

ただ、こういうのも、二つ三つが組み合わさっていたり、サムピークみたいなものだったり、
ズレがあったり、色々な可能性があるし、測定器の分解能が乏しいので、
「確定的なこと」は、分かりません。

検索した範囲では、トリウム入りのタングステン溶接棒を大真面目にSEM−EDSで
調べてたりしたものは見つからなかったので、このまま分からないままで終わるかもしれません。


Date: 2015/05/08 09:39(37)  ---  Name: nkom


テレミノMCAの核種判定支援機能の特性X線リストで調べておいた元素について、
Gnuplotでスペクトルを出して、検討してみました。


元素を文字列に適当に並べてセット。
elems='Dy Pm Tb Eu Gd Ho Nd Sm'

それを全部プロット。
plot for [n=1:words(elems)] sprintf('xrf/%s.txt',word(elems,n)) u 2:3 every ::10 with line t word(elems,n)

Pmのデータが無いですよ、と言われます。
これは、全部の元素で実験してくれたわけではないので、他に似たようなデータを探すか、
放出率とエネルギーから、適当にピークだけでも出して、想像するしかありません。



ズームしてみます。


こうして見ると、黒いのと赤い線の元素は、どちらも、少し低い方に
もっと大きな山が出る様なので、除外して良さそう。
SmとNdが予選落ち。

オレンジのEuもエネルギーがちょっと低すぎるので除外。

リストを絞って、再表示。
elems='Dy Tb Gd Ho'
plot for [n=1:words(elems)] sprintf('xrf/%s.txt',word(elems,n)) u 2:3 every ::10 with line t word(elems,n)

そして、ズームして、おまけに透過機能でトリウムランタンマントルや溶接棒のスペクトルも重ねてみると、
一番しっくりくるのは、Dyの様な気もします。Tbでもこういう感じになるかも。
でも、Dyは、トリウムの不純物として中国産でも、カナダ産でも含まれていたりするみたいなので、
そうかもしれない、という気もします。



Pb210説については、なんでウラン系のPb210が、トリウムランタンマントルに含まれているのか?というのが疑問。
もちろん、トリウムの原石とかには、ウラン系も含まれているので、不純物として残る可能性はあるのかもしれませんが。

みん様のLaBrのスペクトルも見てみましたが、46keVについては、分かりませんでした。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/55244556/SPviewer/spviewer.html#__111212_%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3_10m.txt//0



Date: 2015/05/08 05:38(51)  ---  Name: nkom


トリウム系のスペクトルに出てくる特性X線と思われる低い方のピークで悩んでいて、
GeやNaIのカタログの様なもので各元素の特性X線のピークが見られるサイトは
無いものか?と探していたら、在りました。

前にも見たことがあったのですが、スペクトルを見るのにJavaのプラグインを
許可しないとならないので、忘れていました。
http://ie.lbl.gov/xray/mainpage.htm

でも、このサイトで見なくても、スペクトルのデータがありますので、
それをダウンロードしたり、プロットシェアにコピペして、特性X線のスペクトルを見られます。

幾つかの元素のスペクトルデータをダウンロードして、Gnuplotで出した例:



データファイルは、以下のURLの様に、元素記号.txt の形で入れるだけ。
http://ie.lbl.gov/xray/Eu.txt

Gnuplotのコマンドは、こんな感じ。
plot 'Eu.txt' u 2:3 every ::10 with line

複数の元素を一緒に出したい時は、こんな風にコンマで区切って並べます。
plot 'Eu.txt' u 2:3 every ::10 with line, plot 'Am.txt' u 2:3 every ::10 with line


他の方法としては、文字列に元素記号を並べて入れておいて、
それでもってループさせてプロットさせることも出来ます。
elems='Eu Sm W'
plot for [n=1:words(elems)] sprintf('%s.txt',word(elems,n)) u 2:3 every ::10 with line t word(elems,n)


また、Cygwinとかがあって、シェルスクリプトを使えるなら、
こういう簡単なスクリプトで、全データファイルを落とせます。

e='Al Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Rb Sr Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe Cs Ba Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi La Ce Pr Nd Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu Th U'

for n in $e
do
wget 'http://ie.lbl.gov/xray/'$n'.txt'
done

自分でいちいち取ってくるのが面倒な人の為に、全部まとめて入っているZipファイルを
作っておきました。
http://pico.dreamhosters.com/raddata/xrf.zip

