Pico Tech - PicoBBS


Date: 2015/09/15 14:26(26)  ---  Name: nkom


X線解析装置や、検出用の素子の開発までしているらしいテクノXの定量分析の解説。
図もあれば、式もあって、分かりやすい。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/07/new201407_Cs.pdf

濃度(Bq/kg)の計算は、検体の計数率(cps)からバックグラウンドの計数率(cps)を引いて
ネットの計数率(cps)を出して、それに(放出割合とか色々織り込み済みの)換算係数(Bq/cps)をかけ、
出てきた検体の中の放射能(Bq)を検体の重量(kg)で割ることで出てきますよ、というのも
(くそ)真面目に説明しています。


どれくらい良く効くのか分かりませんが、K40も補正の説明も、細かく書かれています。



「測定下限」は、Kaiserで3σだそうです。


ROIの取り方。




「魚介類中の放射性Cs分析におけるAg-110の補正」というのもあります。
多分、実際に、そういう測定に使われて、必要だったからこういう文章を作ったのでしょう。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/07/ANR005_Cs_-Correction_Ag110m.pdf


あ、ここに「主な理由はNaI検出器ではバックグラウンドが大きく,かつ周囲温度でピークがシフトするために検出器下限値として25Bq/kgを得るのが困難である。」とか書いてある!

これが、一部の人たちの間で変な思い込みが蔓延してたネタ元かも。
他は、ここからの受け売りや、その伝聞や、そのまた受け売りとかなのでは?という気がしないでもない。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/07/201307syokuhin.pdf

また、色々と突っ込みどころのあるビデオもあって、
https://www.youtube.com/watch?v=hD1z52aoTaA&feature=youtu.be

一之瀬様が指摘なさっています。
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/techno-xfd-08cs.html



テクノXの文書ではないと思いますが、こういうのもユーザーに配布して、
学習の助けになるようにしているのでしょうか?
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/08/users20121019hirai.pdf


製品紹介と宣伝用の文書。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/08/users20121019taniguchi.pdf


これは、興味深い。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/07/20140220jst.pdf

銅の内張りを5mmも貼ると、鉛のX線が遮蔽され、もっと厚くすると、
200keVあたりのバックスキャッターとかも減りますよ、という文書。
http://techno-x.co.jp/web/wp-content/uploads/2014/07/ANR003_BG_and_inner_Cu_thickness.pdf


(宣伝熱心のあまり?)一部に変な主張がある外は、
参考になる資料を沢山公開していて、好感を持ちました。

機械としては、高価なので、素人には関係ないですが、
結晶一個買うのにひいひい言っている素人測定に対し、
検出ブロックを多数並べて効率も稼ぐし、汚染部位の特定までするのは、
少し「遠い世界」の話しながら、SDDと組み合わせたり、
色々な可能性がありそう。

アンポン柿とか測って、汚染食品の流通に貢献してしまうのは止めて、
米の検査も、政府の基準の2桁かそれ以上下まで見られる様にする、とか
汚染の拡散防止に役立つ様になると良いのですが・・・



Date: 2015/09/15 07:07(55)  ---  Name: nkom



二つ沼で14日にヒゲが二つ出ていました。



大熊町 夫沢。雨で下がった後、天気の良い日が続くと、地面も乾いてきて
線量がじわじわと元に戻ってくるのが分かりやすい。
ただ、「雨で流れてしまう分」が少しあるかもしれないし、他の要因により変化も
あったりするので、毎回、どのMPでも、雨で上がった分は全部元に戻るとは言えません。


2012年から現在までの推移。なんかグチャグチャ。


近くの夫沢二区の2012年からの推移。
こっちの方が、なんとなく、自然な現象に近いような気もします。
これに比べると、上の夫沢では、雨が降ると、流れて自然な除染になる、と言うより、
逆に雨で運ばれてくる場合の方がもしかしたら多いのかも。




宇陀川は、以前から時に変な動きをすることがある地点です。
13日のお昼前の上昇は、「雨のせい」かもしれないのですが、
ピークの左右が下がっていたりして、ちょっと変な感じがします。
(MPと気象観測点は、少し距離があるので、グラフでは降水量が出てなくても
MPのところでは少し降水があった可能性は、あります。)


レーダーの記録を見たら、寒冷前線みたいのに伴う雨の帯が横切って居たので、
そのせいなのかもしれません。でも、やっぱり山の前後の下がり方がちょっと気になります。
http://www.tenki.jp/past/2015/09/13/radar/6/32/


まあ、詳しく見ていると、「気になる点」とか「勉強になる点」というのは、沢山あります。
また、「どういう理由で、どんな風に動いたのか?」というの点などを考えたり、
検証しながら見ないと、安全派なら、なんでも「雨のせいだ」で思考停止。
危険派なら「福島のせいだ」で思考停止、というパターンの「繰り返し」に陥ったりしがち。


良くみたら、実は、測定器が「ほとんど温度計」として機能してました、とか、
駐車場に設置されて、車で遮蔽されたり、汚染車両や除染車両で上下してました、とか、
単に、機械が故障しかかっているだけ、みたいなものもあれば、
全然分からないものもあったり、組み合わさっていたり、色々です。

「雨で変動している場合」でも、セシウムだって混じっている場合もあれば、
ウラン系の鉛214やビスマス214も、「健康によろしい」とは思えません。



ともかく、こういう線量計(通常、2インチの測定器が多い)で良く見える様な
新たな汚染や、汚染の移動が本当にあったら
それは、「物凄いレベルの汚染」です。

そして、感度がさらに悪い、ガイガーカウンターなどでさえもはっきりと
分かってしまう様な汚染が本当に来ているとしたら、
そんな所に呑気に居座っている場合ではないだろうと私は思います。