Gnuplotでなくても、エクセルでもRでも、使い慣れたものでご覧になれます。


Date: 2015/05/06 13:29(57)  ---  Name: nkom


CZTを使っているGR−1でトリウムランタンマントルのスペクトルを取り、それをHPGeのスペクトルを
比較している論文があったので、その上で透過機能を使ってみましたが、GR−1もこのHPGeも、
低い方は良く見えないみたいで、28keVも46keVも、良く分かりませんでした。




他にも、Gr−1の幾つかのスペクトルが載ってます。
http://www.researchgate.net/profile/Mark_Amman/publication/259005969_Radiation_Measurements_with_a_CdZnTe-Based_Spectrometer/links/0deec529b4ce77b05e000000.pdf



Date: 2015/05/06 13:03(23)  ---  Name: nkom


海外の人からは、28keVは、NaIの結晶に使われているヨウ素の特性X線でしょう、
という説が来てました。

私も、ヨウ素は最初に考えたのですが、だったら、何故他のスペクトルでは
出てこないのか?という疑問に答えが浮かばなかったので、一旦排除していました。

Cs137を含む検体だと、バリウムの特性X線と混じってしまって、見えなくなるのは
分かりますが、K40の色々な濃度のスペクトルでも、あんまり見えないし、
ウラン系やトリウム系の他のスペクトルでも、あんまり見なかったし、
本当にヨウ素の特性X線なら、どうして、他のスペクトルでは見えないのでしょう?
というのが、やっぱり疑問。

タングステンの特性X線がバリバリに見えたり、46keVのなんだか分からないのも
出てくるのだから、28keVも、同じ路線なんじゃないか?という風に思えます。

ヨウ素の入っていない測定器(しかも、低い方が見えるもの)で測れば、一発で分かることですが、
あいにく、低エネルギー用の測定器はCsIでヨウ素が入っているし、
新兵器が今週か来週に到着したら、ゆっくり検証してみます。
でなかったら、放置してあるジャンクのCZTで、低い方がどこまで見えるか
やってみる、という手もありますが、他のことで忙しいので、あんまりやりたくない。




Date: 2015/05/06 10:49(52)  ---  Name: nkom


核種判定機能でXRF(蛍光X線)にチェックを入れて、それぞれのエネルギー位置に
特性X線のピークを出しそうな元素をリストアップしています。






Date: 2015/05/06 09:35(04)  ---  Name: nkom


28keVについては、SnやDy,Hoなどの特性X線で良いのかも。
これは、中国産のトリウムの不純物の表ですが、Snも含まれています。
http://www.researchgate.net/publication/250309531_Thorium_Nuclear_Data_Effect_of_Impurities_in_Chinese-Mined_Thorium_and_Impact_of_Different_Cross-Section_Libraries

PDFのリンク。
http://www.researchgate.net/profile/Khurrum_Saleem_Chaudri/publication/250309531_Thorium_Nuclear_Data_Effect_of_Impurities_in_Chinese-Mined_Thorium_and_Impact_of_Different_Cross-Section_Libraries/links/53f62d0a0cf2888a74930cc0.pdf?origin=publication_detail

PDFの中の不純物の表:


W(タングステン)については、この調査では不検出みたい。
なので、オーストラリアの人のスペクトルにタングステンの特性X線と思しきピークがあるのは、
他の元素の特性X線なのか、タングステンを含むトリウムだったのか?


46keVは、Pb210ではなく、Smの特性X線かも。
http://ie.lbl.gov/toi/Gamma.asp?sql=&Min=45&Max=47

60keVは、W(タングステン)でないとすると、YbやReみたいですが、
不純物の表には出てこないので、ちょっと良く分かりません。
もしかすると、ランタンマントルのメーカーや、製造年代によっても、
原料のトリウムなどの産出国や不純物が違うのかもしれません。
http://ie.lbl.gov/toi/Gamma.asp?sql=&Min=59&Max=61