Date: 2015/09/15 05:44(23)  ---  Name: nkom


防毒マスクは、十万円以上出すと、力を入れて息を吸わなくても良い、
ポンプの付いたものとかもありますが、私の場合は、長時間使うわけでも、
頻繁に使うわけでもないので、そこまでお金をかけても無駄だろうと思いました。

また、「頻繁に防毒マスクを使わなくてはならない状況」になってしまったら、
複雑なもの、電動のものとかよりも、単純なものの方が、良さそうだし、
そこにお金をかけるよりも、カートリッジを何個も確保してた方が良いだろうし。

とにかく、顔面にマスクを圧着させないと漏れた空気も吸ってしまう可能性があって、
(私にとっては結構苦痛の)ハーフや全面のマスクではなく、スノーケルとハーフマスクを
切った貼ったして改造し、マウスピース型を作ってみることにしました。

部品を注文しましたが、多少余分かもしれないものも入れて、全部で1万数千円くらい。

頭に被るものも、別にタイベックの出来合いとか買わなくても、
帽子やヘルメットの上から透明のビニール袋を被るだけでも良いかも。
それなら、袋の部分は裏返してまあまあ安全に廃棄処分出切るし、
簡単かつ安上がり。


でなかったら、発想を変えて、粉塵が発生する作業を
大きな透明のビニール袋の中で済ませることが出来れば、
一番簡単で快適で、人間や居住環境、測定環境などへの汚染の危険が
少なくて済むかも。

枠か何かで、ビニール袋を吊っておいたりして、
でも、横は固定せずに、ビニールの上から容器などを掴んだり
検体を移したり出きれば良いのですが。


透明のビニール袋の中に、検体の容器と、マリネリに入れる為のジップロックと、
検体を移したら、ジップロックの外側を除染する為のウエットティシューとかと、
検体を移すためのスプーンか何かと入れておいて、
念のために自分も防御して、そうして作業をすれば良いのでしょう。


まだ測っていない灰の検体があるのですが、
こういうのって粉塵をちょっと吸っただけで何ベクレルあるか
分からなかったりしてちょっと怖いので、
これくらいの防御体制でやると少し安心かも。



Date: 2015/09/14 12:08(27)  ---  Name: nkom


残念ながら、パテント登録をして、商品化してくれる会社を探しているところ。
これなら、原発作業員の負担を減らせる可能性があるので、誰か安く製品化して、
世界中で売ってください。
http://www.gillsbreather.com/

しかし、圧縮空気を得られるところならば、単純なフィルターで
コンプレッサーのオイル汚染を取り除けば、後は、レギュレータを付けるだけで良い、
という考えは、大変参考になります。

つまり、測定とかの場面では、大きな距離を移動するわけではないので、
大きなタンクを抱えていなくても、コンプレッサーから圧縮空気のホースの
伸びる範囲でで動いている分には、問題がないからです。



でも、色々考えると、粉塵が出る可能性のある作業を家の中でやるのは、やっぱり嫌ですねえ。
汚染が少し高めだったら、マリネリの中のビニール袋に充填するのでさえ、
家の中では、やりたくないです。

それに、ウラン系やトリウム系も、アルファもベータも出すし、しかも
娘っ子が沸いて出るの上、途中で気体に化けたりするで、馬鹿に出来ないです。


粉塵を避ける為に、効率が落ちるのを承知で水を混ぜるにしても、
水を加えて拡販する過程で粉塵が少し出そうだし、
マリネリとかに、うまくスッポリ入る形状にそのまま固まる様な変換が、
簡単かつ粉塵が出ない様に出来たりすると良いのですが。

4分割か3分割でよいので、輪っかの形になっている必要はないし、
カチカチでなく、若干曲げられるのなら、適度な大きさの板状になっていれば、
それをマリネリに入れられる。


下手をすると、直ぐに次の大事故が起こって、ここらでも高濃度の検体を
測る羽目になるかもしれないし、コケとかだったら、既に100Bq/kgを超えるものがあり、
自分が被曝しない様に、工夫すれば、測定環境の汚染を避けることにも
繋がる場合があるでしょうし、もっと良く考えないと。


Date: 2015/09/14 11:41(26)  ---  Name: nkom


同じ様なことを考えている人が居ました!
https://www.youtube.com/watch?v=8ndzbYqqD1Q



Date: 2015/09/14 11:22(37)  ---  Name: nkom


こういうページもありました。
http://www.westernsafety.com/products/newnorthrespirators/newnorth1.html

しょっちゅう使うわけでも、長時間使うわけでもないので、こういうのでも良いかも。
Allegro Industries 9910-10 Replacement Tyvek Supplied Air Respirator Hood with Suspension (Low Pressure only), Standard
http://www.amazon.com/gp/product/B012D8N4I6?




ハーフのマスクのセットを買って、カートリッジが付くところを取り去り、
潜水用のスノーケル(子供や初心者用の口元に排水バルブの付いているもの)を買って、
その先にカートリッジをシングルかダブルで付ければ、それで十分かも。

これなら、メガネをする場合とかでも大丈夫だし、頭全体が防御されていて、
髪の毛とかに汚染が付く心配も無いし、カートリッジは、頭の後ろとかにまわせるので、
顔の前がすっきり。
あ、排気用のパイプも必要ですが、それは、適当なビニールホースで良いだろうし、
外側にバルブをもう一つ付けておけば、パイプ内に汚染が侵入する可能性も減るでしょう。

後は、レストランで客に付けさせたりする、使い捨ての薄いビニールのエプロンがあると、
服の汚染が多少減るかも。

手袋は、既に使い捨てが二種類ありますが、蒸れて気持ちが悪いので、
軍手か何かをして、その外側に使い捨てのものを付ける、とかすると良いのかも。


Date: 2015/09/14 10:37(50)  ---  Name: nkom


粉物はあんまり測りたくないのですが、粒状のゼオライトや墨でさえ粉塵が少し出て、
手や目に付いたり、鼻に来たりするので、あんまり好きじゃないのですが、
防毒マスクを買おうかと思って物色中。

粉物や灰、土壌や掃除機のホコリとかを測る方は、こういう防御をしておいた方が良いかも。
せっかく、測って危険を察知しようと思っても、それで被曝してしまったら逆効果ですし。

日本のものだと、ここで勉強すればよいのは、もう多くの人がご存知だと思います。
http://twilog.org/dnanoca/

でも、私の場合は、日本のものを買うと(送料とかで)高くなりそうだし、工場の場所や
中継地点によっては、汚染もちょっと怖いし、
中華のマスクとかは、下手に付けたらその方がヤバそうだし、
しょうがないから3Mあたりで我慢しようか、とか思っています。


で、マスク屋さん発見。
ここは、紹介所というか、アマゾンへ誘導するポン引きサイトみたいですが、
色々とまとめてくれているので助かります。
http://www.respirated.com/types/half-1.html

フルフェイスにしようか、ハーフにしようか、とか思案中。
カートリッジは、3MのMultipurposeとかで良さそう。
これだと、有機ガスだの塩素系だのトルエンだの、一応対応しているらしい。

ただ、フルでもハーフでも、顔面に圧迫感があるくらいじゃないと駄目なのだろうし、
髪の毛やヒゲとかが挟まると駄目だし、メガネを付けた時でも使えた方がよいし、
迷ってしまいます。

理想的には、スノーケルやスキューバには慣れているので、
マウスピース式のもので呼吸して、頭にと顔は、軽い被り物で首まで防御、
というのがあると良いのですが、存在しているのか不明です。

マウスピース式は、某所の調査によるとフルやハーフに比べて
漏れが少なく、お勧めの方式らしいし、とにかく顔面をマスクで
圧迫する必要がなくなるので、楽です。快適です。
http://www.fs.fed.us/eng/pubs/htmlpubs/htm92672824/page06.htm


難点は、仕事で複数の人間が一緒に使う場合、
話をするのが難しくなることかも。
それでも、もごもごと何とか話すことは出来ますが。

後は、噛み合わせの悪い人とか、歯の悪い人、入れ歯とか、
口で呼吸するのが嫌な人は、マウスピースは向いてないかも。

私は、鼻で息が出来れば、そっちの方が好きですが、
潜水とかで慣れているので、口呼吸も全然苦じゃないし、
スキューバでも、レギュレーターによっては、息をぐっと吸わないと
エアーが出てこない場合とか(たまに、以前は?)ありましたし、
抵抗がある場合は、(私には)口の方がなんとなく息をするのも楽かも。



こんな感じで、ハーフのマスクの代わりに、マウスピース式が付いていると良いと思うのです。
http://www.ww3survivalguide.com/nbc-protection-suite/



これと組み合わせれば良いのかも。
ただ、これは使えるカートリッジが防塵(N95?)かHEPAくらいで、
3Mや他の会社のものは付かないみたいなので、
3Mのハーフの安いのを買って、カートリッジを装着する部分と切り取り、
エポキシか何かで、これにくっ付けて、頭に被るマスクと組み合わせれば良いのかも。
http://www.duckworksbbs.com/tools/resp/



マウスピース式の既に出来ているものは、塩素系やCOとかのカートリッジで、
工場で漏洩とかが合った場合の緊急避難用のものばかりで、
あんまり良さそうな製品が見つかっていません。

3M
http://www.shop3m.com/3m-reusable-escape-only-mouthpiece-respirator-5502-acid-gas.html

Honeywell Safety
https://www.orrsafety.com/Browse/Product/Mouthbit-Respirator-NRT7902


色々あるので、ホームセンターに行って、現物も見た方が良さそう。
水量計を繋ぐための部品も必要ですし。



Date: 2015/09/14 08:00(13)  ---  Name: nkom



マイケルジャクソンファンだったというフランスの女性歌手
最初は、演劇をやろうとしたらしいけど、歌の方で人気が出たらしい。

Christine and The Queens - Live Deezer Session (Nuit 17 A 52)
https://www.youtube.com/watch?v=tFk8SmbAZDo



Christine and The Queens - Saint Claude (Clip Officiel)
https://www.youtube.com/watch?v=ZzFYmz2lfT4


この夏のパリでの無料ライブ。暑かったみたいです。
CHRISTINE AND THE QUEENS AU FESTIVAL FNAC LIVE PARIS LE 16 JUILLET 2015
https://www.youtube.com/watch?v=onpb80SJywo


歌手としては、歌がとても上手い方ではないかもしれないし、
好みも分かれる人かもしれないですが、
なんか、やりたいことをやっている、という感じもして、楽しそう。
ファンの人たちも大喜び。



Date: 2015/09/13 10:37(26)  ---  Name: nkom


M. Suzuki@cdcreationinc1

情報で水道水の値にけちをつけてきた工作員がいるらしいので再測定しました。勝手画像等を引用しているようですが、工作員は無断使用禁止です。
BGをイオン交換樹脂にしました
http://cdcreation.grupo.jp/blog/1017310
https://pic.twitter.com/H2JOLIIFm9




「工作員」がどういうケチを付けたのか知りませんが、
私が個人的に一番気になるのは、やっぱりカウント数の数値と、濃度表示の関係です。

たとえば、最初の30リットルくらい吸着させたものを16時間測った結果では、
K40のネットカウントが −75.7 とマイナスなっていますが、濃度は0.5Bq/kgと
プラスの数字になっています。

また、Cs−134は、グロス(上段)がマイナスになっています。
特定の領域で検体の総カウント数がマイナスになるのは、「異常」です。
その領域で、「BGよりも沈んでいるどころか、全然カウントが無いだけでなく、
マイナスになっている」というのは、あり得ない話です。