Date: 2015/05/06 08:53(18)  ---  Name: nkom


それと、46keVのピークを、Pb210だろうと思っていたのですが、
ちょっと分からなくなりました。

と言うのは、遮蔽の鉛にはPb210があって、46keVが見えるのは、
納得できるのですが、トリウムランタンマントルで、本当にPb210が混じっているのか?
という疑問があるのと、トリウム入りタングステン溶接棒のスペクトルでは、
このピークがほとんど目立たない為です。

もしかしたら、これも、ランタンマントルには含まれていて、
溶接棒には含まれていない元素の特性X線なのでは?という気がしないでもない。

まあ、セシウムの汚染だけを気にするのであれば、どうでも良い話ですが、
セシウム以外の汚染や、低い方の様子も少しは分かるようになりたいと思うと、気になります。

SmやHo,Dyとか?
http://ie.lbl.gov/toi/Gamma.asp?sql=&Min=45&Max=47


あ、オーストラリアの人のトリウム系のスペクトルが興味深い。
私のものよりも分解能が良いみたいで、ランタンマントルでも、溶接棒と同じ位置に、
小さい山があるらしいことが分かります。



透過表示機能で比較。ちょっと見難いですが、溶接棒のピークと、位置は、ほぼ一致。
なので、28keVは、溶接棒に多く含まれるか、あるいは、周囲のX線が少なくて、
見やすくなる元素で、ランタンマントルにも含まれるもの、と、考えてよいのかも。
で、オマケとして、ランタンマントルにも、何故か、タングステンが少し含まれているみたい。




Date: 2015/05/06 08:23(49)  ---  Name: nkom



トリウム入りのタングステン溶接棒のスペクトルは、大分滑らかになりました。
28keVは、なんだか分からないし、検索しても見つからないので、特性X線や
低い方にも詳しい人たちに質問してみました。




Date: 2015/05/05 13:32(41)  ---  Name: nkom


メモ:

トリウム入りのタングステン溶接棒のスペクトル
http://esh-docdb.fnal.gov/cgi-bin/RetrieveFile?docid=1058&version=2&filename=081.pdf


トリウム系の弱い線源、ということで、溶接棒なのか電極なのか分かりませんが、
これを測り始めたら、ランタンマントルには無い位置にピークが出てきたので悩んでます。
ピークの一つは、60keV付近で、これは、タングステンのkシェルの特性X線で良いみたい。

上の文章によると、HPGeやGe(Li)でくっ付いて見えていた60keVの山が、
SiLiでようやく分かれて見えて、59.3keVと58keVの二つだと分かったそうです。

だけと、もう一つの低い方(28keV付近)が、不明です。
せっかく低い方が分かる測定器で測ったのに、これは無視したのか、
この人たちが使用した検体には含まれていない元素の特性X線なのか、なんなのやら。


検索をしても、出てきません。タングステンのLシェルとかはもっと低いし。
アンチモンとか錫とか、その辺の混ぜ物でも入っているのか?
http://xdb.lbl.gov/Section1/Table_1-2.pdf



ピンクがトリウムランタンマントルのスペクトルを4分の1の高さにしたもの。
灰色がBG。緑がトリウム入りのタングステン溶接棒で、Ebayで大分前に数ドルで買ったもの。
この、一番左のピークが分からないわけです。後は、60keVのところにタングステンの特性X線が
加わって、鉛のX線と二こぶラクダになっている他は、ランタンマントルと今のところは同じに見えます。
(もちろん、トリウム成分が弱いので、BGのK40が出ていますが。)




Date: 2015/05/05 11:26(20)  ---  Name: nkom


メモ:

私たちが、こういう兵器用とかの濃縮ウランのスペクトルを自分の機械で見ることは
多分無いだろうとは思いますが、一応、そのパターンも少し見ておいても良いかも。
1.5インチから2インチくらいの市販の測定器で測ってGADRASで分析した結果みたいです。

また、フィエスタウエアの様な、一般的な濃縮されてないウラン系のスペクトルもあるし、
GADRASがトリウム系も含めて、結構しっかり腑分けしているので、感心しました。
でも、GADRASでも、アルファ線による特性X線の山は計算していない、と文句を言ってます。