その上、ネットカウント(下段)がプラスになっています。
グロスがマイナスなのに、どうしてBG差分のネットがプラスになるのか?
これも謎です。



なので、それぞれのROIの上段がグロスで、下段がネットである、という私の解釈や、
開発者の方の文書の中の
  「実際の試料での検出下限を計算してみますと、Cs-13X Gros 16496cts Net l1746ctsに注目して下さい。」
という記述がが間違っているのか、単に表示にバグがあるのか、計算もおかしいのか、なんなのでしょう?
http://cdcreation.grupo.jp/media/4896406.pdf

ただ、上記の文書では、Cs−13xとなっていて、IFKRで言うところの「ピーク法」
(多分コベル法)の一方式を使っている場合の話で、「単純なROIを設定して行う
(IFKRの)通常の方式には当てはまらない」という可能性もありますので、
本当は、どういう数値なのか?というのが、明らかになると良いのですが。



次に、100リットルの水で吸着させて、16時間測った例では、
Cs−134のネット(下段)がマイナス(−102)になっているのに、
濃度はプラス(0.5Bq/kg)になっています。

BGをイオン樹脂にした、という100リットルで吸着させたものを
10時間測ったスペクトルでも、Cs−134の下段は、マイナス(−12)ですが、
濃度は、相変わらずプラス(0.6Bq/kg)に出ています。

これは、IFKRでしばしば見られる現象ですが、「異常」です。

ネットのカウント数がマイナスになるのは、検体のスペクトルの該当領域が
(均した場合)BGよりも下に沈んでいる、ということですから、
該当する核種が存在している筈の計算結果(プラスの濃度)になってはマズイと思います。
しかも、その状態で、不確かさか標準偏差を0.2と計算し、
あたかも2σより上みたいな表示になっています。


そして、ネットがプラスのK40やCs−Allの場合でも、
グロスとネットの割合が異常です。

100リットルを16時間測った例だと、
K−40のグロス(上段)が340でネット(下段)が141.7。
つまり、BGよりも、結構高い山がK40のところに無いとおかしいのに、
スペクトルにそんな山はありません。
Cs−Allも同様です。


どういう計算法をしていたら、こういう表示になるのか?とか
結構かんがえてみましたが、まだ分かりません。
「Bq Calic」ボタンを押すと起こる、スペクトルが横半分に圧縮されてしまう現象が
絡んでいるのかも?と、思うのですが、不明です。


ソースコードでも見せて頂けたら、早ければ数十分、遅くても数日で
どうしておかしいのか、分かるだろうと思いますが、
オープンソースのソフトではありませんので、お役に立てません。

また、「カウント数の表記は、バグがあったりして正しくないが、
濃度の方は、それらの数値を使っていないので、まともに計算できている」
という可能性も考えられます。


いずれにせよ、販売店の方が明快な答えをお持ちでないのなら、
開発者の方が明らかにしてくださることを期待するしかないのでしょう。

今のところ、私がお話したIFKRシリーズのユーザーの方の中で、
測定に理解のある方でさえも、これらの疑問に答えをお持ちの方は、
いらっしゃいませんでした。



Date: 2015/09/13 09:15(25)  ---  Name: nkom


9月の10日深夜の諏訪は、結構な上がり方。


雨で下がる、というのは、高線量地域では、普通に見られる現象で、恐らく土の中の水分と、
そして特に地表に溜まった水で、放射線が遮蔽されているのが主な原因でしょう。
従って、雨が止んで、地表の水が無くなれば、線量は元に戻る場合が多いです。

また、この線量の低下の後の戻り方は、その場所の水捌けの良し悪しとか、
日照による乾燥しやすさで変わるみたいに思えるのですが、
ここは、まとまった量の水が、一定期間溜まっていて、何故か急になくなった様な動き方です。
もしかしたら、排水溝などが詰まっていたりして、水が溜まっていたのが、
自然に解消したのか、誰かが掃除したのか、一気に抜けた、とか、
何かで自然のダムの様になってしまっていたのが、一気に流れた、とか、
そんな感じなのかも。



ここは、多分水捌けが良いのでしょう。そもそも、水が溜まりにくいし、
溜まったとしても、急速に無くなっている様に思えます。



ここは、もう少し水が溜まりやすく、水捌けもそんなに良くない。



溜まりにくいけれど、一度溜まると、徐々にしか無くならない。



水捌けのや土壌の乾燥の速度が段階的?に変わるタイプ。



溜まりやすく、水捌けはトロい。グラフの変動はダイナミックですが。



基本的に、まず9月の7日の雨で、地面が飽和し、場所によっては既に水溜りがあったのでは?と思います。
その後、雨続きで、水がなくなったり地面が乾燥したりする暇もなく、9月11日の午後になって、
ようやく一瞬日が差して、それから本格的に水も無くなったり、土壌やその他の乾燥も進んで、
多くの場所で線量は元の水準に戻る途中なのではないかと思いますが、
一部では、汚染が多少流れて、「自然の除染」になった場所もあるとは、思います。

また、ここの様に、雨による影響も少しは見られるものの、気温と連動しているだけ、
と思われる変化の方が大きい様な場合もあるので、線量の変動を気にする場合、
気温や日照、降水、そして風向風速などと付き合わせないと、良く分からなかったり、
勘違いしやすいです。




Date: 2015/09/13 07:49(10)  ---  Name: nkom


アメリカのEPA(環境保護局)がやっているRadnetのサイトが色々と変更になった様です。
以前貼り付けたリンクが死んだりしていたので、あちこち変更しました。

なんか、分かりにくいデータやグラフで、どれくらい当てになるのか疑問ですが、
ガイガーカウンターで頑張っている民間のものは感度が悪くて、余程酷いことにならないと
あんまり見えないでしょうし、こっちは一応エネルギー別の表示もあるので、
アメリカやカナダに住んでいる場合など、多少使える場合もあるかもしれないと思います。