さらに、軍事用濃縮ウランを疑う場合、Am241の59keVがあったら、それは、
商用原子炉のゴミであって、危ない物質ではないのだと直ぐに安心しない方が良い、とか言っています。
で、薄い鉄板でもって、Am241の59keVを遮蔽して測定すると、U235の186keVが
良く見える様になるのだそうです。まあ、おそらく私たちには必要のない知識ですが。
誰かが、濃縮ウランを見つけましたあああ、という場合に、そのスペクトルを読み解くのには
役に立つかも。
http://sti.srs.gov/fulltext/WSRC-CP-2006-00020.pdf



Date: 2015/05/05 11:04(18)  ---  Name: nkom


トリウム232って、ウラン238よりもアルファ崩壊の回数が多い。
Tl208コースでも、Po212コースでも、結局合計6回。

トリウムランタンマントルのビニール袋が、ウラン原石の袋と違って
あんまり膨らまないのは、途中のラドン(220)の半減期が短くて、
直ぐにPo216と通過してPb212になってしまうからなのでしょうか?

で、その後も、Pb212が10時間ちょっとで、Bi212が1時間ちょい。


スペクトルは、Ac228の後からだと、シンプル。
http://www4.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/th228.pdf

うーん、トリウム系は、平衡状態を仮定して、全部ひっくるめた応答関数を
でっち上げるのが、ウラン系よりもちょっと、と言うか、かなり面倒そう。
真面目にやってたら、ピークが多すぎるので、適当に誤魔化す方法を見つけないと。


しかも、上のカタログの最後のガンマ線放出率のところに、意味不明のノートが・・・
NOTE: 208Th - Multiply Ig(%) values by 0.3594 to account for branching from 212Bi

これ、PDF化した時の間違いなのか、最初からの誤植なのか。
「208Th」って、放出率の表に入ってないし、おそらく、208Tlの間違いで、
Bi212からは、6割強がPo212に行ってしまうので、
(平衡状態における他の核種と見合う放出率を得るには)Tl201は、0.3594をかけなさい、
ということなのでしょう。

単純なミスかエラーにしても、こういうカタログも注意しないと他にも間違いが混じっているのかも。


Date: 2015/05/05 09:45(21)  ---  Name: nkom


スペクトル測定の初心者が、結晶の小さい測定器を使ったり、
短時間の測定しかしない上、「数値」に拘った場合に
酷い勘違いを連発する仕組みは、多分こんな感じ。


 感度の低い測定器や、短時間の測定では、カウント数が少ないので、
 放射能測定に「必ず付いてまわる」バラツキによって
 スペクトルはギザギザになる。

 この、非常にばらついたスペクトルにスムージングをかけると、
 (特に、無理矢理、中途半端なスムージングをかけると)
 気紛れな大山や小山が現れる。


カウント数が少ないスペクトルにかなり強いスムージングをかけた例。
3インチの900秒は、カウント数にすると、1インチの4,5時間くらいに相当するかも。


 初心者は、これらの大山や小山に何か「意味があるのだ」と
 思ってしまう傾向があり、一度そうなると、その癖はなかなか抜けない。

 数値に拘る人は、「判断の基準」が数値なので、スペクトルの観察がお粗末になりがち。

 カウント数が少ない、どうしようもないグチャグチャのスペクトルばかり見ているので、
 それが普通だと思い込んでしまい、スペクトルが滑らかに成長したら
 どういう風になるのか想定しながら測定したり学習することがなくなり、
 まともなスペクトルを観察する経験を積まないままになってしまったりする。

 従って、バラツキによるギザギザや大山小山が「使い物にならない」ことを
 経験的にスペクトルの成長を見ることで学ぶ可能性が低くなってしまう。

 数値に拘る場合、市販の測定器などであれば、検出限界などを計算して表示するので、
 「ある程度」は自分の測定結果が不確かなことを学んだりする。

 市販の機械でも、ソフトが古かったり、出来が悪かったり、
 ROIを変えられたり、 ユーザーが勝手に検出限界や
 標準誤差などの表示を切ってしまうことが出来る場合などは、
 汚染がない、本来はBGとピッタリ重なる検体でも
 バラツキによって半々くらいの割り合いで、
 ゼロ以上の数値がでる可能性がある。

 数値を欲しがる人はこれを喜ぶので「肯定的な体験」となってしまい、
 それが、バラツキのなせる結果である可能性を疑うことすらしなかったり、
 疑ったとしても、あれこれと奇妙なへ理屈や言い訳を並べて、それが
 正しい、信用できる結果なのだと、自分で信じ込んだり、
 他の人にも信じて貰おうと頑張ってしまったりする。

 標準的な方法ではなく、自己流の、それもまた滅茶苦茶な方法を使った場合、
 一つの例では「ベースラインがどうのこうの」と言いつつ、
 全くその意味を理解しないままに、本来ならばベースラインとなるであろう位置よりも
 低い所に、意味もなく傾いた線を引いてしまう方法を「確立」してしまった人も居る。

 この例では、ベースラインが本来の位置より下なので、バラツキによるギザギザや
 大山小山の作用にこれが上乗せされ、ゼロ以上の結果が出る確率が増加する。

 ゼロ以上の値が出ると、検出できた!と思って喜び、より一層、
 その方法が正しいのだと思い込んでしまう。

 「バラツキだけ」でさえも、5割はゼロ以上の結果がでるかもしれないのだから、
 ベースラインを低く取れば、それが6割、7割に上昇したりしてしまうのも当然。

 不幸なことに、グチャグチャのスペクトルでさえも、濃度の高い検体では、
 そこそこの結果が出てしまうので、その方法でもっと微妙な方まで大丈夫なのだと
 勘違いしやすい。

 おまけに、プロや市民測定所も測定結果でも、5%や10%のバラツキはあり、
 微妙な検体なら、それはもっともっと大きくなる。
 従って、自分の出した数値がかなり変でも、その「不確かさ」の範囲に収まってしまったりする。
 
 そして、数値に変に拘る人は、何故か数値の取り扱いが妙に下手だったり、
 どの様に計算するのか、まともに考えなかったり、全然知らなかったり、
 学ぼうとさえしなかったりする、といった、一見矛盾した傾向があったりする。

 数値が欲しいなら、まともな数値の出し方を知らなかったら駄目なのに、
 そこがすっぽり抜け落ちていたりする。

 つまり、数値に拘るあまり、スペクトルの観察もおろそかな所へ持ってきて、
 肝心の「数値」の取り扱いや計算もお粗末なので、
 どちらかで片方を補って進歩することがなく、両方とも問題を抱えたままになりがち。

 

 数値を過剰に欲しがる、有り難がるのは、自分が数値の取り扱い方を知らないが為に、
 数値が何かどうしても必要なもの、すばらしいもの、役立つものだと、過大評価して、
 妙な幻想を抱きやすいのかも。

     自分が知らないもの、分からないものには、(過大な)幻想を抱きやすい。

 また、御用学者なども、「定量的に考えられないと駄目」とか、
 頑張って布教していたりするので、知らないうちに洗脳されてしまったのかも。

 政治家とかも、(自分でも分かっていない様な)数字で一般人を騙そうとするし、
 他の色々な外来語や用語と同じく、良さそうな名前をくっ付けて、
 何かを有難いものであるかの様に思わせる方法の一つとして乱用されているので、
 小さい頃からそれに揉まれ続けて、漬物の様に脳みそに染み込んでしまうのでしょう。



まあ、スペクトル測定は、やっている人がそもそも少ないので、
「酷い勘違いをしている人」というのは、幸い非常に限られています。

これが、ガイガーカウンターや小型のシンチレーション式のカウンターによる測定だと、
持っている人の数が何桁も多いし、そもそも音や光でパルスを知らせる機能もなく、
数値しか出てこない機械も多いので、数字を見て色々な勘違いをしてしまう人はもっと多いのでしょう。 



Date: 2015/05/05 09:19(29)  ---  Name: nkom


ウラン系、トリウム系は、繰り返し、何度も見た方が良いと思います。
何故かと言うと、私たちが普段見るスペクトルの多くは、K40と、
ウラン系やトリウム系の混ざったもので、その混ざり方で色々な出方をします。

で、汚染や、Be7や、「他のもの」があると、そういう「普段のパターン」とは
違った形になるので、それぞれの計測器の守備範囲や安定性や分解能で
見える形は違いますが、ウラン系、トリウム系のパターン、ピーク配置、高さの割合などに慣れて、
「それ以外」が出てきた時に、「違和感」が出る様になれば、理想的。

ま、ウラン系やトリウム系が強い、強すぎる場合、というのも要注意ですが。

たとえば、個人的には、これはちょっとトリウム系多くないだろうか?とか思いました。
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/04/2015_11.html


シナモンって、トリウム系を集めやすいのでしょうか?
それとも、単に土壌にトリウム系が豊富なのか?