現在は、以下の様に、固定URLで数か月分の成分別分析や、それを単一にまとめたものが
見られるようです。
詳細なグラフとかは、出そうと思ったらエラーが出ました。
私の使っているブラウザーとの相性が悪いのか、クッキーとか食べないのが悪いのか、
単にバグっているのか不明。



バーモント州バーリントンの例

総ガンマ


エネルギー成分別



また、この成分別のグラフは、どの色がどんなエネルギーに対応しているのか
良く分かりにくいので、ウラン系、トリウム系、セシウム137といった核種のスペクトルと、
Radnetのエネルギー成分の対応が分かりやすいかもしれない図を作りました。
ただ、以前のものと色が変わっていたりして、まだ確認中ですので、ご注意ください。



他の地点を見たい場合
http://www2.epa.gov/radnet/near-real-time-and-laboratory-data-state



うちのスペクトルモニタリングのページ(の下の方)とかに、比較的近くの数箇所のグラフを
まとめて見られるようにしておきました。
単に画像のURLを貼れば良いだけなので、西海岸用のページとか、
東部とか、色々と作るのは簡単です。
http://pico.dreamhosters.com/BackgroundRadiationOfMyHome.html



Date: 2015/09/13 07:42(51)  ---  Name: nkom


チェルノブイリの事故当時のアメリカにおける大気中ベータ線濃度の推移
EPAのサイトを色々見ていたら、前に見た記憶の無いものがあったので、メモ。 
http://www2.epa.gov/radnet/historical-radiological-event-monitoring#pane-7








Date: 2015/09/12 18:16(21)  ---  Name: nkom



高崎で観測されるベリリウム7と地震との関係
(地震の前に、Be7が少し減る)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/64/1/64_1_23/_pdf



Date: 2015/09/12 09:28(38)  ---  Name: nkom


トイレのタンクに設置した粒状のゼオライトをいったいどれくらいの期間放置するか?
というのを考えていました。

まず、吸着率が分からないので、ゼオライトボールと同じくらいの30%と妄想します。
しかし、流水に晒すわけではなく、単にタンクに置いてあるだけなのと、
水道水の他の成分が先に吸着してゼオライトを飽和してしまう可能性、とか考慮して、
実際の吸着率はもっと低いかもしれないので、実質10%くらい?と妄想します。

次にトイレの水を一回流すと、10リットルくらいが入れ替わるみたいで、
掃除とかも含め、一日平均4回流すと仮定すると、一日で40リットル。

測定器の方は、検体にCs137が1Bqも含まれていれば、見間違うことは無いだろうと思います。

なので、もしも、濃度が1Bq/lだったら、1日でも簡単に検出できる筈。

1ヶ月で千リットル以上ですから、10mBq/lくらいまで分かるかも。
まあ、色々と妄想に基づいた予想なので、あんまり当てになりませんが。


北半球の海水のCs137の汚染が、事故前で 1〜2mBq/l (1〜2Bq/m3)なのですが、
水道水の場合は、それより低くないと、個人的には気分が悪いです。
?1393282680

ちなみに、メープルシロップからは、1〜2Bq/kgくらいのCs137の汚染が通常見つかりますが、
40リットルくらいの樹液を煮詰めて、1リットルのシロップになるそうなので、
元の樹液は、0.025〜0.05Bq/kgくらい。

水道の水源となる湖に入る水は、土壌や落ち葉はその他で濾過されて汚染は減り、
さらにフィルターやら何やらで若干減るとすると、
砂糖楓の木が濃縮してしまった樹液よりは、相当低い値なのではないかと思いたいです。

ちなみに、うちのはるか上流のナイアガラの水道水には、0.0266Bq/lくらいのCs137が
もしかするとあるようです。(0.0518Bq/lのMDC未満の数値ですが、不確かさは0.0155Bq/l)
これって、海水の10倍以上の濃度・・・
http://oaspub.epa.gov/enviro/erams_query_v2.simple_output?Llocation=City&pStation=0&subloc=NIAGARA+FALLS%2CNY&media=DRINKING+WATER&radi=Cesium-137&Fromyear=1978&Toyear=2015&units=SI

幸い、私の家の水道水は、セントローレンス河の汚染された水を使っているのでは無いので、
ナイアガラほど高くないと良いのですが。


シラキュースは、ナイアガラより低い検出限界で測ったりしてますが、参考値もナイアガラより一桁下。
http://oaspub.epa.gov/enviro/erams_query_v2.simple_output?Llocation=City&pStation=0&subloc=SYRACUSE%2CNY&media=DRINKING+WATER&radi=Cesium-137&Fromyear=1978&Toyear=2015&units=SI


バーリントンの牛乳は、チェルノブイリ後にCs137が最高1.24Bq/lを検出。近年は(0.2Bq/lくらいの)検出限界未満。
http://oaspub.epa.gov/enviro/erams_query_v2.simple_output?Llocation=Station&pStation=1&subloc=BURLINGTON%2CVT&media=PASTEURIZED+MILK&radi=Cesium-137&Fromyear=1978&Toyear=2015&units=SI

ストロンチウムは、Cs137の10分の1くらい。でも毒性が300倍というのが本当だと、
バーリントンの牛乳の場合、セシウムよりも、ストロンチウムの心配をした方が良いのかも。
http://oaspub.epa.gov/enviro/erams_query_v2.simple_output?Llocation=Station&pStation=1&subloc=BURLINGTON%2CVT&media=PASTEURIZED+MILK&radi=Strontium-90&Fromyear=1978&Toyear=2015&units=SI

バーモント州の地表水からは、Cs137はほとんど検出されていない。
カナダ側は緯度が高いので、南側よりも若干汚染が酷いとしても、
地表水に汚染が含まれていないとすると、まあまあ綺麗な湖の水を引いている水道水は
そんなに入っていないかも。
http://oaspub.epa.gov/enviro/erams_query_v2.simple_output?Llocation=State&pStation=1&subloc=VT&media=SURFACE+WATER&radi=Cesium-137&Fromyear=1978&Toyear=2015&units=SI



日本の場合は、東京都の水道局で、MDAが0.7Bq/kgとか・・・
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/shinsai/pdf/sokutei/1jyousui_1509.pdf

2012年には、4mBq/kgくらいだったのが、最近は、少しは減っているらしい。
でも、事故前の海水より汚染されている。
これなら、セオライト放置で、早ければ2ヶ月くらいで検出できるレベルかも。
(使用する水の量や測定器の感度などなどによりますが)
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mon_water_data_3month.html

しかし、こうしてみても、ナイアガラの水道水の汚染は酷い。日本の東京の十倍?