Date: 2015/05/05 09:10(25)  ---  Name: nkom


トリウムランタンマントルのスペクトルは、横着しないで核種マーカーを主なピークに出しました。
これで出てない小さなピークは、AC228の129keV、154keV、209keV、409keV、794keV、とか。
Ac228は、ピーク多過ぎ。 なお、マーカーが見やすい様に、高い方は出していません。


詳しくは、Geのカタログを見ると分かりやすいです。
http://www4.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/th232_new.pdf

上のサーバーが死んでいる時は、WeArchive.Orgで見られます。
http://web.archive.org/web/20121010022027/http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/th232_new.pdf


トリウムを含む石の場合は、こっちのバージョンの方が近い場合もあるかも。
ただし、これは、ウラン系を若干含んでいますし、ピークのリストに漏れがあります。
http://web.archive.org/web/20121010021942/http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/ge/pdf/th-Ore.pdf

NaIのスペクトル
http://web.archive.org/web/20121010035845/http://www.inl.gov/gammaray/catalogs/nai/pdf/th232.pdf


他のトリウム系のスペクトルの例:
http://pico.dreamhosters.com/ThoriumLanternMantleSpectrum.html


Date: 2015/05/05 08:32(07)  ---  Name: nkom


みん様のサーベイは、個人としては、もう「日本一」を軽く通り越している。
「個人サーベイ世界一」でギネスか何かに登録できるレベル。
http://twilog.org/donbemin



みん ‏@donbemin

@hiromiddlewest 巷間言われる程には高くない印象ですねえ。多少高くても1mと直置きの差が無いのは安心材料かと。もはや北関東の方が高線量。。。
https://twitter.com/donbemin/status/594844126828371969



安全安心派の人たちが、壊れた原発の近くの高濃度汚染地域でも
関西の線量と同じくらいだから大丈夫!と盛んに言いふらしていましたが、
「どういうスペクトルか?」とかは、言わないし、「以前との差」も言わない。


でも、線量の推移とかを見ても、結構汚染があって、徐々に下がっている状態なのは、一目瞭然。
2012年春からの線量と気象データの推移。
http://pico.dreamhosters.com/DoseRateGraphFromSpring2012.html

例:栃木県さくら市立たいよう保育園




Date: 2015/05/05 05:48(47)  ---  Name: nkom


トリウムマントルのスペクトルは、滑らかになってきたので、もっと弱いトリウム系の検体に移ります。
夜通し放置して、若干ズレたので、横軸を微調整しましたが、私が自分で取ったものの中では、
小さめのピークも結構良く見えている方かも。




Date: 2015/05/04 12:01(02)  ---  Name: nkom


定期3Dスペクトル紹介:
http://pico.dreamhosters.com/FukushimaDisasterSpectrum3D.html






スペクトルより線量計が何故か好きな人向けの資料
2013年夏(8月19日)の瓦礫飛散のグラフやマップ
http://pico.dreamhosters.com/RadioactiveDustOfSummer2013.html






Date: 2015/05/04 11:54(36)  ---  Name: nkom


今日は、トリウム系のスペクトルを見ながら、核種ライブラリーの編集やら
スクリプトの改造で終わってしまった。

明日は、時間ややる気によりますが、BG差分を使う方法をやっつける予定。
で、ウラン系とトリウム系の総合応答関数を作れるか試して、
その上にK40とセシウムとかと乗せようか、と考えています。
(ウラン系やトリウム系はピークが多いので、真面目に一つ一つのピークの
応答関数を合成していたら、大変そうなので。)