Date: 2015/09/12 06:27(59)  ---  Name: nkom



白石草 retweeted
✈︎Kazuma Wakasa✈︎ ‏@wakanyan822 16h16 hours ago

NHK地震発生から約15分でヘリコプターが最大震度の調布市上空に到着→中継。20分後には車載カメラで東京都内を中継。この地震では一見やり過ぎかもしれないけど機動力すごい!記者の人、大変だな…お疲れ様です(>_<)
https://twitter.com/wakanyan822/status/642449829570854912



早朝、調布で震度5弱 気象庁「首都直下 関連ない」
2015年9月12日 夕刊

十二日午前五時四十九分ごろ、東京都調布市で震度5弱の地震があった。埼玉、千葉、神奈川各県で震度4を記録し、宮城県から岐阜県までの広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は東京湾で、震源の深さは約五七キロ。マグニチュード(M)5・2と推定される。津波はなかった。 

 政府が想定している首都直下地震との関係について、気象庁の長谷川洋平地震津波監視課長は記者会見で「今回はエネルギーが約千倍小さく、直接関係はない」と指摘した

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015091202000239.html

=============================


気象庁が一生懸命否定すると、実はその逆なのではないか?などと思ってしまうのであります。
NHKも張り切っていたらしいし・・・




Date: 2015/09/12 01:31(52)  ---  Name: nkom


T. HIRANO@TOHRU_HIRANO

12日05時49分
震源地:東京湾(北緯35.532度、東経139.818度)

TOKYO BAY 09-12 05:49:06(35.532N 139.818E Magnitude 5.3 depth 61.9km)
https://pic.twitter.com/sTJHUGAcon


浮島の、ちょうど放射性廃棄物で埋め立てをしている所の近くが震源。
埋立地の線量は、特に変化なし。
http://umetate.atmp-kawasaki.jp/graph/?sel=1



Date: 2015/09/11 22:49(32)  ---  Name: nkom


どうも、人間には偶然のバラつきなどの中に、何かを妄想する能力というか
傾向というか、そういうものが本能的に含まれているのかも。

人間や動物が、何かを観察して、そこに「ある種のパターン」を認識するには、
一見乱雑に見える現象に、「繰り返し」や「特徴的な部分」を見つけて「抽出」する
という必要がありますので、もしかすると、「認識」ということが成り立つ為に
どうしても必要な傾向なのかもしれません。


たとえば、森の中で「ガサゴソ」とか音がした時に、
「熊か?!」とか思って警戒するかもしれませんが、
風で草葉が動いただけだったり、ウサギや鹿だったり、
落石とか他の現象の可能性もあるわけです。

でも、この「妄想認識装置」が全く働かなかったら、
本当に熊が音を立てている場合の認識も出来ないでしょうし、
まずは、妄想しておいて、それから詳細に検討する、
という仕組みとして働く様になっているのかも。


まあ、誤認識して、ひとまず警戒したり、回避行動とかとっていた方が、
何にも気にしないよりは、良い場合があるのかもしれませんし、
人間がこういう妄想してしまう傾向と言うのも、
それなりに必要性があるのかもしれません。


しかし、「測定」は、言ってみれば初期の「妄想」の後で、
「詳細に検討する」為にやることではないかと思いますし、
ギザギザや、それに不十分なスムージングをかけて出来た「うねり」に
ピークを妄想したり、どういう計算をしたら出てくるのか疑問が多い数値を
妄信したりしても、本人の為にはならないでしょうし、
まして、そこに商行為が絡んでいたら、問題でしょう。


そうは言っても、意味も分からないまま、そして、意味が分からない故に
数値信仰、数値崇拝に陥りやすいというのも、
人間の認識や抽象化の能力にまつわる現象なのでしょうし、
こういう困った現象の軽減や解消が出来るものなのか、良く分かりません。

一度思い込んでしまうと、もう「それまで」という場合もありますし、
どうなるのか分かりませんが、他の色々な事と同様に、
測定を始める人間の一定数は、こういう勘違いに陥り、
そして、その中の一部は、もう、そこなら抜け出ることが無い、
というのが「現実」なのでしょう。

まあ、個人的には、そういう勘違いに陥る人が少なくなったり、
早く抜け出て頂けると嬉しいのですが。



Date: 2015/09/11 22:10(49)  ---  Name: nkom


放射能測定の「理屈」は、結構簡単。

セシウム137とかは、ガンマ線などの放射線を出します。
そこで、シンチレーターと呼ばれるもので、ガンマ線のエネルギーを光の量に変えます。
その光の量をPMT(光電子増倍管)やPD(フォトダイオード)などで電気信号(電圧)に変えます。
その電圧を調べ、電圧ごとに数えます。
すると、ガンマ線のエネルギーごとのカウント数にまあまあ対応したスペクトルが得られます。

細かく言うと色々な方式やその組み合わせがありますが、
これくらい分かっていると、測定器を「魔法の箱」と見なして
変な想像をしたり、有難がったり、過剰な期待をしてしまう可能性が減るかも。