Date: 2015/05/04 10:25(29)  ---  Name: nkom


続編も最高に面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=XCZfFBDZkEU


Date: 2015/05/04 09:58(56)  ---  Name: nkom


測定とは全然関係ないですが、これは、爆笑しました。
https://www.youtube.com/watch?v=eeR7Ljv_tPc

単に、ルイジアナに住む先祖がアカディアンの女の子が
淡々と色々説明しているだけなのですが、使われている言葉の変化の仕方や
使われ方とかが、なんというか、凄くカワイイと言うか、方言漫才的で、
(ご本人は、単にとても真面目に説明してくれているだけなのですが)
ケベックのフランス語と同じ語彙もあったり、違っているものもあったり、
ニューブルンズウィックのアカディアンと似ている面も、もちろんあったり(先祖ですし)、
言葉だけでなく、食文化の話とか、初めて聞いたことも多くて個人的には非常に楽しめました。
カメとかリスとか何でも食べちゃうみたいだし、自分たちで絞めて、燻製にするのが好きみたい。
また、昔の日本みたいに、動物は殺したら、何も無駄にしないで、モツとかも
全部おいしく料理できちゃうそうです。
でも、以前は蔑称だったのが、今では敬称的に、自分たちのことを指して使う、と
言っている「くーなー」というのは、ひょっとして、「コナー Connard」のことなのでは?という気がする。
だとすると、元々の意味は、文字通り「クソ野郎」という感じ・・・
名前の前にt’を付けて 「ティ何々」というあだ名にしたりするのは、フランス語のPetit(小さい)が
詰まってそういう風になるので、ケベックでもよくあります。日本語で「ちゃん」を付けるような、
親しみを付加する表現。


アカディアンのフランス語、というか、英語とフランス語がチャンポンになった状態は、
やっぱりこの歌が分かりやすい。(概要のところに、純粋なフランス語に歌詞が翻訳されてます。)
これが、さらに英語化すると、ケイジュン(アカディアンが訛ってケイジュンになった)の
アクセント、というか言語になっていくのかも。
http://www.youtube.com/watch?v=jxev9qgQnIg



Date: 2015/05/04 08:47(24)  ---  Name: nkom


遮蔽の中では、セシウム137のスペクトルの取り直しはひとまず終わりにして、
トリウム系のスペクトルをとっています。

これは、トリウムランタンマントル一個。





Date: 2015/05/04 08:42(07)  ---  Name: nkom


野々村@ye2cun

感度の低い測定器の指示値のバラつきを都合よく解釈してわめくよりも、『“東京でも”モニタリングポストの値は“今でも”下がり続けている』ってことに着目した方が、よっぽど効率的だと思いますよ。
http://twitter.com/ye2cun/status/592263652461314049


安全安心派の人たちは、一生懸命「下がった、下がった」と強調する。

でも、線量がどんどん毎年下がるところは、それだけ汚染されていた、ということ。
で、そういうところは、まだまだ汚染されている、と考えた方が良いと思います。


この方の様な「安全安心派」の方たちが、「ほら、こんなに下がった」、
「順調に減少している」という報告をしてくれるのは、初期汚染の推測の点などでは大変貴重。

要は、感度の低い測定器のばらつきを都合良く解釈するのでもなく、
「下がった」という一面を都合よく解釈するのでもなく、
「高かったから、下がることが出来た」とか、
最初の数年の下がり方は半減期の短いCs134が効いているけど、
これからはもっとゆっくりとしか下がらない、とか、
高濃度汚染地域からの物流などによる流入や、
ごみ焼却などによる再汚染などもある、とか、
逆の見方もした方が良いと思います。

もちろん、下がっているのも事実でしょうし、
このまま下がって、数百年したら、セシウムやストロンチウムや
トリチウムの心配をしなくて良くなるのなら、大変結構ですが、
その前に他の原発などが幾つも吹っ飛んで、
また汚染されてしまうのではないかと思います。

で、吹っ飛ばなくても、原発の数が増え続けると、
点検時の放出や、通常の垂れ流しなどが増えるので、
変な病気とか徐々に増えたり、みんなもっとアホになったり、
中期、長期的に見ると、「人類は衰退しました」路線を
粛々と爆走中なんじゃないかと思います。

おまけに、農薬や化学物質やGMOもナノマテリアルも電磁波も
色々とあり過ぎて、どういう複合的な副作用が起きるか全然分からないので、
色々な壊れ方をするんじゃないかと思います。

で、簡単に言いましたが、当然、酷い苦しみ方をする人が
沢山出ることになると思います。
既に戦争だの飢餓や公害とかで沢山苦しんでいらっしゃいますが、
そういうのはまだ「序の口」だっった、ということに
なってしまう様な気がします。

まあ、私の予想なんて、テキトーですから、外れればそれに越したことはないですが。

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