そして、放射線は、まるで気まぐれに、バラバラの間隔で出てきますが、
沢山の放射線を数えていると、放射線の数と時間の関係が
徐々に落ち着いてきます。

また、セシウム137などは、それぞれ特定のエネルギーの放射線を出します。
ただ、測定器の仕組みのせいで、特定のパターンにばらけて観測されます。

なので、「十分なカウント数が溜まるまで測定」して、
それぞれの核種に特有のパターンに見合ったエネルギー範囲の
カウント数を合計したり、他の数学的な方法などで、
観測されたスペクトルから逆算して、元の放射線の量を推測できます。



さらに単純化すると、こういう感じ。

     特定の核種 ==> 特定のスペクトルのパターン
     パターンから計算 ==> その核種の量を推測

     ただし、それらのパターンが現れるには、「十分なカウント数」が必要。
     十分なカウント数には、検体の量、測定時間、測定器の感度などが必要。



つまり、計算がとっても大事で、計算抜きに量の推測なんて成り立たない。
また、「理屈」抜きに、計算の方法も編み出せない。
「測定器は、理屈と計算の塊」、ということです。



そして、微量の汚染になればなるほど、「十分なカウント数を貯める」のが
困難になり、結果として、測定の信頼性はどんどん下がります。

30cmの物差しで、100分の1ミリを正確に測るのが無理なように、
少量の検体で、小さな結晶で、短い時間で測ったら、とっても微妙な量は
残念ながら分からないのです。

たとえMCAの性能が少し良かったとしても、それで補える様なものではありません。

計算を工夫して補える場合もあるでしょうが、
その場合は、それこそ「もっと難しい理屈」を動員して、
もっともっと面倒で難しい計算を沢山しないとならなかったりするわけです。

簡単な理屈、それも測定にとって欠かせない「基本的な理屈」を
まず、理解した方がよいし、そこをすっ飛ばして「変な理屈」をこねても
望ましい結果は出ません。



私は、「素人測定」の場合は、「理屈や計算」が嫌いだったり、
苦手な人もいらっしゃるでしょうから、目視でスペクトルのパターンから、
汚染の有無と、おおよその強さを推測すれば、
それで十分に色々な判断を下す助けになるだろう、と思っています。

しかし、何故か、素人や初心者は、数字に弱い場合も多いので、
数字を過剰に有難がる、数字に「セレブ感」や憧れなどを抱いてしまい、
数字が出ないと満足しない、という困った傾向が見られたりします。

その場合は、仕方がないので、
上の方に書いた様な「最小限の理屈や計算」から
徐々に理解を深めれば良いと思います。



「十分なカウント数」の重要性は、特に重要で、
これをよくよく認識しないと、変な方向に行きやすいです。

ギザギザや、それを中途半端にスムージングして出来る「うねり」を
ピークだと頑なに信じ込んでしまうのも、症例の一つです。


ところが、小さな結晶の測定器で、少量の検体を数時間だけ
測ったりしていると、カウント数が余りに少なすぎて、
「十分なカウント数の重要性」を視覚的、感覚的に認識するのが
難しかったりするので、困りものです。

つまり、カウント数を貯めるのが簡単ではない測定器を使う場合は、
「十分なカウント数の重要性」を認識する必要が一段と高いのに、
それを学習して理解するのが難しい、ということなのです。

こういう状況だと、自分が「分かっていない」というのが、分かりにくいので、
本当に厄介です。



Date: 2015/09/11 10:23(20)  ---  Name: nkom


栃木の雨の様子をみると、数日前から日照時間がほとんどなく、雨も少し降って
地面も水分が飽和して、もう吸収できないくらいになっていたのかも。









一時間当たりの雨量だと、先日の館山の方が多かった。




Date: 2015/09/11 10:00(23)  ---  Name: nkom


「机上の計算」!
http://cdcreation.grupo.jp/blog/1014913

測定器が出す数値って、その「机上の計算」を内部で行って出てくるものです。

    計算無しに結果の数値はありえません。

計算を怠ったり、軽んじたりすると、結果の数値が出なかったり、変になったりしやすい、
というのは、家計簿や会社の会計、スーパーのレジと、全く同じことです。


セシウムの比率がおかしいなら、計算に使ったデータか、
計算の方法か、どこかに問題があるので、
合算だろうがCs137の値だろうが、信頼性は低いと考えた方が良いです。


また、カウント数の表示や、スペクトルの状態と、数値の「釣り合い」が
取れてない場合、などなど、「何かが変」なら、「何か問題がある」、ということなので、
それに真面目に取り組むと、問題が解決されたりする可能性があります。


取り組まないと、恐らく、いつまでもそのまま。
「問題」から目をそらしていれば、当然のことですが。



また、「机上の計算」などと言って、
「計算に問題がある」という可能性を誤魔化すのも問題があると思います。

自社が取り扱っている製品に、「Calic」「Re Calic」の様な
それ自体は、別にどうって事の無い(おそらく)スペルミスもあれば、
セシウムの比率をきちんと計算できない場合があったり、
スペクトルとカウント数の整合性が取れてない様に思える例が
幾つもあるのですから、一つ一つの点について、メーカーと確認して、
問題があれば修正し、無いのなら説明をすれば済む話でしょう。



まあ、「比率の問題」は、該当する測定器では扱えないような、
微量の汚染を無理に計算させ、計算方法の性質上、当然の結果として
おかしな比率になっていると思われる例も見られました。

これは、「合算」ばかりに注目してしまったせいで、Cs137とCs134の
それぞれのカウント数や濃度をよく確認する癖が付かなかったからなのかも。



後は、上記のページのスペクトルで、お馴染みの
「いわゆるセシウム3兄弟のピークもハッキリ見えます。」
と書いてありますが、私にはCs134の特に高いほうのピークなんて、全然見えません。

このスペクトルの、どの部分を指して、どういう基準でもって
「ピークが見える」「見えない」を分けているのか説明できるのか疑問です。



そして、この部分:
「微量の汚染の測定はゲルマでもパルサーで1chに収まる真の微分非直線性がなければ数ベクレル以下は測定出来ない事が、実際に1Bq/kgレベルの測定を行うと解りますが、ハッキリとMCAの微分非直線性の性能の差が出てきます。」

測定には色々なことが絡んでいる、という事実をまた、完全に無視しています。

どれくらいまで測定できるのか?というのは、検体に含まれる放射能と、検出器の効率、
BGの計数率、測定時間、などなど、色々な条件で決まりますし、
PCの音声入力をADCとして使っているアマチュア用のMCAソフトでさえ、
検体量や検出器の大きさや測定時間などにもよりますが、数Bq/kgはわりと簡単な部類。

1インチのアルマジロ(価格数万円)でさえ、遮蔽や検体量や測定時間にもよりますが、
山がちゃんと見える濃度です。



良い機械である、というのを販売する人が信じるのは、悪いことではないと思いますが、
その根拠としてあげることに、間違いが沢山あったら、それはかなり問題です。



Date: 2015/09/11 07:10(17)  ---  Name: nkom


車や商品、家など、色々と泥水に使ってしまったものがあるとすると、
それらの中に、汚染とくっ付きやすいものや、フィルターとして
働きやすいものがあると、汚染をぐっと濃縮してしまうかも。

水害の被災地の後始末には、防毒マスクなどと一緒に
パンケーキとかで表面を調べたり、スペクトルをとって、
ウラン系やトリウム系と、セシウムなどの区別をしたり、
用心をするに越したことはないと思います。



Date: 2015/09/10 08:06(49)  ---  Name: nkom


あ、先日、応答関数マトリックスを使って先鋭化する方法の論文を見て、
それを使った測定器がどれだったのか探していたのですが、多分これ。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2014/0327-c.pdf

先日メモした論文がこれ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhps/49/1/49_45/_pdf



まあ、500万円とかだと、値段が高すぎるのではないか、と思います。



どんな測定器でも、K40,Cs137,ウラン系、などのスペクトルを入れると、
その測定器、測定環境や条件に特有の応答マトリックスを作ってくれて、
同時に効率曲線や分解能とかも推定してくれ、
その後で検体スペクトルを入力すると、核種分析をしてくれる、
という「パブリックドメイン」か、でなかったらオープンソースのソフトを開発してくれる
優秀で、かつ、色々と毒されていない専門家や学生の方がいらっしゃると良いのですが。

おまけに、使用した容器の形状とかも入れておくと、
異なったジオメトリーの場合も推測してくれると、尚良いです。

同時に、内部でやっていることが、図解と数値や式と一緒に、
段階を追って、分かりやすく示されていると、理想的です。

ついでに、伝統的な手法なども、幾つか試せるようになっていて、
比較が出来たりすると、凄いです。



Date: 2015/09/10 05:42(00)  ---  Name: nkom


ここは、前にもこういうヒゲを出していた所。あれ、感雨計のデータが無くなっている?
元データにも無いのか、フォーマットでも変わって、拾い損ねているのか?

http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07544/07544_M03227.html


幾世橋集会所も、ヒゲの常連。ここは、少し調べてみたのですが、結論が出ませんでした。

http://pico.dreamhosters.com/raddata/ja/07B/07547/07547_M03251.html


ここの、9月8日とかの「スパイクみたいな上昇」は、多分汚染車両ではないかと思います。
駐車場パターンも少し見えているし、よくあるスパイクにしては、少し幅があるので、
除染の車両とかが立ち寄って上がった、とか、そんな理由かも。
高濃度汚染地帯のモニタリングポストは、除染の拠点として使われている
駐車場や集会所などに設置されていたりする場合も多いので、
測定器の近くに駐車されて下がったり、汚染物質を積んだり、車自体が汚染していて、
その車両の通過や駐車の際に線量が上がる場合もあるのでしょう。
多分、汚染物質を積んだ車が、そういうところに長い時間留まることは少ないので、
こういう原因の線量の上昇は短時間に終わり、逆に作業の終了後などに、
夜間駐車をしたり、通勤してきた車を駐車したりすると時間が長いので、
駐車による長時間の持続的変化には、線量が下がる場合が多いのかも。




Date: 2015/09/10 05:08(10)  ---  Name: nkom


活性炭300g(産地不明、販売元はベルギーのHydorという会社)は、21時間弱で、
スムージングをかけなくても、まあまあ落ち着いてきました。
K40が極僅かにあるかもしれないけれど、後は、ウラン系が見えるだけ。
Bi214の609keVの山も、徐々に釣鐘型になってきていて、10%くらいの分解能。
左側も、右側も、裾野が盛り上がっていたり、膨らんでいるようには見えないので、
Cs137とかは、あったとしても、分からないくらい少ないのかも。
トリウム系は、ウラン系のPb214の三つの山の一番左がちょっと高すぎるので、
Pb212とかが少しあるのかもしれないですが、Ac228やTl208の
特徴的な山々は、あるのか良く分かりません。




Date: 2015/09/10 05:00(19)  ---  Name: nkom


河が氾濫すると、汚染を含んだ泥水がそこら中に・・・



Date: 2015/09/09 13:05(17)  ---  Name: nkom


ゼオライトを元々入っていた網目の袋に戻し、トイレのタンクの底に設置。
水の流れとかの面からは、理想的な設置方法とは言えませんが、
放置して、数ヶ月経ったら引き上げて、測定してみるつもりです。

遮蔽の中には、入れ替わりに同じ会社の活性炭300gを入れました。
これもウラン系があるみたいだけど、ズレているのかなんなのやら。
まだ、出だしなので、はっきりしたことは、分かりませんが。


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